Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2024 センバツ二日目

 八戸光星勝ってよかった。

 初日についてはそれしか言いようがございません。

 

 三試合とも好ゲームなのか塩ゲームなのか、意見の分かれるところですが、ボールが飛ばないってところだけはよく理解できた気がします。

 でっ、今日の見所なのですが、やはり一試合目、豊川-阿南光。早速番狂わせが来ると見ています。

 根拠は阿南のエース吉岡君の変化球。初見で打ち込むのはほぼ無理。スライダー、フォーク共にそこそこ制球できれば、まともな当たりが前に飛ぶことはないかと。そうなると阿南の内野の守備にも注目ですね。

 豊川は東海覇者ですが、初戦突破は難しそうです。

 

 

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2024 センバツ展望

 というわけで今日からセンバツが始まります。がっ、まずはこれでしょ。

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 揺れましたね。ついにあの男が年貢を納めたわけですから。

 羽生さんの時もそうでしたが、お茶の間だけではなく、今回ばかりは妙齢のお嬢様方も大いに心を揺らしたのではないかと。これでバスケをする女の子が増えるかもしれません。こんな出会いや良縁に恵まれるわけですから。

 もちろん、野球オタどもも同様に揺れております。バスケの選手と掛け合わせたら、一体どんな子が生まれるのかなどと・・・・。イチローでできなかった検証が既に始まっています。どうでもええことなんでしょうがね、ええ。

 ただ、それ以上に心が揺れた輩もいたようで。

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 一応、十八歳まではこっちが上だったという妙なプライドが手元を狂わせるのでしょうな。こいつはいつもそうなのですが、打者以外の何かと相撲を取り過ぎなのですよ。ええ加減野球だけに集中せぇよと。オフに帰って来て競馬中継なんかに出てるからこうなるのだぞ! 結局は断れない人間関係がそれをさせるのでしょうが、周りというか、タニマチの連中も、後二、三年ぐらいは野球に集中させてやれよ。そっとできんものかね・・・・。

 

 そういえばこいつらもオフに引っ張り回されてボロボロです。

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 五年ぶり、というのがまたなんとも味わい深いですね。

 

 それではお待たせいたしました、今日から始まるセンバツの展望とやらをじっくり、と思っていたのですが、なんかこう、やる意味あるのかと思うのですよ。

 というのは、私事ですが十年以上使っていたプラズマテレビが二台とも時期を同じくして去年ダメになって買い替えた関係で、そこから youtube をTVで観る習慣がようやくつきましてね、ええ。そしたらいろんな高校野球オタやヘンタイさんたちが高校野球の番組を持っておられて。  

 まぁ、私も興味があるからついつい観てしまうのですが、そしたら結構頑張っているというか、それなりの品質と更新頻度のがたくさんあってびっくり。

 ただ秋口ぐらいまではWBSCやら新人戦でコロッと負ける強豪校が出たりとか、そういうので盛り上がるのですが、さすがに秋の大会も態勢が決してからセンバツまでの場繋ぎはさぞかし大変だろうと高をくくっていました。ところが、

 10月・・・地方大会の展望

 11月・・・神宮大会の予想・総括

 12月・・・センバツ有力校の分析

 1月・・・センバツ出場校の予想

 2月・・・センバツ注目選手の紹介

 3月・・・センバツ大会の予想

 こんな感じでオフもパンパンに埋まっていました、凄いわ。少し考えてみたのですが、きっと高校野球オタクはますます先鋭化するのだろうなと。

 開幕までに時間があればるほど、妄想はインフレを起こしますからね。なので、センバツはライトな高校野球ファンのものから、オタクやヘンタイさんによる、答え合わせのためだけの大会になるのでは、そうな風に危恨する次第。これではますます高校野球に子供が寄り付かなくなる。困ったものです。

 しかもこの手の番組を手掛けている youtuber たちというのがまたなんと言うのか、スポーティーなのか普段着なのかよく判らない、一頃甲子園のネット裏に必ずいた高校野球オタクのコスプレみたいな格好した高校野球オタばっかり。ああなる程、こいつらならやりかねん、そんな番組ですわ、ええ。一押しなのを挙げておきますね。


