ようやく日本代表のW杯以来初めての試合日程が決まりましたね。新生日本代表、今度こそ発進です!
まぁ相手は現在トップリーグに所属する、代表からは既に外れている外国人選手を中心に編成された”TL選抜チーム” って感じでしょうか。できれば五郎丸にも入ってもらって、彼の引退試合も兼ねてやれば、良い花道になりますね。静岡でやるわけですから、恐らくそういうことでしょう、楽しみですね!
<本日の恐らくそういうこと>
Wikipedia版 ラグビー日本代表 の現状
先月更新が滞って、花粉症で身体が怠くてやる気が起こらなかったというような言い訳を書きました。実際ほぼその通りなのですが、実は白状すると、やる気が起こらない理由はそれだけではなかった、もう一つあったのですわ・・・・。
Wikipediaって、みなさんもご存じかとおもいます。私もよく閲覧、利用させていただくのですが、先日、久しぶりにラグビー日本代表について何気なく覗いてみたら、これ・・・・。
もうアンダーライン引くのも不愉快なのでしませんが、最後の一行、まだこんなこと書くかね・・・・。そりゃ確かにW杯大会前はいましたよ、半分は外人じゃん、って。ラグビーにさして興味がない人に多かった。でも終わってから見事にいなくなった。なのにまだ蒸し返すか!
Wikipediaって基本自由編集なので、最後に書いた人の考え方が濃くなるのだろうなと思います。だから日本ラグビーを嫌悪する輩が、私が気付く少し前にあの一行だけを加えたことも大いにありえるし、もしくはその後も編集は幾人かの手によって加えられたけど、結果あの一行については残念ながら見落とされ続けて残ってしまったとも考えられる。また国宝の柱に釘で刻み込まれた ”誰々見参!” みたいな愉快犯もあるのでしょう。
まぁ犯人捜ししても仕方ないし、意味もない。そこは置いておくとして、私が一番うんざりするのは、Wikipediaの編集って、やっぱりその対象に思い入れのある人が、だからこそわざわざそれをするものでしょってところ。もしそうであれば、ラグビー日本代表に対する思いは100人いればその数だけある。その方向性もいっぱい。なのであの一行についても、わざわざここで目くじらを立てるべきではなくて、仮にあんな風に書かれてもスルーすべきものなのかなぁとか、そんな風に考えていたら、ますます気分が落ちて、ならばやっぱりすぐにブログで報告せねばというのと、少し冷静になれよ、とが自分の中で行ったり来たりで時間ばっかりが経ってしまい今日になったというわけです。何だかアホらしくなったとうのもあるのですけどね。
しっかし、あの書き方というか終わらせ方、読み直すたびに腹が立ってくる。「~批判があるという。」 だってさ。いかにも、”自分は決してそう思ってないけど、そう言う人がいるから、書かざるを得ないんだよね、まったくもって怪しっからん、プンプン”、そんな感じがするな。言っとくが、それを書いたってことは、おまえもそう思ったってことだからな、覚えとけよ!
あの一行を読んで、”すわ、BLM運動発動ぢや!” とか、そういうのに関連付けるつもりはまったくありません(BLM運動自体どうにも胡散臭くて与せないし)。そもそも日本代表にはラピーやヴィンピーもいる。だからそういうのではないんだけど、ただ日本人って、明らかに分類としては有色人種でしょ。実際世界では差別を受ける側だし、なので少なくともそういう誤解を招くような言説には敏感なはずなのに、ってところでのガックリがあるのです。
実は白状するとW杯の直前、某巨大掲示板にこんな書き込みをしました。
時代はラグビー日本代表の活躍を求めていると思う。
あらゆる面で伸び代のないこの国において、これから問われているのは多様性であり求められるのは寛容性です。4日後には繰り広げられる半分は外国人で編成された日本代表の闘いを、国内のライト層がどのように受け留めるのか、その反応はこれからの日本の在り様を示す一つの手掛かりになるでしょう。
はっきりと申し上げるなら、この国が多様性を認め寛容性を示すなら、根拠は皆無だが流れとして日本代表は必ず勝つと思う。結果として繁栄に背を向け枯れ朽ちるのも潔しとするなら負けるでしょう。
大会歌である「World in union」 はそのサビの最期を”New age has begun”で締め括っている。
令和元年を飾るラグビーW杯で何が起こるのか、時代は知っていると信じている。
当時私は、もしここで日本代表が負けたら、真剣に日本ラグビーはいったん死ぬ、そう思っていました。まさに日本ラグビーは土壇場に追い込まれていました。そこにあっても我々にできることは一縷の望みを代表に託す、それだけ。とはいうものの、居ても立ってもいられなくなってこれを書いたのを覚えています。
でっ、こんな反応が返ってきました。
ジャパンを応援したいのは私も同じだし、不安要素としてアイルランド、スコットランドが俄然有利なのは明白だろう。
しかしながら、多様性云々の下りは反論を申し上げたい。
ジャパンというチームの半分が、外国出身者で構成されたことについて、これからの日本社会の模範や寛容さを表しているわけではない。
彼らは母国で代表になれないニ線級の選手たち、自身のラグビー人生の中で最大の栄誉たるW杯出場を弱いジャパンで果たしただけ。
トンガなど経済的困窮地域から将来的な稼ぎを求めに来た延長にジャパンというチームを選んだ点も見落としてはならない。
また、代表として選出されても現役引退後は母国に帰る。
日本ラグビー、特に代表に関しては寛容さや多様性は一切関係ない。
勝つために大会規定の範囲内でヘッドコーチがチョイスしただけ。
それを日本国民の関心を呼ぼうとか、欧米各国の自称先進的思考の真似事をしているつもりなってはいけない。
物事の本質は違う。国民は見抜く。特に素人ほど。
この反論、今も当時も私は好感を持って受け止めています。一理、というかその通りだと思う部分もある。
そして何より大会直前、この国のラグビーを愛する人たちは、もちろん楽しみや期待もありましたが、それだけではなく本当に色んな思いを抱えて、文字通り固唾を飲んで一日一日を過ごしていた。そういう意味で、日本ラグビーに対する思いや考え方はまちまちであっても、土壇場へと毎秒確実に押し進められているという妙な実感と、胸が張り裂けそうな緊張や、まるで首根っこに刃を押し当てられたような不安は皆同じであったはずで、いわば同志のようにすら思えたものです。
日本ラグビーを思うがゆえに?
