Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

大会七日目 予想

 昨日は何とか二試合消化しましたが、今日も予報では小雨交じりのようです。ただ昨日の夜も月が顔を出しましたので、予報は良いように外れるかもしれません。そうであることを祈っています。投手に球数制限が設けられましたが、阪神園芸にもそろそろ休みを与えたいですな。

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 昨日の高松商、作新戦は良い試合でした。令和の名将の座を賭けたファーストラウンドと言ったところではなかったかと。長尾監督の方が十歳以上年を喰っていますが、高校野球の監督の経験は逆に小針監督が十年近く多く積んでいる計算。ただその分、長尾さんは中学で軟式野球を二十年に渡って教えており、その手腕が評判を呼び、満を持して超法規的な形で高松商に教師として赴任して現在に至っています。まぁそのあたりの経緯は本や雑誌に載っていると思うので探してみてください。中学の指導者上がりという意味では、この夏勇退された遊学館の山本監督や、敦賀気比の故渡辺監督の流れを汲むと言えるかもしれません。

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 試合は拙攻続きの作新が終盤八回表に一気に三点差を追い付いてみせ、底力のあるところを示しました。高松商が慌てたうえに継投のタイミングが遅れた、その一瞬の逡巡を逃しませんでした。しかしその裏、高松商は選手が監督の失敗を取り返し勝負を決めました。変な表現ですが、自分の失敗を選手にカバーさせるのも名将の条件なのです。お互いが信頼で結ばれていないとそれはできませんから。

 令和の名将候補対決その初戦で明らかになった二人の現在地は勝敗通り、長尾監督が一歩リード、そう感じました。ただ三年計画ばっかりやってたらあかん。毎年真剣勝負を! 小針監督の巻き返しにも期待しています。まだまだ名将への道のりは長くて険しい・・・・。

 因みに高松商の二年生の浅野は、”あれ、高松商に一人だけ大阪桐蔭の右バッターが混ざっているぞ!” と思わせる逸材。二年であれだけ見事にトップが作れているのには驚きました。U15の主軸なので、長尾監督の作品とはいえないかもしれませんが、来年も甲子園を沸かせてくれそうです。

 この勝利で高松商は四元号での勝利を見事にクリア。これでお尻に火が付いたのが松山商。何とかせねばと、裏に表にと動き出すのではないでしょうか。どうか空回りしないで、そう願いたいと思います。

 高松商も監督の成り手がいないところを、中学野球から強引に長尾さんを引っ張って来て、そしてその三年後にいきなり選抜準優勝し、野球オタの度肝を抜きました。旧態依然とした古豪を変えるには、これぐらいの荒治療が要るのです。前にも書きましたが、松山商は馬淵さんを引き抜く、それぐらいの発想が必要。

 それでは今日の予想ですが、すでに三回戦の組み合わせを出しているので書くまでもないかなと思いましたが、改めて記しておくと、三試合目が樟南、四試合目が日本文理です。樟南の左腕西田のキレ味には驚く人も出ると思います。日本文理のエース田中は緩慢な腕の振りから、手元で伸びるストレートを投げる異能投手。敦賀気比は秋から北信越負けなしだけに、日本文理はやりたくない、というかやり甲斐のない相手。気持ちは重いはず。アップセットに期待します。

 最後に昨日気になったのが、エンゼルスの大谷、

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 Numberの次回号が大谷特集なので、その前にここでも書いておきたいのですが、昨日気になったのは一球投げるごとに帽子を取って、多分乱数表が裏に貼ってあるかなんかでそこを見るのは良いのですが、その度、髪をかき上げるのは拙いぞ、大谷君! ヘアリキッドとかグリースとかワックスとか、たぶんあることないこと絶対に言われ出すからさ。お願い誰か止めてーっ! 

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