Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2024ドラフト評価 分け組編

 今日から各球団のドラフトについて書いていきます。どこよりも遅くて恐縮です・・・・。

 すでに今年のドラフトの私の中での色分けは終わっていて、勝ち組が北海道日ハム、阪神、巨人、楽天

 負け組が西武、横浜、中日、広島。

 ということは分け組は千葉ロッテオリックス、ヤクルト、SBということになります。

 各方面からほぼ満点と評価されている中日を負け組にしているところが味噌でしょうか。まぁそのあたりもおいおい書ければと思っています。

 

 でっ、今回は分け組について取り上げます。

 まずはロッテ

 一位の西川はファン、そして球団にとって沽券に関わる物件。

 もし西川の持つ大砲としての資質にダメが出された場合、球団のどこかに問題があるとしてファンは暴れるかもしれません。

 15年の平沢に始まり、17年が安田、翌年が藤原。21年が松川、23年が上田・・・・。

 結構チームの柱へと据えるべく、野手を思い切って指名し続けている。

 これは長きに渡ってチームに蔓延る火力不足を解消する狙いがあるのだと思う。

 ですが、その割には村上や牧、佐藤輝、森下は平気でスルー。この矛盾、ロッテファンの編成に対する不信が形になり始めてないか?

 大成功したと思われた佐々木朗希は、喰えない野郎のままチームを去った。

 火種は間違いなく大きくなってきている。

 マジで西川の成績いかんでは、過激なファンがひと騒動起こしかねません。

 

 今回もそうですが、クジに勝ったからといって成功が約束されるわけではないこともファンは平沢、安田、藤原ですでに学習済み。そういったジレンマの堆積は、西川の前に据えられたハードルを知らず知らずのうちに高くしていく。またニ位宮崎指名の独自路線も、そこへと火を注ぎかねない。

 西川がスカッと二割七分、15ホーマーを一年目からクリアしてみせれば、ファンは留飲を下げるのだろうが、果たして彼にそのポテンシャルはあるのだろうか・・・・?

 技術的には踏み込むステップの幅が大きいのが気になる。しっかり後ろに残ってくれれば良いのですが、プロの攻めのアマとの違いは、打者を崩すための引き出しの多さにある。

 スイングやミート、飛距離以前に、前に出されないか、そこが心配だ。上げた左脚で間合いを作り、軸に残そうとする努力の跡は見受けられるが、裏を返せば前に出されやすいからそれをするわけなので・・・・。

 オープン戦でしっかりと点検したいですね。

 

 二位の宮崎ですが、この位置での指名を予想できたメディア、ネットスカウトともに皆無でした。

 高校、大学時代に少し見たことがあるぐらい。ここに訪れるような奇特な方も、恐らくそんな感じではないか。社会人二年目の今年に打撃面で開眼したとのこと。

 以前、元Honda の吉田を指名してほしかった、と書いた。宮崎も遅咲き、というか注目されるのに時間がかかったタイプ。こういう指名は増えて欲しいと思っています。守備も含めて注目ですね。

 三位の一篠、四位の坂井は一つ順位を下げても獲れたかな、という感じがしますが、去年大谷を二位で指名してみせたこの球団の色が出たのでしょう。

 五位の慶池、六位の立松は見ていないので寸評は控えさせていただきます。

 とにかく西川がどこまでやるかにかかっていると思われます。

 

 SBのドラフトは近年失敗気味で、特に上位は迷走している。

 高橋純、田中、吉住、甲斐野はもう九州にいない。勢い、ここ五年間の上位指名選手の名を上げるのは悪趣味といえるだろう。

 それでも永井編成育成本部長兼スカウト部長の地位は安泰。チームが強さを維持しているからこそ。しかしそれだって、下から選手がゾロゾロ這い上がりチーム力を高めてくれるというよりも、FAやらなんやらで外から主軸を外注しているからではないか?

