Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

目覚めよ 日本ラグビー!!

 終わったことをとやかく言うつもりはない。この先、日本のラグビーがどう進んでいくのか、オタにとってはそここそが全てであろう。

 結果としての二勝二敗というのは、御の字という線もある。何はともあれ日テレには顔が立った、といったあたり。仮にこの先勝ち進んだとしても、数字が見込める時間帯に試合はない。勝とうが負けようがアルゼンチン戦にて、一足早くメインスポンサーにとってのW杯終わりだったのかもしれない。

 とはいうものの、その一方で視聴率は伸び悩んだ。

hochi.news

 所詮は電通が勝手に出している数字なので、どうでも良いっちゃ良いのであるが。清宮氏が事実上あらゆる役職から退いた時点で、取り巻きであった電通の連中も協会から一掃された。なので数字は出ないと踏んでいたがその通りとなった。

 しかして、バスケW杯の順位決定戦にも及ばないというのは想定外。

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 地上波はまったく視ていないのでなんとも言えないが、メディアへの露出はこちらが圧勝していたと思う。なのにこの数字ってことは、電通ラグビーに見切りをつけ、これからはバスケで美味しい思いをしたい、きっとそういうことなのだろう。望むところではある。

 しかし、W杯の八強よりも五輪出場の方が価値が高かった、その事実がスポーツマーケット界隈を一人歩きしていくのは拙いな。世間も、競技人口が多く元来人気種目でもあるバスケと、マイナー競技のラグビーとの潜在的な人気の差が数字となって表れた、そう解釈するだろう。これでスポンサーは逃げる。ラグビーは一気に冬の時代に逆戻り。身から出た錆。それらはすべて自分たちの責任であろう。着任間もない土田氏には悪いが、協会の現体制は総辞職すべきであろう、しないけど。

 今回の敗退を、果たして協会がどこまで自分のこととして捉えているのか、そこが問われてくると思う。現場を預かるJJをはじめ、リーチや堀江、流に中村、ラブスカフニなど、主力選手も一斉に代表を引退する。四年後を待つまでもなく、日本代表はスカスカ。誰がどうやって立て直すのか。代表選手は総入れ替えに近いのだから、やはり協会のお偉いさんにはこの機に身を引いてもらいたいものだ、しないけど。

 結局この四年間、若手の台頭や新戦力の躍動はなかった。それをもってして日本ラグビーは敗れた、イングランド戦の直後にそう書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

 若手の底上げがない以上、主力は四つ年をとった。チームとしての経験値は上がったのかもしれないが、それは内向きなアドバンテージであって、残念ながら対戦相手への脅威とはなりえなかった。

 ワールドカップとはラグビーにとってプロモーションの場である、それも四年に一度の。残念ながら今回、素人目にも日本代表の試合を観るとワクワクする、そういう魅力に欠けていたのではないか。それではお茶の間は食いついてこない。

 ラグビーは元来ごちゃごちゃして伝わりにくいスポーツ、というのもあるが、結局のところ判りやすいスピードのある選手が現代表にはいない、これに尽きる。戦力としてもそうだが、ライト層を引き付ける意味でもそこが足りない。それはバックスだけではなく、FWにも言える。今回の代表の結果以上に、ラグビー界における人材難を思い知るのである。

 二年ほど前だったか、大学二年以下を対象にトライアウトをやればいいのに、そんなことを書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

 別に今大会を想定していたわけではない。四年後、八年後を見据えてできないものかと。その根底には、新しい戦力を見つける場がないことと、選手にとって大切な時期を、大学に丸投げしているままであるのが気になっていたのだ。

 協会が何もしていないとは言わない。山川出版の社長が高校生相手にサイズのある、もしくは脚の速い選手を集めて一泊二日ほどの合宿をやったりもしているようだが、果たして平尾プロジェクトとどう違うのか、なんだかよくわからない。

 U20代表の強化がそれなりにできていれば、こんなことは言わない。ところがこの夏、彼らは南アフリカで開催されたW杯で見事に全敗してくれた。その世代のトップカテゴリーから陥落するようだ・・・・。

 正直、協会に訊いてみたいのだが、ちゃんと選手を選んでいるか?

