Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

大会五日目 予想

 今日の阪神間の予報は終日雨。雨量は微妙。やろうと思えばできるだろう。もう後の無い高野連なので、最悪のコンディションでも強行するような気がします。切り札は阪神園芸。そして無人のスタンドもそれを後押しすることになるのでしょうか。選手にとっては少し割り切れないかも。

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 昨日の四試合は初めて無傷で乗り切りました。今後もこうありたいものです。今日も一試合目から大勝負が続きます。もったいぶっても仕方ない、勝つのは、大阪桐蔭、近江、二松、京都国際と予想。二試合目以外は勝負の綾次第でどちらにも転ぶでしょう。

 特に今大会優勝に挙げた二松ですが、初戦の西短にはいきなり苦しめられると見ています。西短は予選決勝でドラフト候補である左腕真颯館の松本を攻略して甲子園に出て来ただけに、秋山も決して侮れない。またエース大嶋も曲者。左肩は早く開くが右腕は遅れて来てタイミングが取りづらい上に、ストレートはベース盤上で強い。変化球もチェンジアップを中心に良い。二松の左は勝負を避けられるでしょうから、右打者がどう捉えるのかが鍵か。

 どんな強豪チームも初戦突破には陣痛が伴うもの。ここをしっかりと勝たずしてどうするのか。心強いのはこの夏の関東と九州の力関係。専大松戸が明豊に圧勝したように、レベルは関東勢に分があると見るのだが・・・・。とにかく二松には勝ってもらわないと困る。名電の二の舞だけは避けたいものだ。

 四試合目の京都国際は、終始泥臭い野球で点差以上に前橋育英を圧倒するのではないかと。雨や田んぼ状態のグラウンドも京都国際には追い風か。こういう相手には力で捻じ伏せるような剛腕投手が有効であるのだが、前橋育英に該当する投手はいない。しかし皆川の投打に渡る獅子奮迅の活躍があれば、その限りではない。

 一試合目は東西の両横綱の注目の対決である。だが、私は案外あっさり大阪桐蔭東海大菅生を寄り切るのではと見ている。理由は嫌な話になるのだが、西谷監督はまさに高野連にとって秘蔵っ子。今世紀に入って以降、低迷を続けていた盟主大阪を建て直し、節目でも見事連覇を成し遂げた立役者でもある。対する東海大菅生の監督若林氏は元プロ。しかも中日・・・・。いかにもこの組み合わせでは、要所でどんなジャッジが繰り出されるのか想像がつこうというもの。東海大菅生の敵は、きっと大阪桐蔭の選手だけではないだろう。

 ただ今年の大阪桐蔭には問題も多い。特に松浦、関戸の二人の逸材の育成に失敗した感は否めない。今大会はその采配以上に、西谷監督の育成手腕が問われることとなるだろう。このあたりについては大会中に書いておきたいと思う。

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 最後に今日の雨天強行があるかないかであるが、一試合目が大阪桐蔭、しかも東西というか、東京と大阪の直接対決。本部が大阪である高野連としては、西谷が無様な試合をしようものなら沽券に関わるわけで、良いグラウンド状態でやらせたいという秘蔵っ子に対する親心を発揮するのではと睨んでいる。五度目の順延あるかも。

 今日はあっさりこのあたりで。

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大会四日目 予想

 今日も何とかできそうですね。一回戦で打ち切りだけは勘弁してください、お願いします。とはいうものの、試合はまだまだ続く。矛盾するようですが少し気が遠くなる。連日の更新はさすがにキツく、昨日はさぼりました、スイマセン。言い訳している暇などないので、本日の予想の前に、まずは昨日の結果つについて。

 組み合わせ決定直後から注目であった、一回戦唯一の ”ヒール校” 対決については後ほどということで、予想を外した北海vs神戸国際戦の感想から。

 私の予想としては北海が辛勝すると思っていました。確かに戦力については埋めがたいものがありましたが、開会式直前に起きたというこの件、

www.nikkansports.com

 これがあったので僅かながらですが光明を見たというか、流石の神戸国際もしおらしくなるかなと。実際、中盤以降はほとんど手数がなくなったというのに、なんと申しましょうか北海の壮絶に空回る煮え切らない攻撃・・・・。あれは自分たちの勝負弱さを十分に理解している賜物か? 予選決勝も敵失で勝ち越したに過ぎなかった、というあたりをもっと真剣に受け止めるべきだったかな。ともあれ勝利を譲り合うような展開になったら、最後は勝ちたい気持ちが強い方が負ける、という典型的な試合でした。

 木村はプロ入りを宣言しましたが、ドラフト下位なら進学か社会人経由のほうが良いと思いますよ、大きなお世話だけど。

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 それではここからは昨日の目玉、明徳vs県岐阜商の甲類乙類の ”ヒール校” を代表する夢の対決! 誰の夢やねん、そう突っ込まれそうですけどね、ええ・・・・。

 両校のヒールっぷりについては今さら書くまでもないと思うのですが、あえて近況だけ触れておくと、明徳については高知高に150キロ右腕の森木がいて、高校野球オタは入学直後から何とか甲子園で観たいと熱望していたわけで、それはそのまま高知県民の総意でもあった。無論それに立ち塞がるのが馬淵明徳というわけで、去年の秋の大会では、結構スタンド荒れてましたっけ。

 もう今年に入ってからの馬淵さん、たとえ何をしても嫌われるだけなんだろとばかりに吹っ切れたご様子で、高知出身の選手はあえて外しているのかと思うほど冷徹な選手起用を貫いています。

 この春、卒業生である松山英樹がアジア人として史上初のマスターズ優勝の金字塔を飾るも、盛り上がったのは出身地の松山市東北福祉大だけだけだったというのもあって、学校法人諸共達観から諦観の域に入った気さえします。何でもあの東海大相模ですら、門馬退陣を契機に強化を縮小するとの噂もある。今、明徳義塾高校野球部は岐路に立っているのでは、そう感じる次第です。

 一方の県岐阜商はあのユニフォーム自体が見境なく喧嘩を売っているというか、輝かしい伝統だけではなく数多のOBとの決別を宣言するかの如くで、すでにリミッターは振り切っているような、

sportiva.shueisha.co.jp

 よっぽど素敵な後ろ盾がいるのでしょうけど、鍛治舎さんご自身の年齢のことを思うと、お辞めになられた後はぺんぺん草も生えない、そんな焼き畑農業みたいなことしてええのかと・・・・。

 両監督とも既に充分に居直っており、失うものがあるとすれば、それは甲子園初戦の敗退だけとも思われ、あまつさえ春は二人ともそれに甘んじただけに、果たしてどんな闘いになるというのか、まさにこの夢の対決はしかと瞼に焼き付けねばと、久しぶりに腰を据えて高校野球をわくわくしながらTV観戦しましたね。

