Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

ドラフトを振り返る 昇星編

 早いもので一月ももう下旬、キャンプインまでの力ウントダウンが始まりました。ということで、去年秋のドラフトの全球団の振り返りにも黄信号が灯ったようです。12球団のコンプーリートはもう潔く諦めます。球団経営に不熱心な檻とヤクはやらないことをお伝えしておきます。2チームのファンはこんなとこ来ないでしょうしね、ええ。

 というわけで今回は横浜です。横浜DeNAといえば球場のTOBを成立させてたうえで買い取って、両翼のスタンドを増設するなど経営熱心。ほんと頑張ってくださいね。旧横浜スタジアムの運営主体にはいろんな輩が何層にも重なって乗っかっていただけに、そこを奇麗にしてみせたところなどまさに偉業。球界は池田元社長に正力松太郎賞を贈るべきだろう。なんなら球界殿堂表彰でもいい。それぐらい難易度は高かった。ぜひそのあたりについて、日曜TBS21時の枠でドラマ化お願いします!見ないけど。あっ、それと日本ラグビー協会の情けない体質についてのリークも併せてお願いします。こっちはマジで。

 横浜といえばもうーつ、私はこれまで住んだこともないし、親戚や知り合いもいないので、あれこれ言う立場にありませんが、個人的に最近ちよっとばかりウオッチしていた新市長が、いきなり正念場を迎えているようですな。

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 「出産費用ゼロ」「子どもの医療費ゼロ」「敬老パス自己負担ゼロ」の三つのゼ口と、「中学校給食の全員喫食」、以上の公約が実現がきないそうです。正直言えばやっぱりな。というのは就任前から分かり切っていたことだと思う。財源ありきですから、ええ。

 今後私はどこに住もうとも、IR誘致には反対の立場なのですが、反面、それは財政難の横浜市にとって貴重な財源候補でもあった。つまり、選挙に出たというのに、公約の財源も提示せずに、できっこない大衆迎合の公約を四つも掲げる、これは一種の詐欺だと思うな・・・・。

 そうなると騙された側にも問題があった、としか思えん。山中市長の責任もさることながら、最終的には選挙で投票した横浜市民の責任ということです。もちろん市長の来年度以降の巻き返しにも注目しますが、この件は反面教師としてみなさんの周りでも大いに議論していただき、今後の選挙行動に活かす、そんな教材にしたいものですね。

 

<本日の反面教師>

 

 上位編

 それではここから横浜DeNAのドラフトについて。

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 一位の小園についてはドラフト前に書きました。

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 3年後に二桁勝ってもおかしくない、というか勝つでしょう。文句なく今年の目玉ゲット、会心の指名だと思います。ハマに待望のエース誕生、DeNAファンの皆さん、本当におめでとうごさいます! 

 でっ、ここまではいいのですが、小園を獲れたので、二位以下はこちらの都合でまとめてみました、という指名のような気がするのですよ。なんかみんなが知ってる有名な選手と、関東近郊の隠し玉とを交互に持ってきて目くらましに合っているような感じか。

 まず二位の徳山は、この位置での指名を予想できた方はいないのではないか? 意外、というのともちょっと違っていて、っていうのは無名の投手なら、どんな球投げるの、と逆にワクワクするものですが、徳山はむしろ野球通なら誰もが知ってる投手、それだけに驚いたのです。しかも二位とはいえウェーバートップ、限りなく一位と同等の評価を受けるべき選手として彼の名が呼ばれたので二度びっくり、というわけ。

 まあ左は要らん、どうしても右の即戦力が欲しい、それも先発、中継ぎ、どっちもいけるのが。この指名の意図はまさにそこ、つまりは自分の台所事情を優先させたってことか。

 さらにこうも思う、他球団の指名選手をシミュレーションしようとしたが、三位は最後だけに戻って来るまでの22人分の指名を予想するのがしんどくなった。これは二巡目トップの難しいところではある。二位で徳山を指名しないと、恐らく36番目にはもう右の徳山クラスの投手は残っていない可能性が高い、という読み。結局はそこに引っ張られてないか・・・・? 変な表現だがせっかくの最下位なんだから、ドラフト一位の選手をもう一人獲ろう、とか、残りの選手の中から一番の選手を指名しよう、そうシンプルに考えるべきところでは。これではウェーバー最上位の追い風を活かせてない。

 とりあえずは廣畑との比較になる。廣畑の三位には納得なだけに、徳山をこの高さで指名するのはもったいなく思えてくる。とりあえず2月の個人的な楽しみが増えましたわ。二人の投手の状態を録画して、ニヤニヤしながら眺めることにします。そのうち報告できればいいですね。えっ、徳山がどんなピッチャーか教えろって、そんなんみんな知ってるから書かんでええやろ(超テキトー)。

 中位以降編

 三位の粟飯原も思い切った指名。こちらは隠し玉枠。画像を観る限りですが、打者としては田村の方がかなり上なのだが。

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 あくまでもショートが欲しい、そういうことか。でも、森も田部もいるぞ・・・・。まぁ、ショートを守れる選手が欲しい、ということなんでしょうね、ええ。

 なんでもご両親がアスリートで、身長もまだ伸びてるって話なので、そういう期待値みたいなものもあるんでしょう。とりあえずサンプルが少なくてこれ以上書けません、失礼しました。

 四位の三浦っていうのが、なんかこう、いろんな意味でもう少しなんとかならんかったのか・・・・。こちらは折り返しの連続指名なので、並びとしては、三位法政大主将三浦、四位粟飯原でも良かったんじゃないかと。阪神ならそうするやろな。まあそこはいろいろとある。コスト意識も大切、そういうこと。