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 なのでそれらの予想の当たり外れの方に興味がいってしまって、自分が予想をするのをすっかり忘れていた、そんな感じで今日まで来てしまいました。

 ただし、一応私も予想しておかないと始まりませんので、能書きは置いておくとして晒しておきますね。

□Aブロック・・・・八戸学院光星

□Bブロック・・・・健大高崎

□Cブロック・・・・京都国際

□Dブロック・・・・報徳

 でっ、優勝は八戸学院光星

 ただし、今回はキツイっすね。いきなり開幕カードですから・・・・。

 実は秋の段階で優勝予想は八戸学院光星で行こうと決めてました。去年の夏も挙げてましたから。そこはブレない方が良いかと。というのは、一昨年のセンバツを山梨学院で予想しておきながら去年スルーしてしまった、その反省を活かすべきかと。

 それだけに組み合わせが決まってから萎えましたね。よりによって開幕カードかよ、しかも相手は関東一・・・・、優勝候補どうし!

 これを外したら、そこで私のセンバツは終わるわけで、そしてその可能性は五分五分。できればせめて二、三日は高みの見物をして楽しませてもらって、勝負を見極めるのはそこからでも遅くはないでしょと。

 そんなわけで今回の予想は、ちと厳しい。正直、低反発金属バットという変数も読めません。たとえば好投手、もっと言えば絶対的で一回戦は万全といえる投手をどこまで広げればいいのか。判りやすくいうと、140㌔の投手までがそれなのか、それとも従来通り145㌔なのか、といったあたり。

 もし前者まで手を広げるならば、高知や東海大福岡創志学園、北海も決して侮れない。いや、他にもワラワラ出てくるのであろう。予想は一筋縄にはいきますまい。原点に返って投手力と守備力も問われるのでしょう。またセンバツは昔から監督力がカギを握るとも言われている。ますます我々オタやヘンタイには読めますまい。否、そこを読んでこそヘンタイと言えるのだが・・・・。

 

 阪神間は昨夜未明から北風がきつくなり気温もどんどん下がっています。気候や風向き、グランドコンディションも含めて、オタやヘンタイさんにとっても難易度の高い大会になりそうです。

 

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『球界転生』#2


 昭和11年に生まれた村山であったが、自分は昭和一桁の気質を継いでいると思っている。兄がまさに昭和一桁であった。その背中を見て育ってきたからなのかもしれない。

 進路も希望の大学のセレクションを受けることが叶わず、結局、兄と同じ大学へ進むこととなった。もう少し上手くやれば東京の大学に行けたかもしれない。

 ”身長を馬鹿正直に言ったのか?!”

 監督にそう怒鳴られた。

 サバを読めばどうにでもなったのだろう。しかし面倒臭くなってやめた。どこへ行こうとやるのは野球。とにかく不器用な人生を送って来た。野球以外できない自分である。それができなければ存在価値はない。

 不動産投資や副業がそこそこ当たったりもしたが、それは欲の無さが幸いしたに過ぎない。むしろ阪神の村山のやることなのか、どこかでいつもそんな風に恥じ入っていた。

 自分の最期にしてもそうである。後一つ季節を越していれば、平成も11年でおさらばであった。それが綺麗な最後なのかもしれない。だがその四ヵ月前にケツをまくってやった。自分がいなくなった世の中で、あれこれ自分について言われることに興味はなかった。

 そもそも平成の世も生き抜けるような、そんなバイタリティーは自分にはなかった。最期を迎えることとなった病床以上に、昭和が終わりを遂げ平成の世になって自分でも狼狽えるほど心細くなったのを覚えている。ちょうど監督を辞めた年であった。本拠地のはずの甲子園の試合も、まるでビジターで試合を重ねているようで、つまりはいつも口ード。結果なんて出えへんわい。

 自分は所詮、昭和の人間。

 あの日、初めて口にした煙草に恩賜の印が入っていたから、というわけではないが、殊更昭和という時代に寄掛かるように生きてきた。恐らく同じ世代の人間は、皆程度の差はあれ同じようなもんなのだろう、そう思っている。

 あの人はどうなのだろうか・・・・?