 結論から申し上げるとこの試合、後世に渡って色んな書かれ方をすると思います。ホント、中身の詰まった贅沢な一戦でしたわ。

 まず試合前に、馬淵が三点勝負と言い、一方の鍛治舎は五点欲しいと言ったという。個人的にそれを聞いてしめしめと思いました。私のスタンスを言いそびれたので書いておくと、毒を持って毒を制す、とかそんなこと思ってませんて、とりあえず終始明徳サイドで観ていました。因みに明徳義塾は初代校長の代から嫌いですが、馬淵監督は嫌いではありません。是非松山商の監督になってもらえないかと思ってみたり、この人の解説ですべての試合を観てみたいとも思っています。不謹慎ながらハンディ師なんかもいいんじゃないかな、それぐらい高校野球を判っている方です。

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 県岐阜商については何の恨みもございませんが、鍛治舎監督は嫌ですな。理由についてですが、昨日の試合に凝縮されています。あえて説明はいらんでしょ。観たまんまです。

 とはいうものの少し書かせて下さい。今朝のスポーツ新聞なんかにもきっと載っているのでしょうが、まずは6回裏の左翼広部の懲罰交替、あれはいかんって・・・。あれを機に選手はすっかり委縮し浮足立ってしまって立て続けに拙守。そりゃ出るって、甲子園であんなことされたら。まだ高校生やもん。どんなものであれ、突き放すというか陰湿さを感じてしまうような采配は、監督に対する信頼や忠誠を奪います。というかそんなもの選手にはなかったと思う。あの回県岐阜商の選手は、目の前の明徳だけではなく、鍛治舎監督という敵とも闘わねばならなかった・・・・。所詮彼はもみ手の上手なサラリーマン、教育者ではないのです。

 確かに広部は秀学館時代に兄の面倒もみてもらっていましたから、言ってみれば家族同然、とか言うのでしょうね。だけど三年生から名誉挽回の機会を奪ってどうするのかと。また県岐阜商は二度に渡って死球を取り消されてもいました。肘や膝を出したのです。選手の勝ちたい気持ちの表れだけで片づけていいもんかと、多くの方がそう思ったことでしょう。同時に何故選手がそこまでするのか、あの懲罰交替でご理解いただけたのではないでしょうか。

 鍛治舎は就任にあたって、事実上の丸刈りの強制を廃止し、選手に寛容なところを見せたりしていましたが、誰に対するアピールだったのか、さすがは元広報宣伝部役員、その背景ごと透けて見えたとも思います。つまりはこの人、ええ歳して自分が可愛くて、あんまり選手については考えていない、そういうお方なのですわ。作新の小針あたりは昨日の試合を観て何を感じたか。まだ若いんだから、そろそろ判って欲しいと思います。そしてやっぱりこう思うのです、”ヒール校” に勝ち上らせたらいかん。

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 書いてて胃が重くなってきましたわ。今日はここまでにします。

 本日の勝者は、長崎商、専大松戸沖縄尚学盛岡大付、以上でお願いします。

 専大松戸vs明豊は好勝負の予感。天気は曇り、気温も低い。深沢一世一代の快投に期待!

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今大会の鍵

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 どうやら今年の終戦記念日は雨の一日になりそうです。オールドメディアや左界隈がこの天気を逆手にとってあれこれ言うのでしょうね。とりあえず夕方の金平兄さんの一言が今から楽しみです。

 我々敗戦国の末裔にとって、明日はことさら厳粛に過ごさねばならない一日。雨はしばらくやまないでしょうから、不肖本日からそうするように致します。

 戦後76年の月日が経ち、この国に民主主義は根付いた、私はそう思っています。本当はどの国よりも、とも思っていますが、それ以上はやめておきます。

 民主主義国家ですから主権は国民にあります。つまり我々は ”共同統治者”。私はそのことに一廉ならぬ誇りと責任を感じる者です。である以上、”非統治者”? の立場から被害妄想的な物言いばかりするオールドメディアにはうんざり、というか絶望さえ感じています。いったいどの国のメディアなの、そう思う事も多い。反政府、反体制でありさえすれば良い、という安直な発想を積み重ねた結果、いつしかこの国にいるはずもない ”非統治者” という足場の上に立ってしまっている。その危うさを感じ取れない彼らにつける薬はありません。いつ抜け落ちるかわからない足元に気付かぬまま、吠え続ける彼らの言説を、しっかりと受けとめる二日間にしたいと思います。 

<本日の一廉ならぬ誇り>

 名将と左腕

 今日の開催も難しそうですね。予想はひとまず置いておくとして、今大会の鍵となるものが何かを考えてみたいと思います。

 確か8年前までですか、SkyAが大会前に各都道府県の全予選決勝を放送してくれていました。なのでなんとか代表校の戦力をそれなりに把握できたのですが、今は残念ながらそれは叶いません。まぁそれができたからといって、予想の精度が上がるわけではないのですけどね。

 ネット配信があるだろ、そう言われそうですが、個人的に録画して観る癖がついているので、どうも馴染めない。結果、半分以上のチームは観ていないというのに、雑誌片手にここで偉そうに書くのには正直辛いものがあるのです。

 そんな状況でも、何となく今年の大会はこんな風になるのでは、そうぼんやりとしたものを感じたりもします。もちろんそれは客観的なものであるはずもなく、一種の妄想。もしかすると昨日挙げたベスト16のチームをご覧になって、気付いた方がいるかもしれませんね。素直に白状すると、16校中、左腕が実質エースのチームは10。つまり左腕の大会になる、個人的にそう思っています。実は名電を優勝に推したのにも、金看板田村の存在があったればこそ。裏目っちゃいましたけどね・・・・。ただ秋には打者として上位指名があると思いますよ。間違いなく今大会NO.1打者でしょ、ええ。

 大会二日目の横浜、広島新庄戦、予想の中にあえて乾坤一擲という言葉を入れて、横浜高校にハンディ1、つまり広島新庄の勝利を予想しました。1回戦のベストバウトになる、そんな予感があったのです。両左腕の息を飲む対決、とも書きましたが、蓋を開けてみれば右腕同士の投げ合いとあいなりました。しかし終盤に両チーム注目の左腕がマウンドに立ち、そして勝負がつきました。

 広島新庄の今年のチームの基礎を作った前監督の迫田さんと、一度言葉を交わしたことがあります。確か6年前の春、知り合いを通じてあいさつ程度でしたが、その際、「左投手がお好きですよね?」という野次馬の私の厚かましい質問に対して、少し笑って「甲子園で、勝つためにね」と丁寧に返していただきました。ただ今思うと、”甲子園で” と ”勝つために” の間に、”三つ” か ”二つ” という言葉が入っていたように思うのですが、記憶が曖昧になっています。

 三日前、迫田さんを左投手フェチとも書きました。実際広島新庄のチームの作り方は明らかに左投手からの逆算です。エースになれると見込んだ左腕を獲って来て、入学から手塩にかけて育て、三年目に甲子園で結果を出す。それはある意味心中と言えるかもしれない。何故そこまでするのでしょう・・・・?

