Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

大会十二日目 予想など

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 二松負けました、悔しい・・・・。甲子園で勝ち上がる野球ができなかった。野球は細かければ細かいほど良いとは言いたくないが、大雑把な野球では上に行けば行くほど苦しい。今のままだと、甲子園に出ても初戦に勝つのが精一杯だな。

 二松の野球には夏の神宮に通いつめ、最後はいつも泣かされるという日々の堆積があって、すっかり情が移ってしまい、客観的にはなれないのだけど、やっぱりこのままじゃいかん。市原さんの人柄に加えて誠也の活躍もあり、ここ一番で負けても負けても負けても負けても、選手は集まる。それだけに選手のために、もう一段上の野球をやって欲しい。監督変えれば、と簡単に言われそうだが、市原さんじゃなきゃ二松じゃない。矛盾するようだが、これからも甲子園で勝ち上がることが無理であると承知の上で、勝利至上主義とは一線を画す野球バカを育てる特殊機関として、二松には頑張って欲しい、心からそう願う次第です。

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 しかし秋山もスライダーがダメなんだったら、カットを磨くとか、右打者の嫌がる変化球を身につけないと。クロスファイヤーだけでは全国では通じないぞ。それとチェンジアップはスライダーの三倍疲れるだけに、10回はヘロヘロでしたな、無念・・・・。

 二試合目で高松商も負けた。長尾さんの夏も終わりました。でもきっと来年こそはと思っていることでしょう。確かにそうなんだけど、名将の名を継ぐには毎年三年生と勝負を賭ける心意気が必要。この夏は二年の経験値を高める場ではないのです。これでは戴冠は遠い。

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 もう思い入れのあるチームがほとんど残っていない。つまり予想が当たっても嬉しくはない。最後のカードである松商も、馬淵明徳に勝つのはミッションインポッシブル状態。しかし勝ってもらわねば困る。

 明日は智弁、松商、マイケル、近江で行く。近江が優勝してくれれば少しは気持ちが晴れるかもしれないが、残念ながら今の多賀さんにそれだけの将棋指しの能力はない。3年前に初めて高嶋に勝ち、今年西谷に勝った。優勝は三年後ぐらいだろうか。

 

 今日は虚脱感に苛まれている。私の夏も間もなく終わる、そんな予感がする。やはり二松のいる夏は疲れる。

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大会十一日目 予想など

 噂の大阪桐蔭が負けました。これでまた外しましたわ、ええ。まぁ優勝はないと踏んでいましたが、ここで負けたことには一抹の寂しさを感じています。それは諸行無常の響きかもしれませんが、奢れるもの久しからず、とまでは思っていません。

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 この敗戦の理由はいろんな事象が重なり入り混ざった結果であろう。あえて一つだけ申し上げるなら、今大会、西谷からやる気は感じなかった。その背景に何があるのか、恐らくであるが大阪桐蔭高校経営層が、野球部に対する特別扱いをやめ始めつつあるのではないか、と深読みをする。根拠はない。

 6年前の不正会計の首謀者である初代校長と野球部は切っても切れない関係であった以上、野球部が甲子園で勝つたびに古傷の痛みが呼び覚まされる、という懸念からではないのか。もしそうなら、江川問題という大騒ぎの後、野球部が長期低迷した作新学院と被る。無論あれも偶然ではない。強化をやめただけ。その気になれば県内無敵、あっという間の10連覇なのだから。まぁあそこまで長くはないにしろ、再来年あたりから五年ぐらい駄目かも。

 大阪桐蔭の迷走についてはまた暇を見つけて書こうと思います。

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 それでは今日の予想をば。下手の横好きですがお付き合いください。

第一試合 

京都国際 ー 二松学舎

 京都国際はあの校歌ですっかりおなじみのヒール校。対する二松学舎はといえば靖国神社の目と鼻の先、校歌にも詩われております。これはいろんな意味で注目の一戦となってしまった。選手だけではなく、お互いに背負っているものたちまでも闘い出すのではないかと・・・・。

 天候が急変するなんて序の口、稲妻が走り竜巻が舞い上がる、そんなマモノも予期せぬ展開になるかもしれません。

 二松にとって頼みの綱の秋山、勝ちたいのなら京都国際の4番中川とのまともな勝負は避けるべき。また拙守が出たり、エンドランや脚を使おうとしたら恐らく負ける。市原さんにそんな野球は出来っこないのだから。