 きっと平成どころかその先になっても最後まで諦めない、いや、そもそも諦めるなんて知らない男だったな。

 村山は自分の裡に再び火が点いたのが判った。

 

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2024 キャンプ総括

 キャンプもあっという間に終わりオープン戦モードに突入しました。となれば前半と同様に後半大賞選出の運びとなるのですが、結論から言えば後半のそれも横浜の石上以外考えられません。これでは球趣を削ぎかねませんな。

 ただ、前半戦大賞は石上とした際、”誰それ?” と思われた方も、結果を出し続けていますので、今回は納得ではないでしょうか。

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 本当のことを言えば、石上以外にいないものかと結構真剣に探したのですよ。

 ”旦那、ここだけの話、実は良い選手がいましてね、内緒ですぜ”

 と皆さんにご紹介するのが当ブログの役割。しかし残念ながら見当たらない。石上の潜在能力の高さは置いておくとしても、野球オタとして一抹の寂しさを感じている次第。まぁ、オープン戦序盤までは若手にもチャンスが与えられるでしょうから、同じような趣旨でオープン戦総括もしたいものです。

 というわけで「キャンプ総括」のタイトル通り、今回は大人しくキャンプを振り返りたいと思います。

 まずキャンプ地を巡って感じたのが、宮崎組が寒そうにキャンプをやっていることでしょうか。

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 とはいうもののそう見えるだけで、選手たちにとっては普通なのかもしれませんが。

 まずソフトバンクは九州のチームなので宮崎を譲れない、というのは判る。たとえ宮崎に大雪が降ってもキャンプ地は変えんでしょ。もちろん沖縄も九州地域の一つではありますが、限りなく福岡に近い場所って観点で、宮崎にてキャンプを張り続けることになると思うのです。

 同じ宮崎組のオリックスは、宮古島でキャンプをしていた時期がありました。それを他球団とは逆の動きで宮崎へと北上。そして結果も出している。なので、あまり寒暖の差がシーズンの結果とは結び付かない、その生き証人と言えますね。

 キャンプ地を巡るその裏では、誘致合戦というのもあるそうな。政治家なんかも動くらしいし。もし宮崎市郊外にメガソーラーが建設され、それにオリックスが咬んでたら、その時はきっとそういうことなのですよ、ええ。

 西武と宮崎南郷の関係もきっと深いものがあるのでしょうね。同様に高知の春野とも良い関係が続いており、義理堅くオープン戦を必ず開催しています。ただやっぱり選手は寒そうでした・・・・。

 かっての阪神と高知安芸市の関係もズブズブでした。それを優先させたため、雪がちらつく中でのキャンプというのも決して珍しくはなかった。”どうか新人選手が怪我しませんように”、そうヒヤヒヤしながら、違った意味で震えて観てました、ええ。

 結局去年、春のキャンプ地としては安芸市と縁を切りました。そしてタイガータウンやドームなどいろんな施設が安芸市には残った。秋季キャンプはやるからといっても、そこはやっぱり安芸市として言いたいことがあると思います。

 できれば安芸でオープン戦でもやって、その上がりを市に丸呑みさせることで、それらハコモノの維持費に充ててください、ぐらいすればとも思いますが、なにせ安芸球場のキャパは多く見積もっても千人が限度。これでは興行としても成り立ちません。腐れ縁だけは続きそうです。

 巨人と宮崎市、広島と日南市の関係も同様に大人の事情がありそう。つまり足抜けできない関係と言えるのではないか。広島の場合はハジメ個人だけが美味しい思いをしてそうですが。

 選手はあくまで球団の判断に従うだけなので、キャンプ地について文句を言える立場にはありません。ですが選手会が選手の偽らざる本音として、沖縄以南の地域でのキャンプが望ましい、みたいなことを要望として取り決めて出すのはありではないか。関節の可動域や筋肉の収縮と外気温の関係とか、やっぱりあると思うのです。

