Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

両雄並び立たず!!

 前回の最後の方で、楽天は自前でスラッガーを育てられていない、てなことを書きました。

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 これは楽天の育成に綾を付けている、というわけではありません。どの球団もそこには苦しんでいる、ということ。

 楽天は創設二十年という節目を迎えたので、それだけの時間があっても難しい、そこを伝えるのに判りやすい事例だったので挙げただけです。繰り返しますがどこも上手く行ってはいないのです。

 むしろ和製大砲を育て上げたチームの方が稀。野村の言葉を引用したくはないのですが、確かに”四番打者は出会い”、という側面はある。つまりは運次第なのだと。

 この15年で、一番自前でスラッガーを育て上げた、そう言える球団は間違いなくヤクルトなわけですが、そこから踏み込んで、じゃあ彼らにノウハウがあるのかといえば疑問ですね。
 濱田や北村、澤井、西村あたりがファームでどのような数字を残すのか、若干意地悪に眺めています。現時点でそれがあると証明できるような活躍はしていません。
 そもそも山田は外れ外れ一位、村上は外れ一位なわけで、スカウトのデキが良かったとも言えない。野村の先の台詞は、阪神の暗黒期真っ只中に口を突いて出た言葉であり、当時、それは無責任だと思いました。今もそこにブレはありませんがまったく的外れとも言えず、和製大砲育成には運が必要、この点は理解します。


 うちの森下にしたところで外れ一位。しかも浅野の・・・・。

 私は以前から森下は間違いなくスラッガーになれる。そして何よりスター性があるので、こういう選手は巨人に行くべき、そう主張してきました。
 人気低迷の著しい巨人の救世主に森下はなりえる逸材だと見込んだからこそ。しかし残念ながらその巨人、浅野を外した際の外れは金村だったと水野がバラしていました。二位で右の外野手として萩尾を獲るのが既定路線だったのです。
 大砲へと育つ逸材、その見極めは実に難しい。雑誌「野球小僧」の番付や、西尾さんたちの評価にしたところで、森下の評価はも概ね二位の半ばあたり・・・・。ここからはまったく手前味噌で恐縮ですが、そんな中、私はあの年のドラフトを ”森下ドラフト” となる、そう一貫して申し上げてきたことを強調しておきますね、ええ。

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 今後とも当極北のブログ、ご贔屓にお願いいたします。


 おさらいすると、和製大砲はまず目付けの段階で難しくて、そのフィルターが甘くなりがち。育成はその後工程なだけに更に困難を極める。先ほどヤクルトの名を挙げましたが、丸、誠也を育てた広島にも学ぶべき部分はあると思います。共に一位というわけではないのですから。
 また坂本、岡本を擁する巨人の場合は、スカウトの功を真っ先に挙げねばなりません。では他はどうかと点検しますに、SBは柳田だけだし、西武も浅村、森以降は音無し。ハムの近藤、吉田、杉本のオリックス・・・・。ベイに中日は言わずもがな。かように生え抜き和製大砲を物にする道のりは、長く険しいものなのである。

 つまり楽天の二十年なんてまだまだ可愛いもの。何せわが阪神ときたら、掛布、岡田以来三十本以上打った自前の打者は人っ子一人も育っていません。いやマジな話、一体、われわれは何年待たされるというのか?

 恐らく厳密に言えば長く活躍する先発投手、敵をしても大黒柱と言わしめる絶対的エースを育てるのも、きっと同様なのでしょう。

 良い機会なので阪神におけるスター選手という観点で、その変遷を図にしてみました。

 

 こうして改めて眺めてみるに、ミスタータイガースって掛布以降、その可能性を感じさせる選手すらいたのでしょうか。今ではそれを名乗ることすら憚られる感じ。視点を投手に転じても、どうでしょう全盛期の球児は確かに凄かったのですが、ストッパーというのが惜しいか。

 今岡が実質四年しか活躍できなかったのも残念でなりません。もし野村なんぞ招聘せず、ムッシュの後は安藤あたりにやらせておけば、もっと記録にも記憶にも残る選手になる可能性があったし、チームを背負うリーダーとしての気概も持ち得たのではないかと。  

 暗黒時代に野村の洗脳を拒否した代償として、あからさまに干されて人間不信に陥っていたようであった。奴がいなくなり三割打って主軸に据えられてさえ、それでもチャンスで自主的に送りバントをしようとするぐらいでしたから・・・・。

