Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

悪魔の囁き

 ウクライナの出口が見えない。
 極東の最果ての地に住むわれわれですらその混迷と甚大な被害に言葉を失うのだから、ヨーロッパの人々が直面している無力感は言わずもがなである。一緒に何かできることはないもんか、そう考えるのが人情というものだろう。

 とはいうもののよく、「シリアへの米軍の軍事行動を非難できないおまえらごときのウクライナに対する感傷なんぞ、いかに薄っぺらいものなのか判らないのか? ケッ!」と吐き捨て、さも正論のように取り繕った詭弁でマウント取ろうとする輩がいる。まだこういう手合いがいたのかと脱力するばかりである。
 「どうせウクライナ人が白人だからなんだろ!」 というのもよく耳にする。同様に閉口してしまう。
 シリアの内戦は軽くて、ウクライナへの侵攻は重いというのではない。シリアは中東だが、ウクライナはヨーロッパだろ、というのでもない。シリア内戦における米軍は、そこに数多いる用心棒の一人に過ぎず、プレイヤーのすべてが過ちを犯すカオスの中で、アメリカについてだけ論い非難することに正しさはあるのか? ウクライナとロシアについては、喧嘩両成敗で裁くべきだとでも言うのか? どうにもシリアとウクライナを同じ土俵に乗せたがる輩の言い分は、都合が良すぎるように思えて仕方がない。

 われわれ日本人の両国に対する思いをマザーテレサの言葉に託せば、「愛はまず手近なところから始まります」に尽きるだろう。手近というのは 距離や地域ではない。だいたい東京とNYの時差は13時間もあるのだし、北朝鮮へのコロナ支援などまっぴらごめんである。

 手近とはつまるところ、基本的価値を共有できているか否かだ。シリアには二代に渡る王朝が存在するが、ウクライナにそんなものはない。つまりはそういうことだ。
 それでも悲劇はウクライナだけではないんだぞ、そう物知り顔で食い下がる輩には、「マラリアによって命を脅かされ続ける、アフリ力、シエラレオネの赤ちゃんに対して君は何かしてるのかい?」真顔でそう問い返す以外ないだろう。

www.unicef.or.jp

 ウクライナについて続けるが、どうにも長期化する様相である・・・・。

 ウクライナでは各地で開戦当初から国土を護り続けた熟練の職業軍人が疲弊し傷ついていくばかりだという。 逆にロシアは腕に覚えのある猛者を、ようやく前線に送り込み始めたようだ。しかし彼らに与えられる武器の多くは半世紀も前のもの。一方ウクライナのやっとこさ銃の扱いにも慣れ始めたという頬も蒼白き兵士の手には、最新鋭の数々の兵器が・・・・。互いに決め手に欠く。まさに泥沼である。


 もしウクライナが負けるようなことになれば、それは人権を何よりの拠り所にする側が、人の命を軽んじる側に負けたことを意味する。これは由々しき事態だ。日本が前者の立場である以上、決して認められることではない。

 しかしロシアや中国のような専制主義の輩は、こちらの弱さを知り尽くしている。だからこそ、われわれはウクライナの戦況に心を痛めるのだ。この戦争には負けられない、日本人としてそう願う。シリアとウクライナを天秤に掛けるまでもないのはそれ故でもある。
 そんな中もうーつ心配されることがある。それは今、ロシアの人々が何を思うかだ。情報が統制されているとはいえこのご時世である、北朝鮮のようにはいくまい。プロパガンダ以外の国外の情報も、一通り世間に行き渡った頃合いではないか。そこから想像力を働かせれば、今後の自分たちの行く末についてもそれなりに描くことは可能だろう。
 果たして戦いに幕が下りた後、荒廃したウクライナの各都市を、誰がどうやって再建させるのか? そもそもそこにかって住んでいた人々には、何の瑕疵も罪もない。理由はどうあれ勝手にロシアが攻めてきて廃墟にしたのだ。普通に考えれば他人の家で狼藉三昧を繰り返したロシアが背負うことになるのが筋。つまりロシア国民が復興費用を責任を持って負うということ。彼らとてそれぐらいの想像はつくのではないか。

 となると自分たちがこれから稼ぐ毎月の給料の半分は持っていかれるのだろう、とか。暮らし自体はこれまでのままだが、ロシア国内の核弾頭は全て撤去の上で、石油やガスなどの天然資源の権益を丸ごとウクライナに引き渡す、とか。戦後の処理について、 多くのロシア国民がそれぞれに思いを馳せているのではないか。そして暗澹たる気持ちになっていることだろう。そこから逆算して、この戦争絶対に負けられない、そう思われるのが怖いのだ。
 今、ロシアの普通の人々は誰一人として爪の先ほどの傷すら負ってはいない。ウクライナの普通の人々とのあまりの乖離に慄くばかりである。この戦争の不気味たる所以だ。
 もうーつ気味が悪いのは中国の動き。もし仮に今の状況で停戦となった場合、ウクライナの膨大な復興費用を即座に用立てることのできるのは、ぶっちゃけ中国だけ。事実ウクライナと中国の関係も悪くはない。NATO入りを熱望するウクライナの差し出した手を、ヨーロッパは目の前で振り払った。その意趣返しがあるのなら中国には好都合。彼らは金を出す以上、時間はかかるが至極当然のようにウクライナを自分のものにするだろう。
 一方村八分となるロシアに対し、真っ先に手を差し伸べるのもまた中国。つまり結果的にロシアの西域への領土拡大の野望は成し遂げられるということ。その時ロシアは中国の属国になってはいるが・・・・。


 昨日今日の動きで一喜一憂すべきではないのだが、ロシアがウクライナの国土の二割を実効支配したとの記事もある。

www.bbc.com

 最初に大きく躓ずいたが、この戦果にはプーチンも胸を撫で下ろしていると思われる。それが証拠というわけではないが、さっそくトルコへ飛ぶのだとか。

newsdig.tbs.co.jp

 恐らくNATOへの揺さぶりを仕掛けるのだろう。結構余裕が出てきたか。
 同様に習近平も安堵しているのではないか。なんといっても今回の電撃的な侵攻からの一連の流れは、台湾進攻に向けて牙を研ぐ中国からすれば最適のシミュレーション。どうやら時間はかかるが行けそうだな、ぐらいに思っているかもしれない。ほんま涙ちょちょ切れですわ。
 一体全体、この先果たしてどうなるのか? 考えるたびに気分が落ちます。

