Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

第94回選抜 二日目 など

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 無事選抜開幕しました。がっ、テレビ点けて思わず絶句。お客さん入れてるんだ・・・・。学校関係者だけかと思ってましたわ。

www.asahi.com

 上限2万人なんですね。そして21日以降は、

www.nikkansports.com

 予想にも影響が出ますな。俄然近畿勢有利になる。それと京阪神のコロナ感染者、またぞろ増えるかもしれません。少し心配。

 心配と言えばウクライナを巡る中国の動きも気になる。

www.bloomberg.co.jp

 一番マズいシナリオ、それは中国が仲介することでロシア、ウクライナが停戦するパターンかな。世界が中国に借りを作る、これだけは避けたい。

 因みに中国国民は今回の件でロシア以上にプーチン支持が高まっているのだとか。

news.yahoo.co.jp

 両国の世界観が似通っている証かと。

 ウクライナを巡ってどんな世の中になっていくのか、ますます目が離せません。

 

 というわけでセンバツ二日目予想。

 広陵 敦賀気比

 優勝候補広陵登場。真鍋は二年生四天王の中で最も将来性が高いと目される逸材。グリップが少し特殊なので注目してください。ヘッドが良い感じに立って出るところは出色。とにかくこの子の打席を少しでも多く観たいので、この試合、広陵には勝って欲しい。

 というわけで敦賀気比にハンディ1

 ただ試合は共に投手力に難があるため荒れて縺れると思う。

 

 近江 長崎日大

 補欠ながら近江は万全。今年はチーム山田って感じ。ただ長崎のチームは少し特殊な傾向があるので注意が必要。去年の夏の長崎商にも一杯食わされた。その流れを作ったのは言うまでもなく清峰を率いて全国制覇を成し遂げた吉田洸二である。

 因みに近江の多賀監督であるが、ええおっちゃんに見えて案外黒い。何を隠そう、実はこの方も副校長様。やることはやってます。

 一度で良いから滋賀の地方大会を内野近江高校サイドベンチ裏あたりでの観戦をお薦めします。録音必須!

 長崎日大にハンディ1

 

 二松学舎大付 聖光学院

 正直二松については私情が入ってしまうので予想の対象外にしたいところなのだが仕方がない・・・・。

 聖光学院にハンディ2

 

 今日の三試合はいずれも面白い展開になると思います。楽しみですね♫

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祝 第94回選抜開幕 など

 三月に入って初めての更新。正直ウクライナの件もあるのですが、新年度から仕事が忙しくなりそうで、っていうか、もうすでに忙しい。かなり凹んでます・・・・。

 ただ忙しさというよりも、憂鬱がブログの更新から私を遠ざけている、そんな気がしています、ええ。つまりナチュラルに仕事が忙しくなるのは嫌だな、と。

 薄々感づいてはいたのですよ、どうも不安や不満があると、自然ブログから距離を置こうとしていることに。私の場合、どうやらブログを書いて、そこで思いっきり愚痴って、そしてストレス発散、というわけではなかったようです。ここが逃げ場の筈だったのに・・・・。自分にとってのブログって何なんだろう? 少しばかりそう真剣に考えるようになっている今日この頃です。

 というわけで、まぁなんと申しましょうか気分は進みませんが、この二週間の中でこれだけは触れておきたい、というウクライナを巡るいくつかの出来事について取り上げます。まずはこれ、

www.afpbb.com

 結構違和感を感じている、というか、気分を害している日本人が多いのだとか・・・・。別にええやないか。そもそもやらかした事というのは時間が経っても決して消えはしません。それを無かったことにしようとか、古い話を蒸し返すな、とする方に無理を感じます。

 日本人はその後今日に至るまで、しっかりと国際社会に対して、償いも貢献もしている。もちろんそれでも足りない、とする方々がご近所や国内にも多いのですが、こればっかりは個々の判断なので詮無い話、言わせておきましょう。

 要は、歴史は書き換えられない以上、過去の過ちは潔く認め、決して忘れてはならない。次世代に語り継ぐことも必要。だからそれも怠ることなくやりましょう。そして同時に、戦犯と蔑まれた我々であったが、その後の現代史において確固たる地位を築くまでに至った、という事実もしっかりと次の世代に伝える。そしてそれを誇りに思い、何より父や母、先人に対する敬意を払うことができれば、今回の件なんて、いちいち目くじらを立てる必要はないのではないかと。

 むしろこっちがどうかと感じるな、

www.nikkei.com

 なんなんこれ・・・・? 先方が有事にあるということを理解していないのか、そこに思いが至らないのか。「演説内容も両国合意の範囲にすべき」って件も謎。どうせ、軍備の必要性が再確認され、それにある種の普遍性が帯びることを恐れているのだろう。

 ”どんなに国と国との間の約束があってさえも、簡単にそれは反故にされ、攻め込まれたり、見捨てられたりするんだぞ、今の私たちみたいに”、ってところを訴えられることが嫌なんやろ。まさにそれこそが魂の叫びだというのに。

 共産との共闘を前提に、平和や9条死守を夏の参院選の旗印にして自民との違いを鮮明に打ち出したいだけに、軍備拡張や憲法改正の声が大きくなって世間に浸透してしまうと拙いのでしょうな。アホらしぃ。

 一方でこれはさすがに興味深い、もしくは懐深いと言うべきか。

sp.m.jiji.com

 演説を認めたドイツは立派。我々日本人も、ゼレンスキーのこの国に向けられる言葉に注目すべきだし、どんなに耳に痛い内容であってもそれを真摯に傾聴したい、そう思いませんか?

 次はロシアの極めつけのこれ、

www.afpbb.com

 必ずやるとは思ってました。そして更にはこれ、

www.cnn.co.jp

 なぜ口シアでSNSが規制されるその一方で、国営テレビでニュースの放送中に職員がこのような暴挙に及ばなければならないのか・・・・。あくまで私なりにですが極論すれば、ロシア政府にとってSNS上には真実があるので手に余るが、テレビを始めとするオールドメディアは嘘で言いくるめられるのでそのままでいい、つまりはそういうこと。程度の差こそあれ、この国も似たようなもん。テレビや新聞はプロパガンダとの相性が良いのです。ワイドショーやニュースショー、そして赤旗聖教新聞がまったくもってつまらないのに(失礼)、一向になくならないことでもそれは判る、あっ、朝日新聞東京新聞もね。自民党における産経新聞の役割も一緒です。

 他方、SNSはといえばそれには向かない。その土俵に乗れば個人も組織も独裁者であってさえも、数多の星屑のーつでしかない。つまりそこに太陽は存在しません。キラリと輝きたかったら、自ら気の利いたことをしてみせるしかない。だから仮に大統領がそこに下りてきてそれをした場合、自分たちと同じ括りの人、という風に捉え直されるのだろう。トランプ人気が依然高い理由もそこにあるのではないか? もちろん嘘も多い。ので、みんな競って見極める力量を磨こう。きっとここなら真実を探し当てることができると思う。