 鳥谷は自分で阪神を選んでおいてこう言うのもなんですが、タイプ的に一番阪神に入ってはいけない選手だったと思います。あの頃は外様天国でしたしね。


 それとしみじみとやはり昭和の最期から平成序盤は酷かったな・・・・。個人タイトルに絡めそうな選手は野手・投手ともに皆無。次期ミスタータイガースなんて夢のまた夢。その候補すらいない。表を見れば一目瞭然、暗黒期は見事にスッカスッカ。自称ミスター・トラの唐渡が悪目立ちするというまさに地獄絵図。

 平成も後半に入り順位自体は比較的良くて、CSで巨人を捲って日本シリーズに出たりもしましたが、個人成績を見ればチームトップはメッセやマートン、ゴメス、福留、糸井。生え抜きは彼等に明らかに及びませんでした。つまり待ち人は一向にやっては来なかった。

 そういった諸々の事情も込みで虎の球史を俯瞰してみますに、以前も取り上げましたが、05年のリーグ制覇以降では、わが阪神が生んだ最大のスターは ”わらし姉妹” で間違いないでしょう。

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 誰もが球場に入り自分の座席を探す前に、まずはあの二人の位置を確認したのではないか。その存在感は抜群、比類なきユニット。残念ですがスタメンを見渡したところで、あの二人に適う選手などいなかった。贅沢は言わず ”チームの顔” ぐらいにハードルを下げてさえもいないのだ。

 雌雄三十八年、ようやく阪神は日本一に辿り着いたが、われわれはもうあのボードを持った仲睦ましい姉妹の姿を目にすることは叶わないのか。去年突如、遂にわがタイガースに待望の大砲候補、輝と森下の ”アイブラック兄弟” が現れたというのにだ。

  古より続く悪しき伝統、藤村-別当然り村山-小山然り、法則は再び発動したのか? 歴史は繰り返すというのか?

  鳴呼、両雄並び立たず!

 

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プロ野球 風評飛語 Ⅰ

 先週は野球を観ていて、シンプルに楽しめる一週間でありました。贔屓チームが地元に居座って六連戦を五勝一分けで終え首位に立つ、阪神ファンなら何方にとっても堪らない展開。

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 開幕以降、打線の冷え切ったしょっぱい試合が続いていました。百歩譲ってそれら貧打戦を玄人好みとするのなら、一転して内容も話題もサヨナラもあって、しかもここぞの一発もある、これならライトなファンも満足でしょう。

 先々週最下位に堕ちた際、”輝と森下を信じろ!”、そう書きました。

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 その願い、自軍の将に届いたのでしょうかね。森下をスタメンから外したり、輝に前川の後を打たせたりするのは、二度と勘弁願いたいとところです。

 この一週間は特に、輝と森下の魅力とその潜在能力の高さを判りやすく多くの方に伝えることができた、そんな六試合でした。二人の打率は揃ってニ割そこそこですが、大して気にならないのではないかと。決して数字では顕れない、”打者の品格” とでも申しましょうか、この意味をわかってもらうことは、プロの阪神ファンである私にとってまさに望むところ。誤算と言えば、これでますますチケット手に入らなくなる点か・・・・。

 

 実はしょっぱい試合というのは阪神以外も同様でして、NPBは今年から飛ばないボールを使っているのでは、という疑惑が囁かれています。

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 村上がそれを話題にして、翌日の金曜でしたか一気にホームランが乱れ飛びました。

 ”すわっ、早速飛ぶボールを使いやがった?!”、そんな風に色めき立った方も多いはず。恐らくですが、ボールは開幕からと同じもの、つまり飛ばないのを依然使っていると思います。

 ではあの日、何故ホームラン数が増えたのか?