 ここで一つ、今後の最悪のシナリオを悪魔の囁きの如く記してみる。
 まず私かプーチンならば、NATO、特にアメリ力に勝とうとするよりも他の手を探すだろう。たとえばアメリ力だけをターゲットにして、嫌がらせに徹するというのどうか。韓国が日本に対してよくやるやつ。つまり自分の正しさを主張するのではなく、アメリ力の黒さをアピールする、そういう戦法に切り替える。
 実際、今回のウクライナ侵攻、というか戦争は、アメリ力に責任があるとする識者も一定数いる。特にエマニュエル・トッドとジョン・ミアシャイマー。まぁトッドは良いとしてもミアシャイマー、あんたが言うたらあかんやろ、晩節汚した、正直そう思ったがこればかりはどうにも。
 言い分としてはNATO東方拡大の代償ということなのだろうが、確かにこういう言説は世に溢れている。プーチンとするならば、それらを追い風に、「本当はアメリカこそが悪いんや!」、そう言って回って少しでも賛同者を得たいところ。

 ではそれを喧伝するにあたって、最も効果的、且つ効率的な舞台装置とは何か・・・・? 恐らくそれは朝鮮半島ではないか、個人的にそう睨んでいる。

 続きは明日以降で。

罰と報い

 いつも扉の絵を提供いただいているHF氏、私は氏のファンなのですが、氏の作品の多くを一気にご覧になれるサイトができたそうなのでご紹介いたします。

www.singulart.com

 気に入った作品があれば、直接ここでお求め頂くことも可能なようです。お暇な時にぜひとも訪れてみてくださいませ。

 さてさて、あっという間に5月も終わり、季節は夏へと変わりました。6月はサラリーマンの私にとって最も悩ましい試練の月。雨が続く梅雨の朝、通勤の道すがら、または満員電車の中、両手は力バンと傘で塞がります。改札を通るだけでも傘を落としたり、はたまた突然スマホが鳴ろうものなら大変! 咄嗟にスーツの内ポケットからスマホを取り出したのはいいのですが、傘も力バンも、そして力バンの中のものまで路上にぶちまけたことがあります。

 しのつく雨に打たれながら、部下の突発休の連絡を受ける私・・・・。

 梅雨は嫌。本当に嫌です。ジメジメ湿度も。それが二か月近く続く。サラリーマンにとって尋常ならざる存在なのだから、いっそのこと一つの季節に繰り上げたらどうか?

 春の次は梅雨、梅雨が明けたら夏、でっ、夏は9月の中旬まで。少なくとも私の脳内ではそうなってます。そう思ってみると案外夏って短い、 二か月あるかないか。そうか、ならば茹だるようなあの暑さも我慢できそう。では梅雨の雨と湿度はどうか・・・・? 季節に繰り上がろうと無理やな。

 

 ジメジメした話は嫌なのですが、前回のドコモ・レッドハリケーンズの謎のPCR検査三連発の続きです。なかには「あれは、ドコモの後継チームであるコムの入れ替え戦行きを阻止するための援護射撃を意図したものなんだよ」 というもっともらしい意見もあるようですが、敢えて言います、それはないでしょうね。理由を真面目に書くとちょっと長くなって収集がつかなくなるのでしませんが、簡単にまとめると、コムの社用携帯こそドコモ製でしょうが、社員個人のスマホの半分は、昔からauだと思う、そう書けばご理解いただけるのではないでしょうか、ええ。

 ただ援護射撃というのがまったくの的外れかといえばそうではありません。援護射撃はありました、ドコモではなく、それは協会から・・・・。

 協会としてはコムの二部落ちはどうしても避けたかった。なので何としてでも最終節のリコー戦はやりたかったのだと思います。それこそが試合中止の判断を、当日まで引き延ばす醜態を招いた原因ではないかと、知らんけど。

 でっ、結果はといえばこれ、

www.nikkansports.com

 お天道様はすべてお見通し、ざまぁーみろでございます。

 言わずもがなですが、何故に協会がコムの二部落ちを避けたかったかといえば、これ、

www.nikkei.com

 改めて感じたのですが、新リーグの正式名称「NTTジャパンラグビー リーグワン」って、これまた今更ながら長かったな。字余り感半端ない。そりゃ東京ベイなんちゃらとかが生まれますわ。

 でも次年度には恐らくこの冠は外れるでしょうから、いろんな意味でスッキリするんじゃないですか。厳密に言えば違うのでしょうが、タイトルパートナーがチームを持ってるというのはやっぱ変だったと思う。あっ、それとコムとドコモは事業共創パートナーから外れるかも。これも協会からすれば痛いな。

 ただ一番怖いのは、「ヒト・コミュニケーションズ ジャパンラグビー リーグワン」に落ち着いたりすることか。もしそうなったら・・・・。これ以上は言葉にできません。サンウルブスしかり花園ラグビー場しかり。まさにホラーや。

綾と意図

 昨日久方ぶりに更新したのですが、時間があるうちにということで本日も書いておきたいと思います。

 まずはやはり懲りずにプロ野球について。今年は開幕からあまり真剣に観れてはいないのですが、ここまで投高打低のイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか、何を隠そう私がそうです。この二か月の間で既に参考含めれば完全試合が二試合、ノーヒットノーランが一試合。まぁこれをどう取るのかは分かれるところでしょうが、個人的には球場の環境が一因ではないか、そう疑っています。結論を申し上げれば照明です。

 この十年で大半の球場の照明がLEDに代わりました。今も水銀灯に白熱灯、ハロゲン灯などを組み合わせた所謂「カクテル光線」なのはマツダスタジアムぐらいか・・・・? 因みに甲子園も今年からLED照明を導入しています。

kaden.watch.impress.co.jp

 東京ドームも16年から段階的に導入済。今年からメインビジョンもLED化したそうです。

lm-tokyo.co.jp

 何が言いたいかといえば、LEDはすぐに明るくなるので、試合中であっても照明を点けたり消したり自由自在だそうで。それ故、最近つとに目立ち始めたのが勝利の後のセレモニーやヒーローインタビュー時の照明による演出。

