もみじ饅頭みたいなもん配るからぢゃ!
序盤の阪神のもたつきに、思わずそう怒鳴った方も多かったのではないでしょうか、私がそうです。
それにつけてもやりまっしゃろ、森下。あいつはやらかす奴なんやと、ブログ立ち上げ時からずっと言い続けてきましたが、ご理解いただけたのではないかと。良い選手だとか、ドラ1候補とかではなく、やらかす奴 なんだと、三年前から一貫して言ってきたのはここだけです。ドラフト系のサイトやらYoutuberとかも多いようですが、ここだけですからねっ!(魂の叫び) 今後ともご贔屓にお願いしたいものです。
まぁ、まさかうちに来るとは夢にも思ってもいませんでしたが、ええ。やっぱドラフトって良いですなぁ♪
それでは、もう来週に迫っているドラフトについて。
今年のドラフトは大学生投手を中心に豊作だという。そんな年にドラフトへの興味が沸かないというのも困ったものである。まぁ、いろいろ一通り眺めてもみたが、気持ちは揺れないなぁ。
やはりMLBでもタイトル争いができるとか、日本で数年続けてタイトルを獲れるとか、そんな突出した選手が現れない限り、食指は伸びないような。贅沢な話である、すいません。
巷では特に東都六人衆だとかの評価が高いようですね。確かに良い投手ではある。がっ、東都というのがどうにも・・・・。そう言うと、お前は去年専大の菊池を新人王候補に挙げてたろうが、そう突っ込まれそうですね。とりもなおさず反省しています、甘かったと。
言い訳すると菊池は二部だったので、正直あまりチェックできず、代表候補合宿や代表戦での投球を鵜呑みしてしまった。これからはもっとしっかりと観るようにします。時間があればですが、それじゃいつまでたってもダメじゃん、トホ・・・・。
ではお詫びモードの流れで、まずは秋に入って評価を上げている中央の西舘から。
西舘勇陽(中央大 183cm79kg 右右)
開き気味のフォームから終始クイックで投げる独自のスタイル。指にしっかりと引っ掛かったストレートは確かに目を見張るものがある。120㌔台の大きなカーブで緩急も付けられる。力ットやスプリットもプ口仕様。秋に入ってコントロールが安定し、K/BBの数値も抜群に改善と良いこと尽くし。しかし、である。所詮は東都のストライクゾーンであることを忘れてはならない。
私に言わせれば制球はアバウトで、崩れかかったところをガバガバのストライクゾーンに助けてもらい持ち直す場面の連続。また、この試合任せた、だけではなく、このイニングは頼んだぞ、そういったチームの命運を託すような場面で冴えない。
プレッシャーに弱い、というよりも、はっきり言えばチームを背負える投手ではない、ということだろう。よくいるビハインドの場面でベストの投球をするタイプ。このあたりが青学の常広との差。
確かに素材は悪くないが、見た目にも神経質そうでハートは強くない。なので言われているようなリリーフ向きでもない。常にセットだから大丈夫というのでは、あまりに乱暴ではないか。
たぶん先発しか無理だろう。しかし今のスタイルだと、ー本調子になって打たれだすと止まらんぞ。となると、脚をゆっくり上げろとか、脚を上げ切った段階でタメを作れとか色々言われることとなる。しかしなぁ、それができたらやってるって。
いまさらゴチャゴチャ言っても仕方ないか。勝ち負けではなく、QSだけを目安にして四番手あたりで先発で回してやるのがベスト。本人のためにも楽天、北海道、西武でのびのびプレーすることをお薦めします。間違っても巨人、阪神、中日には指名されないよう祈る。
武内 夏暉(国学院大 185cm90kg 左左)
こんなひねくれ者の私にも師匠がいた。子供の頃、たった半年野球を教わっただけであったが、私の野球観はすべてその方から授かったといって良い。
今思えば、その方は南海ファンの鶴岡信者であった。常にシニカルではあるが、野球については物事の真髄に迫っていた、そう私に思わせた唯一の方であった。
彼は日頃からこう言っていた。
「野球は恰好でするもんやで。 ケツが大きなかったら、ユニフォームは似合わへんやん。」
そう言われてから私はスラパンを常に二枚履くようになった。 お陰で夏はムレて仕方なかった。
「相手選手で注意するのは、長身、撫で肩、猫背や!」
以降、私は試合開始の整列の際は猫背で通した。不敵な笑みを浮かべて見せ、俺ってやる奴なんだぜ、敵にそうアピールしていたのだ。
結局その癖は五十を超えた今でも抜けず、私は猫背のままである。その方が私に残してくれたものの一つなのである。
枕が長くなった。武内について語ろう。
彼は撫で肩ではなく、いかり肩である。何が悪いねんと言われそうだが、実際のところ、私はいかり肩の好投手を知らない。唯一の例外は高橋一三さんであろうか。V9時代の彼の活躍は見たことないので、日ハム時代にギクシャクしたフォームで投げているイメージしかないが。つまりあまりいないのだ。
田中正義がドラフトの目玉であった時も、いかり肩を理由に私は懐疑的であった。果たしてこのドラフト、武内はどうなのか・・・・?
