Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

センバツ前半戦雑感

 先週始まったセンバツ、早や前半戦が終了。今大会は結構面白い試合が続いているのですが、すっかりWBCの裏に回ってしまい影が薄くなった感は否めません。まぁ、野球で世間が盛り上がっているのですから、愚痴を言うと罰があたりそうですね、ええ。これ以上はやめておきます。


 予想は外れてばっかりなのですが、良い方に裏切られるケースが多かったですね。
 まずは長崎日大。先発が広田なのも驚きましたが、背中の1番に二度びっくり。

 指導者の方々には、選手の実力が同等、否、少し劣っていても上級生を立ててやって欲しい、平成に入って以降ずっとそう願ってきましたし、ここでもそう何度も書いてきました。

tilleternity.hatenablog.jp

 心に響く、奇跡や名勝負と語り継がれる多くのドラマが、最期の夏という三年生だけが持つ情熱や意地を源泉としている。

 あえてパラフレーズするなら、

 指導者は三年生と心中する覚悟があるのか?

 二ヵ年計画や三ヵ年計画はやめて欲しい!

 私は高校野球を眺めながら常にそうも問うてもきましたが、平山監督からその思いが伝わってきました。実質的なエースである2年西尾の投入にも遅れて、結果的には負けはしましたが、令和になって良い流れや雰囲気が醸成されつつあると思います。夏も再び激戦区を勝ち上がって欲しい、待っています!
 次に関東勢が頑張っていることも嬉しい誤算ですね。アウェイだけに実力を出し切れない傾向にあったり、コロナ禍の影響も真面に受けた感があったのですが、その象徴とも思えた山梨学院がようやく結果を出してくれました。実は去年の春も期待していました。しかし春夏共に初戦敗退・・・・。この春も1回戦から出場という罰ゲームに遭い、運気もめっきり落ちているなと思いましたが、ここに来て風向きが変わったようです。選手は今年も揃っているし、そもそも関東王者なのですから後二勝はできるはず。

 作新も英明との文字通り死闘を制して勢いに乗っていると見ます。小針さんもようやく選手と程よい距離を取れるようになったのではないか。初戦は17人、二戦目は18人と常にほぼ全ての選手を使っての勝ち上がり、見事です。

 これまでの小針さんの目線はほぼ選手と同じで、故に凡ミスを犯すと許せなくなるのか懲罰交代が目立ちました。今回はそのあたりを抑えられるようになったようです。吉田さん同様、これからも関東野球界を引っ張って欲しい!

 WBCで野球への関心が一時的に高まっていると感じるのですが、この国最大のマーケットである関東が盛り上がってこその野球人気復活だと思う。専大松戸東海大菅生も含め関東勢にはこの春の主役に踊り出るぐらいの覚悟で頑張って欲しいものです。
 近畿勢は放っておいてもそこそこやるでしょ。履正社こそ監督の経験不足で勝てる試合を落としましたが、大阪桐蔭、報徳、平安あたりは黙っていても二つぐらいはベスト4に残ると思います。

 そういえば智辯和歌山の初戦敗退も嬉しい誤算ですね。しかしこれを受けて高嶋がどう出るのか不穏だと先日書きました。常識的に申し上げれば中谷は二年前の夏、全国制覇しているので安泰だと思われがちです。しかしあの年はコロナで歪な大会となったので、評価はまだ定っていません。

 それに高嶋には前科があります。かれこれ十年以上前になりますか、元ロッテの喜多を部長に呼び寄せ五年修行させた挙句、後継指名もしておきながら直前でちゃぶ台をひっくり返しました・・・・。

 ご存じのように私はかねてより、智辯和歌山常総、帝京、明徳をヒール四天王と呼んでおります。理由は指導者にあります。高嶋、木内、前田、馬淵というそれぞれの監督には色々と共通点がありまして、後継者を育てようとしない姿勢もその一つ。今大会にも出場している専大松戸の監督である持丸さんは、木内が呼び寄せておきながら切り捨てられているのです。

 また昨今の帝京はすっかり弱くなってしまいましたが、前田が自分の後釜を育てなかったからでしょ。あそこは合宿に入らなくていいので良い選手は必ず集まりますから、急激に弱くなるようなことはないはずなのです。

 馬淵さんを先の三人と一緒にするのは少し憚れますが、きっと死ぬまで明徳の監督を続けるような気がしますね・・・・。

 後継者を育てると見せかけて実はそれをしない、というのはこの国の経済界ではよく見る光景です。SB、ユニクロ日本電産等。せめて高校野球は真っ当であって欲しい、そう願ってやみません。最後は愚痴になって申し訳ございません。

 それでは本日の予想ですが、山梨、松戸、広陵でお願いします。