 また現実的な問題として省エネが声高に叫ばれる昨今ですから、例えばイニングの合間はグラウンドの照明の輝度を落とし節電に励んだり、逆に試合中は映画館のように観客席を暗めに調節するようなことも可能。前者は私が球団関係者ならするでしょうね。何故ならばそれをすれば経費削減だけではなく、きっと攻守が入れ替わる間、観客の視線はメインビジョンに自然集まります。なのでそこで流れるであろうCMの単価アップの交渉が可能になるのでは、まぁ詳しくは知らんけど。

 でっ、怪しんでいるのは後者。このところの逼迫する電力事情に、ウクライナ危機が拍車を掛けるであろうことは容易に想像できます。仮にインプレー中に観客席を暗めにしても、グラウンドを少しばかり明るくすればプレーに支障がないと試算できたとしましょう。そしてその状態なら電力の数%の削減が可能になるのであれば果たしてどうか。更に国からNPBに対して節電の協力の申し入れが内々にあったとすれば・・・・。

 まぁ妄想に過ぎませんが、実際二か月前の開幕時に関東の電力需給状況はかなりのところまで来ていました。

www.tepco.co.jp

 でっ、先の仮説を続けるのですが、国というか世の風潮としての節電やむを得ずな空気に各球団が忖度して、理論上はプレーに差し障りないレベルで観客席の輝度を落としていたとする。そこにここ一月ほど比較的肌寒い日が続いたので、ナイター観戦に一枚冬物を羽織って行くか、そんな観客が多かったとしましょう。当然そのお召し物の色は黒や紺がメイン。それらに覆われたスタンドが、グラウンド上の照明をも吸ってしまうようなことはないだろうか・・・・?

 実際、今年の甲子園に訪れた常連組からは、球場が暗くなったという意見をよく耳にするのも事実。それはLEDの灯りに慣れていないことによるものかもしれませんが一考には値するかも。

 佐々木朗希の快投はデーゲームなので関係ないのでしょうが、大野と東浜のはナイトゲーム。また平日でも昼間に開催する楽天の首位快走と、非LED故に節電には協力できない広島の想定外の好調との因果関係も気になるところ。  

 今後、季節は夏に向かい気温は上昇し続けるでしょうから、節電への配慮をNPBに対してそれ相応に求めてくるんじゃない。各球団の打者の成績にどのような変化が見られるのか注目したいと思います。

 

 次に今年の球界の話題を独り占めにしている感のある我が阪神の低迷。もう矢野や矢野一派についての不満はいったん矛を収め、これ以上ここであれこれ言うのはやめますが、この数字に注目願いたい。

 昨日、一昨日と阪神は巨人相手に連勝し、ゲーム差は9.5まで縮まりました。がっ、実は得失点差は阪神が上になったという・・・・。よっぽど野球が下手なのねっ。

 因みにエラーの数は巨人37に対して阪神は22。この数字、意味ねーっ! 

 

 それでは昨日のラグビーの続き。
 おさらいの意味で時系列を再掲します。

 結論を急ぐと、今回の件はドコモが悪い、そう書きました。

 でっ、改めて上の時系列を読んでも、”なんで四日間に三度もPCR検査受けるのか?” とか、”都合よく陽性者数が減り過ぎだろ!”とか、”試合当日まで開催中止の発表を遅らせた協会の対応こそ信じられない!” とか、まぁ突っ込みどころは満載なのですが、まず普通の会社の場合、PCRの検査結果が陽性と出たと連絡してきた社員に対して、「信憑性が疑わしいので、明日他の医療機関でもう一回PCR検査を受けてから再連絡をくれたまえ!」などと指示を出すか? そんな上司のいる会社なんてないやろ。たとえGW期間中でバタバタしていたとしても。

 どうやらドコモには今シーズンの最終戦、アウェイの秩父宮ではあるが、どうしても開催を強行しなければならない秘められた裏事情があったと見る向きが正しいのでは。もちろん表向きには現体制での最終試合というのもありますし、来期は再編されるので一部での最後の試合というのも理解できる。でも普通であれば、地元大阪で開催される前節こそが最終試合じゃないのですか、と個人的には問い詰めたくなる。ファンあっての LEAGUE ONE だし・・・・。

 ところが前節はといえば、同様にコロナの陽性者が2人出て、それであっさりギブアップ。一方最終節は試合の五日前に13人もの陽性者を出しておきながら、上記のように開催に向けて粘りに粘った。そこにどうしても違和感を感じてしまう。

 恐らくですが、その理由は親会社にあるのでしょう。レッドハリケーンズは大阪のチームですが、言うまでもなくドコモの本社は東京。きっと秩父宮での最終戦には社長は無理としても、役員や本部長クラスは招待してたんじゃない。つまり東京での最終節、どうしても試合を強行開催したかったのはチーム関係者、即ちスタッフとかフロントの面々ではなかったのかと。

 来期は三部に落ちる以上、体制は大幅に縮小される。よくて三分の一。残りの関係者はチームを離れる選手同様社業に専念したり、関連会社に出向したりするのでしょう。そんな自分たちの姿を、秩父宮の最終試合にお招きしたお偉いさん方になんとか見届けてもらい、今後のキャリアプランに向けたアピールをしたかったのではないか。そして最後に「お疲れ様、君たちの頑張り、覚えておくよ」 ぐらいの労いの一言も欲しかったのでしょうな。

 まぁサラリーマンとして判らんでもない。判らんでもないけど、もしそうなら、正直それってどうなのでしょう・・・・・?

 結局は新リーグになっても、ファンは置き去りにされ、選手は裏切られるだけなのですよね、トホホ・・・・。

 続きは明日以降で。

こないだ速報 22/ 5/22

 5月最初の更新。しかもーか月振りやし・・・・。いけませんな、こんな体たらくでは。もっとサクサク更新できんもんか。あざ笑うように流れていく月日を傍目に、歯噛みする私です。

 それはそうと先週あたりから、電車に乗る人、増えてません? いつも座れた車両が先週から混んでしまって困っています。まぁ困っていると言っても、当座それだけなんですが・・・・。

 さてさて極北の当ブログ、基本ボヤきというか、それなんとかなったろ!ってことを書き綴る場、それだけを信条にしているのですが、実は休んでいた間もボヤき倒したくなることばっかり。まったく何から書けばいいのやら。

 まずは阪神やっ!、すかさずそんなツッコミをいただきそうですが、あればっかりはなんとも。っていうか、あれはボヤけばなんとかなる、そんな代物ではもうございません。 まあ書くのはいいのですが、それをすると結局、矢野や糸原について愚痴るばっかり。二人が事を起こせば起こすほど、チームがどんどん壊れていく。