 また今回巨人が台湾に行きましたが、

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 台湾キャンプもありだと思います。いっそのことCPBLをNPBに巻き込めばいいのに、と思ってしまいます。

 エクスパンジョンを真剣に考えるのなら、台北と台中に一チームづつ、というのが理想ですね。いかん、また妄想が始まった・・ ・、今日はこのあたりにしとくか。

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 なんだかキャンプ総括ではなく、キャンプ地総括になってしまいました。それぐらい残念な話ですが、これはと目を引く選手が今年は石上以外にいなかった、というのが今キャンプにおける結論です。

 

 ではここからは阪神のお話を。

 早速やってくれました。オープン戦開幕五連敗とズッコケています。

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 別にどうでもええやろ、とは思いますが、地元がザワついていないかといえば嘘になる。杞憂に終わればそれに越したことはないのですが、気になる点をいくつか書いてみます。

 まずは石井。今年は草臥れると思っていました。ですが少し気になりますね。ここまで三試合に登板し、3イニングで防御率は6.00。出れば打たれています。

 彼がドラフトされた直後にも書きましたが、とにかく頭の良い投手。

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 常に前向きで人生自体をチャレンジし続けることで謳歌できるタイプ。なのでこの人は引退したらスパッと野球界から足を洗い、 IT分野で起業します、とか言いかねない。それぐらい人としてのスケールの大きさを兼ね備えています。

 つまり決して努力を怠ることはないので、調子が上がってこないとするなら怪我しか考えられないのですよ。心配ですね。

 次に及川。先発に転向しここまで調整は順調だったのですが・・・・。

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 猛虎連覇の鍵は及川、それぐらい期待している。

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 セットで出力が落ちるのは大なり小なり誰でもそう。ただ及川のようにタメを作って身体を捻じって勢いを生むタイプの投手はそれが顕著かもしれません。

 淺間ヘスライダーを三球続けて打たれた後悔から一気に崩れたとしたら、それはそれで精神面での甘さが指摘されるところ。いずれにしてもこの時期で良かった、課題を見つけられたと、そう前向きに捉えもう一段の成長に結び付けて欲しい。

 次に前川。正直彼への期待と与えるチャンスのボリューム次第では、チームへ少なからず影響が出ると見ています。彼の打力を信じて育てる、というのであればそこは理解します。がっ、あの守備と肩でも使うのなら、その根拠というかそれなりのエクスキューズがいるのでは? ある程度の失点を覚悟する必要があるでしょうから。

 つまり前川の打力を優先した起用で、それらを上回るメリットが得られるというビジョンを語って欲しい。それが岡田なのか水口なのかはどっちゃでもええわ。

 過去にも高山、北條、糸原で球団もファンも良い経験をしたと思うのです。というか懲りたやろうな・・・・。一年だけなら新人王やら勝負強い打撃でチームに欠かせない存在になることはあるかもしれない。しかし結局は適者生存、適材適所で淘汰されるのがオチ。高山、北條は退団し、糸原は代打という天職に有りついたように。酸いも甘いもわれわれはすでに経験しているはず。

 阪神は連覇を公言するチームに変わりました。たまに勝って盛り上がれば良いではなく、毎年勝ち続けるチームに変わろうとしている。ならば選手の起用にも、それを反映させねばならないのでは?

 ここではっきり申し上げると、前川は三割15本打つ打者ではありません。恐らく守備が良くなることもない。ファンも球団も、そして首脳陣も早くそこに気づくべき。

 じゃあ今年のレフトは誰だ、ってところですが、基本ノイジーで構わないし、育てるとしたら井上広大だ、ってところを当ブログとしてはっきりと申し上げておきます。

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『球界転生』#1

 

 自分の身体が甦ったことに驚いていた・・・・。

 

 まさか再び生を享けたことより、若い頃の自分の動きが戻っていることに。しかもそれは身体の隅々に至るまで。

 力、撓り、柔らかさ、そして身体を貫くような一本の幹。早くマウンドに立ちたいと気が早る。筋肉の一つ一つが踊るように、この瞬間にも重なり合っていく。何かが自分に憑いてきている感覚。”宿る” という言葉の意味を初めて知った気がして、それを噛み締めていた。

 スポーツ選手の性で片づけられるものなのか?