 この投手は恐らく中継ぎで使いたいのでしょうね。持ち球すべてに及第点は出せるのですが、フォームが少し高いのと、テークバックがぎこちなくて腕の使い方もアームっぽい。あれではコントロールもアバウトになるな。広島五位の松本を上回るものはないように思う。

 五位の深沢は去年の夏、初戦で選抜準優勝校明豊を喰ってくれると確信していた物件。予想に違わず頑張ってくれた。そのあたりはここで書いたか、

tilleternity.hatenablog.jp

 身体がまったく出来上がってないので、今年は夏まで陸上部でええのとちがう。腕の位置をどうするかも含めてすべてはそこからだ。

 六位の梶原もある意味隠し玉。こちらも細いな。当面身体作りでしょうね。京田のスイングを大きくして外野を守らせた、そんな感じか。

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 まぁようするに観てない。短くてスイマセン。

 

 総括

 今回の横浜の指名選手については、書きたくなることがあまり私の側になくて、こんな感じでございます。白状すると、せっかく一位で大器を射止めたというのにあまり熱が伝わって来ないのですよ。別にもっと冒険しろとかいうのではない。ファンをさらにわくわくさせて欲しかった。ベイは好きな球団なだけにそう感じてしまう。去年は牧についてあれこれ何度か書きましたが、今回はそんな風に書きたくなる選手がいなかったのですよね、小園以外には・・・・。

 でっ、総括するのはおこがましい限りなのですが、ここ三年ほどのドラフトの傾向として、どうも中位までに東京六大学の選手を選びがちなところがある。19年の伊勢、去年の入江、そして今年の二人。同時に地方の高校や大学の選手を避けているようにも思うな。三年前の下位の三人だけでしょ、確か。こういう偏りはどうも気になる。正直良くない兆候。実際、去年最下位だし。

 まぁ地方の件については置いておくとして、実はかって同じ様に東六の選手に徹底的に拘った、そんな指名を続けた球団がありましたわ。そう我が阪神・・・・。

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 ご覧の様に、一時期、判で押したように東京六大学様。表を作っててツラかったわ、ほんま・・・・。

 ここからが本題なのですが、上の表は、これを見て、”なぁんだ、東京六大学の選手って案外歩留まり悪いんだ” 、って思ってもらうためのものではありません。東六が最も才能のある高校生の集まる唯一無二の大学リーグであることに異論を挟む余地などなく、だから決め打ちで東六の選手を指名するのは決して間違いではありません。にもかかわらず現実として、上の表のようにまとめると失敗が多い点について提議したい。特に、阪神は08年から11年までの四年も続けて、必ず一位には東六の選手を絡ませておいて、結果的に他球団に獲られた選手も含めて悉く失敗している。この原因は何なのか? ってところを是非考えてみて欲しいのです。

 もったいぶるのもあれなんで答えを言うと、スカウトがサボっているのですよ、恐らく。控えめにパラフレーズすれば、スカウトがやる気を失っている。

 東京六大学の選手を指名候補としてプッシュして最終的にそれで固めてしまう、というのは、スカウトとしては一番収まりが良いのです。失敗しても球団からガタガタ言われない、つまり責任を問われないから。コーチも含めて。

 六大学出身の選手が活躍しなかった場合、 「まあしゃーないか・・・・、六大学にはこれからもお世話になるし、今後も絶対に指名もする。だから関係者の不興を買うのは避けたい。それに スカウトやコーチを責めてみたところで、次に入ってきた選手に変な累が及ぶのも嫌だし、そっとしとこう」 こんな感じか。しかもフロントは退団後、必ず広報やらマネージャーやら、なにかしらの椅子は用意する(コロナで球団に迷惑をかけた場合はその限りではない)ので、選手も納得して引退する。

 つまりドラフトとしての結果が最悪でも、とりあえず球団内では損をした人間は出ない。上位で東京六大学の選手を指名すること、それは一種のリスクマネジメントなのかもしれません。

 前にも書きましたが、スカウトの仕事は選手の発掘だけではない。プレゼン能力や交渉力も必要。だけどスカウトがそれらの工程をめんどくさい、そう思い始めたらあのような指名になるわけですよ。

 実際、阪神のあの時期のドラフト、二位以降もボロボロです。まともな選手というか、少なくともチームを支えた、そう言い切れるような選手は一人もいない(まぁ秋山は除くか・・・・)。結局のところそれで、城島やら福留やら西岡やら大物を外注せざるをえなくなって、金本の処置も含めてチームの若返りを阻むことになったのです。

 ちょっと横道に逸れましたが、結論として繰り返すなら、阪神のあの四年間の一位指名について、本来であれば間違いなくスカウトの落ち度が問われなければなりません。他球団に流れた選手もいますが指名した事実は消えない。これだけ続けて失敗する、それも六大学出身という身元がしっかりしている選手を立て続けに外しまくる、というのはよっぽど選手を真面目には観ていないか、そもそも観る目がないか、やる気がないかの何れかということになる。DeNAのスカウトが、一時期の阪神の状態に陥ってはいまいか、当面ウォッチしていく所存です。大きなお世話だけど。

 「今回のドラフトは小園が当たったし、前回は牧で大当たりだし、ちよっとしばらくはゆっくりしたいもんだ。フロントは野球に疎くてカネカネいうような奴ばっかりで、話をするのも嫌だぜ!」、横浜のスカウトたちがそんな風に感じていないことを祈りたいと思います。

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