 実はこの手法を取る指導者は案外多い。私の記憶にある限りそれを最初に見知ったのはPL時代の故鶴岡監督。因みに以前名将と言える監督は過去に三人いると書きましたが、鶴岡氏はその一人なのです。

 鶴岡氏唯一の制覇のエース西田は、言うまでもなく左腕。和歌山から中学時代に転向させるという禁じ手を使ってまで必要としました。そしてそれが正しかったことを、自らの采配を通じて甲子園で証明してみせたのです。因みに初代名将とさせていただいた原貢氏の初制覇時のエースも左腕。そして息子辰徳と甲子園を騒がせた代のエース村中もサウスポーです。

 左腕のアドバンテージとは?

  鶴岡氏はPLを追われ大阪産大付大東に移ってからも今中を育てています。一年から使うにあたって、師匠の田丸氏(当時阪神チーフスカウト)をわざわざ東京からグラウンドに呼び寄せ確認までしてもらっている。当時の今中の体重は60キロ。実戦よりも体力づくりに専念すべきかアドバイスを欲していました。田丸は今中の肘の使い方を一目見て、すぐに使うべきだと伝えたという。その言葉を受けて、鶴岡氏は今中をその春から公式戦のマウンドに上げました。虎党としては何故そこまでした今中を、田丸は囲わなかったのかと文句の一つも言いたくなるのですが、そのあたりについてはそのうち書きたいと思います。

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 春の選抜は投手次第、とよく言われます。夏の大会は総合力とも。そのロジックを紐解くと、まず好投手のいるチームが秋に結果を出し、一冬越して投手はさらに成長して甲子園を迎える。打者の成長はというと、そこにはまったく追いついてはいません。なので春の選抜は投手次第となる。

 打者は春季大会や夏までの練習試合のドリルで緩やかに成長していき、一方投手はそこから徐々に消耗を始める。地方予選のその終盤、打者と投手の成長曲線は逆転し、夏の大会は総合力となる、そんな感じではないでしょうか。

 しかしサウスポーならその限りではないのでは、その仮説が先の鶴岡氏や迫田氏、原貢氏にはあったのではなかろうか。そう思って振り返ってみると、あの時の迫田氏の言葉には ”二つ” か ”三つ” が挟まっていたように思えてならない。つまり ”夏の甲子園で二、三勝するためには左腕が必要”、そういうことではなかったかと。

 左腕の持つアドバンテージとは何なのか、残念だが我々には判らない。答えは選手の中にある。順延再開後、先の名将たちが紡ぎ出した仮説の真偽を、試合を通じて彼らに証明してもらうしかないだろう。

 二松の秋山、松商学園の栗原、北海の木村、京都国際の森下、日航のヴァデルナ、樟南の西田、明徳の代木、浦学の宮城、沖縄尚学の當山、大阪桐蔭の松浦、ほぼ全員140以上を計測しているので、彼等の投球を、そして対する打者の対応を、皆さんと一緒に楽しみにしたいと思います。

 昨日のおいおい阪神

 今日にも陥落ですな。

 しかし今年ファンになった子は恵まれています。期待の超新星と、首位独走と失速と、宿敵巨人とのマッチレースという三本立てを一年で体験できるのですから、ええ。いやぁー本当に恵まれてる。これに耐えて生き抜いて初めて虎キチになれるのですよーっ♪

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第103回 夏の甲子園はこうなる!

 

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 明桜の風間君、大変でしたね。勝敗にそれほど影響はないと思いますが、球数制限があるので今後の登板が心配です。それに阪神間は当分雨の予報。後三日は順延があるでしょうから、日程消化、大丈夫かな・・・・? 滞在日数が増えれば増えるほど感染リスクは高まるので、どこぞのチームで陽性者が複数出ようものなら大会中止へと一気に舵を切るでしょうね、ええ、朝日はそういうやつらです。

<本日の雨天順延>

 シンデレラの出現が夜逃げを呼ぶ?

 昨日のおさらいをすると、名電がらしさを出してあっけなく負けた関係で、予想は準優勝校に切り替えましたよと。それで過去5大会の顔ぶれを眺めるに、次の共通点があった。

過去10年以上優勝校を出していない地区の高校であること

ガラスのスパイクを履いたシンデレラ校であること

 でっ、少し余談になるのですが、シンデレラ校が準優勝になるケース自体は、ここ五年というわけではなく、これまでにも少なからずありました。

 私が実際に観た限りにおいては、63回大会(昭和56)の京都商。あの時はさしずめ井口がシンデレラということか。80回大会(平成10)の京都成章、シンデレラは古岡か。87回大会(平成17)京都外大西は本田・・・・、ここまで全部京都ですな。ちょっと意外!

 91回大会(平成21)の日本文理の時は選手全員がシンデレラでしたな。まぁ、遡れば新居浜商や防府商とかわらわら出て来るのですが、各地区強豪校がしっかりと整備されてからは、そうは出ないはず。つまり無印のチームってそのまま消えるのですよ、普通。ところがこの十年それが走り出すことが結構あって、前橋育英のように、気が付いたらゴールテープを切っていたというケースさえありました。

 因みに、京都商の年は、まったくノーマークで決勝まで勝ち上がってしまったので、近畿の野球賭博の胴元やハンディ師が壊滅的にやられたうえに夜逃げが続出した、という禍根を残す顛末となったのです。つまり大会前は誰もが予想だにしていなかったところを、罪作りなまでにあれよあれよという間に駆け上がってしまった。それがすなわちシンデレラ校ということになるのでしょうか。必要なのは ”あれよあれよ” という勢い。確かに三年前の金足農業がそうでしたから。

 よし、ここまでは判った。ならば従来の三回戦までの個人的な勝ち上がりの予想を出して、そこから ”ヒール校” を除いて、残ったチームを、”関東、大阪以外のチーム”ー①  と ”北海道、東北、北陸、中国、四国のチーム” ー② という二つの条件のフィルターに掛けて、残った高校を吟味すれば良いわけだ。

 準優勝校はここだ!

 ではまず三回戦までの私の勝ち上がり予想はというと以下の通り、

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 ここから ”ヒール校” を除外して、次に、①と②のフィルターに掛けます。

 すると、

 高松商日本文理松商学園、北海、以上の四チームが残ることになる。

 因みに優勝校は、①と②のフィルターの替わりに、①を逆条件のフィルターにして掛け直せば良いので、

 二松学舎浦和学院智弁学園専大松戸大阪桐蔭、以上の五チームから出るって寸法(奈良だけど智弁も入れてみました)。

 でっ、優勝校はもういいので、準優勝校をよくよく吟味して選びたいところであるが、本来なら選抜で鮮烈な投球を見せた左腕木村のいる北海をいの一番に挙げたくなる。戦力的にも頭一つ抜けてるしね。でも予選はさっぱりだった模様。それでは買えない。ただ作新の今井も予選ではフラフラしてたんだよな・・・・、でも最後は持ち直した。しかし木村は最後まで駄目だった、やっぱり買えない。

 次に令和の名将の雰囲気が既にある長尾監督率いる高松商。二年ながら中西太二世の呼び声高い浅野がいるのだが、投手力はどうか? 実際に観ていない以上なんともいえない。

 日本文理にも二年でエースで実質四番の田中がいる。ただ投手としての能力以上に打撃が素晴らし過ぎて、あまり投手としてのイメージがないのだよな・・・・。

 松商はすでに一つ勝って勢いに乗っているうえに、秘密兵器の栗原も上々の甲子園デビューを果たした、実に心強い。栗原の存在を知っていたのに、ここ数年の信越の低迷を根拠に初戦負けと言い切った自身の思慮の足りなさを悔いています。こうなってくるとできれば、田中、栗原の両シンデレラ候補の誕生日を調べたいところであるが、そこは詮無い話・・・・。