 予期せぬこの驚きを巡る順序を、再びチームメイトとなる僚友たちに片っ端から訊ねてみたい気もしたがやめることにしよう。顔を合わせるなり「おまえとまた生きて逢えるとは」 そう言われそうな気がして。

 それが嫌というわけではない。だがそんなことで変な線引きをしてしまう自分がいるのだ。そこは生き返っても同じであった。

 変な線引き、それは若い頃からそうであった。あいつはこっちで、こいつはあっち。味方であろうともそんな風な色分けをする癖が、どうして染み付いてしまったのか。結局つまるところ二度の監督はそれで失敗している。入った球団を少し恨みたくもなったが、きっと幼い頃より自らが内々に育ててきたものなのだろう。

 闘争本能の一種だと、今はそう解釈している。つまりはシロかクロか、それしかない。勝者と敗者しか存在しえない。プロの厳しさと片付けて、あまつさえ勝負師などと言われ良い気になっていた。

 ただ今回ばかりは変な線引きで、チームワークを乱すわけにはいかない。甦ってから初めて武者震いしているのに気が付き目を閉じた。

 仲間はたった十八人だ。

 村山は改めてそう決意した。

 

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2024 キャンプ事件簿

 キャンプも佳境に入り、練習試合が竹縄ですね。なのに今年はキャンプウオッチングに力が入りません。もちろん生来の怠け癖ってのもあるのでしょうが、やはり実戦が待ち遠しい、そういうことなのです。

 

 年が改まりここに来てさえも、贔屓チームが優勝する、っていうことの重みをまざまざと思い知らされています。

 例年だとこの時期が間違いなく一番でした。新人選手を観ているだけで満足だったし、今年のチームについて思いを馳せ、そこに色を塗るだけで楽しかった。しかし、である。優勝してしまうとやはりキャンプを眺めていても物足りなくなるのです。たぶん、これが幸せってことなのかも・・・・。しかしオタとしてはどうなのか?

 「早く開幕しないかなぁ♪」 なんて、そのあたりの普通のファンの感覚と一緒。間違いなくプロの阪神ファンとしては失格。気分は文句なしで良いのだけど。

 

 

 そう思ってみると巨人のV9っていうのは凄かった、ってことになるのでしょう。

 常に優勝し続けて、しかも王、長嶋がいる。そういう世界観だと、オタクはいらなくなる、っていうか、存在しなくなる。

 確かに子供の頃、まわりの巨人ファンにオタはいませんでした。私らは何とか阪神が主役の異空間みたいなもの編み出そうと、特にオフは必死にその妄想がこちら側と地続きにならないものかと画策するのですよ。今年は江夏が三十勝で田淵が六十発やとか。それでそんなのを冷ややかに眺めていて、シーズンが始まったら巨人が勝つからええわ、って・・・・。

 確かに春になれば、現実をそのまま飲み込むだけで良いわけですから、そりゃ楽。オタなんていなくなります。仮にいてもオタのマイレージは限りなく下がっていき、詳しめのライトなファンとの境界線があやふやになる、という理屈。

 翻って、この先阪神が勝ち続けて黄金時代を迎えれば、私のような、プロの阪神ファンだなんて調子こいてる輩は用無しになるのでしょうな、しみじみ。

 そういうの、ちょっと覗いてみたい気はしますが、少しコワヒ!