 確かにキラリと光る育成出身選手が現れる一方で、結構な数の犯罪者を出している点にもしっかりと目を向けるべき。

 二軍、三軍、四軍のガバナンスはどうなのだろう。

 ならばとばかりに斎藤を三軍監督として送り込んだが、猫に鰹節的な匂いを喚ぎ取るのは私だけだろうか。

 そんななかで去年の前田、今年の村上と良い指名が出来たように思う。

 村上はサイズはないが、躍り上がるようなフォームから150㌔を連発できる逸材。力投型の言葉が似合う。真上から投げ下ろす角度にも天性のものを感じる。すぐは難しいが、前田と二人でSBを本当の意味で立て直すだけのポテンシャルはあると思う。

 チームが停滞し閉塞感が覆った場合、それを最も手っ取り早く突き破るには、 ドラフトで近畿の高校生を一位で指名すればいい、というセオリーが球界にあるのをご存知だろうか?

 たとえば日ハムはダルビッシュで、楽天は田中マーで、広島はマエケンでそれぞれ何年かぶり、もしくは初の優勝を飾っている。

 野手では山田がヤクルトの、そして坂本、岡本が巨人の連覇の原動力となっている。近畿は人材の宝庫なのです。

 いやいやうちはさっぱりでっせ、とロッテあたりから物言いがつきそうであるが、安田、藤原では・・・・。

 わが阪神が覇権から遠ざかり続けた理由も、やはり地元の高校生を上手く育てることができなかったからであろう。

 もし藤浪が真のエースになりえていたら、コロナまでに何度か優勝していたと思う、まぁええけど。

 SBがそれを知ってか知らずか二年連続で近畿の高校生を一位指名。これ、結構大きいです。二、三年後には良い感じでチームが回り始めるのではないでしょうか。

 SBが今の自らの立ち位置に危機感を感じているなら、来年も近畿の高校生(この場合、大阪、兵庫、京都、奈良)を一位で指名することをお奨めしますね、ええ。

 二位の庄司は横浜高校からあの世代五人目のNPB選手。一位が一人、二位が二人と見栄えもいい。たぶんこれで横浜に入りたがる選手がまた増えるとみている。

 海老根や小川、平嶋のように、関東から大阪桐蔭へと出張る選手は、もういなくなるのではないか。

 でっ、選手としての庄司なのですが、完成度の高い良い選手。

 この選手が代表から漏れ続けたのは、間違いなく宗山の裏だったから、そんなアングルがあったように感じる。

 実は私は宗山を評価しつつも、この庄司あたりと比べて突き抜けて上だという要素を見つけることができなかった。たとえば脚と肩なら明らかに庄司が上だから。

 しかし誤解のないよう申し上げるなら、庄司にプロでショートが務まると思ってはいない。そこをもって宗山に入札が集まるのも理解しています。

 因みに庄司の適正は二塁。あの脚なので、いきなり牧原からレギュラーを奪うことは十分に考えられます。

 果たして宗山とこの庄司、来年の今頃どのような立ち位置でいるのか、一つの楽しみにしたいと思う。

 三位の安徳は、広島の松本竜と相似形で、締麗な縦回転のフォーシームが持ち味。球筋は浮き上がるよう。松本が一年目いきなり中継ぎで四つ勝ったので、安徳もそれぐらいやっても不思議ではない。ただ性悪面も似てそうなので・・・・。

 四位の宇野、五位の石見は二人で競わせるイメージか。

 宇野はもっと上での指名がという声もあるが、こんなもんです。チャンドラーのバットを振り回すお坊ちゃまなだけに、まずは筑後の生活に馴染むことが、プロの第一歩というか、試練になるのでしょう。

 

 六位の岩崎は高校七年生枠。素材買いだと思われる。この子が東洋で伸び悩んだのは、川越での寮生活に馴染めなかったというのもあると見る。

 何が言いたいのか・・・・ ?

 つまりは早実履正社ともに、深紅の優勝旗の名誉にも預かった名門であり強豪校なのだが、実は野球部に寮はないのである。

 続きは明日以降で。

 

 感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!

大山と花園とブログの方向性!!