 理由はカードの頭にはニューボールが使われるからでしょう。卸したての新品のボール、実は毎試合支給されるというわけではない。カード単位で用意され、二戦目以降もそのボールを使い回すのです。

 テニスでもビックサーバーにニューボールという組み合わせが試合の流れを大きく左右することがあります。そこまでの影響はないまでも、野球も同様に、ニューボールが使われるカードの初戦、バッテリーは特に気を配っています。

 因みに、翌土曜日に出たホームランはわずかに二発。日曜は六本出ましたが、クリーンナップ以外のホームランはゼロでした。つまりは平常運転ということではないでしょうか。私は飛ぶ飛ばないよりも、ボールの均一化、公平性が担保できていればなんでも良いっすわ。

 

 公平性と言えば、それが問われる案件がありました。

 日曜はどこも雨だったのですが、広島がやらかした。

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 巨人の決勝打がコールドで取り消されるのは2リーグ制後初、というのはどうでもええけど、直近でこのケースが起こったのが87年というから実に37年ぶり。つまり昭和まで遡るのです。

 あえて申しますが普通はマナーとして、主催者も審判団もこういうのはやっちゃいかんのです。

 この試合、阪神ー中日戦と並行して観ていました。雨は西から来るので、広島の雨の具合が気にもなっていましたから。

 試合成立後、録画した内容をもう一度観たのですが、たいしてグウランド整備も行わずに予定通り試合を開始して、雨が強くなってもイニングごとに土を入れて整備するでもなく淡々と試合をさせて、あまつさえ巨人が先制するとすぐに投手を交代、そのタイミングで審判たちは中断を指示、そして中止・・・・。

 マナーと言いましたが、そこは言うまでもなく対戦相手である巨人や、数少ないながらも観戦に訪れた巨人ファンに対するということ。審判が中立を保てなくてどうする?

 三年ほど前でしたか、甲子園で同様に途中雨天中止となった試合で物議を醸したことがありました。巨人が無死ニ、三塁と攻め立てて、 その最中、雨が酷くなり中止と相成った。しかしてそこまでのスコアは4-1。どちらが雨の日の試合運びを心得ていたかは明白。

 そうであってもこの判断には、阪神側としても興醒めしました。また日曜の中日戦についても、正直ドラファンに申し訳ない、そう思っています。阪神園芸にもう一踏ん張りして欲しかったし、せっかくの佐藤輝の一打にケチがついたとも。

 雨の試合において、選手の怪我に対する配慮は不可欠ですが、彼等はプロであり試合は興行なのだから、あくまで雨の中球場に詰め掛け観戦しているファンを第一とすべき。仮にその大半が地元のファンだったとしても、主催者や、まして審判団が何故不公平感を排除することに重きを置けなかったのか。それこそがファンに対する雨天の試合でできる最大の誠意のはず。

 あの試合、スタジアムにいたお客さまは一様にカープファンや巨人ファンであると同時に、等しく野球ファンなのです。それに主催者と審判たちはそもそも雨雲のデータを持っていたのでしょうから、やろうと思えば五回までで打ち切ることもできました。

 しかしそこまでの展開があまりに淋しく見所が無かったのも事実。ならば六回もとプレー続行を決断したのなら、槍が降ろうと裏までやるべきではなかったか。

 この先制点の取り消しという平成以降無かった最悪の選択は、スタジアムを赤いポンチョで埋め尽くしたカープファンへの忖度だろ、彼等がそう後ろ指を差されても仕方ありません。

 雨といえば、カープは昔から大雨でも球場を開門して、グッズや飲食物を売ろうとしたりする前科があります。どうにも他の球団とは力を入れるところが違うように感じる。

 ”広島って変!”、そう思うのはこれだけではない。広島がらみ、特にズムスタで起こるリプレー検証は、広島に優位に働くことが多いように見受けます。統計を取っているわけではないのですが、ぜひとも野球オタクの皆さまには注目していただきたい不思議な現象。球団は一体どこに力を入れているのでしょうね? 裏で誰かが糸を引いているかもしれません。まぁ知る気もないけどな。

 

 

 最後に楽天の辰己がまたやってくれました・・・・・。この選手もどこに力を入れているのでしょうね?

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 楽天は、 ドラフトでのくじ運が良いので目玉の投手を掻っ攫うことが多いのですが、主軸の野手の育成が思うように、というかまったく進んでいません。まぁ、どこも和製大砲の育成には苦労しているのですが。

 ファンというのは、エースよりも打者、特にクリーンナップを務めているバッターを観に球場に駆け付けるのだと思っている。ことさら子供たちにその傾向は強い。辰己が三番あたりを打ってくれれば、そう願っていた自分を今では恥ずかしく思っています。

 楽天は早川の太田批判しかり、せっかくいい選手が集まって来ているのにもったいないです・・・・。

 それでも、それでもパリーグイーグルスを応援します!