 そりゃ開幕して二か月ですから勝率もこなれてきます。糸原だって試合に出してりゃヒットを打ったりファインプレーもするんでしょうよ。ただ糸原について言えば、もう、昨日、今日で評価の変わる選手ではないんだけどな。なのにメディアは結構持ち上げる・・・・、たとえばこれ、

www.sponichi.co.jp

 躍動って、試合は負けてるやん・・・・。GW期間中のこれなんかも見事。

www.sponichi.co.jp

 はて、ネット上の心ないヤジって・・・・、あっ、俺のことか。

 あのさぁ・・・・、ヤジではなく、心あるフアンが事実を列挙 してるだけ。断言します、奴は間違いなく我が阪神を破壊する男、つまりはJoker。繰り言になりますが、ここから試合に出続ければ確かにそこそこヒットを重ねるかもしれません。でもそれだけ。順位への影響は微塵もない。せやから打率は上げるやろ。最下位は盤石だけど。

 どうせなら打率は二割も残せないやろうけども、小幡や遠藤を上げて育てろと。ところが矢野ときたら、斎藤友貴哉ですら一軍で飼い続ける始末。昨日もスタメンはセカンド糸原、キャッチャーに至っては長坂って、矢野は一昨日の試合見てたんか? 目を瞑ってひたすら念仏を唱えてたんとちゃう・・・・。

 頑固っていうのか、反省をしないというか、きっと奴はこう言いたいのでしょうね。

「俺の起用や采配は、間違ってなんかないから。た、正しい、絶対正しいからーっ!」。

 そう叫んでいるのです、うんざりやで。

 プ口野球っていうのは正しさや間違いを競うものではありません。そもそも順位や勝敗っていうのがあるでしょうに。それを競ってくださいな。

 宗教に頼る人って結構そういう傾向があって、なんというか、”良い” と ”好き” とをゴッチャにしがち。でも本来はそうじゃない。たとえば、好きになっちゃいけない人を好きになってしまう、そんなケースもあるじゃない。あなたが愛した方が常に聖人君子ではなかったはず。つまり ”良い悪い” と、”好き嫌い” は一つの物差しで測ったり、同一線上に据えるものではない、もともと別物。だからプ口野球の場合、チームにとって良い選手を使えばええのに。なのに・・・・。

 なんでそれができんのかね・・・・? 落合なんて立浪のこと大っ嫌いだったけど、ちゃんと最晩年までー軍で使ってたよね。代打で出せば結果出すから。矢野みたいに原口を干したり、怪我もあるのでしょうが梅野や秋山を二軍に叩き落したりるすのって、果たしてどうなんでしょう?

 どうせやったら、糸原とか坂本とか小野寺とか島田とか熊谷とかマルテとか山本とか口ハスとか斎藤とか渡辺とかニ保とかいらんから、あのあたりを総とっかえして、それで贅沢は言いません、改めて最下位狙ってください。

 つまり矢野と井上が干した選手でチームを再編成するって寸法。もちろんこの基地外がツートップである以上叶いませんけどね、ええ。だからここでボヤくのもやめますわ。

 

 そういえばこの一ヶ月で一つだけ良いことがありました。

news.tv-asahi.co.jp

 以前、日本がNATOから蚊帳の外であり続けるのを何とかならんもんか、ってなことを書きました。

tilleternity.hatenablog.jp

 ボヤけば何とかなるというか、待てば海路の日和ありってことなのでしょうか。この機会にファイブアイズはもちろんですが、日本の立ち位置を世界に向けて明確にしてほしいものですね。

 

 実は今回を通じて一番ボヤきたかったのはラグビーのこの件なんですわ。

rugby-rp.com

 まったく、本当にラグビー新リーグはコロナで始まりコロナで終わった、そんな感じ。

 ただこの件についてはいろんな問題が二重にも三重にも合わさっていて、騙し絵になってる。むしろコロナ抜きで見た方が問題の本質が視えてくるように思う。

 今回の経緯の時系列を記事から抜粋するとこう、

 ドコモとしては三度もPCR検査を実施し満を持して最終戦に臨んだわけでどこが悪いの?と。戦わずして勝ち点コソド口しようとするリコーこそが悪いんだ、ってあたりでしょうか。

 リコーの言い分としては、三回もPCR検査を受けて、 13 ⇒ 7 ⇒ 1、って都合よく陽性者が減ったからって信じられるもんか! こっちは一度目の検査で潔く試合開催の判断を仰ぐようにしてるんだから不公平だぞ!ってことか。

 協会側の非を問う意見としては、そもそもなんで試合前のPCR検査の回数や締め切り期日を予め取り決めてなかったのか? 百歩譲ったとしても、そういう規定外の部分に裁定を下すのが運営側の仕事だというのに、それをサボって無責任に試合開始直前まで中止の判断を引き延ばすなんてありえん!

 まぁこんな感じでしょうか、ええ。

 これね・・・・、悪いのはドコモですわ。

 まず、なんとか現体制としての、そして一部最後の試合を強行開催したい、というドコモ側の思いがヒシヒシと伝わってはきます。だいたいNTTグループには旧逓信病院などを中心に、身内に医療機関をわんさか抱えているので、やろうと思えば検査を操作するぐらい可能。リコーにしてみれば、四日の間に三回も検査して、あんたらってつくづく金持ちやなぁ、って思わせるぐらいに。

 しかしね、なんか変じゃないですか? まったく語られてないのですが、そこまでして部が再編され縮小する最後の試合を強行したいのなら、なぜに前節の地元最終試合でもそれをしなかったのか、ってところ。

 アウェー秩父宮でやる最終戦と、ホーム最後の試合、どちらが無理をしてでもやるべきなのかと問えば、そんなの自明! 

 選手からしても、試合を通じて地元ファンに対する恩返しや感謝を示せる最後のチャンス。万難を排してでも試合をやりたかったはず。ならばとことん悪あがきをして試合直前まで毎日のようにPCR検査を企ててでも開催すべきだったのでは・・・・? ファンあってのプロなのだから当然と違う?

 しかも言うまでもなくあの試合の主催権はドコモ側なので、リコーが最終節で最後の最後に尻まくったように、ある程度の裁量もあったのではと。でもそんな素振りはまったくなし。

www.nikkansports.com

 陽性者2人に濃厚接触者多数であっさり白旗上げてる。つまり最終節のように試合を何とかして無理強いしようとした、そこまでの執念は微塵も感じられません。だいたい秩父宮での最終戦なんて消化試合やろ。

 では、最終節に拘泥したドコモの真意はどこにあったのか? そのあたりの深読みと妄想は明日以降で!

