北京オリンピック、まったく観てないので何とも言えませんが、盛り上がってるんすかね・・・・。”感動” とか ”メダル ”だけではなくて、”失格” とか ”不可解” とか、ネガティブなワードがネット上では散見されるようです。冬の五輪は記録よりも ”判定” とか ”審査” の介在する競技というか演技が多いので致し方ないのかもしれません。スポーツ観戦というのはどんな競技であっても、結果いかんに関わらずフラストレーションを感じてしまうもの。できれば勝敗以外の要素でそれを溜め込みたくはないですね。実はここからこそが本番、そんな風にならないことを祈っています。
”不可解” といえば、春のセンバツを巡ってもありましたな。
こういう動きも出ているようです。
この署名活動、スポニチではなく日刊が抜いているところがミソですかね。原因はいろいろとあるのですが、一番のそれは東海地区から二校しか選ばれない、というか、選ばれなくなった、ということでしょうか。
15年以上前は三校選ばれていましたが、九州に取られた年があって、その翌年だったか神宮枠ができた関係でその一枠は召し上げられたまま戻ってはこなかった。以降、記念大会や神宮大会優勝以外は二枠のまま。
この全国に割り振られた枠について綾をつけるとすれば、中国と四国で併せて五枠あるのに、なぜ東海で二枠なのか、というあたりか。もちろん割合で言えば、片や計九県で五枠、こっちは計四県で二枠・・・・。うーん難しいところですが、中国・四国には調整枠があるので、四国だけで三校選出というような年があるのですよ。となると不公平感が出てきます。人口的に言えば、愛知一県だけで四国の倍以上。そこに岐阜、三重、静岡が合わさるというのに二校って、やっぱおかしい。
以上が枠の問題。でっ、今回静岡の聖隷クリストファー高校が選ばれなかったのは、秋の東海大会の決勝が日大三島との静岡勢の組合せとなったのも大きかった。一部ではその段階で嫌な胸騒ぎがしていたようです。というのは、すんなりその二校を選出してしまうと、愛知、岐阜、三重の三県から選ばれなくなってしまう。歴史的にいえばこれまでその前例はなかったと思う。つまりは地域性。これが決め手となって大垣日大が選ばれたのでしょう。だから戦力云々は後付けです。
にも関わらず高野連はあれこれ聖隷クリストファーと大垣日大の比較をしてみせて、もっともらしく選考理由を作文するから炎上するのです。ありゃあかんで。はっきりと地域性と謳った方が良かったと思う。
現実的な解決策は、今回図らずも問題が表面化してしまったのを良いきっかけにして議論を重ねていただいて、中国・四国の枠を一つ減らして東海に持っていくのがベストでしょうね、ええ。
がっ、そうは簡単にはいかない。ここで最大の問題が出て来る。それは毎日新聞。
主催新聞社としては、中日新聞が盤石の東海地方よりも四国のマーケットの方が重要、というのがある。どんなに東海地方の高校が春の甲子園を盛り上げても、肝心要の新聞の部数は伸びませんでは意味がない、というわけ。
以上の理由で、恐らく東海二枠は据え置かれるのではないかと。静岡の方には残念ですが、今後も県内に魅力的なチームが二校出てしまうと、今回のような悲劇は繰り返されることになると思う。
ただ、地域性については、なぜもっと21世紀枠を上手く活用しなかったのか、という疑問は残りますね。高野連は岐阜や三重あたりにそれらしいのを事前に見つけて用意しとけよと。選考理由を捏造するのは得意じゃん、ねぇ。
個人的に申し上げるならば、毎日新聞の高校野球における役割というのは終わったと思うんだよな。そのあたりは以前書きました、
オールドメディアがどんなに頑張っても、業績低迷の流れを押し返すのはもう無理。じり貧を受け入れるしかないんだから、売れるものは高く売れるうちに売って、その時に備えた方がええと思いますよ。
ただ一点お詫びが。上の記事で書いた別府大分マラソンは今後も毎日新聞主催で続くようです。開催が終了したのは朝日新聞主催の福岡国際マラソンでした。関係者の皆さまには謹んでお詫び申し上げます。
次にプレミアリーグの国内放映権について、先月結局DAZNは獲得できなかったようだと書きましたが、W杯アジア最終予選ではその存在感を示せるようです。
良かったですね、国内サッカー重視路線は決して間違っていないと思いますよ、ええ。この一試合で値上げの価値があったかも、知らんけど。
そしてこの秋に控えたカタールW杯の放映権にも決着の日が、
結局180億でなんとABEMAが落札だそうです。前回のロシアW杯が600億ですから、ついに来る時が来た感じ。今になってあれは300億だったなんて話が出ているようですが、ABEMAは恐らく映像の二次利用の必要がないので安くで叩けたのか・・・・? まぁ百歩譲って額面通りに受けとめれば、16年前のドイツ大会の水準まで一気に落ちた感じ、そこは否めません。これぞデフレ王国日本の真骨頂か。
そんで早速、日本はW杯の放映権料すら満足に払えなくなってるじゃん、まさに没落する日本の象徴だぜ、みたいに報道したオールドメディアがあるらしい。おいおいって感じ。決してそうではありません。もう一度整理しますが、前回のロシアW杯まではFIFAの懐に入る全放映権料のなんと 1/6 を我が日本が、何か知らんけど払わされていたというのにね。このあたりで書いたか、
改めてこの表をお示ししますが、
最もサッ力ー熱の高いヨーロッパの強豪国は、何か知らんけどお友達価格ともいえる程度の額で据え置かれているのです。特にイギリスは、この表に載ってないことでも判るように、宗主国だからなのかなんなのかそのあたりの事情は知りませんが、日本の1/5も払ってない。あの国にはクラウンジュエルなる独自の法律みたいなものがあって、たとえばイングランド代表のサッ力一の試合は、タダで全国民が観れる環境にしなきゃならない、そういうものらしい。それをFIFAが丸呑みしたってこと・・・・?
