Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2024 キャンプ総括

 キャンプもあっという間に終わりオープン戦モードに突入しました。となれば前半と同様に後半大賞選出の運びとなるのですが、結論から言えば後半のそれも横浜の石上以外考えられません。これでは球趣を削ぎかねませんな。

 ただ、前半戦大賞は石上とした際、”誰それ?” と思われた方も、結果を出し続けていますので、今回は納得ではないでしょうか。

www.sanspo.com

 本当のことを言えば、石上以外にいないものかと結構真剣に探したのですよ。

 ”旦那、ここだけの話、実は良い選手がいましてね、内緒ですぜ”

 と皆さんにご紹介するのが当ブログの役割。しかし残念ながら見当たらない。石上の潜在能力の高さは置いておくとしても、野球オタとして一抹の寂しさを感じている次第。まぁ、オープン戦序盤までは若手にもチャンスが与えられるでしょうから、同じような趣旨でオープン戦総括もしたいものです。

 というわけで「キャンプ総括」のタイトル通り、今回は大人しくキャンプを振り返りたいと思います。

 まずキャンプ地を巡って感じたのが、宮崎組が寒そうにキャンプをやっていることでしょうか。

www.daily.co.jp

 とはいうもののそう見えるだけで、選手たちにとっては普通なのかもしれませんが。

 まずソフトバンクは九州のチームなので宮崎を譲れない、というのは判る。たとえ宮崎に大雪が降ってもキャンプ地は変えんでしょ。もちろん沖縄も九州地域の一つではありますが、限りなく福岡に近い場所って観点で、宮崎にてキャンプを張り続けることになると思うのです。

 同じ宮崎組のオリックスは、宮古島でキャンプをしていた時期がありました。それを他球団とは逆の動きで宮崎へと北上。そして結果も出している。なので、あまり寒暖の差がシーズンの結果とは結び付かない、その生き証人と言えますね。

 キャンプ地を巡るその裏では、誘致合戦というのもあるそうな。政治家なんかも動くらしいし。もし宮崎市郊外にメガソーラーが建設され、それにオリックスが咬んでたら、その時はきっとそういうことなのですよ、ええ。

 西武と宮崎南郷の関係もきっと深いものがあるのでしょうね。同様に高知の春野とも良い関係が続いており、義理堅くオープン戦を必ず開催しています。ただやっぱり選手は寒そうでした・・・・。

 かっての阪神と高知安芸市の関係もズブズブでした。それを優先させたため、雪がちらつく中でのキャンプというのも決して珍しくはなかった。”どうか新人選手が怪我しませんように”、そうヒヤヒヤしながら、違った意味で震えて観てました、ええ。

 結局去年、春のキャンプ地としては安芸市と縁を切りました。そしてタイガータウンやドームなどいろんな施設が安芸市には残った。秋季キャンプはやるからといっても、そこはやっぱり安芸市として言いたいことがあると思います。

 できれば安芸でオープン戦でもやって、その上がりを市に丸呑みさせることで、それらハコモノの維持費に充ててください、ぐらいすればとも思いますが、なにせ安芸球場のキャパは多く見積もっても千人が限度。これでは興行としても成り立ちません。腐れ縁だけは続きそうです。

 巨人と宮崎市、広島と日南市の関係も同様に大人の事情がありそう。つまり足抜けできない関係と言えるのではないか。広島の場合はハジメ個人だけが美味しい思いをしてそうですが。

 選手はあくまで球団の判断に従うだけなので、キャンプ地について文句を言える立場にはありません。ですが選手会が選手の偽らざる本音として、沖縄以南の地域でのキャンプが望ましい、みたいなことを要望として取り決めて出すのはありではないか。関節の可動域や筋肉の収縮と外気温の関係とか、やっぱりあると思うのです。

 また今回巨人が台湾に行きましたが、

hochi.news

 台湾キャンプもありだと思います。いっそのことCPBLをNPBに巻き込めばいいのに、と思ってしまいます。

 エクスパンジョンを真剣に考えるのなら、台北と台中に一チームづつ、というのが理想ですね。いかん、また妄想が始まった・・ ・、今日はこのあたりにしとくか。

www.nikkansports.com

 

 なんだかキャンプ総括ではなく、キャンプ地総括になってしまいました。それぐらい残念な話ですが、これはと目を引く選手が今年は石上以外にいなかった、というのが今キャンプにおける結論です。

 

 ではここからは阪神のお話を。

 早速やってくれました。オープン戦開幕五連敗とズッコケています。

www.chunichi.co.jp

 別にどうでもええやろ、とは思いますが、地元がザワついていないかといえば嘘になる。杞憂に終わればそれに越したことはないのですが、気になる点をいくつか書いてみます。

 まずは石井。今年は草臥れると思っていました。ですが少し気になりますね。ここまで三試合に登板し、3イニングで防御率は6.00。出れば打たれています。

 彼がドラフトされた直後にも書きましたが、とにかく頭の良い投手。

tilleternity.hatenablog.jp

 常に前向きで人生自体をチャレンジし続けることで謳歌できるタイプ。なのでこの人は引退したらスパッと野球界から足を洗い、 IT分野で起業します、とか言いかねない。それぐらい人としてのスケールの大きさを兼ね備えています。

 つまり決して努力を怠ることはないので、調子が上がってこないとするなら怪我しか考えられないのですよ。心配ですね。

 次に及川。先発に転向しここまで調整は順調だったのですが・・・・。

www.nikkansports.com

 猛虎連覇の鍵は及川、それぐらい期待している。

tilleternity.hatenablog.jp

 セットで出力が落ちるのは大なり小なり誰でもそう。ただ及川のようにタメを作って身体を捻じって勢いを生むタイプの投手はそれが顕著かもしれません。

 淺間ヘスライダーを三球続けて打たれた後悔から一気に崩れたとしたら、それはそれで精神面での甘さが指摘されるところ。いずれにしてもこの時期で良かった、課題を見つけられたと、そう前向きに捉えもう一段の成長に結び付けて欲しい。

 次に前川。正直彼への期待と与えるチャンスのボリューム次第では、チームへ少なからず影響が出ると見ています。彼の打力を信じて育てる、というのであればそこは理解します。がっ、あの守備と肩でも使うのなら、その根拠というかそれなりのエクスキューズがいるのでは? ある程度の失点を覚悟する必要があるでしょうから。

 つまり前川の打力を優先した起用で、それらを上回るメリットが得られるというビジョンを語って欲しい。それが岡田なのか水口なのかはどっちゃでもええわ。

 過去にも高山、北條、糸原で球団もファンも良い経験をしたと思うのです。というか懲りたやろうな・・・・。一年だけなら新人王やら勝負強い打撃でチームに欠かせない存在になることはあるかもしれない。しかし結局は適者生存、適材適所で淘汰されるのがオチ。高山、北條は退団し、糸原は代打という天職に有りついたように。酸いも甘いもわれわれはすでに経験しているはず。

 阪神は連覇を公言するチームに変わりました。たまに勝って盛り上がれば良いではなく、毎年勝ち続けるチームに変わろうとしている。ならば選手の起用にも、それを反映させねばならないのでは?

 ここではっきり申し上げると、前川は三割15本打つ打者ではありません。恐らく守備が良くなることもない。ファンも球団も、そして首脳陣も早くそこに気づくべき。

 じゃあ今年のレフトは誰だ、ってところですが、基本ノイジーで構わないし、育てるとしたら井上広大だ、ってところを当ブログとしてはっきりと申し上げておきます。

また、感想、意見、ツッコミなどがございましたら、X(旧Twitter@HakudouMeifu までお願いいたします!