Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

世界最高峰のラグビー新リーグを目指せ!

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 停滞する日本ラグビー界にビッグニュース! 

thedigestweb.com

www.nikkei.com

 正真正銘の超大物! まぁ、半分は腰掛けかと思いますが、それでも楽しみでなりません。嫁も今から大興奮です!

 ところが、肝心な新リーグが・・・・。

www.nikkansports.com

  二人の美形超大物の後に谷口では、誠に艶消しではございますが、どうかお許しください。

<今日の俺の夢想>

ラグビー新リーグの行方 

 誰がやっても上手くいかないことは認めます。彼女も大変だと思う。そもそも、ビジネスの経験があるとは思えない彼女に、これをやらせること自体どうなのでしょう、ってのがある。彼女の資質云々以上に、任せた側に問題あり。

 まぁ、髭森と清宮では端から無理ってことか。藪木や萩本も、みんなひっくるめて丸っと辞めてくんない。それか、今の日本協会を野球でいうところの”日本野球連盟”のように社会人ラグビー(旧TL)を管轄する組織に棚上げして、それで神戸製鋼とかサニックスとか一癖あるのはそこに残ってくれや。その方が居心地も良いぞーっ♪  大八木や林、大畑、平尾(旧姓西嶋)なんかももちろん合流。何ならオブザーバーとして文化人にして自称武闘家(胡散臭っ)の内田樹や、今やこの国を代表するスポーツライターの名を二分する玉木、藤島の両重鎮、更にはリアルタイムサポーターとして中尾も付けよう。これでバックアップ体制はバッチリ! 現役ラガーマンやOBの講演会やら著名文化人とフュージョンさせた各種セミナー講師のマネジメントなんかもそこで一括管理。これは美味しいぞーっ♪

 んで、それとは別個にプロ化を真剣に検討する新協会を、岩渕や沢木が中心になって立ち上げる。野澤あたりは親に内緒で山川出版の株の供出を条件に一緒にやるか。

 まぁ、冗談はさておき、せっかくNPBが切り開き、JリーグやBリーグが均してくれたこの国のスポーツビジネスなのだから、後出しじゃんけんの旨味を上手く活かして欲しい。しっかり良いとこ取りをしないと。

 直近の新リーグの記事を読む限りにおいては、あまりにもJリーグを意識し偏りすぎだと感じる。現実問題として自治体との不可分な関係や開催試合数など、比較的似通っている同じフットボールを根に持つサッカーを参考にするのは大いに肯けるのだが、それに寄りかかり過ぎるのはいかにも危ない。見えるはずのものが見えてこなくなる。そもそも競技人口という点で盤石の裾野を持つサッカーに倣うのはどうかと。最初から三部構成なんてやってたら、ただでさえパイが少ないんだからレベル下がるだけ。それに実際のところ、今回手を上げたチームのスタッフや所属する選手はみんなプロ化を志向しているのかな・・・・?

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 ここから夢想モード全開で行きますが、まず、ほとんどのチームの本拠地となる競技場が見えて来ない。近鉄ですら花園の指定管理業者から逃亡する有様なので、ある意味当然か。競技場の芝へのダメージや養生などを考えると、サッカーとの共用も厳しいし。自治体はほぼJリーグが掘り起こし尽くした後なので、紐付き箱付きで是非なんてところは皆無。そんな逆風とまでは言いませんが、追い風ゼロの状況で、本当にこの25チームの全てがプロ化に前向きとは思えないんだよな。きっと彼らの中には何十通りものプロ化というものがあるのでしょうし、落としどころを探るのは至難の業です。

 イメージとしては8チーム × 3の三部構成って感じでしょうね。となると言うまでもなく入れ替え戦があるのでしょうが、Jリーグの実情として、一部残留を実質最大の目標にするようになり、結果として魅力に乏しいそれなりのチームを大量生産してしまっているというマイナス面も押さえて欲しい。つまり、Jリーグがしくじった点は大いに参考にすべき。例えば親会社の露出の制限や、ようやく手に入れた広告宣伝費等の税務上の取り扱いなどが良い例。

