Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

プロ野球 風評飛語 Ⅰ

 先週は野球を観ていて、シンプルに楽しめる一週間でありました。贔屓チームが地元に居座って六連戦を五勝一分けで終え首位に立つ、阪神ファンなら何方にとっても堪らない展開。

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 開幕以降、打線の冷え切ったしょっぱい試合が続いていました。百歩譲ってそれら貧打戦を玄人好みとするのなら、一転して内容も話題もサヨナラもあって、しかもここぞの一発もある、これならライトなファンも満足でしょう。

 先々週最下位に堕ちた際、”輝と森下を信じろ!”、そう書きました。

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 その願い、自軍の将に届いたのでしょうかね。森下をスタメンから外したり、輝に前川の後を打たせたりするのは、二度と勘弁願いたいとところです。

 この一週間は特に、輝と森下の魅力とその潜在能力の高さを判りやすく多くの方に伝えることができた、そんな六試合でした。二人の打率は揃ってニ割そこそこですが、大して気にならないのではないかと。決して数字では顕れない、”打者の品格” とでも申しましょうか、この意味をわかってもらうことは、プロの阪神ファンである私にとってまさに望むところ。誤算と言えば、これでますますチケット手に入らなくなる点か・・・・。

 

 実はしょっぱい試合というのは阪神以外も同様でして、NPBは今年から飛ばないボールを使っているのでは、という疑惑が囁かれています。

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 村上がそれを話題にして、翌日の金曜でしたか一気にホームランが乱れ飛びました。

 ”すわっ、早速飛ぶボールを使いやがった?!”、そんな風に色めき立った方も多いはず。恐らくですが、ボールは開幕からと同じもの、つまり飛ばないのを依然使っていると思います。

 ではあの日、何故ホームラン数が増えたのか?

 理由はカードの頭にはニューボールが使われるからでしょう。卸したての新品のボール、実は毎試合支給されるというわけではない。カード単位で用意され、二戦目以降もそのボールを使い回すのです。

 テニスでもビックサーバーにニューボールという組み合わせが試合の流れを大きく左右することがあります。そこまでの影響はないまでも、野球も同様に、ニューボールが使われるカードの初戦、バッテリーは特に気を配っています。

 因みに、翌土曜日に出たホームランはわずかに二発。日曜は六本出ましたが、クリーンナップ以外のホームランはゼロでした。つまりは平常運転ということではないでしょうか。私は飛ぶ飛ばないよりも、ボールの均一化、公平性が担保できていればなんでも良いっすわ。

 

 公平性と言えば、それが問われる案件がありました。

 日曜はどこも雨だったのですが、広島がやらかした。

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 巨人の決勝打がコールドで取り消されるのは2リーグ制後初、というのはどうでもええけど、直近でこのケースが起こったのが87年というから実に37年ぶり。つまり昭和まで遡るのです。

 あえて申しますが普通はマナーとして、主催者も審判団もこういうのはやっちゃいかんのです。

 この試合、阪神ー中日戦と並行して観ていました。雨は西から来るので、広島の雨の具合が気にもなっていましたから。

 試合成立後、録画した内容をもう一度観たのですが、たいしてグウランド整備も行わずに予定通り試合を開始して、雨が強くなってもイニングごとに土を入れて整備するでもなく淡々と試合をさせて、あまつさえ巨人が先制するとすぐに投手を交代、そのタイミングで審判たちは中断を指示、そして中止・・・・。

 マナーと言いましたが、そこは言うまでもなく対戦相手である巨人や、数少ないながらも観戦に訪れた巨人ファンに対するということ。審判が中立を保てなくてどうする?

 三年ほど前でしたか、甲子園で同様に途中雨天中止となった試合で物議を醸したことがありました。巨人が無死ニ、三塁と攻め立てて、 その最中、雨が酷くなり中止と相成った。しかしてそこまでのスコアは4-1。どちらが雨の日の試合運びを心得ていたかは明白。

 そうであってもこの判断には、阪神側としても興醒めしました。また日曜の中日戦についても、正直ドラファンに申し訳ない、そう思っています。阪神園芸にもう一踏ん張りして欲しかったし、せっかくの佐藤輝の一打にケチがついたとも。

 雨の試合において、選手の怪我に対する配慮は不可欠ですが、彼等はプロであり試合は興行なのだから、あくまで雨の中球場に詰め掛け観戦しているファンを第一とすべき。仮にその大半が地元のファンだったとしても、主催者や、まして審判団が何故不公平感を排除することに重きを置けなかったのか。それこそがファンに対する雨天の試合でできる最大の誠意のはず。

 あの試合、スタジアムにいたお客さまは一様にカープファンや巨人ファンであると同時に、等しく野球ファンなのです。それに主催者と審判たちはそもそも雨雲のデータを持っていたのでしょうから、やろうと思えば五回までで打ち切ることもできました。

 しかしそこまでの展開があまりに淋しく見所が無かったのも事実。ならば六回もとプレー続行を決断したのなら、槍が降ろうと裏までやるべきではなかったか。

 この先制点の取り消しという平成以降無かった最悪の選択は、スタジアムを赤いポンチョで埋め尽くしたカープファンへの忖度だろ、彼等がそう後ろ指を差されても仕方ありません。

 雨といえば、カープは昔から大雨でも球場を開門して、グッズや飲食物を売ろうとしたりする前科があります。どうにも他の球団とは力を入れるところが違うように感じる。

 ”広島って変!”、そう思うのはこれだけではない。広島がらみ、特にズムスタで起こるリプレー検証は、広島に優位に働くことが多いように見受けます。統計を取っているわけではないのですが、ぜひとも野球オタクの皆さまには注目していただきたい不思議な現象。球団は一体どこに力を入れているのでしょうね? 裏で誰かが糸を引いているかもしれません。まぁ知る気もないけどな。

 

 

 最後に楽天の辰己がまたやってくれました・・・・・。この選手もどこに力を入れているのでしょうね?

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 楽天は、 ドラフトでのくじ運が良いので目玉の投手を掻っ攫うことが多いのですが、主軸の野手の育成が思うように、というかまったく進んでいません。まぁ、どこも和製大砲の育成には苦労しているのですが。

 ファンというのは、エースよりも打者、特にクリーンナップを務めているバッターを観に球場に駆け付けるのだと思っている。ことさら子供たちにその傾向は強い。辰己が三番あたりを打ってくれれば、そう願っていた自分を今では恥ずかしく思っています。

 楽天は早川の太田批判しかり、せっかくいい選手が集まって来ているのにもったいないです・・・・。

 それでも、それでもパリーグイーグルスを応援します!

 

 

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