Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

日本ラグビーの憂鬱 Ⅴ

 今年の梅雨、変な感じですね。ここのところ晴れの日が続いていて、空梅雨の可能性もあるのでしょうか、というか、梅雨入りの判断を早まったのではないのか? 今日も予報通り晴れたら、妻と娘と一緒に夕方、蛍を観に行こうと思っています。

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 一方、今月20日には明ける予定であるところの緊急事態宣言ですが、こちらは予断を許さない状況。そんな中、ようやくその起源について取り沙汰され始めました。

www.afpbb.com

 これが出たのが先月27日。そして今月に入ってこれ、

www.bloomberg.co.jp

 でっ、日本のメディアも昨日あたりから動き出して、

www.asahi.com

 遅い、遅過ぎる。

 韓国では先週の段階でこういう記事が出ている・・・・。

japanese.joins.com

 韓国と日本を比較云々ではなくて、コロナの起源に関して、武漢研究所を怪しむその説得力の伴った最初の日本語の記事が中央日報様って・・・・。どうかしてるぞっ!

 私がいつも腐し揶揄うところの韓国ですが、ことオールドメディア、新聞やTV、芸能界も含めて、間違いなくあちらが進んでいます。日本はといえば、新聞はフリーペーパーに毛の生えた程度にまで落ち、雑誌は内容以前に手に取った時のあまりの軽さに愕然とし、TVはワイドショーしか作れなくなって、芸能界はオカマ頼り。もうあかん、奇麗さっぱり早く潰れて下さい!

<本日の中央日報様万歳>

 これまでのおさらい

 一ヵ月以上も前の話で恐縮ですが、ラグビー新リーグの在り方についてなんだかんだと書いたと思うのですが、

tilleternity.hatenablog.jp

 今回はその続きです、ええ。

 まず自分の頭の中を整理したいので表にしました。

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 確か②まで書いて、そこで終わらせてましたっけ。でっ、③から書こうと思うのですが、その前に、何度も何度もくどいようですが、この国のラグビー競技人口で、20チーム以上でプロ化するのは絶対に無理です。

 サッカーの競技人口が500万人、方やラグビーは10万人弱。実に50:1・・・・。サッカーのプロチーム数はJFLも併せれば74。あくまでベンチマークですが、規模感からいえば、プロ化するラグビー新リーグのチーム数は2チームでも多いぐらい。選手数は外国人で水増しするとしても6~10チームが妥当かと思います。がっ、それでも20チーム以上、3部構成で雪崩れ込みますか? これではこの後少し触れるところの協会から示された参入条件の中の 、”高質で均衡した試合の醸成” の項目に反するし、シャワシャワなチームがいくつも出来ると興行に水を差しかねないとも思うのですよね・・・・、まぁいいか。

 ということで気持ちを取り直して、ここからが正真正銘の続きになります。

 ③のチーム運営について、まず今年の初めの谷口室長(当時) からのオンライン会見と、そこで出て来た「新リーグに関する参入条件について」 の中にこんな件がありました。

・ホスト&ビジター、これが新リーグの一丁目一番地の施策

・各参加団体は事業機能を持つこと

・チーム名に地域名を入れること

・ホームエリアを決定すること (2021年シーズンから)

・15,000人以上収容のスタジアムを確保できるよう、日本ラグビー協会、リーグ運営法人、チーム 3者で努力する (2023年シーズンまで)

・ホームエリア内にある複数のスタジアムをホームスタジアムとすることを認める

 最後の複数スタジアムって、恐らく具体的にそういうチームがあって、そこからの強いリクエストって感じが伝わってきます。まとめるのは大変だったことでしょう、ええ。谷口がホスト好きってこともわかりました、嘘です。

 でっ、このあたりを読むと、ナチュラルにどっか乗り気な自治体を探してきて、そこと三セクやれって読めるのですよね・・・・。

 NO.1 ホスト、その名はクボタ

 じゃぁ、乗り気な自治体というのはあるのでしょうか? どうもクボタあたりの動きを見ていると、そう簡単ではないようなのです。

www.news.city.edogawa.tokyo.jp

www.kubota-spears.com

 二股はいかんぞ、クボタ、二股は。江戸川区と成田って結構離れてるし、あっホストだからそれぐらい当たり前か、いや違うやろっ!