 ほぼ一月ぶりの更新。

 各球団のドラフトの評価や花園について書きたかったのですが、大山のFAとJ2への昇格入れ替え戦が落ち着くのを、結果的に待つかたちとなりました。

 更新をさぼった理由、お察し願います。

 

 とはいうものの少しばかりふれておきます。

 まず大山についてですが、彼にFA宣言させた根底にあるのは、恐らく阪神にドラ1で指名された際のドラフトオタどもの反応なのでしょう。大山と阪神、およびトラキチたちとのボタンの掛け違いの端緒はまさにそこ。


www.youtube.com

 

 なんでも、あの年の阪神のドラフトを史上最悪と書いたメディアがあって、責任を感じた大山は入団会見の後、同期の新人選手やそのご家族に謝って回ったのだとか。

 まぁどこまで本当かは判りませんが、ちょっとねぇ・・・・。

 私も一人のドラフトオタとして、また阪神のプロファンを自認する者として、この一ヵ月間は喪に服するべきだと思いました。

 

 当時私はこのブログを持っていなかったのですが、あれば果たしてどう書いたであろうか?

 正直なところを言えば、サイドスローの一位指名には反対で、イカリ肩で怪我持ちの田中の指名にも同様に反対の立場でした。なので結果として大学侍JAPANの四番の肩書きを持つ大山でええんとちゃうん、確かそんな感じだったかな。

 とはいうもののブログ開設からの五年間、この季節になるとあれこれドラフトについてイチャモン付けて来た、その前科は間違いなくある。

 ついこの間も、 ドラフトには勝ち負けや天国地獄まであると書いたばかり。

 決して他人事ではないし、自分の前科をうやむやにするつもりもありません。

 あの日、「阪神一位 大山悠輔!」のアナウンスに、一斉に エエーッ!とどよめきやら悲鳴を上げた会場に詰め掛けていたドラフトオタやネットスカウトども、あれは私ではないが私でもあるのです。

 実際のところ、ここまでの文中においてさえ、すでに佐々木や田中をサゲているわけで、結果的に大山が阪神にいてくれたから良かったではなく、少しは立ち止まって考えるべきだと思った。

 まぁ、考えたところでスタンスを変えるかどうかは微妙だけれどね。

 ただ前回も触れましたが、里崎がOBとしてロッテのドラフトについて”意図が分からない!”とバッサリ斬った。付度抜きで語っていた。


www.youtube.com

 仮にこれで傷つき立場を失う選手やスカウト、編成などが出たとしても、私はありだと思っている。なぜなら里崎にはロッテに対する溢れんばかりの愛情がある、そこに尽きる。

 翻って私はどうだろう?

 阪神への、そしてNPBやドラフトやアマ野球に対する愛はある、そう自負するところではある。

 このまま行こう!

 そのかわり、例年の通りオリックス、ヤクルト、広島に深入りするのはやめておきます。

 愛がないというか愛せないというか、まぁ私には書く資格がないってことなのです、ええ。



 

 最後に花園を巡るFC大阪ラグビーについて。この一ヵ月まるっと更新していないにも関わらず、実はアクセス数が伸びている。

 特にこの記事に集中しているようです。

tilleternity.hatenablog.jp

 

 この件、ようやく読売新聞が取り上げたからか。

www.yomiuri.co.jp

www.yomiuri.co.jp

 

 でっ、私の今後の立場を申し上げれば、大手メディアに花園のこの問題について取り上げていただいた以上、ここでバトンタッチだと思っています。

 私ごときが片手間で調べたところで全国紙の記者様には及ぶべくもありません。

 なので見守ろう、そう思っています。

 ただ、今月のラグマガに載っていたFC大阪の社長の言い分、あれが事実だとしたら、本当に詐欺だと思うしタチもスジも悪い。

 花園への制裁に対する抗議に、市長は東京まで行ったそうですが、それだってFC大阪の人間と一緒に行ってるわけで・・・・。

 名誉顧問を退いたからといって、一蓮托生であることに変わりはありません。

 じゃあFC大阪とズブズブの現市長を退陣させて、維新色のない新しい市長を立てますか、というとそうはならない。吉村知事体制でそれをすれば、東大阪市民が冷や飯を喰うだけですから。

 早くFC大阪の裏に維新がいること、そこをはっきりと書けるメディアの出現を待ちたいものです。

 

 感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!

