Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2021 ドラフトの傾向と対策 Ⅲ

 昨日も酷かったですな、阪神。唯一の救いは昨夜関西地区で中継が無かったことかな。あれは放送しちゃいかんでしょ。事故レベルの試合やで、まったく。

 百歩譲って、6回表まで試合になってたとしましょうや、スコアは4ー4だし。ところがその内容ですが、

1回 2死1塁2塁 ⇒ 0点
2回 無死2塁 ⇒ 0点
3回 2死満塁 ⇒ 0点
4回 1死満塁 ⇒ 4点(うちエラーで2点) ⇒ なおも二死満塁 ⇒ 無得点
5回 2死2塁3塁 ⇒ 0点
6回 無死1塁3塁 ⇒ 二死満塁 ⇒ 0点

 6回まで12安打で4点。エラーがあるから実質2点。

 しかも、残塁14!
 因みにヤクルトは5回裏まで4安打で4点・・・・。

 よく山のような残塁というセリフがあるが、6回までなら残塁は最大でも18だから、ってことは、 14って、ほぼMaxやないかーっ!

 そんな阪神にあっても、Joker糸原、昨日も2安打で絶好調。せやけど二本ともランナーを一個しか進められてないやん。 そんなんもん5番に置くなーっ!

 なに? 糸原は良くやってる、糸原を責めるな、調子落としてる他の選手を責めろってか、あのなぁ、なんでこんなに打線が落ちたか教えてやらーっ! 開幕から調子のええ奴から優先的につこてるからこうなるの。それぐらいやったら素人でも監督やHCが務まるわい。せやから調子が落ちた選手だらけになった時は、使う選手が見つからなくなってこうなるんやろがっ。4月から結果オーライでやって、調子落とした選手のフォローや持ち上げ方が判らんままやから、この大切な時期にそのツケ払うことになるんじゃ!

 本当に優勝や黄金時代を目指そうと思うなら、チームの幹や柱になるような選手だけを選んで使え! 不公平上等! その分選手を観る眼を養えーっ! 今になって小野寺や島田使って、この経験が活きて来年不動のレギュラーを張るとでも夢にも思ってないやろな! 糸原みたいな中途半端な選手をこれ以上増やしてどうすんじゃ! 

 中野が出てきたんやったら肩の弱い中野はセカンド、ショートは30エラーをして打率が1割台でも小幡、レフトは4月からなんぼ打っても終盤膝が悪くなるサンズを休み休み使う。ライトは佐藤が100打席凡退しても2軍に落とさず固定! これができてたら今頃優勝じゃーっ! それとFAには二度と参戦すなーっ!

 書いてて心底虚しい。広島はクスリ使って今じゃアレ。うちもサイン盗みなんかするからこうなるんだけど、広島ファンは三年も良い目に遭ってるから救いようもあるが、こっちは二カ月だけでっせ。なんか割り合わんな・・・・。

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<本日の割合わん>

 ②型の続き

 ということで、どこまで冷静でいられるかは判りませんが、今日はドラフトなのでその傾向と対策について書けるだけ書きます。

 まず②型の ”流れに乗ってる選手” ですが、この ”流れ” というのは主に前年のドラフトの流れを引き継ぐ、というものですが、実は ”引きずられる” 、という場合が多いのです。

 去年の上位指名の中で一番上手かった指名というのはDeNAの2位の牧と、阪神の2位の伊藤だったと思うのです。牧のケースは特殊なので最後に述べますね。でっ、阪神の伊藤のケースは、他のスカウトからすれば文字通り ”やられた” というのがあって、当然各チーム夏の編成会議あたりで去年の指名の総括みたいなことはするでしょうから、きっとその場で少なからず、「なぜ伊藤を指名しなかったのか」という話は出たはず。背広組に至っては、2位指名のあるべき姿、みたいなお説教まがいのこともスカウトに言うわけですわ。スカウトにしても、好きにやらせてもらえれば、あの程度ならできますがね、ぐらいのことは少なからず思っている。なので結局引きずられてしまうのですわ。

 ってことで浮かび上がるのが、三菱重工Westの森。同じ大学経由の社会人二年目。一つ一つの球の威力だけ見たらこっちが伊藤より上なので評価は上がってるでしょうね。インフレ感はあるのですが、1位も視野に入っていると思います。

 次にまさに伊藤の弟分だったJR東の山田。スケールといった点では紛れもなく伊藤以上。しかもまだ21歳、伸び盛り。ただフォームはぎこちない。テークバックが不自然で高校6年生って感じ。ストレートは150ぐらい出るそうですが空振りは獲れない棒球タイプ。「野球太郎」の中では奇麗な縦回転と書かれているのですが、どうでしょうか・・・・? どのように評価されるのか注目です。恐らくこのあたりまでは外れ1位があるのではないかと。

 次に伊藤の余波というか、その成功が思いがけないものであるがゆえに、”去年の伊藤のような” という基準が勝手にスピンオフをして、”大学時代の伊藤以上” というのを生むのですわ。つまり、