 ということで結論を出しましょう! 名門松商に詫びを入れる想いも込めて、準優勝に松商学園を推すことにします♫

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 もう二十年以上も前の話になるのですが、長野オリンピックの後しばらくして、長野の知り合いに「どうだった?盛り上がった?」と訊いてみたら、91年の松商の春夏の甲子園ほどではなかった、という答えが返って来て、野球オタとして悶絶したことがありました。いやいや真剣にあの時松本はもちろん長野も滅茶苦茶盛り上がり、夏の甲子園初戦、確か第一試合だったと思うのですが、にもかかわらずアルプスには長野からかなりのお客さんが押し掛けほぼ満員。そしていきなり初回に先頭バッターだったか、その応援にホームランで一発回答御礼したのを覚えております。あの時の一体感、凄まじいものを感じました、ええ。ぜひともその再現をお願いします、準優勝だけど・・・・。

 じゃぁ優勝校は?

 ここまで来たらやらないわけにはいかないのですが、名電で大恥かいておいて気が引けますな。もう真剣にもなれないしさ。ただ大阪桐蔭智弁はやめておきたい。ってことで二松でお願いします。

 浦和が優勝したら出来過ぎだし、そんな戦力、今年は特にない。専大松戸も三回戦までが精一杯。

 今大会の優勝は二松学舎大付属高等学校で決まりです! ええ、やってくれるでしょう、応援しています!

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準優勝校発表、そして夏高三日目予想

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 昨日、今年の優勝は名電と書きまして、そしてその対抗が判らない、ってな見苦しい言い訳で優勝校予想の発表を一日延ばしましたが、その挙句これっ!! 我ながら情けない。

 名電で大恥かいたのはこれで二度目。あれは18年前ですか、仲間と掲示板をやっていて、そこの予想大会で自信満々に名電を本命に挙げて(堂上兄の世代)、いきなり初戦で鳥栖に足許掬われるという、それと同じことをまた今年も繰り返したわけですわ。我ながら成長の無さと観る眼の無さに呆れています。

 しかも昨日当たったのは第一試合目だけでその後三連敗。これで都合3勝4敗で負け越し。寺にでも籠りましょうかね、まったく・・・・。

 まぁ、これまでの経験でも優勝校を当てたのは12年と18年の大阪桐蔭のみ。でもこれは春の選抜校をそのままスライドさせただけですから当てたことにはならん。やっぱり13年の前橋育英のような大会で当ててみせて、そして思いっきり吠えてみたいものですね、無理だけども。

 でもこれだけは言わせて下さい。ここ15年の傾向は去年一年間のブランクで分断され、すべてチャラになったと踏んでいましたが、名電の夏の弱さはコロナごときで洗い流されるような表層的なものではないようです、この弱さホンモノ!

 というわけで、優勝予想は諦めます。替わりに準優勝予想に切り替えたいと思うのです、って懲りない奴・・・・。

<本日の合掌>

 君は ”ヒール校” を知っているか?

 取りあえず何故こうも外れるのか、そこを検証する意味でも、私がどのように予想をするのかってところを良い機会なので公開してみたいと思います。興味のない方はスルーでお願いします。

 まず私はおめでたくも出場を決めた各都道府県の代表校の中から、いわゆる ”ヒール校” を識別する作業に取り掛かることにしています。そんな面倒なことするから当たらないのでしょうね、と言われそうだけどさ。でっ、そもそも ”ヒール校” ってなに? となる。でも当ブログにわざわざお越しいただくような皆さんならば、物判りが良いので恐らく何となくご理解いただけるのではないでしょうか。

 あえて ”ヒール校” を簡単に整理すると、以下の二つの概念に分類されるかと、

甲類:地元で嫌われている高校

 Ex・・・明徳義塾高校帝京高校 etc

乙類:嫌な奴が監督をしていたり、指導に問題のある高校

 Ex・・・智辯和歌山高校(元監督高嶋某)、常総学院高校(故木内某)etc

 まぁこんなところです。

 私は信条として ”ヒール校” は優勝してはならない、常々そう考えております。しかし、上の四校って結構優勝しているじゃん、という突っ込みが入るでしょうね。ええ、しています、しやがるわけですよ・・・・。去年当ブログのアイドル原辰徳氏について物した中で、平成に入って名勝負が減って高校野球がつまらなくなった、というようなことを書きました、

tilleternity.hatenablog.jp

 その要因、というか責任の一端は、上の四校が甲子園で勝ち続けて、あまつさえ優勝するという暴挙に及んだからなのです・・・・。

 主な戦績を記しておきますね。

・明徳 02年夏優勝

・帝京 89夏優勝、92春優勝、95夏優勝

智辯和歌山 94春優勝、96春準優勝、97夏優勝、00春準優勝、00夏優勝、02夏準優勝、18春準優勝

常総 87夏準優勝、94春準優勝、03夏優勝

 書いてて胸焼けがするのですが、傾向としては常総の87年と智辯和歌山の三年前のそれぞれの準優勝を除けば、すべて平成元年から15年までの15年の間に集中しています。まさに甲子園暗黒時代、そう申し上げて宜しいのではないかと。

 この期間で甲子園が世間を騒がせたのは、98年の松坂による横高の連覇のみ。実はあの年の夏も、開会式に人が集まらなくてジャニタレを呼ばざるを得ないほど高野連は追い込まれていたのです、嗚呼恐ろしい。

 そういう時代を繰り返さないためにも、 ”ヒール校” は優勝すべきではないのです。なので優勝校の予想は、まず ”ヒール校” を識別し、それを除外する作業から始めるのです。

 今年の ”ヒール校” はどこだ!

 では、今年の ”ヒール校” はというと、以下の高校となります。

 まず甲類(北から順)。

 盛岡大付(岩手)、明桜(秋田)、東海大菅生西東京)、日本航空(山梨)、京都国際(京都)、神戸国際(兵庫)、石見智翠館(島根)、明徳(高知)明豊(大分)

 以上9校です。

 続いて乙類(北から順)

 県岐阜商(岐阜)、智辯和歌山(和歌山)

 以上の2校です。

 異論は認めます。ので、あまり説明はしたくないのですが、少し補足すると、地元の選手が少ないからではありません。それをいえば、今年の大阪桐蔭は立派な ”ヒール校” ですから。

 それと個人的な好き嫌いでもありません。春に書きましたが、京都国際は決して嫌いな高校ではないですし、

tilleternity.hatenablog.jp

 大阪偕星も応援しています。ですが、仮にこの高校が甲子園に出た場合、やはり”ヒール校” 扱いになってしまうのでしょうね・・・・。

 次に乙類ですが、県岐阜については説明は不要かと。NHKの解説の時から腹黒さが垣間見えたものです。

 智辯和歌山について、監督は替わったのに何故、という声が上がるのでしょうが、高嶋は決して諦めてはいません。木内が八十まで指揮を執ったのを方便に、中谷が歯向かったり隙を見せたらすかさず戻るでしょ。自分が呼んできた監督をクビにするなんて朝メシ前の輩ですから。