2025 ドラフトなど

 正直この時期に来年のドラフトの話をするような趣味はないし、今まで一度もしたことはない。のに何故それをするのか。

 実は先週の宣言通り球団ごとの寸評を、さしあたってロッテあたりから始めようとしていたら、里崎が吠えてまして、


www.youtube.com

 

 付度抜きで言ってますな。

 まぁすべての部分で同意はしないけれど、里崎はロッテに対して愛情があるからこそ言わずにいれないのでしょう、恐らく。好意的に受け止めています。

 こういのがあるから、わざわざこんな極北のブログでやらんでええんやろ、とまではいかないまでも、これをきっかけにあれこれとロッテをはじめに今回のドラフトについて改めて考えてしまった、柄にもなく。

 ひとまずのところ、西川のクジに勝ったロッテは勝ち組で良いとは思うのですよね。

 でも個人的には、西川に限らずそれほど今年の打者候補に魅力を感じていたわけではなかった。それってどこから来ているのかな、なんて思いを巡らせていてこれを書くことにしたわけです。

 

 今年の夏前の大学侍JAPANの合宿の打撃練習を眺めていて、あれこれと感じるところがありました。西川は石井浩に、いや大山に似てるかなぁ、とか、吉納良くなってるなぁ、とか、まぁいろいろと。

 結局佐々木を観れなかったので、いたらどんな音で打ってたのかなぁ、そんなこともふと考えてしまった。

 木製バットの音って、打者を見極める有効な要素の一つ。

 もちろん他にもいろんな要素がある。

 バットの振りや打球の速度、飛び、などなど。

 でっ、スイングスピードって確かに多くの方が注目するところだと思うのですが、軽いバットを使っている打者がいるのも事実。明治時代の髙山がそうでした。つまりそんなに当てにはなりません。

 打球速度は眺めているだけでは判らないし、飛距離はなにもホームラン競争しているわけではないので、はなからそれを狙ってない打者もいる・・・・。案外音が一番かも。

 そう思ってこの夏の甲子園を振り返ると、木製バットで打つ猛者はいましたし、ホームランやフェン直を打つ打者までいた。でも、はっきり言うと物足りなかった。

 音が、”ビシッ”、とか ”バシッ” って感じ。

 そういうのもあって早実の宇野の評価も低めにしていました。

 やっぱり一番は ”クーン”。次が”カーン”、次に ”コン” かな、大まかに言えば。

 高校レベルでこの音を出せる打者は滅多にいないと思う。秋の国民スポーツ大会で関東一の高橋が関から打ったのでようやく ”コン” に近いか。

 でっ、ここから本題なのですが、今年の大学侍JAPANで一番良い音を奏でて見せたのが、じつは意外なことに創価大三年の立石でした。

 自分の中でこの基準があったので、宗山だ、西川だ、渡部だ、と騒がれても、気持ちがそこへは行かなかったのですよね。

 まぁ、立石はまだ来年のとびっきりの候補ではないので、というか 12人のリストにも入ってないところもあったり、


www.youtube.com

 一応、目玉として挙げられていたり、まぁ本命は不在ということだそうです。


www.youtube.com

 

 いきなり気が早くなって恐縮ですが、個人的に来年は立石ドラフトになると見ています。

 ただ守備がね、肩が良いだけに・・・・。

 セカンドが出来れば絶対に欲しい、そう言わせるものは間違いなくある!

 来年立石を獲った球団が勝者かも、恐らく。

 

 ここからヘンタイ的な話になるのですが、立石も「Rebase」に通っているのですよ。うちの森下が広告塔にされそうなアレね。

 こうしてみると、案外「Rebase」 やるじゃん、 ってなるのですが、森下は通う前から既に良かったし、客観的に見てお蔭ってほどではないと思う。

 立石も甲子園でホームラン打つぐらいの打者。まったくの無印ってわけではなかった。

 ただ、「Rebase」 って、良くなりそうな選手に上手く声を掛けているな、これは言えかもしれません。

 立石ともども要ウォッチですね、ええ。

 

 感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!