 京都国際にハンディ1

 

第二試合 

智弁和歌山高松商

 お盆はおろか、24時間テレビも終わった今日が智辯和歌山にとってまさかの初日。大会はといえば2/3が終わり残すところ後六日、つまりはすでに終盤である。このタイミングで初めて出て来たチームが優勝を掻っ攫うというのは、野球に筋書きがないとはいえありえない。彼らに何の罪もないが、空気を読めとだけは言っておこう。

 高松商としては、早く初ヒットを初得点をと焦るであろう智辯和歌山主軸たちに、あえてボール球を使うことで翻弄したい。長尾監督に名将の素養があるのか、その試金石となる一戦と言えるだろう。ただし、智辯和歌山があっけなくこけると、あの高嶋が返ってくる可能性もある。複雑・・・・・。

 智辯和歌山にハンディ2

 

 第三試合と第四試合は結構なワンサイドになるかも。勢いの差が出るように思うのです。つまり敦賀気比日大山形でお願いしたい。

 とにもかくにも注目は第一試合、決戦は後数時間後に始まります、固唾を飲んで見守る所存です!

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 ここからは昨日の最後で触れた、去年のドラフトについての答え合わせと反省の弁を述べようかと。まず今日は、ここまで外したか、という選手を中心にお詫びがてら書いてみたいと思います。

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 トップを飾るのはヤクルトD2の山野。新人王候補などと申し上げましたが、一軍では春先先発してゲームをぶっ壊し、イースタンでもほとんど投げてません。いったい彼に何が起こった・・・・。ただキャンプの終盤観た時、ちょっとポッテリしていて不安を覚え、指名後喜び勇んで仙台で遊ぶ君の姿が目に浮かびました。因みに現在リハビリ中の模様。どこを怪我しているのかは情報なし。

 D1の木澤も好きなタイプ、なんて書きましたけど、こちらもここまでまったく戦力にならず。ただこの前の練習試合は良かったぞ! 幸いチームは優勝争いをしているわけだし、これからの二カ月頑張れば、すべて帳消しにできる。その先12月からは女子アナとの薔薇色のオフも待っているはず、死ぬ気で頑張れ! まずは俺のために。

 

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 まさか金のメダル、しかも胴上げ投手にまで昇り詰めるなどとは夢にも思わなかったぞ、栗林! キャンプで中継ぎならイケルとも書いたが、まさかのストッパー、しかも開幕無失点記録まで・・・・。 トヨタの投手コーチ、凄く優秀だと思う。

 

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 ここまで6勝、防御率は二点台。しかもドラフト2位。これだけの成績を予想できたという奴がいれば教えて欲しい。胸の張りがないなどと君が命懸けで磨き上げたフォームを扱き下ろしてゴメンナサイ! しかしヤクルトや楽天、西武のスカウトはどこを観ていたのだろう。裏を返すと吉野が優秀だったということになるのだが、こんなに阪神のスカウト陣が良くなるなんて、少し淋しい。ただ君や青柳が中継ぎに回った時、我が阪神は黄金時代を迎える、真剣にそう思っている。

 以上、ここまでやるとは思っていなかった選手の皆さま、スイマセンでした!

 

 最後に蛇足であるがこの記事、

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 24時間テレビは1秒たりとて見ていないのだが、どうやらメインパーソナリティーのジャニタレを、24時間ほぼ休憩なしで起用し続けったっぽい・・・・。

 今世間では ”ワークライフバランス” が声高に叫ばれているというのに、いったいどういう了見なのだろう?

 堅いこと言うなよ、24時間テレビなんだから許されるでしょ、ってことなのか?