 選考は相変わらずブラックボックス。はっきりいえば、どういう基準で、どういう選び方をしているのか、疑間が残ったからこそ言うのだ。

  例えば伝統校同志社から三名も選ばれていた。関西勢からは関西学院と並んで最多の選出。因みに早稲田も三名。一方で、京産からはわずかに一名、天理からはゼロ。今年もこの二校が鎬を削り、関西大学ラグビー界のレベルアップに貢献するというのは言うまでもないところ。

 選考の舞台裏は知らんが、京産や天理側が出し渋ったとは思えない。同志社の三人が活躍したのなら話は違ってくるのだが、大会を通じて存在感は薄く、また秋の公式戦が始まり、この三人はチームに戻っているようだが特に起爆剤になっているわけでもない。

 同志社自体、開幕三連敗で入れ替え戦行きが濃厚。どうやら選手層が厚いというわけでもなさそう。そんなチームから三名も選ぶというのは、U20を軽視しているというか、一体何だと思っているのか・・・・?

 関西協会は同志社OBが牛耳り、日本協会のトップが土田氏である以上、この選出は当然だろ、そんなところか、吐き気がするわ。

 U20や高校日本代表やその候補たちは次世代の日本代表である、という意識が協会からは感じられない。選考やチーム編成に情実や忖度が蔓延っているからだ。これではロブ・ペニーにも大会中に逃げられるわな。

 紹介したーつ目の記事の中でこう書いた。

 つまり、U20前後の世代を、どこが責任を持って育成するのかが明確になっていない・・・仮説①

 またこうも書いた

 世界と互角に闘うためには、U20からの二年間、ラガーマンたちがどこまで覚悟してラグビーに取り組むかが問われてくるのであろう・ ・・・仮説②

 この二つの仮説にある程度でいい、正しさがあるのなら、日本ラグビーのレベルを上げる鍵は、高校を卒業してからの四年間こそにあり、ラグビー日本代表にとってもそこが生命線となる、という結論に至る、そう言うと極端だろうか。

 大学二年以下に一斉トライアウトをすれば、と書いたのは、技量や人材発掘に留まらず、我こそが日本代表にならん、という覚悟を試す、踏み絵とまでは言わないが、その起点にもなると思うからだ。つまり、協会や大学にラグビー日本代表を支える、という気概は薄い。同様に、この国の高校や大学のラガーマンも妙に冷めているように感じている。これは極めて危険な兆候だ。

 花園で活躍する選手のほぼ100%が大学に進学する以上、大学以外に選手を育成する機関はない、それがこの国のラグビーの実情である。ラグビーエリートたちはそれぞれの大学で宝物のように扱われるが、結局、選手としては四年間足踏みすることとなる。しかもその四年間は、一流大学からー流企業へ進むサラリーマンとしての生き方と、ラグビー選手としてのそれを、天秤に掛け続ける月日でもあるのだという、知らんけど。ならば一斉トライアウトをして、自らが決意し手を上げさせる方が潔いのではないか、そういうことだ。

 何でもそうだが、教えたからってできるようになるものではない。たとえ優秀であっても、”学ぶ”、という思いがあるかどうかが決め手となる。例えば優れた高校ラガーマンを一同に集め、そこに世界的な指導者を招いて手取り足取り技術を教えても、肝心の選手たちに、その力テゴリーの代表になりたいという思いは薄く、伝統校へのスポーツ推薦の必須資格を得るためにここに来ています、では意味がないってことだ。

 

 リーグワンがJリーグを口ールモデルにしていることは言うまでもない。Div1~3に分類したり、地域に根差すチームを作れというのもそのまんまである。ならば徹底的に真似たらどうか。Jリーグには特別指定選手という制度がある。ユース世代のサッカー選手に対して、所属クラブ 連盟の枠を超えて高いレベルでのプレーができる機会を与えるための制度、だそうだ。五年前からはJクラブにプ口選手として加入が内定している選手、となっている。