 今回手を挙げた企業の親会社は優良企業が多いのだから、それらは最初から許可&ゲットして、企業色を前面に押し出したNPB形式でやるのも良いと思うのです。そう考えるとむしろ親和性があるのは、”花園=甲子園”、”対抗戦=六大学” の野球であることにも気づくはず。共に昭和を代表したスポーツである点も同じ。試合数が圧倒的に違うからといって、端から度外視するのではなく、この国におけるスポーツビジネスを改めて俯瞰して欲しいのです。案外NPBの成功事例に学ぶべきことも多いと思うな。

 一つ例に挙げると、NPBのビジネスマインドは参考になるはず。例えば、今もって親会社は旧い体質の大阪本社の食品メーカーである日ハムが、何故札幌であそこまで輝けるのか? 進出以前の北海道は巨人ファンの巣窟であり、西武のサブフランチャイズでもあった。またコンサドーレが定着し始め、サッカーファンからも露骨に嫌われた。更には自治体も一部の方以外はそれほど乗り気ではなかったし。それは札幌ドームとの交渉終盤の札幌市の淡白な対応からも伺える。それでも見事に大成功を治め、ボールパーク建設を決めて大規模な投資・開発をするまでに至った。そこに何があったのか、もう一度点検し学ぶべき。同じ業種のサントリーやコカ西にとってもきっと参考になるはず。

 逆に今回の記事を読む限り、本拠地のほとんどが三大都市圏周辺にしがみついていて、その様はかつてのパリーグの過ちそのものだ! NPBも失敗事例の宝庫、この機会にぜひ学習して下さい。

 思いの外多くの企業が名乗りを上げてくださったことには感謝しかないのですが、それは当初の高めのハードルを一気に下げた証左でもある。プレイヤーが多過ぎるとまとめるのも大変。まずは今のメンバーで大いに議論すべきですが、どこかの段階でもう一度W杯直後に掲げた理想 = ”世界最高峰のリーグを作るという構想” に立ち返り、改めて”プロ化の意味” を問い直すと同時に参入ハードルの位置を元に戻し、そこまでは踏み切れない企業には身を引かせ社会人ラグビーに留まっていただき、袂を分かつことも現実的にありえる着地点だと思うのです。

 ぶっちゃけ言えば、真剣にプロ化を視野に入れているのはほんの数社に過ぎないと睨んでいます。残りはなし崩し的に現状維持の流れを作るために手を上げたと見る。それらを突き放すわけだから、気が付いたら片手で数えられるほどしか残っていないケースも十分あり得る。仮にそうなっても条件は下げず、理想もプロ化の旗も降ろさず、これまでのラグビーとの関係なんかはチャラにして、去年のW杯を通じてラグビーに興味を持ったような若いIT企業などがあれば、彼らに参入の可能性を大いに働きかけて欲しい。

 何にしてもラグビーでビジネスを成り立たせるという信念を共有できる、ある意味物好きな企業は、恐らく最終的に六つか八つぐらいに収斂されるでしょう。因みにそれって清宮が最初に言っていたチームの数です。本人も本当のところは判っていたからこそ口を衝いたのだと思います。ので、まずはその面子で新リーグを”完全プロ化” で立ち上げることを個人的には望みます。

目指すは最高峰リーグ! 

xtrend.nikkei.com

 でっ、何故ここで今年の初め頃まで清宮が宣っていたところの ”世界最高峰のラグビープロリーグ” の話を蒸し返したのかというと、あえて誤解を恐れず言えば、案外それってサクッとできるのですよ。

 今、世界には、最近出来たロシアのプロリーグを含めると、全部で七つ (①プレミアシップ:英、②Top14:仏、③PRO14:愛他、④Russia Premiership:露、⑤TL:日本、⑥MLR:米、⑦Super Rugby:SANZAAR) があります。ことの仔細は抜きにして言えば、本当の意味でのプロリーグと言えるのは①と②、それから⑥のみなのですわ。