 それと高嶋が院政を敷いてはいなくて、中谷が部の一切を自分で回していたとしても、それでも智辯和歌山は ”ヒール校” です。理由はあの高校の在り方。はっきり申し上げれば、あそこは予備校。勉強は受験のノウハウを熱心に教えているだけの塾のようなもので、体育系の部活は野球部のみ、その野球部も甲子園に出るテクニックだけ延々と指導する、いわば専門学校。

 毎年一学年10~13人だけ選手を集めて、寮もなく、上下関係も薄く、一年の時からひたすら野球だけをやらせている。あの部の運営方針では控え選手への ”労り” や、逆に控え選手が中心となって自然と部内に伝播する ”献身の心” を育てることはできない。部活の意義って大会における成績はもちろんだけど、決してそれだけではない。それ以外の部分の方が本当は大きいし重要だと、この年になって改めて思う今日この頃です。

 選手の数を一学年スペア込みで12、3人に絞り込むのを高嶋は、「選手のために進路を用意したり細かいフォローのことを考慮すると、その人数が限界なのです」、と詭弁を弄するが、ならば明徳馬淵が年間どれだけの時間を、引退する選手一人ひとりの卒業後のために割いているかを教えて諭すべきではなかっただろうか、もういいけど。 

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 中谷が監督として一学年二十人以上の生徒を受け入れる覚悟でもしたら考えるが、そうでもない限り、私の中で智辯和歌山は ”ヒール校” のままだろう。 

 ありがとう森監督 モリシ The Final !

 上の甲乙類の代表校の一覧をご覧になられて、あそこは違うだろ、ここもそうだろ、そういうご意見あるかと存じます。例えば、敦賀気比からは地元感がしないぞ、とか、浦和学院の森監督は十分に嫌な奴だろ、とか・・・・。

 この際なので解説すると、敦賀気比は故渡辺孝一前監督就任の経緯や当初からの京都ボーイズとの関係、そして何より敦賀市は関電の原発がたくさんあって、琵琶湖と並ぶ近畿のインフラの拠点なので、関西の人間にとっては京都の一部という感覚であることから、選手の構成が京都に偏ることに違和感は感じない。また敦賀の方も福井市京都市では距離的にどっこいどっこいなので特に問題視していない、私はそう勝手に解釈しているため甲類の対象とはなりません。

 森士監督は最近でもタブロイド夕刊紙などにあれこれ書かれており、その大半は事実でしょうが、同じ埼玉や千葉で監督をしていた松本某の数々の悪行と比べると可愛いものなのでそれほど問題性を感じないのと、何よりその個性的な采配はネットを中心に毎年必ず話題となることから生まれる、モシシが甲子園にいないとオモシロくない、むしろさびしい、といった存在感や逆安定感というオーラに包まれているという実績、また本当に嫌な奴なら球界の酸いも甘いも知り尽くした某スカウトが、わざわざ有望だった息子(後プロ入り、そこそこ活躍、阪神でも)を預けたりはしないことなどから鑑みても乙類には該当しないという判断です。

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 シンデレラを探せ!

 ヒール校はもうええと、本題である準優勝校はどこなんや早くせい、ということで今大会の行く先であるが、コロナで大会は残念ながら去年途絶えたが、名電の初戦敗退を観る限りにおいて、この数年来の流れは綿々と引き継がれていたことが判った。そうである以上、まずは安直ではあるが過去五大会の決勝の組み合わせを振り返ることとしたい。

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 上の表で見て取れる傾向は以下の二点。

 ・優勝チームは関東か大阪の高校であること

 ・準優勝チームは過去10年以上優勝校を出していない地区の高校であること

 この二つだろ。

 更に強引にこじつけるならば、15年の仙台育英以外は、大会前の下馬評では決勝に進むとは言い難かったことから、準優勝チームにもう一つ共通するものとして、勢いを背に勝ち進み決勝に臨んだ高校である、となるのではないか。それを敢えてくだけた言い回しで表すならば、ガラスのスパイクを履いたシンデレラ校と言えないだろうか? ああ書いていてツライ・・・

 たとえば18年の金足農業などはいかにもそうだし、16年の北海のエース大西は魔法に掛けられたようなナイスガイだった。19年の奥川も北陸の好投手から、たった十日で大会の顔にまで変身昇華を遂げた。17年の広陵は優勝候補の一つであったかもしれないが、主砲中村のまるで魔法のバットとボールで連発した本塁打がなければ決勝進出はなかっただろう。

 つまり準優勝チームは、この10年間優勝チームを輩出していない、北海道、東北、北陸、中国、四国のチームで、魔法に掛かる可能性のある高校を探せばいいのではないのか、ホンマにツラくなってきた・・・・ 

 とういうことで続きは明日だ! 恐らく土曜まで順延だろうから二日ほど考えます!

 あっ、もし強行開催したら困るので、勝敗予想だけ。

 勝つのは明桜、明徳、北海、高川、以上、では、サイナラー♫

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夏の甲子園二日目予想

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 二年ぶりの夏の甲子園が無事開幕しました。昨日から勝敗の予想を始めましたが、早速第二試合は外してしまいました、残念・・・・・。同時に調子に乗ってオリンピックの注目競技の視聴率まで予想してみたのですが、こちらも上手くはいかなかったようです。ではその答え合わせから。

www.sponichi.co.jp

 視聴率はやはり難しい。野球は予想よりも高く、サッカーは予想の半分という結果。捻くれたことはせず、感じたままに予想すれば良かったのかもしれません。ただそれをしたとしても、サッカーは当たらなかったと思います。Eテレの18:00キックオフというのは想像以上に敷居が高かったようです。3決というのも、思ったよりライト層の触手が伸びなかったのか、妄想通り電通の操作が入ったのは良いが逆方向に動いたか?むしろ、 スポンサーの無いEテレの数字を伸ばすことに意味を見出せるわけないところに気付くべきだったか。裏の数字を高めに出した方が、スポンサーのためにはなるということを忘れていました・・・・。

 それと閉会式の数字が、開会式同様高すぎる気がします。女子バスケの数字も、快挙の割にが伸びないなぁ。まぁこれ以上はやめにしておきます。捲土重来、また何かのタイミングでやろうと思います。

 次に夏の甲子園初日ですが、二試合目を外しました。静高の監督が変わったことが気になる、ってなことを昨日書きましたが、経験の浅い新人監督の下した継投が見事に裏目に出ましたね。静高は伝統校なのでこの采配、禍根を残すことになるかもしれません。

 外したお詫びではないのですが、勝った新田の愛媛県の現状と、敗れた静高について少し書いてみます。

 