 まぁ、そこまでせんでいいが、一つ前の制度は真似るべきだろう。たとえばラグビーの場合、高校生を対象に年に数回高校代表候補合宿を開催している。そこで優秀なパフオーマンスを示した選手に対して、特別指定選手を打診してみるというのはどうか。   

 受け入れるかどうかは本人次第。納得し、卒業後すぐにその選手が欲しいというリーグワンのチームが現れれば、そのままプロ入りすればいい。福井のケースがそれにあたる。プロとしてのオファーがなければ、いったん大学に進み、成長が認められた段階で、在学中でもアーリーエントリーしてリーグワンに入団する。

 この制度は、作ればそのまま運用できる。選手本人、在籍する高校、進学予定の大学、リーグワン、おのおのが納得すれば何か特別なものを作る手間も大した費用も発生しない。それ以外にもメリットは多い。たとえば今のリーグワンでは、お世辞にも高卒の新人を受け入れる環境は整っていない。選手寮はもちろん、ジュニア専門の指導者や、そもそもその育成経験もなければ対戦相手もない。なので、いったん大学のラグビー部に籍を置いてもらう。育成は基本的には大学に任せ、月に数度プロの練習にも加わり、体力測定や血液検査をし、ついでに力ウンセリングを通じて選手に合ったトレーニング手法や食生活についてアドバスを伝える。

 学費についてはリーグワン側に持ってもらいたい。Jリーグはそうしているようだ。それだけでも選手の親御さんは助かるはず。在籍する大学ではJrの公式戦や、実力があれば一本目に出てもいい。また晴れて入団後も、大学にもラグビー部にも籍を置き続け、寮にはそのまま住まわせていただき、大学の卒業資格も得られれば、リーグワンはもちろん本人にとっても良いこと尽くし。リーグワンのチームは圧倒的に関東周辺に多いので、東京の大学からなら充分通えるではないか。

 しかしそれだと大学にとってデメリットだらけだ、という向きもあるだろう。だが、まかりなりにもプロとなった、もしくは予備軍の選手と一緒に同じ寮で暮らし練習もしていれば、個や組織のスキルはもちろん、心構えも伝わるのではないか。どうせ上級生になれば選手の半分は実質学生コーチになるのだろうから、プ口入りした彼らが、在籍中はスポットで教える側に回るのもいいと思う。実力が伸びなくて、結局プロ入りが叶わなかった場合は、そのまま大学ラグビーに専念し、アピールを続ければいい。

 伝統校が特別指定選手受け入れるかどうかは判らない。この国のラグビーのレベルを上げたい、その思いがあるのなら認めるだろう。ただ強制ではないので、そこは各大学の判断となろう。腰掛ではプライドが認めない、というのなら仕方ない。それは選手にとっても同様だ。実力は文句なくても、プロではなく早明戦に出たい、または一流企業への就職や医者を目指している、そういったいわゆる藤島大好みの選手なら断ればいい。

 特別指定選手になったが、途中でやめたい、普通の大学生がいいというのもありだろうし、自分のやりたいことが他に見つかったのなら辞退できるようにすればいい。選手個人のキャリアプランやその時々の意志、大学の各部が貫いてきた方針は優先させるべきだ。つまり、特別指定選手というのはそれらを丸呑みしてくれる大学との間だけで交わせばいい。たぶんJリーグの場合も、すべての大学がそれを受け入れているわけではないのではないか。

 ラグビーエリートたちは、夏前の高校代表候補合宿が始まった段階で、自分の生き方を真剣に考える岐路を迎えることとなる。そんなに早く一生についてを考えさせなくても、という声が外から上がるであろうが、たとえば野球の場合、三年生の秋にプロを目指す選手には志望届を提出させている。それが三ヶ月ほど早くなるだけの話である。サッ力一の場合はもっと早くに進路を選択しているはずだ。

 当然、毎年二月に選ばれるラグビー高校日本代表は特別指定選手で構成される、というのが望ましい。将来、サラリーマンになりたいという選手に強化費を充てるというのはさすがに違うと思うからだ。