 このロシアの一件で思い起こされるのが二十年前近くですか、故筑紫哲也が「ネットの書き込みは便所の落書きのようなもの」と切って捨てた出来事、懐かしいですね・・・・。

 彼は自分や同僚たちの存在を、太陽だと勘違いしていたのだろう。宇宙の闇に向かって、光や熱を与えられるのは自分たちだけ。だから有難く受け取るように、そんな感じか。なぜオールドメディアは特権意識が強く独善的で驕りや欺瞞に満ち満ちているのか、ご理解いただけるのではなかろうか。

www.joqr.co.jp

 カッコ悪いのはおまえだよっ! まったく開いた口が塞がりません。

 テレビを見たり新聞読んだりするのは一向に構いませんが、くれぐれも突っ込み入れながらそれをしてくださいね、ええ。

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 というわけで、唐突ですが今日から春の甲子園が始まります。本当は一週間前ぐらいからもっと真剣に掘り下げて予想したかったのですが、それが叶わなくなった以上、今日から自転車操業で予想していきたいと思うのです。

 まず今年の選抜の特徴ですが、ヒール校が少ない、というかほぼいなくなった点が挙げられるのではないかと。唯一のヒール候補だった京都国際がまさかの辞退、

www3.nhk.or.jp

 個人的に嫌いなチームではないのですが、あの校歌、やっぱ世間はヒールと見做すのでしょうね。それが直前でこんな展開を迎えるだなんて・・・・。最低でも三度はあの校歌(くどいな)が甲子園に流れると覚悟していた方も多いはず。それが近江に化けたわけで、何と申しましょうか、琵琶湖の水面に映る雲一つない青空を眺める、そんな思いです。

 ただでさえ明徳、智辯和歌山、帝京の御三家が揃って早々に敗退するという僥倖に恵まれたうえに、常総県岐阜商盛岡大付属も見合わせたのだから自然胸を撫で下ろしている自分がいます。甲子園が澄み切った早朝の空気で満たされ、思わず深呼吸したくなる、そんな大会になるのではないでしょうか。

 ただ今はどうしても年度明けから仕事のことを考えてしまい、憂鬱でそれどころではないのですけどね、ええ。純粋に春の甲子園を楽しめる日々が来ることを願いたいと思います。

 それでは例の如く初日の予想を、

 浦和学院大分舞鶴

 まぁ普通に言えば圧倒的な戦力差で浦和なんですが、森士の血がどこまで濃いいのかを思い知る試合になると思います。

 開幕戦で舞い上がる新人監督、というのはよくあるわけですが、相手は初出場ですからね、もっと舞い上がっていることでしょう。運の強い息子だと思う。

 大分舞鶴にハンディ5

 

 和歌山東倉敷工

 案外縺れる。前評判的には和歌山東、と思いきや、熱心な地元ファンで湧き上がるはずのアルプスはほぼ無人。あてが外れ、心細くもなり初出場の公立校ならではのひ弱さ、勝負弱さが出て終盤逆転を許す展開か。

 和歌山東にハンディ1

 

 九州国際大付 ー クラーク国際

 神宮大会の再戦。一冬越したクラークのマウンドには見違えるような辻田が、と言いたいが、身体の重そうなあのタイプは一冬ぐらいでは変わらないと見る。

 クラーク国際にハンディ3

 

 今のところ優勝は山梨学院ではないかと密かに思っています。もちろん希望込みで。

若虎の蹉跌 遠藤編

 ロシア軍によるウクライナ蹂躙! キエフ陥落濃厚・・・・。ロシアよ、ここまで墜ちたか、そう暗澹たる思いになりますな。

 キエフは学生時代、何度か滞在した思い出深い街。見渡す限りの地平線の続く街。素朴でアイスクリームの美味しい街。我が蒼白き青春の一コマ。これ以上は言葉になりません。

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 ここ数日どうにもこうにも落ちてしまって仕方がないのですが、気持ちを取り直して我が阪神の話に切り替えましょう。

 阪神のキャンプも昨日で終わり。イマイチ心躍るもののない一月だったように思います。そんな中、一番悔しさを噛み締めているのは遠藤ではないでしょうか。実は結構彼のことは買っています。このあたりに書いたか、

tilleternity.hatenablog.jp

 まぁ一昨年の春、コロナで野球の火が消えたこともあったので、景気よく行きたくてかなり持ち上げたかな。確か掛布二世と書いたか。

 正直、プロ入り後一番良かったのは入団から4月までの三ヶ月間だったように感じますね。4月のSBとの練習試合では鳴尾浜のバックスクリーンに放り込んでいるし、打率も余裕で三割以上キープしていました。そこから活動休止になって、開幕も6月に延期。結局この期間で歯車が狂ったように感じる。以降、おいおいと思いながら眺めていました。

 去年のファームの成績は86試合に出て、打率 .235でホームランに至ってはゼロ・・・・。57三振は安打数を上回っています。これは苦しいな、というのが正直な感想。ところが今年、蓋を開けたら一軍キャンプに抜擢されてました。びっくりでしたわ。

 なんでも去年のファーム選手権でMVPだからとか、フェニックスで三割打ったからとか、そのあたりを評価されたらしい。うーん、本当にそんなに伸びてるのか、そう懐疑的に感じながらも密かに期待はしていました、野手では一番。

 なので、このキャンプインからかなり真剣にウオッチし続けた。その結論を申し上げれば、今のままではあかん。キャンプ中も変わってません。ケースバッティングに紅白戦、対外試合に至るまで三振の山を築く始末。こりゃ救いのない記事を書くことになるな、そう思っていました、がっ、やっと一昨日結果が出てくれた、

www.daily.co.jp

 これで今日からのオープン戦、先発はないまでも打席は与えられるかも。ただ、はっきりと、そして繰り返し申し上げますが今のままではあかん。そのあたりをできるだけ簡潔に、しかしじっくりと書きたいと思う。

 まずバットが下から出てる、というのがパッと見での遠藤の打撃の最大のダメなところなのですが、まぁそれは結果論でしかありません。そもそもアッパースイング自体が悪いのかといえば、今日日そうとばかりは言えませんしね。根本的にもっと悪い部分があるのだと感じています。

 というわけで掘り下げていくのですが、遠藤の打撃練習や実戦の打席を眺めていて、一番目に行くのがヘルメットの揺れ。ご紹介するサンプルは三打席ですがこんな感じ・・・・、

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 これでは判り難いかもしれません。ので、真ん中の写真について、この2コマ前、

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 ほんのコンマ数秒でこれだけヘルメットが揺れている。普通はどちらかと言えば、フォークなど手元で落ちる球に合わせ損ねて腰砕けになって、結果ヘルメットが揺れたり落ちたりというのはよくあるのですよ。じゃぁ遠藤の場合はというとそうじゃない。バットを引っ張り出す際にすでに大きく揺れてる。そこで力が入るのは判るのですがここまでというのは・・・・。考えられる理由は以下の三つ。