 

 さてさて本題に入りまして、今回は「キャンプ事件簿」ということで、キャンプの中盤を総括します。

 まずはこれですね。

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 うーん、椎葉・・・・。確かに出力が上がってこないな。魔法が解けたというか、元同僚の宮澤もここまで冴えない。

 そういえば徳島の選手はみんな変な色のプロテイン飲んでたわ、とかそんなんじゃなければいいのですが。

 

 次はこれ、

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 まだまだってことなのでしょう。達には夏前には一軍、ぐらいの感覚で頑張って欲しいものです。これからも応援しています。

 

 更にはこれ、

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 これは正直堪えた! 肘の炎症・・・・。続報もなくそろそろ十日か。

 苦労人だけに、こういう時期の過ごし方は心得ているはず。それでも今年は彼が新人王だと思っている!

 

  次に、

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 武内の評判が鰻登り、というか、記事を読む限り万全、死角なし、って感じ。早く練習試合なり、オープン戦で投げるところを観てみたいですな。現状、伊藤将の上位互換って位置づけのようです。

 

 そしてこれ、

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  ついでというか、

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 田村と前川は属性が被っていて、お互いに意識しているのではないかと。

 虎党としてはもちろん前川、なのですが、実は高校時代から田村を推していました。

tilleternity.hatenablog.jp

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 なので、ブレずに野球ファンとして田村の成長を見守りたいと思います。

 逆に前川の打撃についてはドラフト前に綾を付けています。

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 ただし、彼の打撃フォームをツイスト打法とするのかどうかで見方は変わってくる? ポイントはそこか。

 ツイストの本家である阿部監督の打撃については大学時代からじっくりと観察しています。東京ドームでの彼の打撃練習方法も特殊で、示唆に富むものでした。早めに一塁に回しておけば、一度ぐらい三冠王を獲ったかも、そう思うほどに。

 阿部の打撃をツイスト打法だとするのなら、やはり前川の右膝の向きは違うとしか言いようがないのですよ。インサイドをストレートで攻められた場合、右膝がロックして上半身が回りきらないと思うのだが・・・・。

 因みに田村の打撃フォーム、

 どっちが阿部に近いかといえば一目瞭然。前川は右膝の向きに尽きますな。ツイストだから上半身が回れば良い、そういう判断なのでしょうが、今のままだとそれも苦しくなると思うな・・・・。

 いずれにしてもこの同期高卒の両選手が、これから打者として歩んでいく足跡を楽しみにしたい。

 

 最後にキャンプ前半戦大賞の横浜石上。

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 この選手、ストレートに強いのと、低めのフォークを見送れるので敵からすれば厄介な打者になっていくと思います。腰高の守備を矯正し、走塁技術を磨けば、リーグを代表するショートになる、そんな可能性を秘めている物件だと思います。楽しみですね♪

 

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発表 2024 キャンプ前半大賞!

 またまた二週間のご無沙汰です。

 この間いろいろとあって、それについては明日以降で書ければと思います。決してサボっていたわけではないのですよ、ええ。

 ただ、じゃぁキャンプの模様をしっかりキャッチアップできているかといえば噓になります。去年の半分も観れていません。特にドラフト前後に評価が怪しいと一方的にケチをつけた西武の武内、ロッテの上田あたりはしっかりと観ておきたかったのですが、それができていないところは大いに反省が必要かと。ここからどこまで巻き返せるかは判りませんが、ベストを尽くそうとは思っています。

 それではここから一気にテンションを上げる意味でも、タイトルの通り、栄えある第一回キャンプ前半大賞を発表したいと思います。言うまでもなく私の独断で選びました。ので異論は認めます。

 まずもって驚いたというか、やっぱり来たわね、そう思ったのが日ハムの達です。三年前のドラフト前ですか、メチャクチャ褒めました。

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 ドラフトの勝者は達を一本釣りしたチーム」

 「日本人で初めてサイヤング賞を獲れる投手」

 ここまで書きましたよ、ええ。

 まぁ話半分、達がこの春からローテに入って大車輪、というのは無理と思うのですが、夏前には一軍に定着して五、六勝しても不思議ではない。半信半疑の方も多いのでしょうが、恐らく私がここであれこれ言わなくとも、岩本あたりがベタ褒めした動画が既に上がってるでしょうから、そちらを確認してみてください。

 でっ、この流れのまま達がキャンプ前半大賞なのかといえばさにあらず。紅白戦で1イニング投げただけですからね。さすがに大賞はない。次点ということでお願いします。

 では誰が大賞かと言えば、この男です!