 だとしたらまじでオールドメディアは完全にズレている、というか我を見失っている。

 これでは、「おまえらキンプリみたいに働けーっ!」 とか、「そんなんじゃー、感動は届かねーんだよ!」 とか言いたい放題だと思うのだが・・・・。この国からブラック企業はなくならない。

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大会十日目 予想など

 今日で十日目、なんとかここまで漕ぎ着けました。まさに阪神園芸さまさまです。

 でっ、今日の予想の前に、昨日のおさらいなのですが、なんと二試合も落とした・・・・。盛岡大付勝利も驚きましたが、長崎商が専大松戸に勝つと予想できた方がいたとしたら、貴方は玄人です、参りました。

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 では気を取り直してその他の試合の中から。まず昨日の最大の注目は明桜の風間球打でした。試合内容については新聞やスポーツサイトにお任せするとして、まず彼こそが昨日どころか今大会最大の目玉であったことは、週刊朝日増刊のカラーグラビアのトップを見ればお判りかいただけるかと。”野球の申し子、157キロ右腕” ですからね。甲子園最速の期待もかかっていました。広島やロッテが早くも1位を検討しているという話もあります。未来予想図として千賀あたりの名が挙がっているかもしれません。ただ左脚の使い方が全く違うので、そこは無理があるかと。投げ方が誰に似ているかといえば、阪神スアレスじゃないかな。だからどうなんやと言われればそれまですすが、ええ。

 日本人的な投げ方ではない、というのではない。スアレスはほぼ日本で育て上げられた投手ですからね。とはいうものの、外国人特有なものは残っていて、特に下半身、踏み出した左脚がつっかえ棒のようになるところなど。そこが風間の特徴とかぶるのです。回りくどかったかもしれませんが、つまり、下半身の使い方や体重移動がスムーズではなく重心が高い、しかし、別にそれが悪いわけではない、ということ。そして今後それが直るとも思えません。それと上半身の使い方については凄く上手いと思います。いじるところはないぐらいに。

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 フォークは一応持ち球にあるようですが、あまり投げないのは、肘への負荷を配慮してのことなのでしょうか? プロ入り後、このタイプの投手はフォークは必須なので、そこに伸びしろと不安の両方を感じます。

 私がスカウトなら入札はしないなぁ。外れ1位もないかな。2位なら、っていうか、間違いなく1位で消えます。結局は好き嫌いになるのだと思う。個人的にいえば、迫力のある投球をする投手より、手元で伸びる球筋の投手が好きってことです。

 今年の高校生投手は総じて去年よりはレベルが高い。特に小園、達には魅力を感じます。前者からは将来性と即戦力に近い可能性が、後者からはシンプルに大器の魅力が、それぞれ伝わってくる。セリーグ上位チームを中心に前者に、パリーグ下位チームを中心に後者に札が集まるような気もします。言いそびれましたが、奈良予選の達は観ていません。選抜の面影もないほど悪かった、という話も耳にする。それでもあのサイズ、そしてここ数年のドラフトのキーワードでもある ”早生まれ” の条件を満たしている。ドラフト直前になって評価が急上昇するのではないだろうか。メジャー縛りがあればその限りではない。

 一方、本日の主役である風間は、ちょうど小園と達の間に位置するような感じか。森木も同様。風間は達寄りで、森木は小園寄り。

 ここまで注目されていた投手の場合、甲子園での投球がドラフトの評価を左右するわけではないので、昨日の内容はシグネチャみたいなもんだろう。どうか甲子園には出ないで、そう祈るスカウトもいるぐらいなのだから。

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 さてさて本日の予想であるが、やっぱり大阪桐蔭でしょうね。近江も実力的には肉薄してきましたが、滋賀勢は大阪代表に勝てない、そんなイメージがあるのです。なんかこう主従関係のようなものさえ漂っている。関西第一代表と第六代表、みたいな。もともと福滋で代表を争っていたという経緯も関係しているのでしょう。福井が近畿の一部の様に感じるところや、滋賀の強化が近畿にあって一際遅れたのはここに起因しているといえる。

 しかしそろそろ殻を破って欲しいところなのですが。それに大阪桐蔭に罰が当たるタイミングでは、という気もするし・・・・。楽しみにしたいと思います。

 でっ、明日あたりから時間があれば、去年のドラフトの答え合わせ的なことを、反省会も含めてやってみようかと思います、ではでは・・・・。

大会九日目 予想など

 森監督、らしい負け方で勇退ですな。秋から息子さんに後を継がせるわけですから、変に花火を打ち上げてしまうと、逆にやりにくくなりますもんね。そのあたり抜かりはなかったかと。立つ鳥跡を濁さず。