野球三昧の一日半

 昨日の昼、3回目のワクチンを受けました。会社は午後休いただいて、今週は土曜出勤なので今日は終日振休。

 おかげで昨日、病院から家に帰って、以降は野球三昧。阪神のファームの試合に始まって、夕方からは1軍の試合を梯子。そして今朝は東都野球を観て、昼から阪神、巨人のそれぞれのファームの試合、そして夜は1軍のリピート。たぶんリタイア後はこんな感じなのでしょうか・・・・? 少し怖くなりますな。肝心の体調はといえばかなり悪いです。腰から下の関節が痛みます。ロキソニン飲んだので熱は下がっているようですが。

 

 もうあまり書きたくはないが触れんわけにはいかんだろ、ってことでどうなんだ矢野阪神・・・・。昨日も糸原が打ってチームは負けるという、心ある阪神ファンには耐えられない展開。

 今更この期に及んでさえも糸原をセカンドに戻すその所業、まさに ”奇行” という言葉がピッタリ。糸原に頼るんじゃなくて、見切る時だぞ。二割ない打者にこれでもかってチャンスを与えれば、そりゃそのうち打つようになります。問題はそれで気が済むのは本人とあんただけでしょってところ。

 これもここで二年前から何度も書いたが、去年の秋、まさに優勝争いの渦中で糸原が脚を引っ張ったことで既に証明されたように、Aクラスの野球、まして優勝するチームでは通用しません。つまり奴はBクラスでしか機能しないというのに・・・・。

 一体スタメンセカンド糸原からどれだけのリターンを見込んでいるのか? そりゃこの先糸原が勝利に貢献した試合も少なからず出てくるでしょうよ。まさかその積み重ねが借金を返済し貯金に至るとでも・・・・?

 個人の成績で言えば、今年これからフルで使い倒せば最終的には2割7分ぐらいまでは戻んすんじゃないっすか。なんせ最下位の勝率を塗り替えるぐらいの球史に残る糞チームですから、自分の出来ることだけに徹すればいい。要はそれでええんかってところ。まぁええんやろな、それで。

 キャンプの最初の頃、今年の阪神は12球団一雰囲気の悪いチームと書いたかな、

tilleternity.hatenablog.jp

 まるで余命を宣告された身内のいる家族のようなチームとも書いたか。今はそんなもんじゃない。来年の春に定年を迎える所属長の仕切る組織って感じか・・・・。つまり彼は無敵です! この一年、好きなようにやって辞めるんじゃないっすか。フロントよ、今こそ仕事しろっ! まだ間に合う、早く矢野の首を獲れっ! 

 というわけで、贔屓チームが未曽有の低迷に苦しんでいますが、野球に対する情熱は決して衰えません、我ながら。平素からできれば優勝、そんな思いで観ていませんから、ええ。勝敗や試合経過ではなく、気になる選手を中心に眺めているって感じかな。

 ではでは早速、以前ここで取り上げた気になる選手について

 森木(阪神

 やっぱりな、って感じか。このままでは危惧していた通りヤクルトの梅野二世一直線。腕も少し上げて球は確かに速いがそれだけ。縦スラなのかカーブなのか、唯一使える変化球があるにはあるが、どうもフォームでバレてる臭い。西純といい悩ましい。まぁ馬場よりマシか。成長を見守ります。

 井上(阪神

 日によって構えを変えていることからも、悩みは深そう。実は去年の今頃もこんな感じだった。結局、夏前から爆発してファームの打点王。しかしそこから腓骨骨折・・・・。この子の場合、とにかく怪我せず、頑丈な体作りをしてくれればそれでいいと思っている。どんどん悩め。

 遠藤(阪神

 この子についてはキャンプ直後ぐらいに書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

 ヘッドが下がっていることに気づいてくれたのか、バットを一握り余すようになった。結果ヘッドは落ちなくなった。昨日今日で5安打。二年前の春の振ればヒットという状態に戻りつつある。左投手に対しても右肩が開かないのは三年の夏の段階で判ってたので、後は落ちる球、特にフォークへの対応と、右投手のインコースに飛び込んでくるストレートをどう巻き込んで打てるようになるかだろう。後者については体の回転は理想的なので何とかなると思う。フォークは判らん。

 佐藤蓮(阪神

 順調。ストレートが荒れだして、置きに行ったストレートを合わされ5回2失点。チームはここからどう転んでも今期は最下位。メンタルが豆腐な斎藤にムキになってチャンスを与えるぐらいなら、こっちを一軍に上げた方がいいのではないか。共にメンタルは弱いが、こっちは一応硝子ぐらいの強さはある。

 特にあのパワーカーブは打者にとって邪魔。140キロ台のフォークも悪くない、というか良い。采配や人選って敵の嫌がるところから逆算してやるもんだろ。少なくともあんたの好き嫌いではなくてさぁ・・・・・。加冶屋を二軍に叩き落すのも見切り早過ぎやろ。

 阪神のファームの試合を眺めていて面白かったのは、調子を落として二軍に落ちた矢野軍団の番頭格の木浪と若頭の小野寺、まったく使われる気配がありません(小野寺選手は速攻で一軍登録されていました)。これをどう読めばいいのか? あえて言えば、矢野休養で代行の噂がチラつき出し、平田に変な色気と強気が出始めた、そんなところか。

 矢野は調子を崩して二軍行きを命じただけで、きっかけを掴めばすぐにでも上げるつもり。しかし平田にしてみれば、二軍には手塩にかけて育てるべき強化選手がいる以上、二人にじゃぁどうぞスタメンを、というわけにはいきません、そういうこと。確かに理屈は通るが、この動きこれまでにはなかった。

 ただサラリーマンの平田には監督は無理やで。ここぞとばかりに島岡御大直伝の明治閥を作りそうで怖い。筒井にカツノリ、平塚、ゲッ、糸原も明治じゃん・・・・・。嗚呼、阪神ファンの悩みは尽きない!