 つまり特別指定選手という制度があれば、少なくとも今よりももっと真剣に、各力テゴリーの代表選手を選ぶようになるのではないか? 候補合宿をやってみたら、特別指定選手を断るような選手ばかり集めちゃった、というわけにはいかないだろうし、顔ぶれがリーグワンの狙っている選手とあからさまに違う、というのではさすがに問題となろう。

 選手にとっても、お金を稼ぐことはもちろん、将来の仕事やラグビー、桜のジャージについて、より現実的に、かつ真剣に考える機会となるのではないか。才能があれば、なおのことそれは早い方が良い。現状、優秀なラガーマンは決まって大学に進学するが、それは多くの選択肢を示せているように見えて、実際は結論を先送りにし、目標を曖昧にしているように感じるからだ。


 もう二十年以上前になるだろうか、極めて才能に溢れる高校生ラガーマンが、伝統校に進学後、超一流企業に就職しそこのラグビー部に在籍することとなった。彼は入社の際、チームを日本一にしてみせる、そして英語が得意なので、国際事業部に興味がある、そう抱負を語った。

 結局その数年後、彼はトップリーグの別のチームに移籍した、プロ契約で。代表にも選ばれたが定着はしなかった。ラグビー選手として伸び悩んだのは、本人の責任だけではないと感じた。周りがもっと適切なアドバイスをしていれば、またそういった節目を示していればとも思った。

 もちろん、彼がその折々で充実していれば大きなお世話であろう、彼の人生なのだから。ただ、結局はプロのラグビー選手になるのであったなら、そこだけなのだ。私が彼の才能に惚れていただけに、という話である。

 優秀なラガーマンラグビーの道を究めるべきだと思う。厳しく険しい道であろうが、そこには選ばれた人しか足を踏み入ることは許されない。たとえ途中でドロップアウトすることになっても、その経験すらわれわれ並みの人間にとって、金を払っても得ることのできない宝物であろう。きっとその人の人生を豊かにするはず。もちろん成功すればなおのことだ。

 何にでも言えることだが、優れた人材であればあるほど、人には歩めない道を選んでもらいたい、そう思うのだ。

 

 この国のラグビー競技人口はたかだか10万人。マイナースポーツである。共に四年に一度のW杯、ベスト8を賭けたラグビーの試合が、結果19位で終わったバスケの順位決定戦に視聴率で劣っても、世間は普通に受け流している。今回の代表メンバーは皆、そこを理解している。だから少しでもラグビーという競技を世間に知らしめなければ、その使命感のために闘っている。

 世界で勝つだけではダメ、勝ち続けなければならない、その決意には悲壮感が滲む。果たして、協会にその思いを汲める人間がいるか・・・・?

 いない!

 秩父宮の改悪に数百億もの金を動かせるような、そんな政治力というか、変な力だけは持っていて、その既得権益を守るために存在するムラ社会、それがラグビー日本協会だからだ。

 もう一度書く、”協会や大学に、ラグビー日本代表を支える、という気概は薄い。同様に、この国の高校や大学のラガーマンも妙に冷めている”。

 先の記事で上げた内容の肝を再掲する。

 今回報われはしなかったが、この国プライドを賭けて闘った日本代表選手に帯びる熱を、大学ラグビーや花園から感じることができない。日本代表の体現するラグビーと、大学や高校のラグビーが、あまりにも離れた場所にある、そう感じるのはなぜだ!?