しかし、である。クラウンジュエルはあくまでイギリス国内のロー力ルルールであって、FIFAは 「価値に見合った放映権料を払え!」、そう主張すべきところなのに、何か知らんけどそれが罷り通ってやがる。もうこのあたりについて書くとなると、”何か知らんけど” を連発する以外ない。そもそもFIFAってそんなお人好しの集まりか・・・・?
要は、各国の放映権料っていうのは、実は ”言い値” だったと。そして一番申し上げておきたいのは、W杯の放映権料を巡って、日本はFIFAにいいようにハブられていたってこと。放映権料の値付けに確たる根拠はなく、払うと言ってるところから取れるだけ毟り取れ、つまりはそういうこと。イギリスとかフランスやイタリア、スペインは、馬鹿高い放映権料を持ちかけるとキャンキャンやかましく吠えるから、とりあえずその分日本に吹っ掛けて回収しよう、ってところか。
よくもまぁと思うが、なんでそれができたかといえば、上の記事でも書きましたが、JCというのができて、民放4社とNHKが組んでいるのですが、毎回W杯の放映権料の実質半分以上(一説には7割)はNHKが男前にも負担。当然その原資は受信料なり税金。だからそこから出せば誰も気付かんし文句も言わんやろ。日本人はアホやからそれでも有難がって夜中に試合を見よるわシメシメ、ほら丸く収まった、そんな感じ。
でっ、一番腹立つのは、そのシナリオは当然のように電通が書いているってところ。まさに税金の無駄遣いあるところに電通在りですわ。
普通我々サラリーマンは転勤で引っ越す際でも、必ず相見積もりを最低三社から取って、それで交渉して一番安いところと契約しろ、当然領収書は総務に提出っ、っていうのが常識。恐らく誰もが経験してます。そういう文化ですよね、普通は。
なのにこの国のオールドメディア様ときたら、何百億もの金を出すというのに、世間の相場の確認すらしません。たとえばお隣の国に、「韓国さん、どれぐらい包んでいるんですか? いえいえ、できれば前々回のブラジルあたりで結構ですので教えてくださいませ」 ぐらいしろっ! なんでイタリアの6倍、ドイツの3倍も払うんだよ。理由を教えてくれやっ!
結局は、電通がFIFAの窓口になって全権を委任されて、「じゃあこれぐらいだから払って!」、みたいにして決まってしまう、それが前回のロシアまで。
別に民放が払う分は良いと思いますよ。自分で稼いだ甲斐性で払うんだから、我々がギャーギャー文句言う話じゃない。でも半分以上をNHKが勝手に徴収した受信料やら国から下りて来た予算、つまり税金から払っているから頭に来るわけですわ。
でっ、ようやく一昨年あたりからNHKの金の集め方や使い方がどうもおかしいぞ、って話が国会で出て、やっとこさメスが入って、それで渋々無駄遣いはやめます、って白旗揚げたのがこれ、
それでも受信料の値下げは見送りって・・・・。その代わりに事業規模縮小は飲んだ。しかし粘って社員の待遇はそのままなので、どんだけ身内や既得権益に甘いかって話ですわ。民放でも早期退職が始まっているのにね。
そもそも民放も含めてテレビ局、オールドメディア様は許認可制で競争というものがありません。特にNHKの場合、営業というか、稼ぐという行為自体が存在しない。受信料は黙っててもチャリンチャリーンなので、コスト意識が芽生えるわけもなく、電通に良いカモにされ言い値の放映権料を黙って受け入れてW杯を放送していたというわけ。ようやく令和になってそれがなくなりそうですね、やれやれ。
最後になりますが、不肖この私もNHKの受信料は一応払っていますので言わせていただきます。NHKさん、少しでも良い番組を作って下さいね、見ないけど。