 

 

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NPB ペナント一巡目を終えて

 というわけで二週間近くのご無沙汰。また言い訳からの入り、面目ない。毎年ですがこの時期はインプットが多過ぎて、どうしてもそこに時間を要してしまいます。

 ここまでNPBの一軍の試合はすべて録画。ファームも試合の中継があれば録ります。ヘンタイとしては当然。なのでそれを観るだけで精一杯ってこと。夜な夜なそれを眺めている私に注がれる嫁と娘の視線は、こいつ大丈夫か? からすでに諦念に達している。つまりブログの更新に至らないのはそういうことです。

 じゃあそんな生活をいつまで続けるのかといえば、さすがに今週ぐらいまでかな。新人や気になる若手を中心に確認作業が一通り終わるので、そろそろアウトプットしていけるのではないかと。

 開幕から今日で一巡しましたが、特筆すべきは中日が好調であることでしょうか。気が早いと言われればそれまでであるが、それでも単独首位、めでたいことです♪

 この展開、実は私の望むところである。別に開幕前、順位予想とかには一切興味はないので、当たった外れたと一喜一憂することはない。高校野球についてはあれだけ勝敗予想とその答え合わせに必死になるくせに。

 自分でもその理由は良くわからんが、NPBは興行なので、ファンを第一にシーズンが進捗してくれればそれで良いということ。それぞれのチームが見せ場を作ってファンの期待に応えてくれて、その繰り返しが信頼、チームとの強い絆になれば、きっとたくさんのお客さんが球場に駆け付けてくれる。その光景を一試合でも多く見ることが出来たなら、それで私は満足というわけである。

 なので、全球団が五割前後をうろうろしながら夏場までを凌ぐというのが理想である。つまり団子状態の展開になってくれれば、結果的にどこが優勝しようが構いはしない。裏を返せばファンの満足度さえ高ければ、順位は最下位で終わっても良いだろ、それぐらいに思っているのだ。

 もちろんそこに揺らぎはない。つまりわが阪神とて例外ではない。こんな状態ではあるが、

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 現在借金は2、首位とのゲーム差は3。まったく問題なし、本望です!!

 

 

 とまぁ、あっという間の三週間でしたな。巨人もソフトバンクも好調なので、今年は例年になく楽しめるシーズンになるのではないでしょうか。みなさんも球場に行ったり、スカパーやサブスクと契約して金を落としてやってくださいね。

 それではここからは当ブログらしく、濃いめの振り返りをしてみたいと思います。まずはこの投手から。

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 11日に投げ抹消。今の段階で新人王を獲るとかまでは言い切れませんが、先発した二試合ともにほぼ完璧な内容。ドラフト前にいかり肩がどうだの、たかが東都で奪三振数が物足りないだのと散々文句をつけましたが、そこはお詫びせねば。今年二桁勝利を見込める唯一の新人と言えるでしょう。

 ただ一点、左打者にもチェンジアップを多投気味なので、肘への負担が気にはなりますが、ここは潔く自らの見る目のなさを認めねばならんでしょう、ええ。

 色んな意味で見る目がないといえば、去年、”恐らく来年は日本一の外野手になる”とここで言い切ったこの選手でしょうか。

gendai.media

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 火を点けたのも、その反論も「現代ビジネス」というのはどうかとも思いますが、さらっと読むだけでも後味の悪さが伝わってきます。すでにそちらの方面では日本一なのかもしれません。しかしこんな形で実現するとは、辰己同様この私の見る目のなさも業が深い。

 因みに洗脳したとされる嫁は現在youtuberだそうで・・・・、


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 脇で死んだ眼してる辰己が気にならんといえば嘘になる・・・・。

 今年もここまでそこそこの活躍はしていますが、長打は二本だけと喰い足りなさは否めません。打順も七番固定で首脳陣からもそれほど期待されてはいないご様子。盗塁も一つだけ。 

 繰り返しになりますが、辰己については当ブログ、一貫して日本一の外野手になりえる素材と見込んできました。それだけにこれほどの才能が、こんなことで不発弾で終わるというのは忍びない・・・・。

 親側につくわけではないのですが、それでも辰己君よ、親ほど有難いものなんかないんだぞ。渦中の嫁とはこのままでいいけど、子供も生まれたのだから、逆に親の気持ちも判るんじゃないかと。これ以上は言うまい。

 

 

 しっかし、なぜにプロ野球選手って、年上の女性にコロッと逝くのが多いのでしょうか・・・・?