野球勝った!?(仮)

 ・MNF@NY
  ABC、ESPN、ESPN2、配信、スペイン語放送
  合計1,340万人

 

 ・WS第3戦@NY
  FOX、配信、スペイン語放送
  合計1,360万人

 

 あのしょっぱい試合で勝ったのか・・・・?
 引き続き確認作業を続けます。

 

 ただ、今のフォーマットでは野球はじり貧。

 試合時間を二時間半に収まるような工夫が必要だとは感じますね。

 

 取り急ぎ本日は以上です。

2024 ドラフト 敗・拙・悪・地獄

 なんだかんだいってストーブリーグもしっかりと動いていますね。

 WSの裏で、そして裏日本シリーズのその裏で、ということになります。ややこしい構図ですね。

www.tokyo-sports.co.jp

 去年宮澤はお値打ち指名で新人王もあるぞと書いた。外したな、武内しかり・・・・。自らの不明を(以下三行略)

tilleternity.hatenablog.jp

 しかし一年でクビというのはどうなのか。元同僚の椎葉もそうだが、まったくスピードが出なくなった、というのも気になる。ちょうど去年の今頃、徳島の投手は「変な色のプロテイン飲んでないか?」などと茶化したりもした。探りを入れてみようと思う。

 以前貼ったものを再掲しておきます。 

 

 それでは今回のドラフトのダークサイドをそれぞれの切り口で書いてまいります。

 まずは敗者。やっぱ西武ということになります。

 クジに二回負けて高校生内野手を一位指名。

 西武は今年100敗するかと言われたダントツ最下位のチーム。齊藤は良い選手ですが、差し当たって来年の勝利に貢献することは無いと思われる。つまり補強ポイントが違うのではないかということ。

 二位で渡部が獲れたから黙っとけ、というのも違う。投打に即戦力が必要だったはず。そしてそれは可能であったのだ。

 西口新監督は来年のブルペンに自信があるのかもしれませんけどね。

 それと一位と二位の並びは逆であっても良かったのでは? それも可能でした。

 一位を高校生にして渡部を二位の頭に持ってくることで、経費をしっかり抑えることができた、そこは間違いない。ってことで今年のドラフトの敗者は西武です。

 

 

 下手なドラフトをしたと思ったのはDeNA

 一位の竹田はどうなのか。

number.bunshun.jp

 そこまで惚れていたなら、というのは判るが、ドラフトは絶対評価ではない。

 いかに良い選手を低めの順位で獲るか、これこそがドラフトの妙味だと思う。そのためにスカウトは仕事をするとも。

 他球団でここまでの高評価をしていたチームはあったのだろうか?

 正直、竹田の上位指名はあると踏んではいました。がっ、まさか一位までとは。上手な指名だとは思えませんでした。

 

 続いて悪い指名。申し訳ないが中日です。

 金丸引いて百点だろ、恐らくそうなんでしょうが、ここも最下位のチーム。即戦力の左腕二枚を上位指名は理解できる。がっ、それをすると小笠原はどうなる?

 「慰留はしないよ!!」

 そんなメッセージを彼に贈ったように感じたのは、私の心が汚れているからだろうか。

 来期は小笠原にも残ってもらって、兄貴肌の新監督の下で一致団結して捲土重来を狙う、そんなシナリオをまずはドラフトで描いてみせるべきではなかったか。

 個人的には ”二位でニキータを獲れ!”、心の中でそう叫んでいました。真剣に中日ファンのためにもそれを願った。オプションとしては篠木でもええけどさ、とも。そんな贅沢を楽しめただけに。ところがそれが吉田って、彼はこのドラフト最大のトラップなのに・・・・。

 まぁ名古屋は盛り上がったみたいなので良かったとは思います。 

www.youtube.com

 