 二年の左腕エースも先発を回避ししっかりと秋以降に温存する念の入れよう。つまり端から来年のチームってこと。どこまでも息子思いのバカ親父である。

 結果論になるのですが、そこまでとは言わないまでも、ある程度判っていながら16強に挙げてしまった自らの不明を恥じ入るばかりです。

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 昨日の智弁はグリグリの三重丸を打ちたくなる会心の勝ち方。でも今年の横浜が弱かったことをお忘れなく。

 ところで昨日一番注目を浴びたのは、智弁のトップバッターにして主砲である前川右京、スカウトはどのように彼を評価しているのか大変興味があります。個人的に言えば、先週ぐらいでしたか、今年の智弁に即プロはいない、みたいなことを書きました。その気持ちは今も変わらないのですが、昨日のような活躍をされると黙ってない球団が出て来るのでしょうね。

 彼の打撃フォーム、一年の時からずーっと気になっているところがあって、それは膝なのです、

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 上の写真は昨日のホームランのシーン。後ろの膝が三塁ベースを向いている。なので前の膝もショートを向いてしまってる。もちろん、打球はバックスクリーン左に飛び込んだわけだから、フルスイングではなく押っ付けているのだ、という向きもあるでしょう。でもこのシーンはスリーノーからの四球目、アウトハイのストレートを決め打ちで、引っ張りには行かないまでもフルスイングしている。つまり少なくとも押っ付けではない。センターからやや左は彼が一番得意とする打球の方向でもある。それでこの膝の向き・・・・。どうも解せない。これがレフトポール際への当たりなら納得なのだが。

 野球の神様川上哲治氏曰く、後ろの膝を回転させるから腰が回転し鋭いスイングが起こる、我々の世代はそう教わった。

 ① 後ろ膝を内側に回転させる ⇒ ② 腰が回転する ⇒ ③ 鋭いスイングになる = スイングは下から

 星野阪神の際の打撃コーチ田淵の ”うねり打法” もこの理論。翻って前川の場合は、フルスイングの際も後ろの膝をそれほど回転させない、ということになるのか? これだと145超のインコースのストレートや手元で曲がる鋭いスライダーは打とうにも、前の膝がショート向いたままなのでロックし、腰が回らなくなる可能性がある。いやいや前川は左投げ左打ちだから、腰は順回転となり右投げ左打ちよりは強い。つまり両膝抜きで腰と上半身の回転だけで鋭いスイングができるから大丈夫、という見方もあるのだろう。評価が割れそうである。

 もちろん前川の打撃は良いところもたくさんある。左投手を苦にしないところ、右肩の壁がしっかりとできていて、変化球にも突っ込まないところ。

 私が高校生打者を観る時の最初にして最大のポイントは、前に突っ込むのか、それとも後ろ脚に残せているのか、ここである。そういう意味では合格。左脚にしっかりと重心を移動できている以上、右脚のアウトステップも許容範囲である。問題はやっぱり両膝。聞けば二年から三年の春にかけて長いスランプに陥ったという。その時に、右肩、つまり前の壁を意識するあまり、膝を使わなくなり、腰から上でスイングするようになったのでは、そう思えてならない。

 スカウトがどのように評価しているのか、守備や肩、サイズも含めて、実に知りたいところである。

 なお本日の予想は以前の通りで、明徳、神戸国際、専大松戸沖縄尚学でお願いします。

 第一試合目は、5安打で7点ぐらい取るのではないかと、いや冗談抜きで。

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大会八日目 予想

 雨による順延が開催日数を上回ったこともあって、今日が大会何日目なのか判らなくなってしまいましたわ。正確には昨日が七日目で今日が八日目だそうです。タイトルを訂正しておきました。失礼いたしました。

 でっ、昨日は待望であった全試合の開催ができましたよと。今日以降は天候も落ち着くと思うので、なんとか最後まで行ってくれる、そう祈りたいと思います。

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 予想はというと、三試合目と四試合目を外しました。あそこまで奇麗に外すと、何と申しましょうか、逆に気持ちがいいもんですね、ええ。

 まずは樟南の西田、雨のマウンドに苦戦したのかストレートは130前半どまり、スプリットはまったく決まらないというか、前半ほとんど投げませんでした。相手投手は要所でフォークを決めてたので、雨を言い訳にはできません。昨日の西田に鹿児島大会決勝の面影はなかった、残念です。

