どこよりも遅くをモットーとしている極北の当ブログ、待望の新年度初更新です・・・・。いやぁ、ここまで長かった。年度末からブログ更新のモチベーションをへし折るようなことが、これでもかってばかりに起きまして・・・・、まぁ要するにサボったわけですわ、ええ。
しっかし凄いぞ、矢野阪神・・・・・。
昨日は勝ったそうですが、結局FAで浚った西が完封で初勝利だそうで、今日は糸井のサイクルヒットで連勝でしょうね。心底思う、おもんないわ。
リーグ新記録の開幕大型連敗のその先にあると多くの虎キチが期待した唯一の奇貨も、儚く消えましたし。
もう阪神はどうでもええ。サードケント、セカンドセイヤ、キャッチャーセィシローで頑張ってや。みんなええ子ちゃんばっかりやし、ホンマホンマ、楽しみやで。ああ気色悪一っ!もう阪神がどうなろうと怒りすら沸いては来ません。
そんななかちよっとイラついたのが、キャンブ前からあれほど、「さすがは元メジャーリーガー!」とか、「北海道の救世主 ♪」とか、持ち上げられてた新庄が、ハムが負け続けた途端、所詮は元阪神!などと言われ出したことかな・・・・。
そういえば横浜の大和もやらかした、
ええ、ええ、そうですとも、新庄や大和のデキが悪いのも、みんな阪神のせいですわ。どうせプーチンも阪神フアンやで、そうそう間違いない。あの手の陰険な顔したおばはんは関西には多いしね、そうですとも、これで決まり、世間は満足やろ。
それでは先週終わった選抜を簡単に総括したいと思います。
まず、やっばり特筆すべき点は打者のレベルが落ちたこと。一回戦はお寒い試合の金太郎飴でしたな。特に大会の序盤、ホームランが全然出ないことが話題になりました。
確かにホームランは野球の華。だけど、別にホームランが打者を評価する上ですべてだとは思いません。がっ、打者の能力を示す有力な指標の一つってところは譲れない。それが打てなくなっているということは、今高校野球界の奥底で何かが起こっているわけです。それがこの選抜で顔を覗かせたということ。つまりはコロナ。まん延防止や緊急事態宣言が繰り返され、練習時間や実戦が減ったことが引き起こした現象かと。実は二年前から打者のレベルが落ちた、落ちる、とここでは再三書いてました、
でっ、with コロナの強化方法を考える時期だ、ってなことは去年書いたか、
期せずして心配していたことが目の前で繰り広げられてしまったわけです。
この件について、智辯和歌山総監督様が興味深いことを仰ってますな、
なんと申しましようか、得意げにまだこんなこと言っとるようですわ。
「センバツ出場が決まった1月下旬以降、紅白戦を含めて30試合を目安に行い、実戦感覚を取り戻していた」
ですって。
こんな練習方法やってたから、才能ある打者が結果的に次々にスポイルされ続けたというのにね。池辺や山野、佐々木や武内、橋本、このあたりは間違いなく高嶋さんが潰したと思います。なのに性懲りもなく、アホほど練習試合を組むことで、安易にチーム力を上げていた当時に戻せとでも言うのか・・・・?
確かに高嶋智辯和歌山が全盛期を迎えた二十年前の野球で、今でも目先の結果は出ますわ。それであんたは甲子園歴代最多勝監督になったわけだしさ。でも選手の潜在能力、”質” を伸ばすことは決してできなかった。
じゃあ質って何っ? てところですが、それも去年書いた。
なので、これを良い機会にして with コロナの打者育成方法、つまりしっかりとした打撃理論を選手に根気強く教え込むことを期待したいですね。
それが証拠に、この春、ホームランを打ったチームに大きな偏りが出ました。18本中16本が大阪桐蔭と浦和学院の二校が稼ぎ出したという・・・・。じゃあその理由はといえば、つまりは理論に裏打ちされた指導を施されたチームと、そうでないチームの差が出たってこと。それは上の記事の中でも書きましたが、あえて繰り返すと、ミートポイントをどこまで捕手寄りに引き付けられるか、ってところか。
実際、選抜後のこの「Number」の記事でも浦和学院の打者を引き合いにして書かれています。
ただー点綾を付けると、どうもあの終盤のホームランの軌道を眺めていると、大阪桐蔭の打者だからでは説明がつかないほどボールが飛んだ、というのはあるな。個人的な見解を申し上げるならば、大会側があまりの貧打ぶりに清宮ボールを導入した、そう思えてなりません。まぁどうでもいいことなんだけどさ。
因みにですが、清宮ボール導入前に、ほぼホームランを独占した浦和学院の打撃は大阪桐蔭以上に特筆に値すると私は思っています。選手の才能という点では浦和は大阪桐蔭より落ちますからね。あそこも全国から集めてるけど・・・‘・。
そういう意味では今後埼玉の高校球界は、打撃の技術で大阪桐蔭よりも先んじていると個人的に評価する岩井花咲理論と、森息子浦和理論の戦いになるのだろう、そう思っています。
浦和については去年の3番の松嶋あたりで書いたのですが、ミートポイントだけではなく、スイングが凄く身体に近く、そしてシャープになってます。ミートポイントを捕手寄りにすると自然こうなっていくのです。良いコーチが出てきただけなのかもしれませんが、息子率いる浦和学院の今後に、そして埼玉の高校野球に期待します!