 「えっ、⑦はっ!?」となるのでしょうが、あれは厳密に言えばプロリーグではないのです。細かいことはそのうちしっかりと書きたいと思いますが、今回は違った観点から端的に言います。まず、人口500万以下のNZが主役で、国内のRugby Unionの競技人口が野球以下にまでなり下がり人気低迷に歯止めの掛からないオーストラリアと、競技自体の人気は抜群ですが何せ哀しいかな修羅の国南アフリカ、そしてデフォルトしたアルゼンチン、この南半球四つの国が共催するSuper Rugbyでは自ずと限界があるのです。ここ10年ほどウォッチしていますが、近年の観客動員の淋しさには真剣に蒼然となる。しかし打つ手はない。つまり残念ながら経済力が伴わないので、頑張っても似非プロリーグ止まりってこと。頼みの綱であるところのオーストラリアのUnion人気が回復しない限り、Super Rugbyの本格プロ化は無理だと思います。

 じゃあ宗主国様の①はといえば、平均2万人ほどのキャパの競技場でやっていて、しかも空席が目立つのでJ2程度ですし、⑥は一応本格的なプロリーグですがいつ潰れてもおかしくないレベル。唯一、魅力も活気もあるリーグを実現しているのがフランスの②のみ。
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 ちょっと古いですが、ロンドンのユーロモニターインターナショナル社が2018年の秋に実施した、世界のプロスポーツ市場の調査結果です。

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 なんと10位にフランスのTop14が入っています。この秋、松島がプレーするリーグです。

 ”魅力指数” なので異論はあるとは思いますが、ラグビーが10位に入るのは異例。しかも、フランスのプロスポーツではリーグアンを押しのけ堂々の1位ですから立派なもんです。間違いなく楕円球競技ではNFLに次ぐ2位、オージーボール以上という高評価。

 しかし、である。実態はと言えば、一試合当たりの平均観客数1万5,000人ぐらい。10年前あたりのJ1より少し低いかって感じ。まぁ、それでも観客の熱狂や盛り上がりはリーグアンよりもあるのでしょうね、詳しくは知らんけどね。

 なので、日本の新リーグには、ぜひこのあたりを目標にして欲しいのですよ。2万、3万集めろというのではないのです。そうすれば世界最高峰も強ち夢ではないというわけなのです。

 

お手本はNFL!?

 確かにラグビーのプロ化は難しい。主催試合数は少ない(できても地元で10試合弱。NPBの七分の一、Jリーグの半分)、保有選手数は多い(40名ぐらい。Jリーグで30名ぐらい)、専用競技場はない(国内ではっきりそれと言えるのは秩父宮と熊谷と先日JFLの管理下に収まった花園ぐらい)・・・・。

 これじゃぁ無理っしょ、ってなりますわな、普通。でも主催試合が少ないからこそ、どんな田舎であっても本拠地になれるという最大のメリットをお忘れなく! やろうと思えばできることはいくらでもあるし、その気にさえなれば、きっとなんでもできるさ、というある種の楽観性を持って新リーグを立ち上げに全力を尽くして欲しいものです。

 NFL屈指の人気チーム パッカーズの地元グリーンベイの人口はたった10万人。ですが全試合ランボー・フィールドは8万の観客で埋め尽くされます。一般市民が100%保有しているプロスポーツチームでもあります。あくまで理想で良いから、どうせならこういうチームを目指してください。

 因みにNFLもレギュラーシーズンで地元開催できる試合数は年間たったの8試合、逆に言えば、これだからファンを掴んで離さないのです。つまり、チームに対するある種の”飢餓感” がファンの心の中にはあるのです。

 もしファンとチームがこの ”飢餓感” で結ばれたなら、きっとラグビーのプロ化も成功するでしょう! 取り敢えずは頑張っとけ谷口!

 

昨日のあなたの阪神

 我がタイガースはなんと昨日も負けませんでした、バンザーイ!

 ということはこの六日間負けなし、まさに無敵、真剣に敗北を知りたい。

 しかし、なんと発表されたスタメンには糸原が復帰していたのです・・・・。まじで訊きたい、矢野は勝つ気あるのでしょうか?

 

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