 最後に地獄ですが、カープでしょうね。まぁここは松田家が手を引かない限りずっと地獄なのですがね。

 二週間前には早々と ”地元の星宗山指名” を公言。しかもそれをした唯一のチーム。

 蓋を開けるとあの嫌な二人が仕切る球団が強奪・・・・。

 ドラフトなんてそんなもん、確かにそうなんだけど、納得感はないわな、やりきれん。

 広島にとって宗山の替わりはそうはいません。いまだに宗山ロスの方が多いかもしれませんね。当面はMLB級と言われる矢野の守備を堪能してください。

 

 しっかし、今日は有給取ってWS観てますが、視聴者数はMNFにダブルスコアでボロ負けするな・・・・。

 今週末あたりから球団別ドラフト評価やってみます。

 

 感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!

2024 ドラフト振り返り

 ワールドシリーズ初戦の視聴者数が発表されましたね。

www.nikkansports.com

 微妙です・・・・。

 個人的には1,300万人あたりを最低ラインに考えていました。

 がっ、17年のアストロズドジャースの第1戦が1,530万人なだけにね。

 なんとか04年のレッドソックスの数字に近付いてほしいところなのですが、無理やろな。

 とりあえず月曜の第三戦の数字を待ちたいっす。

 

 それでは先週行われたドラフトの振り返りをしたいと思います。

 

 その前に、先日の記事において、

 ”ドラフトに勝ち負けはある。巧拙もあるし、良いドラフト、悪いドラフトというのもある。もちろん悲喜こもごももついて回る天国と地獄というのもそこに加えておこう。”

 などと書きました、ええ。

 この台詞の責任を持つ意味でも、それぞれの切り口でドラフトを振り返ってみます。

 

 まずは ”勝者” ですが、文句なく北海道日ハムであろう。柴田を指名した球団が、即ち勝者と書いた以上そうなる。

tilleternity.hatenablog.jp

 こういうドラフトをできたら当然流れは来るわけで、二位に藤田、そして三位の浅利は個人的に注目していたが、それ見ろここで来ましたかという感じ。大学時代の通算がたったの三勝というのが噓でしょって球投げますから、楽しみにしていてくださいな。

 そして清水、山城とスケールの大きな投手も立て続けに指名。文句なく勝者と言って良いでしょう。

www.chunichi.co.jp

 

 次に ”巧い” 指名だったのが手前味噌ですがわが阪神ではないか。

 先週も申し上げましたが伊原は左の中抑えとして即戦力。先発やらせるとか言い出したら困りもんですが・・・・。

 二位に地元の逸材今朝丸が残っていたのもラッキー。三位の木下も個人的に気になっていた投手。

 四位の町田は二年間キャンプに帯同していた捕手。しっかりと品定めはできているのでしょう。われながら上手い指名だったと思いますよ。

number.bunshun.jp

 

 続いて ”良いドラフト” ですが、巨人はどうか?

 思い起こせば17年のドラフト。二位で岸田、三位大城と社会人捕手を立て続けに指名。まぢで気でも狂ったのかと思いましたよ、ええ。鼻で笑っていた方も多かったのでは? 私がそうです。

 ところがあれから七年、二人ともしっかりと育っています。捕手なんてそう簡単に育つもんではないので、ああいう形で最初からプロの厳しさというか冷たさを味わわせておくのは良いのかもしれません。

 恐らく石塚も浦田も荒巻も一様に、指名の歓喜のその余韻に心地よく酔いながらも、俺の替わりはもういるんだ、としらふに戻らされているはず。こういう指名、ありだと思います。

www.nikkansports.com

 

 最後は ”天国のドラフト”

 あんまり言いたくはないですが楽天でしょうね・・・・。

 石井と三木谷の二人は、少しでも早く球界から駆除した方がええと思うのですが、今年も結果オーライのドラフトをやりよりました。

 

 宗山のクジを引き当て、返す刀で徳山。そして五位でしっかりと吉納までゲット。

 そもそも宗山指名なんて当日の朝に決めたんと違います?