それではここからは私の最近のアマチュア野球を観る際の目線、つまりプロのスカウトというよりは、大学のリクルーターやセレクターになり切ったつもりで、気になった選手について書いてみたいと思います。
まずま大阪桐蔭の松尾。捕手でありショートも守れて主砲でもある。ただサイズは175ぐらい。しかし何より野球脳の高さが評価されています。なので慶応が狙っているそうです。いかにも。
次に浦和学院の宮城。この春23イニングで奪った三振は27。連投は避けるなど大事に扱われているところからも、こちらは息子監督の母校早稲田で間違いないだろう。
因みに少し脱線するが、即プロかなっていう野手は大阪桐蔭の海老根でしょうか。でも個人的にはこの子も大学経由の方が良いと思いますが、あの身体能カとサイズ、プロが放っておかないでしょ。PL時代のサプ口ーのような感じで1位もあるかも。
広陵の内海も指名されると思います。大型の逸材ながら使い勝手の悪い左投左打。しかしあの内角の捌きは利き腕が左の打者しかできない芸当。
投手では大阪桐蔭の川原が一番伸びたし、プ口も注目している。文句なく指名されるでしょうね。
近江の山田は打者として下位指名があるのではないでしようか。スイングの速さが出色!
以上ここまでが即プロ。ご参考までに。
それではぜひうちの大学(それどこ?)に、と言いたくなるのが以下の選手、
まず大阪桐蔭の核弾頭伊藤。1イニング2ホーマーは記憶に新しいところですが、スイングがとにかく素晴らしい! 左腕で払うような柔らかさがあって理想的。この子まで、プ口が持っていくというのでしょうか・・・・?
次に浦和学院の伊丹。少し硬いが腕のたたみやヘツドの立てたバットの軌道が良いと思う。どのコースも同じフォームで打ちがちですが、今はそれで構わない。因みにこの子は自由ヶ丘からオリックス、中日に在籍した武田とほぼ相似形。大学野球経由なら打つ方はもっとやれる選手になれるのではないか。武田が指名された際も大学行った方が、と強く思ったので、彼にはぜひ進学を薦めたい。
最後に明秀日立の佐藤。体幹の強さを感じさせるスイング。育てがいのある選手。先物買いがあったとしても、やっぱこちらも即プロは辞めた方がいい。
というわけで、高校球界は今、with コロナにどっぷりと浸かってしまいました。それを嘆いたり、昔を懐かしんだりするのではなく、新しい時代に入ったのだから、これ幸いとばかりにマインドを180°変えるべき!
実戦的な練習が組めなくて、私立との差がますます広がるばかり、そうマイナスに考えるべきではない。そもそも練習試合をやるにはある程度以上の環境が必要なわけで、それがない、もしくはそれを抑えることのできない公立校に、今、追い風が吹き始めているのですよ。つまり金がある私立もそれができないのだから、条件は一緒。まさにチャンス到来!
特に打撃においてはしっかりとした技術を確立して、選手に理解させましょう。マシーン相手に打ち込んでばかりではなくて、選手の頭の中の理想のフォームと、指導者のそれが重なるまで意見を交わし徹底的に拘って欲しい。スマホなども駆使すれば、チープな環境でもある程度まではできると思うのです。
守備はドリルの反復という昭和の練習で十分に上達するから問題ないし、投手の出来も実戦はそれほど関係ない。むしろ過密な練習試合で消耗する投手の方が多いぐらい。この春の近江の山田が出たとこ勝負であそこまで投げられた。あれは実戦から半年遠ざかったからこそでは?
まさに名門公立校復活元年が始まりました! 夏には高松商や広島商、習志野や静岡などが、甲子園を目指すだけではなく、聖地で二つ勝つ、それぐらいの意気込みで頑張ってほしいものです。