 あの試合のポイントは、七回先頭バッターがヒットで出て、すかさず代走、そしていきなり盗塁。ベンチの焦りというか気負いがそのまま采配に出た格好。しかも余裕でアウトのタイミング、ここで繰り出されたのが二塁ベースに入ったショート手首へのスライディング。しかもスパイク立ててましたな・・・・。誰もがあれはあかん、そう感じた場面でした。恐らく樟南サイドも同様だったのでは。あれを活かしたり、挽回に繋げることは普通ありえないので、すなわち勝負が決したプレーだったといえるでしょう。

 あれを観て思い起こしたのが、14年前の夏の神奈川大会決勝。同じように7回ぐらいでしたか、東海大相模のちょっとやんちゃなショートがフォームクロスプレーで相手捕手の太腿めがけて殺人スライディング・・・・。捕手昏倒で場内騒然! 以降スタンドの応援は対戦相手である桐光へ一方的に傾き二度と元へ戻ることはありませんでした。

 その試合をバックネット裏で仲間と観ていたのですが、菅野の泣き顔を拝むまでそこから30分もかからなかったような。帰り際、席の近くに顔見知りのスカウトがいたので、「さっきのスライディングどうでした?」って振ったら間髪入れず、「うん、プロ向き!」と答えたので爆笑したのを覚えております。 

 四試合目については言葉もございません。調子こいてました。修行しなおします。

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 今大会はとにかく雨なので、各チームまともに練習をできているのですかね。守備もそうですが、やはりバッティングは生きた球は無理にしても、マシーンでの打ち込みぐらいはしておきたいところ。でも室内でそんな環境そうはない。鳴尾浜ですら二台しかないというのだから・・・・。つまりほとんどの高校が満足に打撃練習をできてはいないのでは。ホームランが少なくて貧打戦が多いのはその影響かと。

 そんななか三試合目の勝者である三重は、一度地元に帰って紅白戦をやったそうです。それも二試合。全盛期のPLがそうでしたが、近畿のチームも恐らく、期間中に一度戻ったのではないかな。敦賀気比も各打者の振れ方を見ていると、帰ったように感じました。それができない 関東より北や、九州のチームには不利な大会になりそうです。

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 本日の予想ですが、石見、浦学、日航智弁 となります。順当に勝つと思うのですが、良い試合を期待します。

大会七日目 予想

 昨日は何とか二試合消化しましたが、今日も予報では小雨交じりのようです。ただ昨日の夜も月が顔を出しましたので、予報は良いように外れるかもしれません。そうであることを祈っています。投手に球数制限が設けられましたが、阪神園芸にもそろそろ休みを与えたいですな。

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 昨日の高松商、作新戦は良い試合でした。令和の名将の座を賭けたファーストラウンドと言ったところではなかったかと。長尾監督の方が十歳以上年を喰っていますが、高校野球の監督の経験は逆に小針監督が十年近く多く積んでいる計算。ただその分、長尾さんは中学で軟式野球を二十年に渡って教えており、その手腕が評判を呼び、満を持して超法規的な形で高松商に教師として赴任して現在に至っています。まぁそのあたりの経緯は本や雑誌に載っていると思うので探してみてください。中学の指導者上がりという意味では、この夏勇退された遊学館の山本監督や、敦賀気比の故渡辺監督の流れを汲むと言えるかもしれません。

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 試合は拙攻続きの作新が終盤八回表に一気に三点差を追い付いてみせ、底力のあるところを示しました。高松商が慌てたうえに継投のタイミングが遅れた、その一瞬の逡巡を逃しませんでした。しかしその裏、高松商は選手が監督の失敗を取り返し勝負を決めました。変な表現ですが、自分の失敗を選手にカバーさせるのも名将の条件なのです。お互いが信頼で結ばれていないとそれはできませんから。

 令和の名将候補対決その初戦で明らかになった二人の現在地は勝敗通り、長尾監督が一歩リード、そう感じました。ただ三年計画ばっかりやってたらあかん。毎年真剣勝負を! 小針監督の巻き返しにも期待しています。まだまだ名将への道のりは長くて険しい・・・・。