A:そもそもヘルメットのサイズが合ってない

B:スイングの際の軸回転がブレてる

C:上半身の動きが激しい

 でっ、恐らく答えはというとCでしょうね。つまりスイングにおける流れの中で、上半身に変な動きが混ざっているのだと思われます。

 ということで遠藤の打撃フォームを横から、

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 この流れの中で、最も大きな動きをしているのが右肩。

 左の三枚だけを比較するとこうなる、

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 余計なお節介ながら上から頭、肩、腰、膝のそれぞれの位置に線を引いてみた。①、③、④のそれぞれの高さに変化がないのに対して、左端の最後のコマで右肩の位置が②の線からかなり上にはみ出ているのが見て取れる。もちろん、前の肩はスイングにとって支点なので最も大きな動きをする、というのは理解できます。がっ、ここまで大きく上に動くというのは普通ではない。

 高校時代から遠藤については眺めているが、当時はここまで酷くはなかった。恐らくプロ入り後、重くて速いボールを跳ね返す必要に迫られて、より鋭くより強いスイングを目指しているうちにこうなったと見る。

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 つまり、下半身主導の横の回転だけでは理想のスイングの強度、キレには追い付かないので、上半身、特に右肩の上への動きを加えることで間に合わせた、という感じだろうか・・・・。なので右肩が大きな動きをする以上、そのすぐ上のヘルメットのフェスガードが揺れないわけがない、というロジック。

 しかも結果として、右肩が必要以上に上がることで左肩が下がりバットが下から出ることと相成った。

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 まぁ百歩譲るとして、バットが下から出るのは良いのですよ。フライボール・レボリューションの流れもあるわけですから。しかしヘッドが下がったらいかん。スイングが死んでしまう。それにボールを点でしか捉えられなくなる。バットを面とまではいかなくても線でボールに合わせたい。それにこれでは落ちるボールには空振りを繰り返すだけだろう。

 このままではファームでもたまに長打は出るが、今年も二割がやっとだと思う。何とかならんもんか・・・・。

 というわけで暗い話はここまでにしまして、遠藤の場合、個人的にはそれほど深刻なものとは思っていません。これぐらいのスイングの打者は掃いて捨てるほどいる。半分以上は何とかなってる。

 私が打撃コーチなら(大きく出たな・・・・)、まずグリップの位置を高くするように勧める。つまり落ちる左肩はあらかじめ上げておく。スイングはそこからバットを落とすイメージで、それとテークバックからスイングの流れの中で右肩に力が入っていることを画像や動画で確認してもらい意識させたうえで、右手の小指一本でバットを引っ張るぐらいの感覚でスイングを始動するように言いますね。

 まぁなんにしてもスイング自体や体の回転の形は悪くない、というかむしろ良いので、右肩の上への動きを止めさせれば、自然と左肩は平行に近くなりバットのヘッドが下がることもなくなるし、併せてヘルメットがあそこまで揺れることもなくなるので、視座も安定しより確実にミートできるようにもなります。つまり芋蔓式に欠点は治る、そう思うのです。せっかく良いもん持ってるんだから、自分を信じて頑張ってくれーっ!

 時間は掛かるかもしれません。しかし、選手の成長を見守るのが野球オタにとって、いわば醍醐味。遠藤の存在をそしてその進化を、鳴尾浜に行くモチベーションにしたいし、早くそこから卒業して欲しい、そうも願っています。

 何はともあれ今日からオープン戦は開幕。遠藤のような若手にはこれからチャンスは日を追うごとに無くなっていく。それを維持し増やすのは己の腕次第。遠藤のオープン戦での躍動に期待します!

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地方の輝く時代に

 北京オリンピックは佳境に入りました。まったく観てない私が言うのもなんですが、選手の皆さん頑張ってくださいね、ええ。ただどうも大会自体には、スッキリしない部分が付きまとっているようです。

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 平野選手、逆境の中の金メダルおめでとうございます!

 一方でこっちについては茶番どころか、もっと奥の方になんかありそう・・・・。

www.asahi.com

 この裁定の裏に、北京五輪開催中のロシアのウクライナ侵攻を巡る取引があったのでは、などと勘繰ってしまう、そんな心の曇った私がいます。まあ深読み、というか考えすぎでしょうか。

 さてさて一方、国内のスポーツに目を転じれば、キャンプも竹縄ってことで盛り上がりそうなもんですが、やっぱり話題は北京五輪。新庄ビックボスの力を以てしても無理って感じか。

 そんな中でもあれこれドラフトを巡って書いてきましたので、特に新人選手を中心にウオッチは続けております。がっ、今のところは特段書くほどのことはない。鵜飼や田村、また昨日は個人的にこのキャンプで一番注目している桐敷がシート打撃に登板し上々の滑り出しを見せてはくれましたが、

www.daily.co.jp

 まだまだここで取り上げるのは時期尚早。裏を返すと去年の佐藤や牧のように、この時期から特筆に値するような選手がいない、ということで、まぁ去年のドラフト自体が地味ドラフトでしたからね、ええ。そこに一抹の寂しさは感じております。

 それよりむしろこっちが気になる、

www.daily.co.jp

 平田よ、井上はおまえのオモチャじゃないんやぞ。台湾で入団前の横山を使い潰した前科は一生消えない。それにこいつが二軍監督としてただの一人としてまともな野手を育て上げられない裏に、何かがあるってことにいい加減球団も気づけよ!

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<本日の深読み>

 LEAGUE ONE の地域性

 先月、ラグビー新リーグについてあれこれとイチャモンを付けました。

tilleternity.hatenablog.jp

 その中で、東京、及び東京周辺にホームタウンが集中する各チームの姿勢に疑問を呈しました。BR東京、S東京ベイ、BL東京、GR東葛、東京SG、SA東京ベイ浦安・・・・。なんなんこれっ? 東京ベイが被るあたりは一種の同調圧力なのか? 企業を超えて申し合わせたように連鎖するというのは以心伝心かもしれない。恐らくは親会社の中の同じような立場の人材が同じタイミングで新チームの立ち上げ担当になって、同じお題について考えるから自然同じになったということか、恐ろしい。

 まぁ東京周辺に拘る気持ちは判るのですよ。たとえば大半のチームが練習施設やクラブハウスなどの設備投資をすでに一通り終えているわけで、まだ一銭もその回収ができていない中で、それを捨てて地方に行けなどと簡単に言うなと・・・・。そこは仰る通りなんだけど、そこに引っ張られて六つものチームが東京周辺に密集するというのはどうなのか? というか、プロスポーツの興行って、そもそもそこから逆算してやるもんではないと思うのだが。

 因みにD3のクリタウォーターガッシュ昭島の練習施設・・・・。

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 それはそれは立派なこと。しかも大型商業施設の隣、素敵♫ 。確かにもったいないわな・・・。こりゃここから出ていくのは無理かも。

