Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

野球三昧の一日半

 昨日の昼、3回目のワクチンを受けました。会社は午後休いただいて、今週は土曜出勤なので今日は終日振休。

 おかげで昨日、病院から家に帰って、以降は野球三昧。阪神のファームの試合に始まって、夕方からは1軍の試合を梯子。そして今朝は東都野球を観て、昼から阪神、巨人のそれぞれのファームの試合、そして夜は1軍のリピート。たぶんリタイア後はこんな感じなのでしょうか・・・・? 少し怖くなりますな。肝心の体調はといえばかなり悪いです。腰から下の関節が痛みます。ロキソニン飲んだので熱は下がっているようですが。

 

 もうあまり書きたくはないが触れんわけにはいかんだろ、ってことでどうなんだ矢野阪神・・・・。昨日も糸原が打ってチームは負けるという、心ある阪神ファンには耐えられない展開。

 今更この期に及んでさえも糸原をセカンドに戻すその所業、まさに ”奇行” という言葉がピッタリ。糸原に頼るんじゃなくて、見切る時だぞ。二割ない打者にこれでもかってチャンスを与えれば、そりゃそのうち打つようになります。問題はそれで気が済むのは本人とあんただけでしょってところ。

 これもここで二年前から何度も書いたが、去年の秋、まさに優勝争いの渦中で糸原が脚を引っ張ったことで既に証明されたように、Aクラスの野球、まして優勝するチームでは通用しません。つまり奴はBクラスでしか機能しないというのに・・・・。

 一体スタメンセカンド糸原からどれだけのリターンを見込んでいるのか? そりゃこの先糸原が勝利に貢献した試合も少なからず出てくるでしょうよ。まさかその積み重ねが借金を返済し貯金に至るとでも・・・・?

 個人の成績で言えば、今年これからフルで使い倒せば最終的には2割7分ぐらいまでは戻んすんじゃないっすか。なんせ最下位の勝率を塗り替えるぐらいの球史に残る糞チームですから、自分の出来ることだけに徹すればいい。要はそれでええんかってところ。まぁええんやろな、それで。

 キャンプの最初の頃、今年の阪神は12球団一雰囲気の悪いチームと書いたかな、

tilleternity.hatenablog.jp

 まるで余命を宣告された身内のいる家族のようなチームとも書いたか。今はそんなもんじゃない。来年の春に定年を迎える所属長の仕切る組織って感じか・・・・。つまり彼は無敵です! この一年、好きなようにやって辞めるんじゃないっすか。フロントよ、今こそ仕事しろっ! まだ間に合う、早く矢野の首を獲れっ! 

 というわけで、贔屓チームが未曽有の低迷に苦しんでいますが、野球に対する情熱は決して衰えません、我ながら。平素からできれば優勝、そんな思いで観ていませんから、ええ。勝敗や試合経過ではなく、気になる選手を中心に眺めているって感じかな。

 ではでは早速、以前ここで取り上げた気になる選手について

 森木(阪神

 やっぱりな、って感じか。このままでは危惧していた通りヤクルトの梅野二世一直線。腕も少し上げて球は確かに速いがそれだけ。縦スラなのかカーブなのか、唯一使える変化球があるにはあるが、どうもフォームでバレてる臭い。西純といい悩ましい。まぁ馬場よりマシか。成長を見守ります。

 井上(阪神

 日によって構えを変えていることからも、悩みは深そう。実は去年の今頃もこんな感じだった。結局、夏前から爆発してファームの打点王。しかしそこから腓骨骨折・・・・。この子の場合、とにかく怪我せず、頑丈な体作りをしてくれればそれでいいと思っている。どんどん悩め。

 遠藤(阪神

 この子についてはキャンプ直後ぐらいに書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

 ヘッドが下がっていることに気づいてくれたのか、バットを一握り余すようになった。結果ヘッドは落ちなくなった。昨日今日で5安打。二年前の春の振ればヒットという状態に戻りつつある。左投手に対しても右肩が開かないのは三年の夏の段階で判ってたので、後は落ちる球、特にフォークへの対応と、右投手のインコースに飛び込んでくるストレートをどう巻き込んで打てるようになるかだろう。後者については体の回転は理想的なので何とかなると思う。フォークは判らん。

 佐藤蓮(阪神

 順調。ストレートが荒れだして、置きに行ったストレートを合わされ5回2失点。チームはここからどう転んでも今期は最下位。メンタルが豆腐な斎藤にムキになってチャンスを与えるぐらいなら、こっちを一軍に上げた方がいいのではないか。共にメンタルは弱いが、こっちは一応硝子ぐらいの強さはある。

 特にあのパワーカーブは打者にとって邪魔。140キロ台のフォークも悪くない、というか良い。采配や人選って敵の嫌がるところから逆算してやるもんだろ。少なくともあんたの好き嫌いではなくてさぁ・・・・・。加冶屋を二軍に叩き落すのも見切り早過ぎやろ。

