Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2022 阪神ドラフト 振り返りⅡ

 なんかウクライナ戦争、終わりが見えて来ませんね。ウクライナの停戦条件はクリミア半島込みで元に戻してもらう、それが大前提になりますから、そうなると長引くでしょうな。まぁ、当たり前のことを言ってるわけで、世間も大方そう見ているのでゼレンスキーの妥協はありえなさそうです。

 とはいうものの、アメリカもこのまま白紙の小切手をウクライナに切り続けるのはとうてい無理。どこで手を打てそうか、かなり動いているようです。

www.mag2.com

 上の記事ではロシアがアメリカに対して ”中国への牽制を行う” ことを停戦の条件に盛って提案したとも取れる話が出ています。正直話半分ですが、実際こんな記事もある。

www.asahi.com

 CIAとSVRのトップがトルコで会ったのは間違いないわけで、バーンズ氏はその足でウクライナに向かってもいます。

 恐らくロシアは同時に、中国に対して上の条件をちらつかせて支援を引き出そうともするでしょうから、もう何が起こってもおかしくはありません。戦争である以上、泥沼という表現なんて当たり前なのですが、世界は再び地獄を見るのかもしれません。

 次にずっと書きたかったラグビー。来年に控えたW杯の前哨戦、オータム・ネーションズは今が盛りなのですが、日本代表、あきませんな・・・・。

www3.nhk.or.jp

 試合前は威勢良かったですがね。「負ける気がしない!」みたいな事平気で言ってる選手もいましたが・・・・。

 ただいま11月20日午後9時半。数分後に始まるフランス戦でもきっとボコられるのでしょうね。今の代表に足りないもの、それは新戦力ではないか。ディアンズだけではなく、もう一人か二人は欲しいところです。

 それでは大きく話を変えて、タイトルの通り阪神のドラフトを振り返ります。

 <本日の新戦力>

 井坪の動画が語るもの

 井坪については恐らくこの動画が出回っているのでご覧になられた方も多いと思われます。

www.youtube.com

 門別の奪三振集動画もそうですが、これも良いとこ尽くしですので、そのまま受け止めてしまうと昔のうちが新外国人を探す際のやり口と同じ目に遭います。なので、あくまで参考程度にとどめておくのが無難かもしれませんね。

 とはいうものの、やはり井坪には魅力を感じてしまいます。西武時代の中島の打撃フォームを完コピできて、さらに自分仕様に力スタマイズもされている。そして関東大会を見る限りですが結果も出て、しかも爆発力もある。高校生らしからぬ打撃フォームに関しては異論は出ると思われますが、個人的にこの三位指名は大満足。内藤、西村をスルーしたことで凹んだ阪神ドラフトオタどもも、きっと春には笑顔を取り戻すのではないでしょうか。

 もちろんご覧のようにクローズ気味に踏み込むため、プロのインコース攻めには苦労するのでしょう。しかしあの高速スイングと、それを支える駒のような軸回転、しかも重心は後ろにしっかりと残っているので、経験を積めばこのスタイルでも十分やれると思う。できれば手直しを入れずに育ててほしい、そう願いたくなる選手です。