 まぁイングランドのプレミアL(サッカーの方)もロンドンを本拠地としているクラブが五つ・・・・。しかしこちらは埼玉にも横浜にもーつづつあるので、12チーム中関東に8チームが集中。これではリーグの構成としてもはや破綻してないか? いやマジで言っとくけど、昭和後半のパリーグはそれで失敗したことをお忘れなく。

 でっ、ことほどさように首都圏に拘るこの姿勢を通じて改めて感じるのは、やはり地方のマーケットに対する不信感か? 新リーグの中の人って、みんな東京の本社勤めの人ばっかりなんだろうな。東京にいなきゃ情報や流行、ひいては文化を発信できない、というのは百歩譲って平成までのお話だと思うよ。

 

 Case1:長崎

 私が現場に出たのはこの7、8年のことなので、ここからの話は決して大した経験ではありませんが良い機会なので少し書かせていただきます。

 まずは関東から九州まで手広く釣り具店のチェーンを経営する企業のオーナー社長と差しで話をする機会をいただいた時のお話。

 最初、商売そっちのけで、”釣りは今やスポーツであり文化ですよね” 、そんな話を私から切り出したと思います。結構盛り上がって、打ち解けたところで先方からこんな質問が、

「ところで私ども、どこで儲けさせてもらっていると思いますか?」

 一応、大の釣り好きのふーちん氏から予習としてレクチャーを受けておりましたが、いきなり ”どこで?” と振られてもなぁ、まず ”どこ” というのが地域なのか店舗形態なのか商品なのか、という問題もあるし悩ましい。とはいうものの黙っているわけにもいかない。そこでこう答えた。

「ええっ・・・、やはり瀬戸内海でしょうか・・・?  六つの県に面していますし、何より穏やかで釣りスポットも豊富と伺っております。なんでも最高の鯛が釣れるそうで・・・・」

 オーナーの顔は冴えない・・・・。どうやら外したようだ。

「・・・・あっ、そうそう、女性じゃないですか、ええ、ええ。最近増えてますよね、釣り好き女子。知り合いの太公望も沖に出るのに船を予約するそうですが予約が常にいっぱいで半年待ちだとか。なんでも女性を中心に殺到しているらしく、女性が興味を持ち出したジャンルには、目ざとくオトコが集まりますしね、ええ。釣りコンなんかもあるとかで、ええ、ええ」

 いかん、オーナーの顔は曇ったまま、おいおい二連敗かよゲロゲ口。もうあかん、判りませんわ・・・・。

 そう素直に言葉にしてみせると、待ってましたとばかりに笑顔のオーナーから一言、

「長崎なんです!」

「・・・へっ・・・、な、長崎・・・・。」

 なんでも長崎は釣り好きが多く、釣り人口比率も全国1位なのだとか。魚もいろんな種類が年中釣れるらしい。そして社長の言葉を借りると、”釣り好きの層が厚い!” のだそうです。

 想像するに、女性をはじめとするライト層や、釣り抜きでは人生が成り立たないようなコア層だけではなく、きっとミドル層が厚いのだろう。そしてそういう方々が値段が高価なうえ利益率の高い釣り具を揃えてくれるのだとか。しかも買い替えのサイクルも早いとのこと。一家に必ずレベルの高い釣り道具がー式揃っているのだろう、長崎の家庭では。

 この一連の会話を通じて思い浮かべたのが二つあつて、一つはタコ焼き器。学生で東京に出た際、結構訊かれた

「おまんえんちって、タコ焼き作るやつあるんだろ、やっぱ?」

 あるわい、間違いなく、年季の入ったのが。タコ焼きは関西の文化。家族でそれを囲んで楽しみながら作るんだぞ。ただし言っとくが、作っても二、三か月に一度。毎週のように作ることはないし、それを買い替えるようなこともない、一生もんや。

 二つ目、それは富山の薬売りとその薬箱。常備薬として今風に言えばポストペイ。年ごとの更新。これも実家にあったな。

 つまり整理すると長崎のご家庭にとって釣りとは、家族の絆を確認するようなレクレーションであり、釣り具とは当然最新のものをー式揃える必需品でそのメンテナンスにも怠りはない、そんなところか。

 実際こんな動きもある、

www.nib.jp

 長崎を「釣りの聖地」に、ですか。ぜひ進めてください、ふーちん氏とともに応援します!

 地方のイメージというと、我々の世代にとっては ”明るい農村” というNHKのドキュメンタリー番組を思い起こす、というのは極端だろうか。後継者難で輸入農産物に圧倒されていく農村。さらにお米離れやサンチャン農業に嫁不足というワードは、そこにまつわる暗いイメージを加速させる。つまり決して明るくはない。だからこそのこのタイトルなんだろ、子供心にもそう見透かしていたような気がする。まぁ今もそういうイメージなのかは判りませんけどね。

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 ふるさと創生や地方活性はお題目や手を変え品を変え、今に至るまで何度も政府主導で繰り返された。しかし都心への一極集中の流れは微動だにせず、地方は取り残されるばかりである。しかし、である。その反面、先に取り上げた釣り具店チェーンにおける長崎のように、間違いなく一企業の屋台骨を支えるだけのマーケットになり得ている事実は見落とされがちである。そのポテンシャルは決して侮れるものではない。地方の街とは奥深いものなのである。

 Case2:高知

 次のお話は仕事を通じて得たものではないのですが、地方の、それもある意味最果てともいえる街が繰り出した値千金のホームラン!

www.kochinews.co.jp

 聞くところによれば二十年前、赤字になれば即廃止、という状態からここまで押し上げたという。来年度には1,000億にも手が届くところまで来ている。

 1,000億という数字が、スポーツビジネスにとってどれだけ大きなものか。先月広島カープの経営状態について取り上げました。

tilleternity.hatenablog.jp

 去年度のカープの売上高が85億。恐らく損益分岐点は90億弱。高知競馬の売り上げはその十倍・・・・。ナイター開催やネット馬券、コロナや馬娘効果など、いろんな追い風もあるのだろうが、まったくお見事の一語に尽きる。巨人や阪神がどんなに頑張っても300億がいいところ。ヤンキースでも600億。FCバルセロナで何とか、という数字。それを一地方のマーケットが売り上げとして叩き出しているのだから驚きである。

 ここからはあくまでも肌感覚の話になるのだが、高知競馬は恐らく ”一発逆転ファイナルレース” などを先駆けて導入し、全国から注目されているからこその数字なのだろう。しかしその土壌、県民性が上手い具合に重なったからのようにも思う。

 宵越しの金は持たないという気性。そのあたりの源泉は、高知市内のひろめ市場で鰹のたたきと揚げ餃子をつまみに、昼間っから大酒を喰らって大盛り上がりの地元の方々の姿を思い出すたびに宜なるかな、そう感じる次第である。四国は四県でも県民性は見事に違っていて、高知を頭に時計回りで愛媛、香川、徳島と、金の使い方を例にとるとシビアというか現実的になっていくのだという。確かに徳島で同じことをやっても難しかったかもしれない。