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 これまた昨日も触れましたが、愛媛は済美の登場以降、すっかり勢力図が書き換わってしまいました。元々は四国四商の中でも最も格が高いとされてきたのが松山商、その牙城が崩れることに相成った、ということで大方の説明がつくと思います。二校は松山市の中心街を挟んで、自転車で15分ほどの距離。商圏は完全に重なっています。ゆえに一方が頭一つ抜ければ、もう一方は凹むという構図。

 私は旧くから野球どころとされる四国の中でも、松山商業は別格と常々思っており、四国へ高校野球を観に行く場合、それは即ち松山に行くのであり、白状すれば松商こそがお目当てでありました。まぁ黎明期の我が阪神球団の基礎を創って下さったのは松山商業OBの方々なのですから、そりゃリスペクトしますわな。

 松山商業のコアなファンは通称 ”まつきち” と言われており、まぁそれはそれは熱心で、昔はグラウンドの入ったところに箱が置かれていて寺銭を取っていたこともあったほど。ところが最近は松商の周囲にもマンションが建ち、練習自体が騒音扱いで、すっかり肩身が狭くなってしまいました。

 しかも済美は上甲監督を擁して04年の選抜初出場初優勝の衝撃デビュー(あの校歌込み)でしたから、以降の松山商業は低迷期に入った格好。地元の良い選手が松商よりも済美を選ぶ傾向も顕著になり、ここ数年の低迷はすっかり安定期の段階を迎えてしまいました。

 もちろん済美も上甲監督亡き後、常勝というわけではないのですが、そのおこぼれに預かるのは、もっぱら松山聖陵であったり名門松山東のこともありました。それにそもそも東予には今治西が鎮座しているし西条もある、南予には宇和島東ということで、松商の出番は減る一方。そしてまさに昨日新田まで夏の一勝目を挙げたわけで・・・・。

 さらにいえば、あれは四年前でしたか、松山市内のボーイズリーグの主軸の子が今治西に進学する、という悪夢のような出来事があったり、まさにこの夏の明徳のエースの代木も愛媛川之江出身で、一昔前はこの辺りの子もわんさか松山商を目指していたというのに口惜しい、ということで知り合いの ”まつきち” の面々も来る時が来たかと腹を括っていたら、去年、今治西の監督の大野氏が松山商の監督に就任するという、まさにお釈迦様でもという大どんでん返しの展開を迎えて今日に至っている、というわけなのです。

 でっ、ここで部会者である私が口を開くのはなんですが、松商が低迷する直接のきっかけは何度も申し上げているように済美の台頭でありますが、それと並行するように、裏ではお家騒動というか、関係者の脚の引っ張り合いのようなことが繰り返され、その結果、監督の成り手がすっかりいなくなってしまったことこそが元凶なのだ、と申し添えたいと思います。

 でっ翻って、昨日の静岡高校池田新監督の采配はいかにも拙かった。大事に至らなければ良いのにと、私のようなものでさえハラハラしてしまう。

 幸い、愛媛県内の松山商業の立ち位置とは違って、静岡県内における静岡高校のステータスは盤石。今大会のエース高須は磐田出身ですし、掛川富士宮、果ては都内は文京区の筑波大付属の子もいるので、今後も多子多彩、県外からも我こそはという球児が静岡高校の門を叩くと思いますので、どうか長い目で池田監督のこれからを見守っていただければ、そう願う次第でございます。

 ではでは取り急ぎ二日目の予想を、

第一試合

智弁学園(奈良)- 倉敷商(岡山)

 二日目にして優勝候補の一角、智弁学園登場。即プロの子はいないが高校級の選手が居揃う布陣は優勝を狙うには相応しい。

 倉敷商は去年の交流戦の経験をどう活かせるかが鍵。しかし修学旅行に毛の生えた大会だったとの声がもっぱら。であれば県予選での激闘の経験値こそが智弁を崩す手懸りになるのであろう。

 接戦は必至も倉敷にハンディ2

 

第二試合

横浜(神奈川) - 広島新庄(広島)

 実は案外似ているこのチーム。広島新庄の元監督の迫田さんは生粋の左腕フェチで、地元のシニアチームを巡回する際、常に左腕だけを物色していると言って良い。それは田口、堀をみればご理解いただけるかと。そしてその流れを汲むのがエース花田ではなく、奈良から獲ってきた西井であり福岡から奪ってきた秋山。つまり左腕を一年の夏から試し手塩にかけて育て、そこから逆算して二年後の夏を狙うという寸法。

 そして今年の横浜もその予定であったのが、相模の辞退もあり花が早く開きすぎた関係で即甲子園となった。

 両左腕の息を飲む対決が今から楽しみ? 乾坤一擲、横浜にハンディ1

 

第三試合

高岡商(富山)- 松商学園(長野)

 松商学園は好きなチームであるが、この十年間の富山の、そして高岡商の経験が上回る。長野県勢に残念ながらその経験値はない。

 松商学園にハンディ2

 

第四試合

愛工大名電(愛知)- 東北学院(宮城)

 東北学院にハンディ5以上

 以上になります。

 昨日、優勝チーム予想の発表をと書きましたが、もう一日頂きたい。実は今のところ優勝候補は今日の四試合目が初戦となる愛工大名電でほぼ固まっているのですが、対抗馬となるチームを見極めるところで頭の中がフリーズしています。もう一日待ってください!

 ではでは・・・・。

五輪から甲子園へ(高校野球初日予想あり)

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 というわけで東京五輪が終わりました。やってよかったという声もあれば、早速コロナ禍がここまで酷くなった落とし前を、という声もあるようです。個人的に申し上げれば、東京五輪開催支持、最悪でも2032年の開催権を得る形で中止、と思っていましたが、早々にIOCから11年後はブリスベンで決まりというリークが出ましたので、そうなると開催強行しかありえない、という立場でした。閉会式を終えた今の気持ちは素直に言えば、やってよかった、私はそう思っています。

 前回も書きましたが五輪は選手のもの。周りに何の権利があってやめろというのか、正直最後まで理解できませんでした・・・・。

 コロナに対しては誰もが平等。そこにはなんの格差も貴賤もございません。それはトランプやジョンソンが罹患したことで判る。つまり誰もが等しくコロナの脅威にさらされ、そして無力であり、この一年半の間に大なり小なり禍を被っているのです。

 亡くなった方、近親者を失った方、金銭的な被害や職を失った人もたくさんいることでしょう。肉親や友人に会えなくなった方や、結婚式や成人式などの節目を見送らざるを得なかった方も。もちろん日々の予防も虚しく感染し、今も闘病生活や隔離を強いられた方なども、以上の皆さまにはここで謹んでお見舞い申し上げます。

 私だってすでに陽性者かもしれないし、この極北のブログに訪れてくださる皆さんも同様です。つまりみんなが被害者なのです。でもそれを殊更意識する人としない人、それを振り回す人としない人。更に言えば五輪中止にまで増殖させねば気が済まない、という感覚やその持ち主の一連の行為には、得体の知れない不気味さを感じます。そこに私の理解は及びません。五輪を巡ってここまではっきりと分断が生まれたことに、後味の悪いものを感じています。