 だというのに、私としたことが彼についてはドラフト前はまったくのノーマーク。なので懺悔の意味をも込めて関東の高校野球に精通した知り合いにいろいろと確認しました。

 井坪はきっとこんな選手

 会話の内容を反芻するに、井坪に関する主な特徴は以下の通り。

① 才能はある。上手く育てば素材としては世代トップ

② 守備は完璧、脚も速い 

③ スイングスピード、打球速度は恐らく浅野以上

④ 選球眼、コンタクト率が異様に高い

⑤ ただし、好投手を打てていない

⑥ 肝心な試合やここ一番に弱い

⑦ 一打席目に結果が出ると固め打ち。半面ダメなときはさっぱり

⑧ 試合中であっても、気に入らないことがあれば集中力が削がれることがある

⑨ マイペース型

高校野球が合わなかった選手かもしれない

 以上の十点。

 ①~③は恐らく上の動画を観ればご理解いただけるかと。

 ④について、春以降の公式戦で一度しか三振していない、という話がある。まさかとも思ったが、まんざら嘘ではないらしい。

 そのあたりのロジックについて推測すると、井坪は右投手に対しても、ベース寄りのフツトポジションから更に果敢に踏み込むため、バットが届かない、そう咄嗟に判断したコースをボールと割り切ることができれば手を出す必要がない。結果としてアウトコースから落ちたり逃げるボールを追っかけないため、自然選球眼は磨かれていく。

 因みにホームから離れて立つ打者ほど、それができなくなる。また選球眼は投手から180度に限りなく近い位置で、つまりボールを受ける捕手や、その後ろの主審とほぼ同じ角度で見ることができればそこから得る情報量が格段に上がるため良くなる。クローズ気味のスタンスからさらに踏み込む井坪の視座は、ほぼベース盤上にあるといえるので、ボールを見極めるには理想的だろう。

 ただ、井坪のその角度からだと恐らく主に左目でボールを見極めることになる。身体を開いて投手と正対する方が両目でボールを追える優位性はあるかもしれない。しかしホームから離れてもその優位が保たれるのか、そこは申し訳ないがわからない。また井坪の利き目がどちらかなのかという点もあるので、これ以上は私の知識では何とも言えません。ただ、井坪がめったに三振しないというのは、以上の理屈である程度は説明がつくのではないか。

 ⑤についてであるが、浅野や松尾であっても好投手が絶好調で出張ればそう打てるものではない。誰から打った打てなかったではなく、タイミングの取り方や基本的なスイングに変な癖や無駄な動作が無ければ、評価に支障はないように感じる。

 ⑥は確かにその傾向がある。秋もこの夏も、甲子園を逃したゲームでは冴えなかった。他に関東一にもう一人強打者がいれば変わったかもしれない。マークが厳しかったとも思う。

 ⑦の傾向を持つ打者は多い。気分屋という整理でいいだろう。

 ⑧は井坪が二年の春から夏にかけて公式戦に出なかったという謎の空白期間がある。恐らくはいろいろとあったのだろう。米沢監督の言葉にあった、”取組が甘い!”につきる。たぶんメンタルはそう強くない、もしくは打ちたい気持ちが強くなればなるほど自分を見失うタイプか。そこが⑥の要因でもあるかもしれない。

 ⑨は練習試合に井坪が木製バットを持ち出し打席に立ったことがあったらしく、そこからもその一端が伺える。別に練習だから良いだろうではなくて、レギュラーやベンチ入りボーダーの選手にとっては命懸けの試合。そんなことするのなら代わりに出場させてくれ、そう直訴する選手が出てもおかしくない・・・・。

 まぁ、どんな時もマイペースというのが悪いわけではないが、チームを預かる首脳陣としては悩ましいところだったろうと想像する。

 ⑩について、逆にプ口向き、そう捉えなおせないところがつらい。高校野球について回る ”犠牲” や ”献身” とは真反対に位置する選手かもしれない。

 夏にベスト8で敗れた時も、一人だけ涙を見せることもなく淡々としていたという。それはドラフト指名時にも盛り上がる回りを背に、同様な反応であったそうだ。ちょっとしたトラブルメー力ーの臭いを感じてしまう。阪神は小さいながらも新たな火種を抱え込むことになったかもしれないが、まだ高校三年生、しかも早生まれ、可愛いもんだと思いたい。

 西純の二年秋のマウンド上の悪態ぶりも酷いもんだった、いやマジで。絶対に指名してほしくはないわ、そう思いましたもん。しかし今はその片鱗はない。高校生はいろんな面で急激に成長するのです。

 井坪は日本の高校生というよりも、 ドミニカンの若者を試験的に預かるようになった、そう思えばなんとでもなるだろう。