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 Case3:米子

 競馬で思い出すのは場外馬券場である。現場に出る前年、毎週のようにJRAの本社に伺って打ち合わせをしていたことがある。当時、彼らの最大の悩みは都市部の場外馬券場の扱いであった。売り上げこそそれなりに貢献してくれるものの、近隣からの苦情は絶えず、間違いなく街にとって鼻つまみものであった。なので何とか馬券の販売をネットに移行できないか、ということであった。確かに今でも梅田のWINSなどは異様である。

 当時は年末恒例の有馬の売上が、確か全盛時の三分のーまでに落ち込んでいた、そんな暗黒期でもあった。なんとか若者が競馬に興味を持ってくれまいか、そんな願いを込めてイケてる男女を配したCMを作ったようだが思わしくはないようであった。あれから十年近い月日を経て、今では馬娘のブームもあって去年の有馬も400億台を維持、悲願であった若者の関心を買うことも叶ったようだ。しかしそれでもピークの半分でしかない。しかも、若いとはいえ馬娘に熱心な面々とCMの溌溂とした若者の姿との間の乖離は、恐らく埋めがたいものがあると想像する。中央競馬の悩みは尽きない。

 そんなJRAとのやりとりも記憶に新しいまま米子の場外馬券場を訪れた。正直衝撃であった。私の中の場外馬券場は薄汚れた都心の片隅に佇む魔空間。米子のそれはここでレースをやってるんじゃないの、と思わず勘違いしてしまうほど見事な威風。その瞬間、咄嗟に繋がったのが米子の先にある境港の漁師たちの存在である。西日本ーの漁獲高を誇る港町を支える彼らの日常は深夜二時に沖に出て、我々が寝床を這い出る前には港に戻り、なんやかんやでサラリーマンの始業時間あたりで仕事を終える。おそらく昼からやることはない。そんな気風の良いお兄さんやおっちゃんたちがここに通い詰めているのか。言うまでもなく先に挙げた高知も漁師の街であった。高知競馬と相通ずるものがあるはず。きっとこの鳥取の街の漢たちも、宵越しの金になど興味がないのであろう、そう勝手に確信するに至った。

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 ここで LEAGUE ONE の話に立ち返る訳であるが、ギャンブルが健全であるのかないのかの議論は置いておくとして、奇麗ごと抜きにプロ化された今後のラグビーのビジネスについて思いを馳せると、それは bet 抜きで語ることはできない。少し古い記事ではあるがそれによれば、サッカーベットの商業規模はー説にはサッカーマーケットと同等、もしくは上回るとも言われている。これを放っておく手はないだろう。

www.nikkei.com

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 図らずも上の記事が警鐘を鳴らすように、賭博には八百長が付きまとう。しかし日本の場合そこまでエスカレートはしないとも思う。totoなどを見る限りだが、比較的穏やかに定着しているからだ。

 LEAGUE ONE に望むもの

 今後 LEAGUE ONE が収益の拡大を目指すならば、いずれ独自のbet、たとえばライブベットなどを含めて検討すべきだろう。できれば選手の年金やセカンドライフ支援なども抱え込む形が理想である。

 そういう意味では競馬界が直面している課題や成功事例は大いに参考になるだろう。また今回競馬について、あくまでも地方のポテンシャルを示す一例として、また私自身の経験を通じたものとして上げさせていただいた。IR反対の立場である私の言説にどれだけ説得力があるかはわからないのであるが、パチンコ、そして競馬や競輪、競艇などが活況を呈する街というのはいかがなものか、という思いは正直なところある。これまた私事ではあるが船橋に住んでいた経験がそれを言わせるのだ。

 やはりサッカーなりバスケなりラグビーに置き換える方が望ましい。大観衆を飲み込むスタジアムでスポーツ自体を圧倒的な一体感と共に楽しみ、betはあくまでもサイドメニュー、という枠の中を抜け出て欲しくはない。地元住民や自治体としての理想もそっちであることは言わずもがなである。

 また高知競馬の売り上げは右肩上がりだが、競馬場への入場者数自体は低迷を続けている事実も見逃せない。そういう意味では地方活性化の道半ばかもしれない。また最終レースの仕掛けも他の地方競馬が真似てくるだろう。今後どう差別化を図り売り上げを維持していくのかが課題となる。次の打つ手が何であるのか、このあたりについてもラグビー関係者は注視すべきだろう。

 ただ、高知という日本の一地方が、世界で最も人気のあるスポーツチームFCバルセロナが稼ぎ出すのとほぼ同規模のカネを生み出しているという事実は、まさに痛快な出来事だ。同時に地方には中央の物差しでは測れないポテンシャルが眠っていることを雄弁に物語ってくれる。それを見出すことはスポーツビジネスに携わる人間にとって醍醐味ではないのか・・・・? この部分だけでも LEAGUE ONE の関係者にお伝えしたいものである。

 まぁ地方のどこであってもスポーツのプロ興行が成り立つとまでは言わない。それぞれの特徴や強みは様々だ。長崎に独自の文化が育まれたように。しかし一度そこに根を下ろせば予期せぬケミストリーが生まれる可能性はある。それが思わぬ鉱脈を掘り当てることになり得るかもしれない。しかし東京近郊に拘る限り、そんな僥倖に出遭うことはない。

 たとえば金沢市富山市のちょうど真ん中あたりに、オシャレな新球場と商業施設の併設を前提に、スワローズかマリーンズを誘致してみればいいのに、そう良く思う。北陸を代表する二つの都市の間であれば、年に70日の興行の開催、200万人の動員も可能ではないか。さすればおのずと90億の売上も見えてくる。また日本海に面した裏日本の街からそういうプロスポーツチームが出れば、この流れに続けとばかりに地方は更に活気づくと思うのだが。甘い見立てだろうか・・・・。

 ラグビーの場合は野球よりもハードルは低い。年間10試合ぐらいの開催で、30~40万人の動員。支配下選手やスタッフはプ口野球の半分以下で年間の売上が40億ぐらいを見込めれば十分にやっていけると踏む。それぐらいなら米子がそうであるように、地方の県庁所在地でなくても可能ではなかろうか。米子の場外馬券場の売上が年間40億を下回るとは思えない。

 残念ながらそのあたりについてソースがないので、仮に40億だとして話を進めさせていただく。重要なのは米子なり境港なり安木なり倉吉なりという山陰の町にも40億のマーケットが存在している、という事実である。それがグロスで何千人なのか間接含めて数万人に相当するのかは判らないが、年にトータルそれだけを払うという競馬が好きな人たちが束になってその地域にはいて、そのお金が食費や光熱費などとは別に間違いなく用意されているということ。後はその生活には不必要な勘定科目の中に割り振られた有り金をどうやってこちらに仕向けるか、ということだろう。競馬やパチンコ、力ラオケ、もしくはタバコ代との勝負ということか。まぁそのあたりは意識せず、純粋にラグビーをどれだけ魅力のある存在にできるのかに掛かっている。