 因みに高松商の二年生の浅野は、”あれ、高松商に一人だけ大阪桐蔭の右バッターが混ざっているぞ!” と思わせる逸材。二年であれだけ見事にトップが作れているのには驚きました。U15の主軸なので、長尾監督の作品とはいえないかもしれませんが、来年も甲子園を沸かせてくれそうです。

 この勝利で高松商は四元号での勝利を見事にクリア。これでお尻に火が付いたのが松山商。何とかせねばと、裏に表にと動き出すのではないでしょうか。どうか空回りしないで、そう願いたいと思います。

 高松商も監督の成り手がいないところを、中学野球から強引に長尾さんを引っ張って来て、そしてその三年後にいきなり選抜準優勝し、野球オタの度肝を抜きました。旧態依然とした古豪を変えるには、これぐらいの荒治療が要るのです。前にも書きましたが、松山商は馬淵さんを引き抜く、それぐらいの発想が必要。

 それでは今日の予想ですが、すでに三回戦の組み合わせを出しているので書くまでもないかなと思いましたが、改めて記しておくと、三試合目が樟南、四試合目が日本文理です。樟南の左腕西田のキレ味には驚く人も出ると思います。日本文理のエース田中は緩慢な腕の振りから、手元で伸びるストレートを投げる異能投手。敦賀気比は秋から北信越負けなしだけに、日本文理はやりたくない、というかやり甲斐のない相手。気持ちは重いはず。アップセットに期待します。

 最後に昨日気になったのが、エンゼルスの大谷、

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 Numberの次回号が大谷特集なので、その前にここでも書いておきたいのですが、昨日気になったのは一球投げるごとに帽子を取って、多分乱数表が裏に貼ってあるかなんかでそこを見るのは良いのですが、その度、髪をかき上げるのは拙いぞ、大谷君! ヘアリキッドとかグリースとかワックスとか、たぶんあることないこと絶対に言われ出すからさ。お願い誰か止めてーっ! 

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高野連の所業

 昨日は試合、出来ましたよね。雨もパラパラしか降らず、昼過ぎには日差しすらありました。っていうか、一昨日の晩は朧月まで見えたので、こりゃ昨日こそ強行すべきだと思ったのですが・・・・。つまりは大阪桐蔭東海大菅生戦の雨天強行に対する批判をかわす、その方便のための順延かと。しかも天候を見誤って、きっちり裏目に出る始末。

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 東海大菅生にとって敵は大阪桐蔭だけではないとか、要所でどんなジャッジが繰り出されるか、ってなことも書きましたが、そんな陳腐な想像の遥か斜め上を行く高野連の所業に、こっちも冷汗が出ましたわ。あの試合、もし初回に東海大菅生が先制して、終始大阪桐蔭が追う展開なら、5回あたりからの雨脚の強さを理由に、打ち切っていたのではないかと勘ぐってしまう・・・・。

 つまり、どれだけ高野連が西谷を可愛いがっているのか、皆さんにもご理解いただけたのではないかと。でもですよ、これで大阪桐蔭の優勝は消えた、私はそう思うのです。深紅の優勝旗は自らの手で手繰り寄せるもの。主催者の手助けを受けて手にするものではないからです。

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 今年は何もかもがここまで異例の展開ですが、それはコロナ故に詮無い話。ある意味最初から判っていたこと。宮崎商、東北学院に掛ける言葉はございませんが、唯一の救いは宮崎商が選抜も出ていることと、東北学院がすでに勝利を上げている点か。そう思うと、今、一番居た堪れないのは倉野監督かもしれませんね、ええ。

 ところで、東北学院の出場辞退について、嫌な情報が、

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 選手はグラウンドとホテルを往復するだけですが、記者はねぇ? 別に四六時中監視されているわけではなし、大人ですから、外に出ることもあるでしょう、いかんいかん、こういう下衆の勘ぐりが良くないのです。「陽性」選手の濃厚接触者ですから、逆はない、逆なんてありえません、失礼いたしました。

 その昔というか、私が球児だった頃は、夏の予選前あたりになると、”読売110番” っていうのがございまして、選手や監督、高校の足を引っ張ったのはもっぱら読売の記者だったのですよ。それが今では・・・・。何だか隔世の感がございますね。

 今日もあっさりですが、このあたりで失礼いたします。