Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

日本ラグビーの現在地

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 自分を知るのはつらいものである。初恋や進学、就職に結婚、昇進、男はそれらを通じて己というものを嫌というほど思い知るのである。書いててツライわ、ああツライ。

 まぁ自分のことなどどうでもいい、日本ラグビーなのである。

 二年前のW杯以降、我々はラグビー日本代表の現在地というものを知らずにいた、いや知らされずにいたと言った方が正しいかも。あえて立原道造の詩に準えて言うなら、”知ることもなしに、知られることもなく” といった風であろうか。とにもかくにも判らんままだったわけですわ。その間、流れた代表戦はイングランドアイルランドスコットランド・・・・。それらがあれば、この二年間、現在地を知ると同時に、我々はもっと楽しめたことでしょうよ。まったく、ラグビー以外も止まっていたからいいものを、他が動いているというのに取り残されでもしてたら気が狂っていましたよ、ええ。

 でっ、ようやく30分後にライオンズ戦のゴングは鳴る! ついに現在地が判る時が来たのです!

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 ライオンズで思い出すのがリーチとジェイミーの関係がギクシャクしたというやつ。四年前、チーフスがライオンズの対戦相手に指名されたので、それに出たいからと代表招集を断ってましたな。以降、W杯期間中も二人の関係は上手くはいってなかった。まぁ結果的にそれが吉と出たのですけどね。何が言いたいかといえば、それだけ世界のラガーマンにとってライオンズに選ばれたり、対戦できたりというのは名誉なことなのです。まさに歴史的、っていうか、対戦できること自体が奇跡なんだけどさ・・・・。がっ、日本のメディアはそのあたりをまったく理解していないご様子、別にええけど。

 野球に例えるならば、MLBのオールスター、とまでは言いませんが、ヤンキースレッドソックスを中心とするア・リーグの東地区の選抜チームと侍JAPANが対戦する感じなんすけどね。サッカーだと、イングランドとオランダ、ポルトガルの連合チームと日本代表が戦う感じか。でっ、あえて言いますが、それってどっちも絶対に実現しないでしょ! もうすぐオリンピック始まりますけど、アメリカはMLBの選手すら送らない始末。サッカー日本代表イングランドに試合のオファーを出したとして、果たしてまともに扱ってくれるかどうかすら怪しい。ところがラグビーの場合、もうすぐ、あと少しでキックオフ、いやぁー、楽しみだ!

 ポイントはマクロ的にいえば、どこまで日本代表が飢えているかでしょうね。W杯以降、多くの選手がCMに出たり、お座敷の声が掛かったりでお腹いっぱいだったらあかんでしょうな。ミクロ的なポイントでもあるセットプレーにもそのあたりははっきりと出ると思います。スクラム押されたり、ラインアウトが普通に取れなかったら、その時はこの二年間さぼってた、ってこと。

 個人的には前回のW杯で食い足りない思いをしたマフィーと初Capのフィフィタを楽しみにしたいですね。この二人のフィジカルはライオンズをも凌駕すると思っているのですが、逆に空回りする可能性もある。特にレフリングは日本に厳しめにくるでしょうから、ええ。なんてったって南ア戦前の大事な身体だもん、ちょっとでも肩にかかろうものなら一発レッドでしょうね。

 泣いても笑っても30分後にキックオフ、ラグビー日本代表の現在地、皆さんと一緒に見届けたいと思います!

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