 先ほど良いこと尽くしの高知競馬場も入場者数には苦しんでいると書いた。ラグビーの試合への動員はどうか、という課題はある。しかしその数もシーズンに十試合ほど。祭りが年に十日あると思えばいい。それなら付き合うか、そう思ってくれる層はそれなりにいると見込む。商圏25万人ほどの地域であってもなんとかなるのではないか。動員の回転率もJリーグに倣って高くていい。最初は全席年間シートにしてもいいぐらいだ。

 誤解がないように繰り返すが、立派な場外馬券場のある米子市を引き合いに出したのは、あくまでも仮想の話としてである。重要なのはこれぐらいの可能性を秘めた街は全国にいくらでもある、ということ。プロラグビーのチームが食っていくための40億が浮いている、もしくは剥ぎ取ることのできる、そんな磨けば光る町は探せば案外どこにでもあるのでは、という話である。

 仮にそんな町に LEAGUE ONE のチームがやって来たとしよう。幸いにも親会社は国を代表する大企業ばかり。地方に下ったその企業をそしてチームを、街は諸手を挙げて迎えてくれるはずだ。

 そんな簡単な話なわけないだろ!、確かにこの一方的な流れ、そう呆れられそうではある。しかし地方にはそれぐらいのポテンシャルは十分にある。見くびってもらいたくはない、そうはっきりと申し上げておきたい。

 無論初期投資は大変だろう。特に新球場や商業施設もとなると一大事業。しかしそれを手土産に地元入りするからこそ歓迎してもらえるのではないのか?

 最後にもう一度繰り返す。 LEAGUE ONE の各チームは、とにかく我先にと競って東京を出るべきだ。今なら条件の良い街から選び放題。以前も書いたが地方には図体ばかりがでかくなって始末に負えない競技場が履いて捨てるほどある。あくまでも自前でそれを専用スタジアムに造り変えてみせることで、地元の人々を驚かせ、そこに眠っている潜在的なファンの心を躍らせることから始めてはどうか。それらの資産を最大限活かし地方での足場を固める根城として欲しい。

 今ある都内の施設、設備や練習環境なども、国内リート市況が熱いうちに売り抜ける、もしくは譲渡しておいた方がいいのではないか? 大きなお世話だろうけど・・・・。

 いずれにしても、関東8、東海2、近畿2の偏ったチーム分布では、この先 LEAGUE ONE は細っていくだけだろう。

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こないだ速報 22/ 2/10

 北京オリンピック、まったく観てないので何とも言えませんが、盛り上がってるんすかね・・・・。”感動” とか ”メダル ”だけではなくて、”失格” とか ”不可解” とか、ネガティブなワードがネット上では散見されるようです。冬の五輪は記録よりも ”判定” とか ”審査” の介在する競技というか演技が多いので致し方ないのかもしれません。スポーツ観戦というのはどんな競技であっても、結果いかんに関わらずフラストレーションを感じてしまうもの。できれば勝敗以外の要素でそれを溜め込みたくはないですね。実はここからこそが本番、そんな風にならないことを祈っています。

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 ”不可解” といえば、春のセンバツを巡ってもありましたな。

number.bunshun.jp

 こういう動きも出ているようです。

www.nikkansports.com

 この署名活動、スポニチではなく日刊が抜いているところがミソですかね。原因はいろいろとあるのですが、一番のそれは東海地区から二校しか選ばれない、というか、選ばれなくなった、ということでしょうか。

 15年以上前は三校選ばれていましたが、九州に取られた年があって、その翌年だったか神宮枠ができた関係でその一枠は召し上げられたまま戻ってはこなかった。以降、記念大会や神宮大会優勝以外は二枠のまま。

 この全国に割り振られた枠について綾をつけるとすれば、中国と四国で併せて五枠あるのに、なぜ東海で二枠なのか、というあたりか。もちろん割合で言えば、片や計九県で五枠、こっちは計四県で二枠・・・・。うーん難しいところですが、中国・四国には調整枠があるので、四国だけで三校選出というような年があるのですよ。となると不公平感が出てきます。人口的に言えば、愛知一県だけで四国の倍以上。そこに岐阜、三重、静岡が合わさるというのに二校って、やっぱおかしい。

 以上が枠の問題。でっ、今回静岡の聖隷クリストファー高校が選ばれなかったのは、秋の東海大会の決勝が日大三島との静岡勢の組合せとなったのも大きかった。一部ではその段階で嫌な胸騒ぎがしていたようです。というのは、すんなりその二校を選出してしまうと、愛知、岐阜、三重の三県から選ばれなくなってしまう。歴史的にいえばこれまでその前例はなかったと思う。つまりは地域性。これが決め手となって大垣日大が選ばれたのでしょう。だから戦力云々は後付けです。

 にも関わらず高野連はあれこれ聖隷クリストファー大垣日大の比較をしてみせて、もっともらしく選考理由を作文するから炎上するのです。ありゃあかんで。はっきりと地域性と謳った方が良かったと思う。

 現実的な解決策は、今回図らずも問題が表面化してしまったのを良いきっかけにして議論を重ねていただいて、中国・四国の枠を一つ減らして東海に持っていくのがベストでしょうね、ええ。

 がっ、そうは簡単にはいかない。ここで最大の問題が出て来る。それは毎日新聞

 主催新聞社としては、中日新聞が盤石の東海地方よりも四国のマーケットの方が重要、というのがある。どんなに東海地方の高校が春の甲子園を盛り上げても、肝心要の新聞の部数は伸びませんでは意味がない、というわけ。

 以上の理由で、恐らく東海二枠は据え置かれるのではないかと。静岡の方には残念ですが、今後も県内に魅力的なチームが二校出てしまうと、今回のような悲劇は繰り返されることになると思う。

 ただ、地域性については、なぜもっと21世紀枠を上手く活用しなかったのか、という疑問は残りますね。高野連は岐阜や三重あたりにそれらしいのを事前に見つけて用意しとけよと。選考理由を捏造するのは得意じゃん、ねぇ。

 個人的に申し上げるならば、毎日新聞高校野球における役割というのは終わったと思うんだよな。そのあたりは以前書きました、

tilleternity.hatenablog.jp

 オールドメディアがどんなに頑張っても、業績低迷の流れを押し返すのはもう無理。じり貧を受け入れるしかないんだから、売れるものは高く売れるうちに売って、その時に備えた方がええと思いますよ。

 ただ一点お詫びが。上の記事で書いた別府大分マラソンは今後も毎日新聞主催で続くようです。開催が終了したのは朝日新聞主催の福岡国際マラソンでした。関係者の皆さまには謹んでお詫び申し上げます。

www.betsudai.com

 