 何日も前から公言したチームもあったというのに、それを尻目に横からしゃしゃり出て来て一飲み。

 まぁ、石井と三木谷に一番苦しめられているのは東北というか仙台の皆さんなので、この指名で少しでも元気出してもらえればと。ドラフトってそういう役割も担っているんですね、しみじみ。

www.nikkan-gendai.com

 

 明日以降でこの逆をやりますわ。そっちの方が興味あるでしょうし。

 



 
 

 感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!

【緊急提言】野球とはどうあるべきか?

 明日、日本シリーズワールドシリーズ(以降WS)が始まる。

 恐らく日本シリーズ日本シリーズとなるのであろう。まぁそれはどうでもいい。

 ここからはある意味乱暴であるが、MLBとNPBをごっちゃにし、ベースボールを ”野球” と一括りにして話を続けたいと思う。

 

 野球界は岐路に立っている。

 まさに今、世紀が変わるように、大きな一枚のページがめくられようとしている。

 最高の闘いが明日から始まるからだ。

 NYヤンキースとLAドジャースのマッチアップ。ジャッジにソトにコール。大谷にベッツにフリーマン・・・・。全米ではSTAR WARSと言われ盛り上がっているらしい。もちろん日本中もその話題でもちっきりである。

 アメリカにおける東西の大都市を本拠地とする名門人気チームが、実に43年ぶりに相まみえる。野球界にとって、このWSの組み合わせはまさにロイヤルストレートフラッシュ。つまりこれ以上の手はないのである。

 きっとわれわれはこのWSを通じ、野球というものの天井を思い知ることになるのであろう。

 視聴者数やSNSのフォロワー数、果ては経済効果がどれほどに及ぶか、指標を上げればきりはない。きっとそれらはどれも、近年まれに見る規模になると予想される。

 しかし、である。それが、野球というカテゴリーの枠内に留まっていいというわけではない。われわれはそこに気付くべきだ。

 なぜなら野球界は取って置きの切り札であるカードを、自信を持ってテーブルへ差し出し切った。ありったけのチップをその後ろに添えて。

 この後できることはといえば、黙って相手の出方を伺うだけ。もうズボンの左右、後ろ、ジャケットの裏にいたるまで、すべてのポケットの中はすっからかん。ここからの一週間、野球が一番に返り咲き、そして本当にWSによって世界が揺れると、有り金全部で勝負に出たからだ。

 

 

 差し当たって視聴者数は喫緊のKPIの一つとなろう。特にWS第三戦、NYで迎える初戦は、NFLの Monday Night Footbal(以下MNF)との一騎打ちである。

 実はドジャースがメッツを倒してWS進出を決めた20日(日本時間21日午前)は、これからの大一番を占う、その前哨戦でもあった。

 相手は Sunday Night Footbal(以下SNF)、さながら異種格闘技の一戦。

 SNFの視聴者数は1,750万人。対するドジャースとメッツの第六戦の視聴者数は680万人だという。メッツもかなりの人気チームだというのにこの数字・・・・。どうやら風向きはわれわれにとって決して良いわけではなさそうだ。

 来週、28日(日本時間29日午前)のタ刻、 WSを迎え撃つMNFのマッチアップは New York Jets VS Pittsburgh Steelers 。つまり場所は同じNY。

 こちらがポストシーズンの最終決戦であるのに対して、向こうはレギュラーシーズンの一試合に過ぎないというアングル。

 視聴者数において、WSがMNFに惨敗するようなことがあれば、あえて言おう、それは一先ず ”野球の死” を意味すると。一先ずというのは、そこで野球が終わるわけではなく生き永らえることはできるが、ただそれだけということ。

 少なくともこの半世紀、野球が、そしてベースボールが積み重ねてきたその集大成ですら、あっけなくNFLの前に敗れ去る、と言って良いだろう。

 

 だが後戻りはできない。

 このカードで勝負だ。

 ジャッジのNYヤンキース大谷のLAドジャースが勝ち上がりWSを戦う以上、もう賓は投げられたのだから。

 

  感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!