 次に阪神以外で面白いな、そう思った選手。

 森(広島)

 もう十分に五番目ぐらいでローテ回せます。特に直すところはない。 

二俣(広島)

 ドラフトオタにとって、この子は磐田東の二俣ってことになる。雑誌「野球小僧」でお馴染みのネットスカウトの面々の高い評価を得ていた。ドラフト後、なぜ育成! と色めき立ったのを覚えている。彼等の評価の方が正しかったようだ。

 右投手のスライダーに対して、後ろ脚を引かずに残して反応できている。スローイングも抜群。5年後の四番サードは間違いない! カープファン悶絶の物件。

 秋広(巨人)

 低めのボールに手を出しがち。それ以外は順調。栄光のバックナンバー55も似合い始め、少しオーラも感じる。

 ファームの成績なんてどうでもええ。早く一軍で使ってくれ!

 

 野球オタをやっていて何が楽しいって、こういう育成や下位指名の選手が活躍すること。野球ファン冥利に尽きます。これからもアマチュア野球を観続けます。そして彼等がどこまで野球を続けてくれるのか、それを見守りたいと思います。

 

 次にアマ野球から。

 森下(中央大)

 ちょうど一年前、”やらかす奴” として取り上げた。

tilleternity.hatenablog.jp

 ですが巷の評価はイマイチですな・・・・。

thedigestweb.com

 そうですか、森下は圏外の15位だそうで、そうですかそうですか。

 まぁ一言いわせていただければ、確かに確実性もないし三振も多い。しかし、東都各チームの森下に対する攻めを観てると、評価は上がると思うのだけどな。昨日も今日も一つずつ死球をもらった以外にも、ビーンボールまがいの配給は日常茶飯事。一年の秋以降調子が上がってくると当たり前のようにそれをされるのですわ。

 三年前の松山マドンナ球場での対カープ二軍戦をバックネット裏で観た者としてはこのランキングに異を唱えたくなるのですが、まぁ我慢しましょうぞ。この秋、森下を二位以下で指名できたチーム、それが勝者です。

 もう一つ東都と二軍戦を観ていての収穫。それは中大の中前とカープの韮澤を同じ日に確認できたことか。高校時代、埼玉の双璧の遊撃手として注目していました。どっちが上かな、そう思いながら眺めてた。現時点ではプロに入った韮澤がやっぱり上かな。中前はサードを守らされてるしね。まぁ二人ともこれからです。共に歩んでいく軌跡を楽しみにします。

 朝に東都を観て、昼に二軍、そして夜に一軍を観ていて感じるのは主審のレベル。まず東都は無茶苦茶。ガナガバな上に一貫性もない。しかもワンサイドで一方のチームに偏ることもあって、東都の特に打者は何かと損をしています。牧が1位でプロ入りできなかった理由の一つは、相手投手だけではなく、主審とも戦わなければならなかったことがあるように思うな。その点東六の審判はさすがに安定している、お見事。

 次に二軍の主審も反応が甘い。考えながらジャッジしてる。もう少し何とかならんのかね。でっ、一軍はというとやっぱり凄いと感じさせますね。ぜひそういう所にも注目して各カテゴリーの野球を楽しんでみてください。

 では締めはこの投手。

 ダニエル(巨人)

 何が凄いってあの投げ方。静岡生まれでブラジル育ちの日系三世だそうですが、あのそっくり返った投げ方。MLBに多い投球フォームそのもの。血筋は外見を見る限り東洋人そのものなんですが、まったく下半身の柔らかさのない上半身のみの叩きつけるようなフォーム。やはり育った環境や指導者次第でああいう投げ方になるんだ、そう思うに至りましたわ。いやはや血も確かに濃いいが水もそれなりに濃いい、そう痛感した次第です、まいったまいった。

 

こないだ速報 22/ 4/16

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 新年度に入り、ようやく落ち着いてきました。ってことで更新再開させていただきます。本日は少し趣を変えて初めての日中更新です、よろしくお願いします。

 それにつけてもケッタ糞悪いことばかりですな。令和になって世の中良いように回り始めると思ったのですが・・・・、まぁ平成よりはマシかな。そう思って頑張ろう。

 そうそう、そういえば例の奴、また落ちたそうですね。まぁ、あの男のメンタルの前では、これぐらい些細な事なんでしょうけど。結婚で地位も名誉もこの手にした、ってことになってるようだし。まったく糞厚かましいにもほどかある。実際、ロイヤルキャッシングがある限り、死ぬまで贅沢はできますから・・・・。しっかし、あの男にこれ以上税金を溶かしたくはないですよね。たたでさえ円安で国の資産が目減りする一方というのに、いやマジで・・・・。

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 さてさてまさに今、阪神巨人戦を眺めながら書いているのですが、正直、今更勝敗なんてどうでもいいっすわ。もともと ”優勝しないかな ♫” 、なんて目線で応援してませんしね、ええ。今日もどうも勝ちそうですけど。やっとこさ ”Joker 糸原” を外して雰囲気良くなってるみたい。もうどうでもええんやけどさ。ただ、満更今の阪神に期待をしていないわけではないんです、ええ。 そろそろ矢野、辞めないかな、って。まぁ辞めませんけど。

 なんでここまでわしらの阪神を滅茶苦茶にしておいて、奴は辞めないのか・・・・? これにはいろいろとあるようです。普通の感覚の持ち主なら辞めます、間違いなく。球団も休養を促すでしょ。じゃあなんでそれをしない、もしくはできないのか・・・・?

 ここからはいつものように妄想になるのですが、まず矢野は4年前監督の打診があった時、結構渋った、というか勿体ぶった。

www.nikkansports.com

 矢野は創価学会信者の有名人のカテゴリーではほぼ最上位。久本あたりと同ランクでしょうから、監督打診の報を受けて、学会内部ではそこにいっちょ噛んだろって輩が多かったそうです。自分で言うのもなんですが、一応阪神は名門の超人気球団やからね。だから、相談に乗ったろか、とか、俺が間に立とうか、とか、そういうのが教団幹部クラスにワラワラいたんとちゃうかなぁ、知らんけど。

 逆に、アドバイスください、みたいに矢野から伝手を求めたことも十分考えられます。なので、最終的に監督受諾に至った際、学会側からそれなりのレベルの人間、おそらく阪神球団の親会社の裏側の事情にも精通したような、上層部にも物申せるような、そんなややこしいのが、後見人として裏には控えていたそうで。新監督実現の折には、「うちの矢野を三顧の礼で迎えるのだから、仮にチームが低迷しても石もて追うようなことはするなよ!」、そう釘を刺すぐらいのことはしたんじゃないですか・・・・。