 以前、五輪の賛否については左とか右ではなくて、冷たい人間を焙り出す良い機会になれば、みたいなことを書きました。五輪反対を強固に、そして軽々しくも叫んだ人々、関口、青木、内田、姜、玉川、坂上、ヒロミ、”#SaveLivesNotTheOlympics” や ”#東京五輪絶対阻止同盟”の面々・・・・。みなさんには彼らの姿がどのように映ったのでしょうか? 今後もこういう輩の振る舞いや言説には注目していきたいと思います。

 一方で、”メダリスト絶対正義” といった五輪の持つ ”漂白力” に対しても警鐘を鳴らし続けたいと思うのです。”アマチュア” と ”プロ” とを場面に応じて巧みに使い分ける一部の選手の所作には、現在の五輪の在り方と同様の違和感を抱くし、貴族然、というか貴族そのもののIOCと、そんな彼らの顔色を伺うだけのJOC、腹が立って言葉がそれ以上続きませんが、それらには正直吐き気すら覚えます・・・・。まぁそれでもやって良かったと、中止なんてありえなかったと感じますね。

 何より選手の選んだ道と、そこから積み重ねられた努力が報われたこと、スポーツの火が消えることなく次の大会へと繋げることができたこと、この二点は後世に判断は委ねますが、今大会の意義として挙げたい、そう心から思っています。

<本日の後味>

 一日本人としてロシアに祈りを

 大会前にメダルラッシュがある、とも書きました。それはある意味必然。特に採点や審査、審判の判定が勝敗を左右する競技においては。これはホームタウンディシジョンとは微妙に違うのです。もし今大会中止になっていれば、関係者の多くは失職していました。大会の運営やIOCに深く関わっている関係者ほど、この大会が、どれだけ東京、そして日本が、何の見返りもなく、ただただ持ち出しを膨らませるだけで成り立っているのかを理解しています。だから、日本の選手に対して甘くなるのは当たり前なのです。

 具体的にこのシーン、あの場面と言うのは悪趣味なので控えたいのですが、あえて私が唯一今大会肩入れしていたソフトボールを例に取るなら、準決勝にも相当するカナダ戦、タイブレークの延長8回裏、一死満塁から打者山田に対する二球目のアウトコース低めは明らかにストライクであり、あれがボールになったから次の配球を内側に入れざるを得ずサヨナラ打が生まれました。あれがストライクならあのイニング、点が入らなかったかもしれない。リリーフの後藤が完璧なのは40球まででしたから、負けの可能性は五分以上でした。となると次のアメリカ戦では絶対に勝たなければならなくなったわけで、仮に決勝に出られても、二連戦の勝ち負けは逆になっていたかも。一球の判定がメダルの色を左右したと言えるのではないでしょうか。

 そう思うと大会四日目、男子体操団体、最終種目、ロシア(もうROCとはあえて書きません)の選手たちの闘いは見事でした。一方的なアゲンストの中で演技を強いられたのですから。観客が入っていれば無理だったかもしれませんね。

 採点結果を待つ彼等の表情、そして歓喜。今大会最も美しい、そう個人的に感じた場面でした。金メダルおめでとうございます!!

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 私は彼等の様に、逆境に陥った選手の闘う姿にどうしようもなく惹かれる。スポーツの醍醐味はそこだと思うほどに。理由はと問われると、いろいろとあって上手く説明はできませんが、自分もいつそんな目に遭うか判らないから、という面はあります。逃げ出さず彼等の様に自分は闘えるだろうか、その時どんな反応をするのか、どんな行動を取ればいいのか、その示唆がきっとそこにはある、そう感じるのです。

 あの日、私はロシアを応援し、あの瞬間、ロシアの選手のために祈りました。”スポーツの力” という言葉は好きではありませんが、それはきっとあるのです。あの瞬間を観れただけでも、私の中だけかもしれませんが、大会開催に意義があったと思っています。

 電通と視聴率

 それと今大会開催して良かったと言える事がもう一つあります。それは電通という存在がどれだけ無意味であるか、白日の下に晒されたということ。それも開催の大きな意義だったと言えるかもしれません。ただ開会式や閉会式を仕切れる存在が、この国には残念ながらなかった、ともいえるわけで、日本のエンタメ界の限界を知ったようにも感じました。

 これからのスポーツビジネスの方向性を暗示するような事象も垣間見えて来ました。

www.sportbusiness.com

 IOCが、どれだけNBCからの放映権料に依存しているのかってところ。

 その肝心要のNBCもどうやら苦戦・・・・、

forbesjapan.com

 さてさて、今後どうなることやら。もう言い値でスポーツイベントの放映権料を釣り上げることは無理のようですね。このあたりについては来週あたりにでも書いてみたいと思います。

 電通と言えば、この国の視聴率も一手に引き受けており、だからこそ好き放題できる、という感も否めません。今大会の開会式はこんな感じだったそうです。

www.nikkei.com

 少し高すぎる気がしますね。開会式を一切合切請け負ったはずでしたが、直前になって積み重なった悪事が世間にバレて、結果としてこれほどの数字を出さざるを得なかった、つまりあえて高い数字を出してみせて有耶無耶にしたように感じるのです。

 ここまで書けばご理解いただけているでしょうが、私は視聴率は電通によって操作されていると思っています。VR一社しかこの数字を出せないという現状に胡散臭さを感じるのです。私が子供の頃はベンチマークとなるもう一社、ニールセンがありました。でも電通と民放が企んで追放し、VR独占となったのです。以降、出来レースが続いています。

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 少し話は逸れますが、今日から毎日?甲子園の予想をするつもりなので、それに先駆けてこの三連休の間、注目された競技や閉会式の視聴率を予想したいと思います。

 過去のVRの視聴率を眺める限り、サッカー日本代表の数字はなるべく高く。野球の数字は低く出す傾向にあります。理由は電通にとってサッカー代表はW杯を始め全面バックアップする一蓮托生の関係であるのに対して、野球では思うように美味しい商売はさせてくれません。そもそも読売新聞、中日新聞ソフトバンク楽天オリックス、阪急阪神HD、みんな広告代理店を子会社として持っています。NPBの人気チームは、別に電通のお世話にならなければならない関係にはないのです。

 つまり良い視聴率を出しても何のメリットもない、というわけです。アメリカ戦の19.9%には絶対に20%台に乗せないという意地を垣間見た気がしました。そして韓国戦が26.2%で、翌日の卓球女子決勝を26.3%とするあたりにも意図を感じてしまうのです。もちろんこれは私の憶測にすぎませんので、話半分でお願いします。

 それでは8月6日から順に、

○ サッカー男子代表 3位決定戦(対メキシコ戦)

 Eテレで18時開始という不利な面もありますが、くどいようですが電通からすれば悪い数字は絶対に出せません。前日の卓球女子団体決勝戦と同じぐらいにまとめたいところ。しかし女子卓球は野球の日韓戦よりも少しでも上げるために高目に出し過ぎた都合で、それに引っ張られる形で少し違和感を感じてしまうほど高くなるでしょうね。