あの一行について、こういうケースも考えられます。さっき100人100様と書きましたが、その一つとして、日本ラグビーに対する愛が溢れるがゆえに、こう釘を刺さずにはおれなかったのだ、というやつです。つまり、日本代表なのだから、あくまで純粋な日本人だけで構成されなければならないのだ、と。捻じれた願望ですがね。
でっ、実際これと似た、というかその雛型になるようなことを平気で口にする人がいたんですわ、大物が、それもつい最近まで。
それは、忘れもしない2015年9月20日、奇跡の翌日の出来事でした。清宮氏がNHKのサンデースポーツに出演し、こう語ったのです。
” 日本ラグビーのためになるにはどうしたらいいか、ということを口にしてきたんです。つまり、選手の中の日本人が何人いなきゃダメだとか、監督やスタッフは日本人じゃなきゃダメだとか、そういったことを発言をしてきたんですけど。
今日この試合を見て、実に、些細なこと、そんなことに拘っても仕方がない、ということを、今日、この試合を見て感じてしまったんですね。”(録画したものをなるべく忠実に書き起こしました)
まぁ、ある種の敗北宣言というか、清宮氏にしては潔よく、そしてテレビを通じてご立派な発言だと感じ入りましたよ。ただ、私の曇った心は、それを額面通り受けとめるほどお人よしではなかった。つまり、こうも感じていた。
ブライトンで負けていたら、だから代表は日本人だけでやるべきだ、って言い続けたんだろ!
そしてこうも思った。
もし代表が負け始めたら、また元に戻るんだろ!
要するに、あのような奇跡が起こらない限り、頑なに日本代表は日本人でなければいけない、と思っていたということを認めたわけですよ・・・・。
そりゃ、この国のスポーツに関心のあるライト層も、二年前のW杯で代表が勝利を重ねて初めて、半分外国人だろうと代表と認めるようになったわけです。がっ、当時から日本ラグビー界の重鎮であったお方が、そのあたりのファンと似たり寄ったりのロジックとレベルでは、しかも唯一の救いが、そこに気付くのがW杯一大会分早かった、それだけというのは・・・・。まさにラグビー界の人材難は深刻。そりゃW杯で二十年以上勝てなかったのも肯けますわ。そんな彼も今や副会長ですから、いつあの暗黒時代に戻っても不思議ではないのです。
どうにも私には清宮氏は信用できないというか、その上えげつない奴っていうイメージがつきまとっているのです。なぜかといえば、あの半年前のこの発言、
「結果が出なければ俺がやる」って・・・・・。これは明らかに、当時のHCエディーを挑発しているように映りました、ええ。しかし、W杯を半年前に控えている段階でこれ言うか、普通。背中から鉄砲撃つのは男のやることじゃないぞ、確実に仕留められるかもしれんがな。
そしてそれと足並みを揃えるように外野から、エディーは代表選手を虐待しているだの、エディーの年俸やどれだけ強化費を使ったか公開しろだのと、なんだかんだと罵詈雑言を浴びせる自称編集者で清宮をボスと崇める基地外がいたりして、まぁ大した影響はないにしても、世の中には屑がいるもんだと辟易したもんですわ。
そして、清宮氏の思惑は半分実を結び、エディーはW杯直前に退任を発表。
当時、私は怒り心頭でしたね。エディーが清宮の仕掛けた神経戦に敗れて土俵を割ったとまでは思いませんでしたが、周りはこうならないようもう少し代表をそっとしてやれんもんかと。選手のことも少しは考えてみてくれよと。
退任の理由は他に色々とあったのでしょうが、なぜ大会前の半年間ぐらいは、ラグビー関係者が一丸となって代表をバックアップしてやれんのか・・・・。
以前書きましたが、TL誕生のその開幕戦をW杯直前に捻じ込むぐらい朝飯前というのが協会連中のやることですから、仕方なかったのかもしれませんが、選手や代表のことを、せめて自分のことと同じぐらいにすら考えることのできない協会には改めて失望したものです、ええ。
でっ結局、スポーツ史上最高の奇跡が起こり、清宮氏は翌日国営放送であのように臆面もなく堂々と転向を宣言。梯子外された基地外は、ますます評判を落とす羽目に、メデタシメデタシ。
以降、清宮氏は今日に至るまで、代表は日本人でなきゃ、とか、何人以上は日本人、というのは仰っておられません。協会副会長様の立場上言えないというのもあるのでしょうか、もしくは悔い改めたのかもしれませんね・・・・。
というわけで今日はここまでです。力尽きました。憂鬱の全貌はまだまだこれからです。続きは明日以降で、ではでは。