 最大の物件は言うまでもなく某野村克也なのですが、そう思って見渡してみると、沙知代二世みたいなのがゴロゴロしてますな・・・・。

 まぁ、百歩譲って姉さん女房って、いろいろと上手くいくケースが多いというのもあるそうで、残念ながら私の周囲にはいませんが、それはさておき良い機会なのでNPBにおける姉さん女房について少しだけここで取り上げておきましょうか、大きなお世話だけどさ。

 

 どこを切り取ればと思案したのですが、やはりそこは監督だろうなと。各球団は親会社も含め、監督についてはしっかりとしたフィルターを掛けています。裏を返せば、えっ、あの人がなぜいつまでも監督になれないの、というケースにはそれなりの事情があるのです。つまり、今シーズンを戦う十二人の監督さんというのは少なくともそこをクリアしてはいると言えます。

 というわけで、比較的信用のおけるこの十二名のうち姉さん女房が果たしてどれだけいるのか? ええっと、願いましてはちょうど半分かな。既に離婚された方もいますがキレイに五割。良い数字じゃないですか、勝率五割というのは監督続投の最低ラインですから、ってなんのこっちゃ・・・・。

 細かく点検していくと、岡田、阿部、新井、高津、中嶋、吉井、この六人の奥様は年下の方。円満とはいいませんが、悪いイメージがないのも事実。阿部が軽く味噌をつけたり、岡田がオカマに手を出したぐらいか。

 じゃあ残りの六人ですが、まず新庄が射止めたクラリオンガールは一つ上。番長三浦の嫁は二つ上。このあたりは可愛いもんです、ええ。

 小久保は入団二、三年目に早々と五つぐらい上の女性と結婚して、しばらくしてから離婚されています。松井稼の嫁は三つぐらい上のタレントでしたかね、確か。ここで改めて思うに、本当に西武の選手はタレント好っきやなぁ。文字通り永遠に不滅かよ。でっ、やっぱり避けて通れないのが一回り上の今江とタッちゃんの奥様、うん、濃いいわ、ええ。

 しっかし、正直、ここまで赤の他人の嫁についてスラスラ書ける自分のヘンタイぶりにも嫌になってきますな・・・・。というわけで、そこに免じてこれ以上の個別のコメントは差し控えさせていただきたい。

 がっ、もう一度釘を刺しておきますね。監督とは身体検査をしっかりと受けて、そこを通った方にしかオファー自体がない、ということ。それでも面妖な組み合わせがある、という事実。

 つまりは一介の選手となれば、物凄い嫁がわらわらといる、かもしれないということでしょうか、怖いですねコワイですね。

 新庄なんかは公言してましたが、”自分には中学から必ず彼女がいた!”、これぐら免疫というか耐性がないとダメってことなのかもしれませんな、いやぁまったく大きなお世話だけどさ。

こないだ速報 24.04.01

 センバツ健大高崎の初優勝で幕を閉じました!

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 健大高崎は分類すると遊学館済美と並ぶ ”元女子高型”。校歌も済美と少し雰囲気が被ります。ただ金の掛け方が半端ない! ので、今回の優勝もむべなるかなと。恐らく部の予算、決勝の対戦相手だった報徳とは余裕で一桁違うと思います。ただ後発ですからね、それぐらいしないと優勝はできません。そういう観点では、今後強化を考えている私立にとってモデルにはしにくいか・・・・。

 グラウンドは、名付けて”KENDAI STADIUM”。さらに四人が同時に投球練習できるブルペンに室内練習場に最新のトレーニングルーム。そして、

 初動負荷トレーニングセンター・・・・。果ては合宿所が下級生用と上級生用の二つ。PLなどの失敗事例からもしっかりと学んでいます。

 リクルートも当然良くて、本来横浜に行くような選手にまで手を伸ばせている。しばらくは群馬県内で ”聖光学院化” するかもしれません。

 

 センバツと言えば、以前、東京開催を検討しろ、そう書いたことがありました。

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 理由は近畿の野球ファンが春の甲子園をぞんざいに扱うから。実際、今大会も蓋を開けてみると、

number.bunshun.jp

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 外野を有料としたり、指定席化したのが裏目ったようですが、決してそれだけではありません。近畿のライトなスポーツファンに巣食う、”本番はあくまで夏” という感覚がセンバツを埋没させているように思います。

 東京に屋外天然芝のアマ専用の球場を造ることが前提ですが、高野連にはぜひ検討願いたいものです。

 

 

 プロ野球も先週から開幕。わが阪神は見事に二戦連続完封負けを喫しましたが、遂に発信!