 球史に残るほど矢野の采配が酷いというのに、球団からは ”最後までやってもらう”、みたいなコメントしか出てこない背景はそんなところか。

www.sanspo.com

 つまり阪神サイドからは矢野を斬れない、そういう契約なんじゃない、知らんけど。

 ですが、この極北の当ブログでは去年の秋から再三、矢野と井上は責任取れっ、そう言ってきました。

tilleternity.hatenablog.jp

 実際世間にもそういう声はゴロゴロ転がってましたよ、ええ。

 辞任を求める側の根拠は三つ、

 ① 優勝間違いなしからまさかの失速V逸

 ② 優勝のかかった最終戦、地元甲子園で惨敗、続くCSも宿敵巨人にこれまた甲子園で無抵抗で連敗

 ③ サイン盗みをやってた、しかもバレた

 こんな感じ。

 しかし、矢野擁護派は「去年12球団で最も多くの勝ち星を上げた監督を辞めさすなどとは何事か!」 というのが大方の言い分。

 確かに ① と ② についてはそれが通ると思う。つまり、優勝を逃したとはいえ勝率の差で2位やねんから立派なもんやろ、最後に甲子園で負け続けたけど、77も積み重ねた勝利の価値は色褪せへんわい、などというもの。

 まぁ確かにそうかもしれん。しかしなぁ、それで ③ についてもチャラにできますかっちゅう話ですわ。その77の勝利のうち、どれだけがサインを盗んでくすね取ったもんなんやと。あなた様たちはそれに対して言い返せますか、と。

 だから矢野や擁護派は頑として、”やってません!”、”サインなんか盗んでません!”、そう言い張るわけですわ。

 年も改まった、キャンプ前の監督会議でも今更ながらに蒸し返してまで潔白を主張する始末。

www.zakzak.co.jp

 つまりそこだけは絶対に譲れんのです。

 そのあたりはここでも書いたかな、

tilleternity.hatenablog.jp

 

 矢野っていうのは、いわゆる ”ええかっこしぃ” なんですわ。教師みたいに上から目線で選手を生徒に見立ててカッコええこと言ってたい、それだけ。

 だからサイン盗みの汚名を着せられるなんて、絶対に認められん。これは上の記事でも書きましたが、それがあるから今年の秋に辞めるわけです。去年の秋辞めてたら、サイン盗んで責任取らされた監督や、ってこの先の人生でずっと言われて、そんな目で見られ続けるからね。そんなん耐えられしませんねん。

 もしその行動パターン、ロジックが正しいのなら、今回も絶対にこのままでは辞めない! まさに今辞めたら、開幕から最低の数字を叩き出した監督として辞めることになる(実際にはそうだけど、その通りだけど)だから絶対に矢野は辞めません! 

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 今こそ法力に救いを求め、球史に残る歴代ワーストの監督で野球人生を終えるのを回避するため、ここから粘りに粘って、何とか普通の最下位の数字(そんなんあんのか?)ぐらいにまで最終的に戻して、後世、まぁ最下位もあったが優勝を争ったり、Aクラスにも何度か押し上けた、ちょこっと運の悪かったところもあったかなぁ、ぐらいの線で辞めたいんやろ。ただ今回のこと、ファンは絶対に忘れんけどな!

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第94回選抜雑感など

 どこよりも遅くをモットーとしている極北の当ブログ、待望の新年度初更新です・・・・。いやぁ、ここまで長かった。年度末からブログ更新のモチベーションをへし折るようなことが、これでもかってばかりに起きまして・・・・、まぁ要するにサボったわけですわ、ええ。

 しっかし凄いぞ、矢野阪神・・・・・。

baseballking.jp

 昨日は勝ったそうですが、結局FAで浚った西が完封で初勝利だそうで、今日は糸井のサイクルヒットで連勝でしょうね。心底思う、おもんないわ。 

 リーグ新記録の開幕大型連敗のその先にあると多くの虎キチが期待した唯一の奇貨も、儚く消えましたし。

www.sanspo.com

 もう阪神はどうでもええ。サードケント、セカンドセイヤ、キャッチャーセィシローで頑張ってや。みんなええ子ちゃんばっかりやし、ホンマホンマ、楽しみやで。ああ気色悪一っ!もう阪神がどうなろうと怒りすら沸いては来ません。

 そんななかちよっとイラついたのが、キャンブ前からあれほど、「さすがは元メジャーリーガー!」とか、「北海道の救世主 ♪」とか、持ち上げられてた新庄が、ハムが負け続けた途端、所詮は元阪神などと言われ出したことかな・・・・。

 そういえば横浜の大和もやらかした、

www.chunichi.co.jp

 ええ、ええ、そうですとも、新庄や大和のデキが悪いのも、みんな阪神のせいですわ。どうせプーチン阪神フアンやで、そうそう間違いない。あの手の陰険な顔したおばはんは関西には多いしね、そうですとも、これで決まり、世間は満足やろ。

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 それでは先週終わった選抜を簡単に総括したいと思います。

 まず、やっばり特筆すべき点は打者のレベルが落ちたこと。一回戦はお寒い試合の金太郎飴でしたな。特に大会の序盤、ホームランが全然出ないことが話題になりました。

www.yomiuri.co.jp

 確かにホームランは野球の華。だけど、別にホームランが打者を評価する上ですべてだとは思いません。がっ、打者の能力を示す有力な指標の一つってところは譲れない。それが打てなくなっているということは、今高校野球界の奥底で何かが起こっているわけです。それがこの選抜で顔を覗かせたということ。つまりはコロナ。まん延防止や緊急事態宣言が繰り返され、練習時間や実戦が減ったことが引き起こした現象かと。実は二年前から打者のレベルが落ちた、落ちる、とここでは再三書いてました、

tilleternity.hatenablog.jp

 でっ、with コロナの強化方法を考える時期だ、ってなことは去年書いたか、

tilleternity.hatenablog.jp

 期せずして心配していたことが目の前で繰り広げられてしまったわけです。

 この件について、智辯和歌山総監督様が興味深いことを仰ってますな、

news.yahoo.co.jp

 なんと申しましようか、得意げにまだこんなこと言っとるようですわ。

センバツ出場が決まった1月下旬以降、紅白戦を含めて30試合を目安に行い、実戦感覚を取り戻していた

 ですって。

 こんな練習方法やってたから、才能ある打者が結果的に次々にスポイルされ続けたというのにね。池辺や山野、佐々木や武内、橋本、このあたりは間違いなく高嶋さんが潰したと思います。なのに性懲りもなく、アホほど練習試合を組むことで、安易にチーム力を上げていた当時に戻せとでも言うのか・・・・?