 阪神のファームの試合を眺めていて面白かったのは、調子を落として二軍に落ちた矢野軍団の番頭格の木浪と若頭の小野寺、まったく使われる気配がありません(小野寺選手は速攻で一軍登録されていました)。これをどう読めばいいのか? あえて言えば、矢野休養で代行の噂がチラつき出し、平田に変な色気と強気が出始めた、そんなところか。

 矢野は調子を崩して二軍行きを命じただけで、きっかけを掴めばすぐにでも上げるつもり。しかし平田にしてみれば、二軍には手塩にかけて育てるべき強化選手がいる以上、二人にじゃぁどうぞスタメンを、というわけにはいきません、そういうこと。確かに理屈は通るが、この動きこれまでにはなかった。

 ただサラリーマンの平田には監督は無理やで。ここぞとばかりに島岡御大直伝の明治閥を作りそうで怖い。筒井にカツノリ、平塚、ゲッ、糸原も明治じゃん・・・・・。嗚呼、阪神ファンの悩みは尽きない!

 次に阪神以外で面白いな、そう思った選手。

 森(広島)

 もう十分に五番目ぐらいでローテ回せます。特に直すところはない。 

二俣(広島)

 ドラフトオタにとって、この子は磐田東の二俣ってことになる。雑誌「野球小僧」でお馴染みのネットスカウトの面々の高い評価を得ていた。ドラフト後、なぜ育成! と色めき立ったのを覚えている。彼等の評価の方が正しかったようだ。

 右投手のスライダーに対して、後ろ脚を引かずに残して反応できている。スローイングも抜群。5年後の四番サードは間違いない! カープファン悶絶の物件。

 秋広(巨人)

 低めのボールに手を出しがち。それ以外は順調。栄光のバックナンバー55も似合い始め、少しオーラも感じる。

 ファームの成績なんてどうでもええ。早く一軍で使ってくれ!

 

 野球オタをやっていて何が楽しいって、こういう育成や下位指名の選手が活躍すること。野球ファン冥利に尽きます。これからもアマチュア野球を観続けます。そして彼等がどこまで野球を続けてくれるのか、それを見守りたいと思います。

 

 次にアマ野球から。

 森下(中央大)

 ちょうど一年前、”やらかす奴” として取り上げた。

tilleternity.hatenablog.jp

 ですが巷の評価はイマイチですな・・・・。

thedigestweb.com

 そうですか、森下は圏外の15位だそうで、そうですかそうですか。

 まぁ一言いわせていただければ、確かに確実性もないし三振も多い。しかし、東都各チームの森下に対する攻めを観てると、評価は上がると思うのだけどな。昨日も今日も一つずつ死球をもらった以外にも、ビーンボールまがいの配給は日常茶飯事。一年の秋以降調子が上がってくると当たり前のようにそれをされるのですわ。

 三年前の松山マドンナ球場での対カープ二軍戦をバックネット裏で観た者としてはこのランキングに異を唱えたくなるのですが、まぁ我慢しましょうぞ。この秋、森下を二位以下で指名できたチーム、それが勝者です。

 もう一つ東都と二軍戦を観ていての収穫。それは中大の中前とカープの韮澤を同じ日に確認できたことか。高校時代、埼玉の双璧の遊撃手として注目していました。どっちが上かな、そう思いながら眺めてた。現時点ではプロに入った韮澤がやっぱり上かな。中前はサードを守らされてるしね。まぁ二人ともこれからです。共に歩んでいく軌跡を楽しみにします。

 朝に東都を観て、昼に二軍、そして夜に一軍を観ていて感じるのは主審のレベル。まず東都は無茶苦茶。ガナガバな上に一貫性もない。しかもワンサイドで一方のチームに偏ることもあって、東都の特に打者は何かと損をしています。牧が1位でプロ入りできなかった理由の一つは、相手投手だけではなく、主審とも戦わなければならなかったことがあるように思うな。その点東六の審判はさすがに安定している、お見事。

 次に二軍の主審も反応が甘い。考えながらジャッジしてる。もう少し何とかならんのかね。でっ、一軍はというとやっぱり凄いと感じさせますね。ぜひそういう所にも注目して各カテゴリーの野球を楽しんでみてください。

 では締めはこの投手。

 ダニエル(巨人)

 何が凄いってあの投げ方。静岡生まれでブラジル育ちの日系三世だそうですが、あのそっくり返った投げ方。MLBに多い投球フォームそのもの。血筋は外見を見る限り東洋人そのものなんですが、まったく下半身の柔らかさのない上半身のみの叩きつけるようなフォーム。やはり育った環境や指導者次第でああいう投げ方になるんだ、そう思うに至りましたわ。いやはや血も確かに濃いいが水もそれなりに濃いい、そう痛感した次第です、まいったまいった。