球は速いがこれといった変化球はない。ゆえに奪三振率は意外なまでに高くはない。何か特別な変化球がない限り、本人が望む先発で通用するとは思えない、そういうと言い過ぎか。
全国のいかり肩球児の希望の星となって欲しい、そう願っている。
下村 海翔(青山学院大 174cm73kg 右右)
下村は村上頌樹の活躍で評価を上げたのではないか。積んでいるエンジンは軽く上背もないが、制球は良く球の回転数が高く綺麗な投球フォームで投げる。そういう投手であれば、思い切って1位でいこう、そんな風潮が今年に限るとあるのではないか。下村はすべて当てはまる。間違いなく外れ1位はあるだろう。
個人的には村上ではなく、広島に進んだ福井を連想するなぁ。肘の古傷もあるので、二年は待ってやって欲しい。あまり知られてないが村上同様兵庫産である。ほんま近畿の子はどこにでもいるな。
草加も1位候補だという。これでは不作と言われた去年と変わらん気もしてくるのだが・・・・。最速は150㌔オーバーで、変化球も一通り投げる。更に言えばこの投手の売りは精神面がしっかりしているところ。ただ硬い。テークバックなど、もう少し柔らかくならんものか。
また東都特有のガバガバなストライクゾーンの恩恵を最も受けている投手でもある。特にクーデターが発生する前の今年の春までは。
何といっても近年であれば生田さんの存在は、東都の審判にとって絶対であったからだ。十五年前ぐらいまでの太田さんに匹敵するほどに。実は春の最優秀投手を常広からかっ浚ってもいる。どういう力学が働いたかは言うまでもないであろう。なので主のいなくなったこの秋、少し冴えない気がする。だが、たぶんこれが実力だと思う。
明日以降で、撫で肩の逸材についてご紹介したい。乞うご期待!
最後にもう一度昨日のCSについておさらいをしたい。
まずは何といっても甲子園に詰め掛けたお客さんである。お気づきの方もいるかもしれないが、シーズンとは顔ぶれが一変する。もっとはっきりいえば、客層が違うのである。普段甲子園には近づかないような層がチケットに飛び付くのがCSであり、日本シリーズなのだ。
前回、W杯はラグビーというマイナーな競技にとってプロモーションなのだと書いた。同様にNPBの各チームにとってポストシーズンは、新しいお客さんを開拓するという側面を併せ持っている。そのお披露目の場で見事にホームランを打って見せた森下、改めて大したものだと惚れ直した。
因みに昨日ホームランを打って見せたのは森下のみ。言うまでもなくホームランは野球の華。絵になる漢、つまりは やらかす奴 なのである。
もう一つネタを申し上げると、昨日の関西ローカル中継の解説が矢野前監督であった。罰ゲームはまだまだ続くようである。また達川は「プロ野球ニュース」に出演し、こちらも解説を担当していた。目が泳ぎアシスタントの女の子に突っ込みを入れられる始末。まったくザマミロである。