Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

Rの時代 Ⅶ

 諦めました・・・・。

 目前に控えたラグビーW杯、日本代表の応援はほどほどにして、世界のラグビーがどこへ向かうのかを観察することに切り換えます。

 今年度に入って、ラグビーの記事は ”Rの時代”、というタイトルに統一しました。四年に一度のワールドカップを、内輪受けでもいいから盛り上げたかったのでそうした。いちいちお題を考えるのが面倒臭かったというのもあるが。

 ”R” というのはいうまでもなく、”Rugby” と”和” をかけたわけだ。われながら安易なネーミングだと反省している。しかし、そこにedカードも重なってくるとは、お釈迦様でも・・・・。

 ただし、カードについては、7月に南アフリ力で行われたU20W杯でも、日本代表のキープレイヤーたちがレッドカードを受けている。

www.rugby-japan.jp

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 背景には今年に入ってタックルの基準を肩より下に変えるなど、危険なプレーに対し厳格に処するとWRが示唆していたというのに、LEAGUE ONE 以下、そこへの適応が甘かったからだろう。結果として、日本チームは力テゴリーを問わず、タックルが高かったり反則への意識が薄い傾向にある、とレフリーたちに共通認識として刷り込まれたのだと思う、知らんけど。そこは事前にしっかり抑えるべきでなかったか。どうしてこういう動きを、素早く、そして柔軟に受け入れようとしないのだろう・・・・?

 実はルールやレギュレーション変更などに対して後手後手に回るという失態は、昔から日本協会のお家芸の一つである。確か、ラインアウトのリフティングが導入されたのはシーズン中の12月だった記憶がある。96年のこと。

 また、今のように体にピタッとフィツトするジャージが導入可能となったのが03年のW杯からであったが、日本代表ときたら、規定変更を読み込んでおらず、ダボダボのやつでオーストラリアに見参・・・・。どこの田舎チームかと思ったわ。おかげで小野澤なんかジャージの袖や肩口を捕まれて振り回されてました。

 しかもその開幕の三週間前に、わざわざトップリーグの開幕をやるという地獄絵図。代表の選手は合宿を一時切り上げて、自分のチームに戻って試合をさせられたというからたまりません。つくづく協会の仕事のできなさには呆れる、というか、おまえらときたら、どこまで代表の邪魔をすればいいんだよ! 。変われないのか、変わる気がないのか。

 ただ、この手のお粗末さは、エディーが就任してから一旦なくなったのだがな・・・・。おそらくあの頃の緊張感は、もうないのでしょうね。

 

 

 先週のイタリア戦後の選手たちの対応を眺めていると、なんとなく、 ”W杯で結果を出せばいいんだろっ!” 的な居直りが見られるような気がするのもどうかと。それができたら誰も言わんし、アナも訊かんて、ええ。

 解説の田中、五郎丸も結構辛口で良かったですが、”それって、夜中だからできるんでしょ!” と、突っ込みを入れたくなりました。あっ、田中は違うか。あいつはいつものことや!

 本番では二試合のゴールデンでの放送が待ち受けている。五郎丸はそこでも解説を任されると思う。きっとー転してマイルドな口調に切り替えるのでしょう。一方、田中はあかんやろね、恐らく。ということで、田中起用の時間帯や、五郎丸の語り口にはフィールド上よりも注目に値するかもです。

 代表に目を移すが、間に合うとか間に合わないとかではなく、もともとやる気がないのと違うか・・・・? ジェイミーにやる気がなかったら、当然、ブラウンもそうなる、ってことで、W杯を目の前にしてこんなこと言いたくはないが、さすがに、もうダメかもしれないね・・・・。逆神にならんことを切に望みながら、そう呟やいておきます。

 

 今後、世界のラグビーがどこに向かうのか、そんな大それたこと、私ごときに判りません。がっ、これだけは言えるのでは、ということが二つある。

 ーつはより安全なスポーツを目指していくということ。具体的に言えば、タックルの基準もそうだが、たとえばスクラムの孕む危険性、特に一列の選手への負荷を軽減させる方向に舵を切ったと思う。またラインアウトのルールも整理されていくはず。結果としてセットプレー中に怪我をするリスクは減り、マイボールのキープ率も上がるのではないかと。ここは体格的に不利な日本にとって有利に働くと思う。

 もうーつは国籍。選手の生まれた国がより優先されるようになるのでしょう。その方がシンプルでいいと思う。ですが、この点は留学生や助っ人頼りのわが日本にとって厳しい。ただしこの流れでは、サッ力ーの基準に倣うだけと言え、それではラグビーらしくはないだろ、っていう意見も出てくるのでしょうね。

 ラグビーはー部の国だけで行われるマイナースポーツではあるが、一応ワールドカップについては、世界第三のスポーツイベントだとの自負もある。なので差別化というか、五輪やサッ力ーとは違う、そう言える部分を残しておきたがるとは思う。

 ただし、日本はあくまでそういったフォーマットを巡る変遷の度に翻弄される側である、ということは自覚しておかないと。決してそれらを決めるプレイヤーに混ぜてはもらえない、ということを。だからこそ、今回のタックルのルール変更などがあれば、どこよりも迅速に受け入れないとダメなはずでは・・・・。

 

 これからのラグビーの流れを簡単にまとめると、体格差はセットプレーでは出なくなるであろう。しかし、フィールドプレー中でのその優劣は顕著になる、そんな感じ。

 まさに今、バックローだけではなく、バックスリーにも190cm 台が必要と言われている。走れる超高身長の選手への需要はさらに高まっていくことになるのでしょう。日本はそのニーズに対してどのような手を打つべきなのか、そこが間われる大会になるかもしれません。

 言うまでもなく、今大会も大型選手は海外産にフルアウトソーシングしている。これは日本ラグビー界が構造的に抱える問題。そんなの今に始まった話ではない、そう開き直られればその通りなのですが、ものごとを理解することと対応することと克服することは、それぞれ異なる次元の話。大昔から判っているのなら、早くなんとかせぇーっ!、ってことですわ。

 その反面、サイズはないがきらりと光る選手が世界にはいるのも事実。たとえばバックスリーなら、 ハーフぺニーはウェールズの主軸として実に息の長い選手であるし、コルビは今大会でもトライを量産するであろう。バック口ーでもジョージ・スミス、ポーコック、クワッガ・スミス、フーパーなど、サイズがなくとも、大型選手と伍して闘える選手はいたし、今もいる。ではそのための条件がどこにあるのか、背の低い選手に望まれるプレーとは何なのか、大会を通じてその手掛かりを探せればと思う。

 またミスマッチや凸凹が生じた際に、周りの選手がどうフォローすべきなのか、そこもしっかりと確認・点検したいですね。

 まぁ、もうここまで来たらとやかくは言いません。結果が出なけりゃ協会や大学ラグビーが悪いということで、これまで通り叩き続けるし、ベスト8に残れれば、選手はよくやった、で丸く収めましょう。つまり両建てで行きますよ、ええ。