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 横浜の石上、完全に見落としてましたね・・・・。

 去年の秋、東洋大の試合はそれなりに観ていたのですが、七番打ったりしてたしな。むしろ三年の時の入れ替え戦の方が良かった。それに学生のくせに長髪にしてたのにもイラッと来て、それでチェックを怠ったか・・・・。

 練習試合などでは並びが度会、井上の間なのであまり目立たないようですが、この選手が一番やりそう。ユニフォーム姿がサイズ以上に大きく映えるのも良い。そして他球団からすれば間違いなく厄介な選手になる。横浜の左打者は淡白なのが多いので、この選手は使うべきです!

 肩も脚もあって、ただフットワークはもう少し勉強が必要かな。それでもショートで使ってほしい。その価値はある。

 東都通算一部で二割五分。二部でも二割八分。ホームランも一部では打てていません。それをしっかり評価できた横浜のスカウトはお見事。担当スカウトは河野のようですが、横浜は東洋大と二軍が直接何度かやっているのでそこで見出したようです。

 仮にですが、この選手が開幕ショートを奪ったとしたら、森の四年間って何だったの、ってなるかな。そこにも戦慄を覚えた。新人の内野手でここまで驚いたのは記憶にないですね。牧が紅白でいきなりホームラン打って周囲を驚かせたりしましたが、そこは完全に想定内だったし。

 とにかく横浜ファン待望の頼りになるショートが現れた、って感じでしょうか。石井以来だと思います。おめでとうベイファン、そして石上君、大賞おめでとう!!

 横浜のスカウトを褒めた直後に言いたくはないのですが、何ですかあの小さくまとまった小園。そして相変わらず意味不明な徳山・・・・。二人は21年のドラフト一位、二位。

 小園についてはこう書いた、

 「3年後に二桁勝ってもおかしくない、というか勝つでしょう

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 徳山の二位はふざけてると思いましたが、小園はもっとやれるだろと。もし本当にあの程度なのだとしたら、私自身、何を見ていたのか。修行が足りん、そう自らを戒めざるを得ません。センバツの時もスピード不足は指摘されていましたからね。改めて高校生投手評価の難しさをヒシヒシと感じさせてくれる物件です。

 

 21年のドラフト一位といえば、阪神の森木も酷くなっています。この投手については、元々ドラフト前から評価してませんでしたが、今日の紅白戦の投球には言葉を失った方も多いのではないかと。

 去年のオフ、台湾のウインターリーグ派遣を断るという前代未聞の行為に及んで、びっくりさせてくれましたが、こういうケースは親知らずが痛いからと途中帰国を強行したオコエ以来でしょうか。

 まぁ台湾行っても恥かくだけだから行きたくなかったのかもしれません。表向きはフォーム固めを優先したいというのが理由でしたが、そのフォームがあれって感じ。

 三年前のドラフト前に森木についてはこう書きました。

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思いっきり持ち上げてもヤクルトの梅野の上位互換

 このままでは梅野に失礼かもしれませんね、トホ・・・・。腰の回転が横なんだから、そこに早く気づいて、巨人の菅野のフォームを真似ろ!

 

 阪神のキャンプネタと言えば門別が話題を独占していますが、この投手が開幕から一軍に入るようではAクラスも怪しい。野口も前川も同様。あの外野の守備では最低でも15発がノルマとなる。つまりは彼らに肩入れするのは現実的ではありません。まぁ、そこを楽しむのが虎キチの性なんでしょうけどね。

 

 それでは最後になりますが、前川と同じ左投左打の高卒外野手三年目の広島の田村特別賞を差し上げたいと思います。でっ、理由なんですが書けば長くなるので、とりあえず三月に入ればわかると思う、ということでよろしくお願いいたします。

 本日はここまでです。相変わらずの言いたい放題失礼いたしました!

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