Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2022 阪神ドラフト 振り返り Ⅲ

 必殺の文春砲来ました!

bunshun.jp

 勝負に出ましたね。仰せの通り公選法違反ならば、クビで良いんじゃないっすか?

 でっ、当然こいつもバンドルでな、

 このスマホ、遠隔操作されるんじゃないの・・・・? 操ってるのはもちろん奴等でしょうね。

 

<本日の仰せの通り>

 今年の筒井物件

 4位の茨木は今を時めく筒井スカウト担当。

 去年、筒井の初荷について育成ドラフトの伊藤の名前を上げたことで綾が付いた。正確に言えば筒井の初荷は4年前の湯浅。であるが、伊藤を初荷としたのは、スカウトになる一年前、伊藤が高三の夏に甲子園に出た際から注目していた、という話を聞いたから。ゆくゆくはスカウトへの転身をフロントより打診されていたためなのか、もともと本人にその気があったのか、そのあたりは知りませんが、当時からスカウト目線で高校野球を眺めていたようだ。

 筒井は湯浅だけではなく、中野を見出したことで球団内での評価を上げている。まぁ中野はアマの侍Japanに選ばれるだけの選手なので、見出すという言葉が当てはまるのかは微妙だが、湯浅は間違いなく筒井が発掘し見出したと言えるだろう。

 ”敏腕スカウト”、その足場を固めつつある、そんな筒井の今年の一押しが茨木。どんな投手なのか興味のある方も多いはず。ということで書いてみようと思います。

 茨木ってどんな投手?

 茨木を初めて観たのは、なんと彼の高校生活最後の登板となった新潟県予選決勝。前々日に延長戦にまで縺れた中越との死闘を制して勝ち上がっただけに、正直お疲れ感がありありと伺えました。お目当てはといえば、対戦相手の田中晴ということで、茨木に対しては興味も期待もほぼなかった、ごめん・・・・。

 ストレートの最速は140ぐらい。大半は130㌔台半ば。もしかするとあれはフォーシームではないかもしれない。変化球は110㌔台前半の大きなカーブ、そしてスライダー、チェンジアップは速い方と遅い方のニ種類をそれぞれ持っている。どちらも速い方がだいたい120㌔台で遅い方は110㌔台。

 おおよそだが投球の7割ぐらいは変化球か。ゆえに変化球投手というイメージが強く残った。その変化球にも特徴があって、いわゆる速球系のそれではない。

 打者がストレートと思って振りに行ったら、手元でキュッとかググッとか、そんな感じの球は持っていないのだ。速い方のスライダーでさえ結構曲がる、変化量の大きいタイプ。カーブは言うまでもなくドローンとしたいわゆるドロップ。

 一方チェンジアップはどちらもよく抜けながら落ちる。この球から逆算して組み立てる投球スタイル。遅い方は三本の指をしっかり立てているので、チェンアップではなくパームじゃないか。

 しかしあらためてプロ入りを考えた時、この持ち球では心もとないと思ったのは私だけだろうか? 少なくとも130㌔台前半でいいから、途中までストレートの球筋で、そこから小さく変化するスライダーが欲しい。

 茨木の将来像は?

 そんな茨木の完成形にはDeNAの大貫を挙げたい。

 彼もプロ入り直前は、投球の大半がツーシームで、回転の効いたボールを投げるタイプではなかった。彼の入団時、正直言えばドラフト3位はいかにも家賃が高いと思ったものだ。大学経由で社会人三年目だし、思い切ったな、そう感じた。そしたら二年目に二桁。今年は12勝。投球回数には達してはいないが十分の活躍である。

 前々回にMLBのオフの事情としてスポーツラインについて少し書いたが、この大貫が動作解析に熱心で、確か菅野の大きい方のスライダーをコピーしたくて日本版のスポーツラインであるところの、なんとかラボに熱心に通っている。

 ”マネたところで無理無理!”、私はと言えばそんな風に白い目で見ていた。まったく自らの不明を詫びるばかりである。

 しかし、心の狭い私は今でも大貫を評価しきれずにいる。抑えられたりすると強めのストレスを感じる始末。結局、大貫は私の好みではない、そういうことになるのだろう。もっと小気味が良くて躍動感のある投手が好きなのだ。

 翻って茨木であるが先に述べた通り大貫の系譜、そういう判断である、あくまで個人的には。

 プロ入りすれば150㌔が見込める、そんな評価も多い。なんでも球児が太鼓判だそうで。しかし私は懐疑的だ。元中日の中田宗男理論によれば、大半の投手はプロ入り後はむしろスピードが落ちるのだという。その意見に賛成。

 さてさてどうなることやら。阪神フアンの立場で言えば、私の見立てを軽く吹き飛ばすような活躍を心から待ち望んでいる。私なんかより球児の意見を信じていただきたいし。ただ球児はあの馬場を以前から無茶苦茶高く評価している、そんな一面をも持ち合わせている。そして筒井は現役時代自主トレ仲間であり、いわば舎弟・・・・。うーん、どちらに転んでも見ものではある。