 実は個人的に密かに感じているのですが、二年前のW杯の盛り上がりからの流れに一番上手く乗っているのはクボタではないかと。特にW杯期間中の長いCM、観ました? 結構評判良かったです。実況スレなどでも反応凄く良かった。

www.youtube.com

 クボタって農機メーカーってイメージですが、実はそれだけではなくて、”日本の水道管の歴史はクボタの歴史” とまで言われたぐらい日本のインフラ整備に貢献したという一面がございまして。あのCMの中で、少年が大きな壺で仲間と一緒に水を運ぶシーンがあるのはそのため。そしてそのCMは好評。W杯以降、間違いなく企業クボタのイメージは上がったと思う。でっ、TL最後の今シーズン、初めてベスト4入りを果たし、まさにチーム・選手・企業・社員が一丸となって強化に結びつけたという、いわば数少ないTLの優等生。そのクボタですら、ホームタウン選びで迷走した跡が伺えるという・・・・。

 結局この記事が去年の暮れに出るには出ました、

www.chunichi.co.jp

 以降、続報は特にはなく、想像するに、江戸川区成田市を競わせているというよりも、良い条件がどちらからもなかなか出て来ないのではないかと。

 考えてみりゃ、プロサッカーチームが全国に74も散らばっているわけで、すでに自治体は駆逐されているのですよ。金も箱も人も用意して待ってました、というような掘り出し物なんて存在しない。持ち出しを少なくしようと駆け引きしても、やるだけ無駄だと思う。自治体と組むのを諦めるところから始めた方が良いのではないでしょうか?

 自治体と組むメリットって何?

 確かに自治体と組むJリーグ方式はオイシい。地域とともに発展という美名のもと、ホームスタジアムを建ててもらったり、その整備もしてもらったり、また持ち主はあくまで自治体なので維持管理の手間も負担もほとんどなし。まさに良いこと尽くし。あれだけチームがあるのに、自前でホームスタジアムを造ったのって、磐田、柏、ガンバだけでしょうか? 詳しくは知らんけど・・・・。しっかし、スタジアムの看板や、試合当日の飲み食いの収入はどういう取り分になっているのでしょうね? 契約書見たい、マジで。

 実際のところ、Jリーグは運が良かった。立ち上げがW杯の誘致の真っ只中だったので、国を挙げて大型の競技場を全国にバランスよく造ってくれた。そこにうまい具合に乗っかることができたし、自治体側も、決してW杯という一夜限りの祭りのための舞台装置ではなく、Jリーグに本拠地として常打ちで使ってもらうんだと抗弁も立ったし、無駄遣いではないという辻褄合わせにも一役買えた。
 ただ繰り返すようですが、ラグビー二匹目のどじょうを狙うのは無理。美味しい自治体はJやBがあらかた食い散らかしている。にもかかわらず、Jリーグの後を追おうとする様がどうにも透けて見える。たとえば参入条件と同じタイミングで発表されたフォーマットレビューがそれ。何でも、フェーズ1~3という段階的な計画で、フェーズ1は2022-24、フェーズ2が2025-28、フェーズ3は2029-32 にそれぞれ特に意味もなく分けられているのです。これはどうも35年のW杯開催招致成功という皮算用に基づいて逆算されたものではないのかと。つまり協会の連中の脳内では、W杯がまたやって来れば、開催地に立候補する自治体がわんさか現れて、黙っていても日本中に競技場が勝手に建つ。27年には開催が決定するやろから、そこから建設が始まって、フェーズ3ぐらいから各チームそこにフリーライドや! そんな虫の良い映像がエンドレスで映し出されているのではないでしょうか? おっそろしい・・・・・。

 ということで今日はここまで、続きは明日以降で。

 

 昨日のどこまでも阪神

 交流戦借金1・・・・。全然大丈夫だって。 

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