森監督、らしい負け方で勇退ですな。秋から息子さんに後を継がせるわけですから、変に花火を打ち上げてしまうと、逆にやりにくくなりますもんね。そのあたり抜かりはなかったかと。立つ鳥跡を濁さず。
二年の左腕エースも先発を回避ししっかりと秋以降に温存する念の入れよう。つまり端から来年のチームってこと。どこまでも息子思いのバカ親父である。
結果論になるのですが、そこまでとは言わないまでも、ある程度判っていながら16強に挙げてしまった自らの不明を恥じ入るばかりです。
昨日の智弁はグリグリの三重丸を打ちたくなる会心の勝ち方。でも今年の横浜が弱かったことをお忘れなく。
ところで昨日一番注目を浴びたのは、智弁のトップバッターにして主砲である前川右京、スカウトはどのように彼を評価しているのか大変興味があります。個人的に言えば、先週ぐらいでしたか、今年の智弁に即プロはいない、みたいなことを書きました。その気持ちは今も変わらないのですが、昨日のような活躍をされると黙ってない球団が出て来るのでしょうね。
彼の打撃フォーム、一年の時からずーっと気になっているところがあって、それは膝なのです、
上の写真は昨日のホームランのシーン。後ろの膝が三塁ベースを向いている。なので前の膝もショートを向いてしまってる。もちろん、打球はバックスクリーン左に飛び込んだわけだから、フルスイングではなく押っ付けているのだ、という向きもあるでしょう。でもこのシーンはスリーノーからの四球目、アウトハイのストレートを決め打ちで、引っ張りには行かないまでもフルスイングしている。つまり少なくとも押っ付けではない。センターからやや左は彼が一番得意とする打球の方向でもある。それでこの膝の向き・・・・。どうも解せない。これがレフトポール際への当たりなら納得なのだが。
野球の神様川上哲治氏曰く、後ろの膝を回転させるから腰が回転し鋭いスイングが起こる、我々の世代はそう教わった。
① 後ろ膝を内側に回転させる ⇒ ② 腰が回転する ⇒ ③ 鋭いスイングになる = スイングは下から
星野阪神の際の打撃コーチ田淵の ”うねり打法” もこの理論。翻って前川の場合は、フルスイングの際も後ろの膝をそれほど回転させない、ということになるのか? これだと145超のインコースのストレートや手元で曲がる鋭いスライダーは打とうにも、前の膝がショート向いたままなのでロックし、腰が回らなくなる可能性がある。いやいや前川は左投げ左打ちだから、腰は順回転となり右投げ左打ちよりは強い。つまり両膝抜きで腰と上半身の回転だけで鋭いスイングができるから大丈夫、という見方もあるのだろう。評価が割れそうである。
もちろん前川の打撃は良いところもたくさんある。左投手を苦にしないところ、右肩の壁がしっかりとできていて、変化球にも突っ込まないところ。
私が高校生打者を観る時の最初にして最大のポイントは、前に突っ込むのか、それとも後ろ脚に残せているのか、ここである。そういう意味では合格。左脚にしっかりと重心を移動できている以上、右脚のアウトステップも許容範囲である。問題はやっぱり両膝。聞けば二年から三年の春にかけて長いスランプに陥ったという。その時に、右肩、つまり前の壁を意識するあまり、膝を使わなくなり、腰から上でスイングするようになったのでは、そう思えてならない。
スカウトがどのように評価しているのか、守備や肩、サイズも含めて、実に知りたいところである。
なお本日の予想は以前の通りで、明徳、神戸国際、専大松戸、沖縄尚学でお願いします。
第一試合目は、5安打で7点ぐらい取るのではないかと、いや冗談抜きで。