 次にプレミアリーグの国内放映権について、先月結局DAZNは獲得できなかったようだと書きましたが、W杯アジア最終予選ではその存在感を示せるようです。

www.nikkansports.com

 良かったですね、国内サッカー重視路線は決して間違っていないと思いますよ、ええ。この一試合で値上げの価値があったかも、知らんけど。

 そしてこの秋に控えたカタールW杯の放映権にも決着の日が、

www.sponichi.co.jp

 結局180億でなんとABEMAが落札だそうです。前回のロシアW杯が600億ですから、ついに来る時が来た感じ。今になってあれは300億だったなんて話が出ているようですが、ABEMAは恐らく映像の二次利用の必要がないので安くで叩けたのか・・・・? まぁ百歩譲って額面通りに受けとめれば、16年前のドイツ大会の水準まで一気に落ちた感じ、そこは否めません。これぞデフレ王国日本の真骨頂か。 

 そんで早速、日本はW杯の放映権料すら満足に払えなくなってるじゃん、まさに没落する日本の象徴だぜ、みたいに報道したオールドメディアがあるらしい。おいおいって感じ。決してそうではありません。もう一度整理しますが、前回のロシアW杯まではFIFAの懐に入る全放映権料のなんと 1/6 を我が日本が、何か知らんけど払わされていたというのにね。このあたりで書いたか、

tilleternity.hatenablog.jp

 改めてこの表をお示ししますが、

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 最もサッ力ー熱の高いヨーロッパの強豪国は、何か知らんけどお友達価格ともいえる程度の額で据え置かれているのです。特にイギリスは、この表に載ってないことでも判るように、宗主国だからなのかなんなのかそのあたりの事情は知りませんが、日本の1/5も払ってない。あの国にはクラウンジュエルなる独自の法律みたいなものがあって、たとえばイングランド代表のサッ力一の試合は、タダで全国民が観れる環境にしなきゃならない、そういうものらしい。それをFIFAが丸呑みしたってこと・・・・? 

 しかし、である。クラウンジュエルはあくまでイギリス国内のロー力ルルールであって、FIFAは 「価値に見合った放映権料を払え!」、そう主張すべきところなのに、何か知らんけどそれが罷り通ってやがる。もうこのあたりについて書くとなると、”何か知らんけど” を連発する以外ない。そもそもFIFAってそんなお人好しの集まりか・・・・?

 要は、各国の放映権料っていうのは、実は ”言い値” だったと。そして一番申し上げておきたいのは、W杯の放映権料を巡って、日本はFIFAにいいようにハブられていたってこと。放映権料の値付けに確たる根拠はなく、払うと言ってるところから取れるだけ毟り取れ、つまりはそういうこと。イギリスとかフランスやイタリア、スペインは、馬鹿高い放映権料を持ちかけるとキャンキャンやかましく吠えるから、とりあえずその分日本に吹っ掛けて回収しよう、ってところか。

 よくもまぁと思うが、なんでそれができたかといえば、上の記事でも書きましたが、JCというのができて、民放4社とNHKが組んでいるのですが、毎回W杯の放映権料の実質半分以上(一説には7割)はNHKが男前にも負担。当然その原資は受信料なり税金。だからそこから出せば誰も気付かんし文句も言わんやろ。日本人はアホやからそれでも有難がって夜中に試合を見よるわシメシメ、ほら丸く収まった、そんな感じ。

 でっ、一番腹立つのは、そのシナリオは当然のように電通が書いているってところ。まさに税金の無駄遣いあるところに電通在りですわ。

 普通我々サラリーマンは転勤で引っ越す際でも、必ず相見積もりを最低三社から取って、それで交渉して一番安いところと契約しろ、当然領収書は総務に提出っ、っていうのが常識。恐らく誰もが経験してます。そういう文化ですよね、普通は。

 なのにこの国のオールドメディア様ときたら、何百億もの金を出すというのに、世間の相場の確認すらしません。たとえばお隣の国に、「韓国さん、どれぐらい包んでいるんですか? いえいえ、できれば前々回のブラジルあたりで結構ですので教えてくださいませ」 ぐらいしろっ! なんでイタリアの6倍、ドイツの3倍も払うんだよ。理由を教えてくれやっ!

 結局は、電通FIFAの窓口になって全権を委任されて、「じゃあこれぐらいだから払って!」、みたいにして決まってしまう、それが前回のロシアまで。

 別に民放が払う分は良いと思いますよ。自分で稼いだ甲斐性で払うんだから、我々がギャーギャー文句言う話じゃない。でも半分以上をNHKが勝手に徴収した受信料やら国から下りて来た予算、つまり税金から払っているから頭に来るわけですわ。

 でっ、ようやく一昨年あたりからNHKの金の集め方や使い方がどうもおかしいぞ、って話が国会で出て、やっとこさメスが入って、それで渋々無駄遣いはやめます、って白旗揚げたのがこれ、

www.asahi.com

 それでも受信料の値下げは見送りって・・・・。その代わりに事業規模縮小は飲んだ。しかし粘って社員の待遇はそのままなので、どんだけ身内や既得権益に甘いかって話ですわ。民放でも早期退職が始まっているのにね。

news.tbs.co.jp

 そもそも民放も含めてテレビ局、オールドメディア様は許認可制で競争というものがありません。特にNHKの場合、営業というか、稼ぐという行為自体が存在しない。受信料は黙っててもチャリンチャリーンなので、コスト意識が芽生えるわけもなく、電通に良いカモにされ言い値の放映権料を黙って受け入れてW杯を放送していたというわけ。ようやく令和になってそれがなくなりそうですね、やれやれ。

 最後になりますが、不肖この私もNHKの受信料は一応払っていますので言わせていただきます。NHKさん、少しでも良い番組を作って下さいね、見ないけど。

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こないだ速報 22/ 2/ 8

 キャンプもあっという間に第2クール。それも今日ぐらいで終わりでしょうか、紅白戦や練習試合も始まります。スポーツ界の話題はもっぱら北京オリンピックに持っていかれて、その裏で細々とやってるって感じなのですが、そんな中、最も傑作だったのはこれかな・・・・。

www.chunichi.co.jp

 新監督として、まずは初日にビシッと全選手にこう訓示して、その流れから、

www.nikkansports.com

 そしてオチはこれ、

www.nikkansports.com

 選手は全員陰性・・・・。さすがは中日、緊張感持ってやってますな。そりゃ球界一黒い男が監督として帰って来たわけですから、宜なるかなと。浮かれてるのはあんただけだよ、って感じか?

 まぁ表向きは旧知の間柄である片岡から感染したってことになっているのかもしれませんが、立浪だけに、一体誰からもらって来たんやと、コアな野球フアンならそう思うでしようね、ええ。

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 次は阪神。矢野監督の退陣の波紋があっちこっちに飛び火。まずはピン、

www.sanspo.com

 キリはこのあたり、

www.sanspo.com

 広岡の言ってることが正論で、江本のは論外だとは思いませんが、まぁ、あの異例の辞意表明を良いように言う人なんかいませんわな。球児の必死のフォローが、かえってヤバさを際立ててました。ただこういう時だけOBぶる江本もどうかと。普段はヤクルトサイドで解説とかしてるのにね。

 もうあまり取り上げたくないのですが、阪神ファンとして言いたいのは、責任っていうのは、取らされるのではなくて、取るものですよと。去年のシーズンの終了から結構な時間が経ってから辞めると、しかもキャンプイン直前に言い出すなんて、いかにも不自然で、裏でいろんな暗躍があったように思われてしまいます。広岡や江本がどうこうではなくて、世間がそう判断します。

 先月の監督会議で ”サイン盗み” について改めて潔白を訴えたみたいだけど、そういうの、やらないほうがええから。だいたいサンズを後半二軍に叩き落としたことをどう説明するんかね・・・・。整合性が取れてないぞ。辞めるのなら、「選手はー切悪くない、ぜんぶ俺が墓場まで持っていく」、それぐらい言ってからにしてくれや!