 

 毎年夏前に高校日本代表候補合宿が開催される、というのは先に書いた通り。 オタとしては参加メンバーを入念にチェックする、それは恒例の作業である。 すると毎年とは言わないが、あれっ、という選手が混ざっていることに気づく。 目立った戦績はおろか、一本目として公式戦にも稀にしか出場していない、そんな選手が選ばれていたりするからだ。怪我でもしていたのかと事情通に訊ねると、あれは誰々の息子、これは誰々の孫・・・・。つまりムラの中の住人のご子息の推薦入試が上手く運ぶよう、協会が肩書をつけて差し上げているようだ。

 こういうのもあった。ある老舗某大学のスポーツ推薦入試の合格者に、花園常連校のマネージャーが含まれていた。毎年枠は十人そこそこ、狭き門である。その門を選手ではなくマネージャーがこじ開けたのか、部の運営も大変だから、裏方にも即戦力が要るというわけか、そう妙に感心していたら、選手として入部するのだという。そういえば一般推薦じゃないし・・・・と、混乱する頭の中を整理するためにその選手?の戦績を改めて調べてみると、地方予選にほんの数試合、合わせて数十分ほど出場していた。更に調べてみると、某伝統校OBのこれまた跡取り息子であることが判った。

 恐らく、自分の母校では実力的に無理だから、そこが引き取ったのだろう。引き取ったのか、引き取らされたのかは知らんが、これは火種を抱えることになる、揉めるぞ、そう思ったら、某大学は案の定そのシーズンで二部に落ち、しっかりと落とし前を付けさせられたようだ。笑えない話であるが、実はこういうのがゴロゴロしているのがこの世界なのである。

 かように、ラガーマンたちは高校の時から、ムラ社会の存在に、音もなく忍び寄るその影に、折に触れて直面する。”その枠、自分のものだったかも”、”本当ならあいつが手に入れるべきものだったのに”、ムラの掟を思い知る瞬間である。彼らが冷めたとしても、決して責められるものではないだろう

 ムラ社会であるラグビー日本協会は、当然そこに住まう住人たちのためのものである。彼らが吸う蜜が甘ければ甘いほど、それを守ろうと必死になる。恐らく今回も改革なんて無理だろう。このままでええわで終わる。その裏で、代表選手は文字通り骨身を削って海外の強豪と闘う、この矛盾する構図・・・・。

 彼らが背負う使命や志が重すぎて、引き継ごうという若手が現れなかった、それがこの四年間の総括で良いと思う。

 

 最後になるがこういう記事が出てきた。

www.nikkei.com

 恐らく谷口が書いたのだろう。有料記事なので読めないが、”準代表” というのが引っかかる。どうせ協会のことだ、頓珍漢なことしかせん。たとえばリーグワンで燻る二、三年目までの選手を掻き集めて若手と称してを海外に出すとか、そんなんでお茶を濁すのだろう。ー番手を入れなきゃならないのは、大学の四年間だっつーの! まぁ、谷口は頑張っているので応援する。小遣いが余ったら読む。

 また、こういうのも出てきた、

www.sanspo.com

 ”大学ラグビーのスキームを変える” とか、”日本協会の土田会長には、ぜひ大ナタを振るって" とか勇ましく書いてるけど、”U-23(23歳以下)の代表チームを恒久的に設置” って時点でやっぱりズレてる。世界を見渡したって23歳は若手じゃないって。

 ついでだけど、あの嫌な奴までこんなことを、

www.tokyo-sports.co.jp

 まず、おまえが保護者の内田樹を連れて中国へ武者修行に行って来いやっ!

 ただ、もう特にラグビーを愛してなどないような輩までも、こういう声を出し始めるということは、遅きに失したとはいえ、海外に出ろとか、ユース世代に経験を積ませろとか、そういうのが共通認識となって方向性だけは固まるのかなと。

 個人的には手っ取り早いところでいえば、まずリーグワンからプロ化を渋るチームを締め出してスリム化すべき。でっ、それらを社会人ラグビー協会として独立させる。一流企業ばかりなんだから伝統校とも親和性は高い。学生の受け皿にというのも含めて合体して、そこで対抗戦とか交流戦とかOB戦とかを気の済むまでやりまくればいい。 

 とにかく、今回の予選敗退を機に、制度疲労や構造的な欠陥という膿を出し切って欲しい。でもなぁ、それでも協会は動かんよ。絶対に大学ラグビーに手は出さない、聖域のままであるのでしょうね。なぜならば、ラグビー日本協会は伝統校の出先機関なのだから。

 合掌