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 それにしても森下、今年もやらかす奴としてやってくれそうですね。 三割三十本とかはまだ無理ですが、トラキチも納得の起死回生の一撃を連発してくれることでしょう!

 森下にとって怖いのは、デッドボールなのですよ。今や阪神になくてはならない存在なだけに、それだけは勘弁願いたいものである。今日からのDeNA戦、初戦のジャクソン投手には気を付けて欲しい、そう祈っております。

 因みにDeNA渡会が派手なデビューを飾りました。

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 どうも軽めのバット、850g以下のものを使っているように睨んでいます。そこもじっくりと眺めてみたいと思います!

2024 センバツ雑感

 というわけで、センバツは明日決勝です。

 健大高崎と報徳というマッチアップ。悪くはないのですが、今回こそは優勝とぶち上げた光星学院が二回戦で、心密かにNO.1投手と見込んだ中崎擁する京都国際は初戦で、それぞれ敗退するという、その誹りは免れません。今一度、今大会をじっくり検証し修行を重ね、夏に備えたいものです。

 

 むすぶ手に 涼しき影を 慕ふかな 清水に宿る 真夏の夜の月

 

 さて今大会を一言で表すなら、”低反発金属バットの大会” 。そう後世に渡って語り継がれるのだと思います。去年の暮れごろまでは芯にさえ当たれば普通に飛ぶ、などと言われていましたが、蓋を開けるとここまでホームランはたったの三本、うち一本はランニングホームランですからね。第46回大会(昭和49年)で一本というのがあるのですが、そこまで遡らねばなりません。もちろん当時は木製バット。しかもその最後となった大会です。

 当たり前と言われりゃそれまでですが、打者、もしくは打撃成績に与えるバットの影響の大きさを、われわれは改めて思い知ることとなりました。新基準バットは撓らないとか、芯が狭いなどとも言われていますが、細くなった点が一番大きかったのではないかと。ミートが難しくなり、ボールの上っ面や下っ面に当たった打球が増えてます。パワーや打撃技術も、それが飛びぬけてない限りホームランは打てない。打者の格が問われ、それが示される大会でもあった。

 豊川のニキータ、神村の正林、大阪桐蔭の境は上のレベルでもやれるというお墨付きを聖地甲子園から頂いた、と言えるのではないでしょうか。

 

 一方の投手は三年生以上に二年生に逸材が集まったような。残念ながら私が期待した洗平や中崎は、イマイチこの冬の仕込みが甘かったのか、想定していた成長曲線を描いてはくれませんでした。彼らが入学した三年前までは、大会はコロナ禍の下で行われていましたから、そこは詮無い話か。

 逆に新二年生たちをもってようやく”脱コロナ世代”、そう言えるのかもしれませんね。

 

 話を再びバットに戻すのですが、各メーカーは今後果たしてどのような営業戦略を描こうとするのでしょう? そこにも興味が尽きません。

 なんでも今大会では、どうもゼットのバットが一番飛んだ、という噂も漏れ聞こえてきています。まぁそこはまだ話半分ですが、そろそろ各社横並びというわけにはいきませんから、どこを売りにして球児や関係者たちにそれを訴求するのかが問われてくる。たとば材質で差をつけようとするのか、それともバランスを重視するのか、いっそのこと価格なのか、などなど。オタやヘンタイさんたちは、そこをしっかり見届けねばなりませんね。

 

 最後に去年の今頃、韓国球界の低迷と同じ轍をこの国の高校野球が踏まないようにとこんな記事を書きました。

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 簡単に言えば、韓国の高校球界は金属バットの使用をやめて木製に統一することで、ボールが飛ばなくなり強い打球も打てなくなって投高打低が定着し、すると次に投手が手を抜き始めてレベルを落とし、そこに引っ張られて打者のレベルが更に落ちた。そんなイメージ。