 というところで世帯視聴率は26.5%。瞬間最高は女子卓球に譲って30.5%。

○ 陸上男子100m×4 リレー決勝

 実は電通には陸上で高い数字を出さなければならない理由がございまして、

hochi.news

 もちろん言うまでもなく電通が総合プロデュースでしょ。高橋氏は最後の花道として名誉最高顧問あたりに就任するのではないでしょうか。という背景からかなりの高視聴率を出して3年後に繋げねばなりません。そもそも今大会最大の注目の的でもありましたからね。

 というわけで、世帯視聴率は30.5%。瞬間最高視聴率はサッカースペイン戦に迫る41.5%

 翌8月7日。

○ 野球決勝(アメリカ戦)

 個人的には平均で35%は出たと思います。瞬間最高は45%以上でしょ、普通ならば。でもそうは問屋というか電通が許しません。できればサッカーよりも低く出したい。しかし、NHKが19:30から本放送に上手い具合に切り替えたり、終了後も一度ニュースを挟んで区切ったりで、サッカースペイン戦のハーフタイム込みの3時間よりも圧倒的に条件が良い。つまり良い数字を出さないと操作がバレかねない、というか信用に関わる。なので泣く泣く上の数字を出してくるとは思います。でも、やっぱりスペイン戦凄かったよね、ってところは残したい。つまり分割がなければサッカーが上ってことにしたい。なので、瞬間最高や個人視聴率はサッカーよりも低く抑えると思います。

 ってことで、世帯視聴率は31~33%の間。瞬間最高視聴率は39.9%。こんな感じにまとめるのではないでしょうか。

 そして最終日。

○ 男子マラソン

 これも陸上。高く出したい。恐らくニュースで分割されているでしょうから、どこかの時間帯が30%台に乗ったことにするのではないでしょうか。

○ 閉会式

 自社で仕切っているので、開会式同様低くは出せません。

 ズバリ35.5%。

 

 大会ナビゲータなんていらない!

 五輪について最後に一言だけ。

 今回、ジャニタレがナビゲーターとかの名目でやたらと出しゃばったようですね。民放各局も右に倣えだそうで。まぁ地上波は極力観ていないので、それについてなんら言える立場ではないのですが、やっぱりそれって異様だと思う。本当に ”スポーツの力” とやらを伝える気が、地上波各局にはあるのでしょうか?

 なぜそういうことを言うのかといえば、今回、陸上男子100m×4のリレーがああいう形で途中棄権になりました。私はその瞬間、これから起こるであろう事態が頭によぎりTVを消したので、以降のことは一切知りません。直後スタジオで待機していたタレント風情がフォローとして何かを言ったかもしれないし、そうでなかったかもしれない。

 ただ一つ言えるのは、スポーツである以上、シナリオはないので何が起こるか判りませんし判りようがありません。国中で期待する競技が ”まさか” という形で終止符を打つことは充分にありえるのです。そして今回それは期せずして起こりました。そうである以上、そういう事態が起こった後もしっかりと視聴者に対して放送を澱みなく続けることができるような体制、そして編成にすべきではないのか?

 競技の直後の余韻を気難しそうな解説者に任せるよりも、お茶の間の人気者を特設スタジオに侍らせて、彼らに好きに喋らせた方が視聴者の目線といった観点では相応しいのかもしれないし、メダルを取った直後などは、彼らの方が表現力や画面映えがして、喜びがよりダイレクトに観る者に伝わるかもしれない。視聴者への気配りと言われりゃ確かにそうかも。

 でも繰り返すようであるがスポーツにシナリオはない。結果が最悪で終わることは大いにありえる。そうなった場合、必然的に要求されるであろう選手たちの気持ちの代弁は彼らにはできっこない。そこを望む方が間違いなのかもしれないが、じゃぁナビゲーターってそもそも何なの、ってどうしても思ってしまう。というか、メダルを取った直後のお祭り騒ぎ以外、彼らに任せられる役割ってあるのだろうか・・・・?

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 付け焼刃の知識を得意げに披露したかと思えば、選手と差しで話した映像を差し込んでみたり、その時の会話を彼らの貧弱な語彙力で再現させることに、いったい何の意味があるのだろう・・・・。しかもギャラも相当高くて製作費はそこで跳ね上がるそうじゃないか。もちろんそれは受信料からでしょ。もういい加減にして欲しい。はっきり言おう、ナビゲーターなんていらない。仮にどうしてもそういう役回りが必要だというのならば、元アスリートか、少なくともニ十年以上取材経験のある方に任せるべきだと思うぞ。

 更に眩暈がするのは24日開幕するパラリンピックの応援大使に就任した輩は、誰もが認めるこの分野の目利きだと自身で思い込んでいるそうなのです。まるで悪夢。頑張りは理解せんでもないが気が狂いそうです・・・・。絶対に観ない!

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 甲子園初日予想

 なんの脈絡もございませんが、夏の甲子園の初日の予想を一つ。こういうことをするのは十年ぶりでしょうか。優勝予想も華々しくしたいのですが、それは明日。少なくとも今日出る6校から優勝チームは出ませんのでご心配なく。つまり今日は大勢に影響のない三試合ってこと。というわけでリハビリとウオーミングアップも兼ねて・・・・。

第一試合

日大山形(山形)ー 米子東(鳥取

 なぜか「ボーイズビーアンビシャス」で始まる校歌を持つことで有名な日大山形。投手の枚数は多いが、与四死球の数も多い。唯一まともな制球力を持つ斎藤がエース。打撃もほぼ並。

 一方の米子東は県内では鳥取西と競う超進学校。頭脳は今大会出場校の中でもトップ。選手の試合の綾や流れに対する理解度は高い。しかし実力は低い・・・・。

 観客が入れば米子東にはOB力が高いので恐らくアルプスを満員にして応援や雰囲気も選手の士気を高めるはずだが残念ながらその光景はない。逆に毎年山形勢のアルプスは友情応援の西宮あたりの公立校がブラバン引き連れ参戦してもガラガラ。選手はそれ見て意気消沈のところ、言うまでもなくその心配はない。

 地力の差は結構あるが、案外縺れると見る。しかし最後は日大山形が引き離す。

 米子東にハンディ3

 

第二試合

新田(愛媛)- 静岡(静岡)

 済美の出現で地殻変動が起きた愛媛、というか松山市内の野球地図。遂に最終兵器新田が甦った、と言いたいところであるが、いかんせんブランクが長すぎ。しかも意外にも夏は初出場。初勝利は遠いと見る。

 静岡も名門ではあるが野球推薦の枠は多く、毎年県内では必ず上位に食い込む隠れた才能集団。投手高須は大学経由で4年後ドラフト上位指名も見込める逸材。新田は点が取れるだろうか・・・・。

 本来であれば静岡は控え投手も良いので、優勝候補のダークホースぐらいには挙げたいところであるが、監督が新任なのだよな。前の監督が更迭された裏に名門ならではの生臭さを感じている。

 新田にハンディ4

 

第三試合

東明館(佐賀)ー日本航空(山梨)

 この勝負は正直酷。日本航空は春の関東大会で東海大相模に勝った経験を持つ言わば猛者。地元近畿出身も多い。初出場の東明館に勝てと言うのが無理な話。

 東明館にハンディ6

 本日はこんなところでご勘弁を。