 確かに高嶋智辯和歌山が全盛期を迎えた二十年前の野球で、今でも目先の結果は出ますわ。それであんたは甲子園歴代最多勝監督になったわけだしさ。でも選手の潜在能力、”質” を伸ばすことは決してできなかった。

 じゃあ質って何っ? てところですが、それも去年書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

tilleternity.hatenablog.jp

 なので、これを良い機会にして with コロナの打者育成方法、つまりしっかりとした打撃理論を選手に根気強く教え込むことを期待したいですね。

 それが証拠に、この春、ホームランを打ったチームに大きな偏りが出ました。18本中16本が大阪桐蔭浦和学院の二校が稼ぎ出したという・・・・。じゃあその理由はといえば、つまりは理論に裏打ちされた指導を施されたチームと、そうでないチームの差が出たってこと。それは上の記事の中でも書きましたが、あえて繰り返すと、ミートポイントをどこまで捕手寄りに引き付けられるか、ってところか。

 実際、選抜後のこの「Number」の記事でも浦和学院の打者を引き合いにして書かれています。

number.bunshun.jp

 ただー点綾を付けると、どうもあの終盤のホームランの軌道を眺めていると、大阪桐蔭の打者だからでは説明がつかないほどボールが飛んだ、というのはあるな。個人的な見解を申し上げるならば、大会側があまりの貧打ぶりに清宮ボールを導入した、そう思えてなりません。まぁどうでもいいことなんだけどさ。

 因みにですが、清宮ボール導入前に、ほぼホームランを独占した浦和学院の打撃は大阪桐蔭以上に特筆に値すると私は思っています。選手の才能という点では浦和は大阪桐蔭より落ちますからね。あそこも全国から集めてるけど・・・‘・。

 そういう意味では今後埼玉の高校球界は、打撃の技術で大阪桐蔭よりも先んじていると個人的に評価する岩井花咲理論と、森息子浦和理論の戦いになるのだろう、そう思っています。

 浦和については去年の3番の松嶋あたりで書いたのですが、ミートポイントだけではなく、スイングが凄く身体に近く、そしてシャープになってます。ミートポイントを捕手寄りにすると自然こうなっていくのです。良いコーチが出てきただけなのかもしれませんが、息子率いる浦和学院の今後に、そして埼玉の高校野球に期待します!

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 それではここからは私の最近のアマチュア野球を観る際の目線、つまりプロのスカウトというよりは、大学のリクルーターセレクターになり切ったつもりで、気になった選手について書いてみたいと思います。

 まずま大阪桐蔭松尾。捕手でありショートも守れて主砲でもある。ただサイズは175ぐらい。しかし何より野球脳の高さが評価されています。なので慶応が狙っているそうです。いかにも。

 次に浦和学院宮城。この春23イニングで奪った三振は27。連投は避けるなど大事に扱われているところからも、こちらは息子監督の母校早稲田で間違いないだろう。

 因みに少し脱線するが、即プロかなっていう野手は大阪桐蔭海老根でしょうか。でも個人的にはこの子も大学経由の方が良いと思いますが、あの身体能カとサイズ、プロが放っておかないでしょ。PL時代のサプ口ーのような感じで1位もあるかも。

 広陵内海も指名されると思います。大型の逸材ながら使い勝手の悪い左投左打。しかしあの内角の捌きは利き腕が左の打者しかできない芸当。

 投手では大阪桐蔭川原が一番伸びたし、プ口も注目している。文句なく指名されるでしょうね。

 近江の山田は打者として下位指名があるのではないでしようか。スイングの速さが出色!

 以上ここまでが即プロ。ご参考までに。

 

 それではぜひうちの大学(それどこ?)に、と言いたくなるのが以下の選手、

 まず大阪桐蔭の核弾頭伊藤。1イニング2ホーマーは記憶に新しいところですが、スイングがとにかく素晴らしい! 左腕で払うような柔らかさがあって理想的。この子まで、プ口が持っていくというのでしょうか・・・・?

 次に浦和学院伊丹。少し硬いが腕のたたみやヘツドの立てたバットの軌道が良いと思う。どのコースも同じフォームで打ちがちですが、今はそれで構わない。因みにこの子は自由ヶ丘からオリックス、中日に在籍した武田とほぼ相似形。大学野球経由なら打つ方はもっとやれる選手になれるのではないか。武田が指名された際も大学行った方が、と強く思ったので、彼にはぜひ進学を薦めたい。

 最後に明秀日立の佐藤体幹の強さを感じさせるスイング。育てがいのある選手。先物買いがあったとしても、やっぱこちらも即プロは辞めた方がいい。

 

 というわけで、高校球界は今、with コロナにどっぷりと浸かってしまいました。それを嘆いたり、昔を懐かしんだりするのではなく、新しい時代に入ったのだから、これ幸いとばかりにマインドを180°変えるべき!

 実戦的な練習が組めなくて、私立との差がますます広がるばかり、そうマイナスに考えるべきではない。そもそも練習試合をやるにはある程度以上の環境が必要なわけで、それがない、もしくはそれを抑えることのできない公立校に、今、追い風が吹き始めているのですよ。つまり金がある私立もそれができないのだから、条件は一緒。まさにチャンス到来!

 特に打撃においてはしっかりとした技術を確立して、選手に理解させましょう。マシーン相手に打ち込んでばかりではなくて、選手の頭の中の理想のフォームと、指導者のそれが重なるまで意見を交わし徹底的に拘って欲しい。スマホなども駆使すれば、チープな環境でもある程度まではできると思うのです。

 守備はドリルの反復という昭和の練習で十分に上達するから問題ないし、投手の出来も実戦はそれほど関係ない。むしろ過密な練習試合で消耗する投手の方が多いぐらい。この春の近江の山田が出たとこ勝負であそこまで投げられた。あれは実戦から半年遠ざかったからこそでは?

 まさに名門公立校復活元年が始まりました! 夏には高松商広島商習志野静岡などが、甲子園を目指すだけではなく、聖地で二つ勝つ、それぐらいの意気込みで頑張ってほしいものです。

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