「この投手、社会人経由で三年後には7、8勝するんじゃないでしょうか。卒業時の伊藤より上です」

「なら今年指名しとけよ」

 みたいな・・・・。

 新潟医療福祉大の桐敷がそのパターン。こちらも体格的にはポッテリしていて重心は低く、ヨッコイッショって感じで投げて来るのですが、一応150は出ます。制球も悪くはないようですから、間違いなく武大時代の伊藤より上。つまり左腕不足のチームからの需要はあるのではないかと。直近の試合ではダメだったようですけどね。それとスライダーがよくない。二松の秋山でも指摘しましたが、このタイプはクロスファイヤーが少しでも甘く入ると右打者には通用しなくなるので苦しいな。それでも今年の面子なら2位の頭ぐらいであるのではないでしょうか。

 ここまでが②型。

 プレゼン能力が問われる③型

 次に③型の”プレゼンしやすい選手”。これは北海の木村でしょうかね。二年後にはファイターズが悪名高き札幌ドームを後にして北広島に移るわけですが、となると地元北広島出身の木村を当然上位でという話になるでしょう。夏の大会中、どうせ下位指名しかない、みたいなこと書きましたが、ここまで不作なら地元枠も含めて上位もあると思います。

 次に八王子の羽田もプレゼンしやすい。先日も書きましたが、今年の目玉の隅田や佐藤の高校時代よりも明らかに上。そして何よりスケール感があるのでプレゼン次第で上位にジャンプアップがありえるのではないでしょうか。

 続いてプレゼン枠に入れたいのが大学生野手。個人的には野手は、高校生、大学生ともに去年に続きほぼ壊滅状態と思っているので、プレゼンの能力が必要になる。

 たとえば慶応の正木。ここに来て評価が上がっているようです。きっと水面下でプレゼンしてるみたい。テクニカル的には前脚を踏み出す前に大きく振り子風に掻いて見せて前に突っ込むのを抑えています。しかし、とにかくプロの球と配球は打者のフォームを簡単に崩す。それに東六の打者は狭いストライクゾーンに守られている。なので1位指名には優れたプレゼンが必要になると思われます。そういう意味では①-③型の打者ということになるかな。

 中央大の古賀も小柄な捕手と言うことで1位となるとプレゼンが必要。もうクロスプレーがないので体格は関係ない派と、いやいや恵体にこしたことはない派に分かれる気がするから。この選手の1位指名があれば今年は不作。2位ならなんだかんだで左腕に良い投手がいた、ってことで今年のドラフトの目印の役割をするような気もします。なのでこの選手の指名順位や位置にも注目。こちらも①ー③型。

 上武大のブライトの指名にも上位となるとかなりのプレゼン力がいります。リーグでも大して打ってないので・・・・。典型的な③型。

 右投手全般

 次に右投手ですが、①型のトップを行くのが市立和歌山の小園。間違いなくこのドラフトの目玉。奥川の今年のブレイクがより評価を押し上げているようです。まぁよく似たタイプと言われがちですが、厳密に言えば違っていて、奥川は踏み出す左脚が独特で西武の西口の後継者。小園は ”後ろは小さくて前では球持ちが良い” という好投手の条件を体現していて、二代目上原浩治という感じでしょうか。実はこのタイプにはNPB歴代好投手、大物が多く、私が識りうる限り、東尾ー伊東照光ー上原 の流れを汲む系譜。もしかすると稲尾まで遡れるかもしれませんね。四球団競合も十分ありうるでしょう。

 次に、先日私がしきりに天理の達について ”角度” という観点であれこれ書きました。

tilleternity.hatenablog.jp

 そのあたりを読みながら、きっと高知の森木の評価はしてないのだろうな、と思われている方も多いのではないかと。白状するとその通りで、私にはそれほど大した投手には観えません。思いっきり持ち上げてもヤクルトの梅野の上位互換としか言いようがない。といっても、Youtubeでしか観てないので、こればっかりは何とも・・・・。阪神が熱心ということで、恐らく私の眼には映らないものがあるのでしょう。最近の阪神のスカウト陣、かなり優秀なので。たとえば左打者のインコースに飛び込むストレートはスライダー回転してるとか。まぁ今日の指名を楽しみに待ちましょう!

 明桜の風間は今日文句なく1位指名されますが、それでも個人的には触手は伸びない。前に書いたのを参照願います。

 

tilleternity.hatenablog.jp

 角度という観点で、もう一人評価のされ方に興味があるのが東北福祉大の椋木。ほぼサイドスローから154キロだっけか。あれで通用するなら巨人の鍬原やロッテの佐々木も苦労していないのですがね。今年不作といえども1位はない。そう断言しておきます。

 高校生野手

 高校生野手では智弁の前川は大会中に詳しく書きました。よく言えば育て甲斐のある打者でしょうが、悪く言えば不発弾候補。

 

tilleternity.hatenablog.jp

 唯一高校生野手で推せるのが、愛工大名電の田村。この打者は殊打つことに掛けては非の打ち所がない。個人的にはロッテの藤原以上だと観ています。ただ守備位置がどうなのか・・・・。倉野さんが三塁守らせたりしたこともあったようですが、そんな暇あるなら外野の練習させとけよ、そう言いたくなるのは私だけではないはず。ただ外野がからっきし、という可能性はありえますね。肩は良いのですが、同じタイプの高井は引退するまで守備は下手のままでしたから、どうにも守備センスというのも難しいものですね。

 ということで、今日はここまでです。夕方からの指名をみなさんと一緒に楽しみに待ちたいと思います!

 それと申し訳ございませんが、牧の件はドラフト後に書かせていただきます。

 それでは、皆々様、良いドラフトを♫