 あの件について、100パーこっちが悪いんだけど、そもそもヤクルトも、なんというか、所詮こんなチームなのにさ。

www.dailyshincho.jp

 高津がどんな奴かは知らんけど、似たようなもんだろ。コンプライアンス軽視で経営努力皆無のあんな糞球団に言われ放題の上に、優勝まで浚われて・・・・。

 贔屓目抜きにして、どっちが常日頃から真剣に球界やファンのことを考えているかって言ったら明らかにこっちなのに、今じゃあの件ですっかりヒールですわ。方や堂々の日本一・・・・。

 返す返すもああいう変な動きを結果オーライで野放しにしてた矢野、それに井上、おまえらは万死に値する、今からでも遅くはない、すぐ辞めてくれっ!

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 何か気分が晴れるようなことはないもんかとあれこれ探しましたが、明るい話題はこれぐらいか、

www.tokyo-sports.co.jp

 よっしゃーっ♫   初打席で見事なもんやで! 練習から頑張ってるって、そうそうその通り。今年はサインをこっそり教えてもらわなくても大丈夫や。

 でっ、誰から打ったんやったっけ・・・・・?

www.daily.co.jp

 藤浪・・・・・・・、まずその口元を尖らせるのをやめるところからやり直さないか・・・・。

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Tigers, be Till Eternity

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 待望のキャンプイン! まさに球春到来って感じですが、一球団だけお通夜やってるのがありますわ・・・・。よーいどんでストーブリーグが始まった、というのは球界初でしょ。これは偉業、まったく新しい。
 矢野が辞めてくれるのは正直渡りに船ですが、それなら三か月前にそれ言ってよ。ギリ二か月前でもいいから。だってせっかくシーズンが改まったのに、今年もあの件を引き摺ることになってしまった。矢野がなんで辞めるかっていったら、あれしかないから。

www.zakzak.co.jp

 選手が今年一年、また去年の7月6日の例の出来事の続きから野球をやらなきゃならなくなる、それは勘弁してやって。しかもヤクルトはあの一件以降、チームにまとまりができて優勝争いを制する好材料になったそうで、まったくこっちにすりゃ立場ないで。
 実際サイン盗みを指摘した村上はあれで男を上げたそうじゃない、これではさすがに阪神とはいえファンが離れる。

cocokara-next.com

 上げた人がいれば当然下げた奴らも出て来るわけで・・・・。よっぽどの物好き以外は、落ちていくナイフには危なくて手なんて出さんでしょ。ファンが離れるっていうのはそういうこと。
 それに、ここに来て辞めるっていうのは、ああやっぱりやってたんだ、って改めてファンにそう思われるんじゃないかと、まぁやってるんですけどね。つまりはそれに駄目を押したのですよ。

 そもそもチームの一部の選手が組んで、首脳陣の目の届かないところであれをやるっていうのはありえません。やるのならチーム全体で、一試合につき数度、ここって場面でやるもんでしょ。もちろんここっていうのは首脳陣が決めて指示を出すんじゃない、監督なりHCなりが。なのに村上に指摘された挙句、逆ギレしてボケ、コラッ、って・・・・、ねえ?

iromame-beans.jp

 まったく恥ずかしい。去年で終わらせとけよって話を、最悪な形で蒸し返しやがった。

 前にも書きましたが、そもそもV逸の原因は間違いなくあれなんで。精神面だけではなく、戦力的なダメージもありました。特に近本が全然走らなくなっちゃったのは大きかったと思うぞ。なんで走らなくなったかって? そりゃサインを盗みに二塁を狙いに行きよるで、なんて思われるのは嫌でしょ。以降、ベンチの雰囲気も最悪みたいだし、今もそう。
 繰り返しますが、去年責任取って辞めてくれりゃ、選手も気分一新で今シーズンに入れたというのに。そもそもキャンプの前日に辞めるって言うなんて、前代未聞、普通ではありえません。世間様からも、よっぽどの事情がそうさせたという舞台裏を見透かされるので、それがあの一件である以上、サイン盗んだ責任を取らされました、って外に向かって言ったも同然。間違ったメッセージが流れていってる。責任というのは、取るもんであって、取らされるもんじゃない。さらに性質が悪いのは、それを言った人間が、監督なりHCとして今シーズン通してベンチに残るって、どう・・・・?

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 挙句そいつが教師然として、”辞める時に後悔を減らす努力を” とか、”見本となれる一日を積み重ねていきたい” とか言うわけ・・・・。そりゃ誰だってお説の通り、日々大切に野球に取り組まなきゃ、とは頭の中では判ってるんでしょうけど、今年でケツ割る奴に言われたくはないわな。

 余命一年を宣告された病人のいる家庭がまともな日々を過ごせますか、っていう話で、私もそういう経験があって、確かに帰り来ぬ一日の積み重ねではありましたが、決して充実したものではなかった。前向きになれるような要素はないですよ、一日として、その間。
 矢野にしてみれば、去年のシーズン終了と同時に辞めたら、サイン泥棒の汚名を着せられたままになる、それだけは避けたかったんでしょうね。でもそれを避けるようでは監督ではないのでは? サイン盗んだのが、百歩譲ってー部の選手の暴走だとしても、結局のところその責任は監督にあるとも思う。兵の責任は将にあり、兵の手柄は兵に、それが将たるものの最低限のマナーだと思うのだが。

 結局矢野監督はそれを受け止めることに耐えられず、時間差を作って逃げるわけで、そういうことをする方が ”見本になりたい”、なんて言っても、選手がついてくるとは思いません。
 阪神タイガースを愛する気持ちが少しでもあるのなら、去年のオフにきっぱりと、責任を取る、そう言って辞めて欲しかったですね。

 我々は阪神タイガースが好きなんです、阪神タイガースを愛しているんです。強かろうが弱かろうが、選手が間違いを犯そうが、世間の見本になろうが、そこに変わりはありません。亡き父がそうであったし、私がそうであるように、妻もそうだし娘もそうなるでしょう。これは阪神に限った話ではないのですが、ファンはそうやってチームと時間を重ねていくのです。その心は世代を超えて受け継がれていく。だからその名に傷がつくようなことが起きれば、時の将がその咎を受け止め責任を取り、チームを去るべきです。そうやってチームは守られるのだし、それこそが後世に渡って見本となる姿だったと語られるのではないだろうか?

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