Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

阪神 優勝へのカウントダウン Ⅷ

 今週末で死の口ードも終わる。対戦相手にも恵まれた感もあるが、順調に貯金を積み重ね、マジック点灯に至った。どうやらわれわれにとって待望久しい実りの秋を迎えることができそうだ。辛口で鳴らす、自称プロの阪神ファンであるところの私としても、今年の阪神に文句をつけることはもはやない。仮に日本シリーズに進めなくとも、よくやった、それ以外に掛ける言葉はない。

 口ード前に岡田がこんなことを言っていた。

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 確かにそうなのであろうが半信半疑であった。涼しいから勝てるかと言えば違うからだ。しかしここまで16勝4敗。しかも大阪ドームは全勝。ドームでも一つしか負けていない。一方、屋外では6勝3敗。唯一負け越したカープ戦はむろん屋外。まったく岡田の読み通りである。ここにきて名将との呼び声もチラホラ。このオフ、岡田のビジネス本が続々発刊される予感がする。

 

 岡田の読みは置いておくとして、今回の口ードの日程は確かに阪神に追い風となった。23試合中ドームで14試合。きっと選手にとって、空調のあるなしでは違うのであろう。

 実際のところ、この並び、組み合わは阪神に甘いと言えるのだろうか? 逆にたとえば、広島 ⇒ 横浜 ⇒ 神宮をニ回転、というような口ードが過去にあったのだろうか? それがあれば確かに死の口ードとなるな。しかし正直調べる気はしない。開き直るわけではないが、現実的ではない気がするのだ。

 まず、大阪ドームでの2カード5試合は鉄板。次に東京ドームとナゴヤドームなのだが、夏休みのその盛りに巨人、中日との試合がない、というのはありえない気がする。それでは先方が拗ねるだろ。

 われわれにとって巨人戦がそうであるように、巨人や中日にとっても阪神戦は特別。三都市にある名門球団どうしの試合が、夏休みに組まれないというのは考えづらい。甲子園でできない以上、先方でやるしかないのだし。大阪ドームで巨人と伝統の一戦をやる、というのはそもそもありえないのだ。

 しかし他の球団にしてもそこは同様。なんといってもわが阪神は全国区の人気球団ですから。今年優勝すれば、恐らく来年から阪神戦に限っての更なる値上げを、各球団は目論み算盤を弾いているだろう。つまり阪神戦ばドル箱。ぜひとも夏休みの中盤までに1カード、いや、できれば2カードお願いしたい。それが本音のはず。

 というわけでザクっとした計算で恐縮だが、仮に文字通りの死の口ードがあるとすれば、広島2、ヤクルトと横浜で3、つまり口ードの23試合のうち、15試合を屋外、というのが現実的なところか。

 整理するなら、巨人か中日のいずれかが、今年のヤクルトのように夏休み期間中のホームでの阪神戦開催を諦めた場合という前提でそれは実現する感じ。うーん、7、 8年に一回はあるかもしれない、といったところか。というのは、巨人、中日は老舗だけに日程調整の際の発言力は強い、という話を聞いたことがあるので・・・・。当然うちもね。まぁ、そこは公に何とも言えませんけど。

 猛暑が続く8月の戦いが、ペナントの鍵を握るというのは間違いない。巨人はよく8月は関東から動かないように日程を操作する、という話はV9時代から有名。屋内、屋外もそうであるが、8月の各チームの移動距離と優勝チームの因果関係を調べてみるというのも面白いテーマかもしれません。

 さしあたっては今後、毎年オフに公式戦の日程が発表されれば、まずはわが阪神の長期口ード期間中の組み合わせについて注目することに致します。