 翻って低反発金属バットのコンセプトは限りなく木製に近い金属バットなので、このセンバツが指し示した立ち位置とは、韓国高校球界に投高打低が定着したあたり、と言えないか。つまりここから本格的に投打ともにレベルが落ちていく転換期なのだと。

 われわれオタクにとってそれは死活問題である。となると現場に望むのは、この国の指導者たちが、打者を変に小さくまとめようとしないで、ということになるのであろう。

 そう思って今大会を振り返ると、実に興味深い場面があった。それは大会九日目、準々決勝の第三試合 青森山田中央学院 のことである。

 青森山田は冒頭で紹介した中崎のいる京都国際を初戦で下し、続いて優勝候補の広陵をも劇的なサヨナラで勝利し波に乗っていた。一方の中央学院は二回戦を冷や冷やで勝ち上がっており勢いの差は明確であった。

 私にとって青森山田は四強予想の京都国際に勝ちやがった迷惑なチーム、とはいうものの、今大会屈指の好ゲームを平然と演じてみせた粘り強い彼らに肩入れしていた。

 しかし試合が始まってみると残念ながらガス欠感は否めず、序盤から苦戦の展開。そしてその場面は四回裏に訪れた。

 二死満塁で勝負に出た青森山田兜碕監督は代打に二年生の佐藤洸を送る。

 私は打席の佐藤を見て、驚きを隠せなかった・・・・。

 「さ、佐藤君、バット・・・・、長くねぇか・・・・・?」

 そんな電波が青森方面から私の耳元にまで届いたような気がしたのだ、確かに。

 実際のところ二年生で身体もまだ出来上がってない彼が、グリップエンドに小指を掛けて構える姿に違和感がない、わけではなかった。だって、長く持ったところで低反発バットだしさ。

 どうやらベンチからも盛んに声が掛かっているようだ。しかして佐藤君がそのストロングスタイルの構えを改める気配は微塵もない。つまり指示が飛んでいるのではなく、気合を入れろ、とか、入れ直せ、とか、そんな𠮟咤のようであった。

 結果ライトフライでチャンスは潰えた。

 
 八回裏、青森山田は再び中央学院に襲い掛かる。二死二三塁。打席には佐藤君。名誉挽回のチャンスが巡って来たのだ。当然のように私の注意はグリップに注がれた、

 「あぁ、やっぱりそのままなのね・・・・・。」

 青森方面から再び(以下略)。

 結局、またもやライトフライでチャンスを物にすることは叶わなかった。 

 

 試合後、敗れた青森山田の選手たち、肩を落とし涙を流す選手も多い、そんな彼らを眺めながら、ふと思った。

 あれでええんやで・・・・。

 あの試合、私は青森山田に勝って欲しい、試合前からそう願っていた。難攻不落と思われた高尾を攻略し、優勝候補の広陵に競り勝った彼らこそ四強に相応しい、心底そう思ったから。

 それ故、佐藤君にはチャンスで長打よりも渋いヒットを望んだのであろう。しかしてそれが、目の前の勝利だけを追わんとするその心根こそが、この国の高校野球、いや遍く日本球界のレベルを貶めるものなのではないのか・・・・?

 

 きっとこの夏までに、われわれは幾たびもそういった場面に出くわすのであろう。己の胆力が試され、その度にこう呟こう、”小さくまとまらずフルスイング!” きっとそれはどんな場面であろうとも優先されるべき鉄則。つまりはこの国の野球レベルを押し上げ続けるための専権事項なのだと、いやマジな話。

 そう思ってみると、あの時、ベンチから佐藤君を励ます兜崎監督のメガホンの持ち方までが計算され尽くした用意周到のものであるかのようで・・・・。

 今こそ、逆境に至ってこそフルスイングなのである。いやはや日本の野球の未来は明るい!

 

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【悲報】光星敗れる!!

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 ガチで私のセンバツが終わりました・・・・。

 大会六日目にして、まさかのリタイア・・・・。

 まだ二回戦の頭・・・・。

 

 自信があったとかなかったとかではなく、これでは高校野球を語る資格はありますまい。たとえ阪神が開幕三連勝しても、立ち直れないかもしれません。 

 

 そらになる 心は春の かすみにて 世にあらじとも 思ひ立つかな

 

 頭丸めて出家します。探さないでください・・・・