Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

日本ラグビーの憂鬱 Ⅶ

 昨日のG7の共同声明の後追いで恐縮ですが、「中国に対して新彊ウイグル自治区での人権尊重、香港の高度の自治を求めた」 という文言が入っていたそうです。昨日夜明け前まで待っていたのですが、昼過ぎ頃に発表がありました。知らんかったわ・・・・。

jp.reuters.com

 御題目で終わらないよう、ここはしっかりと、みんなでチェック、及び監視していきましょう。

 要チェックと言えば、なかなか書けずにいたのですが、個人的にここ数年、この国のためにも一番気懸りで追いかけないといけない、そう痛切に感じていた物件がございまして、今月初めそれに目に見える形で動きがありました。

 

www.youtube.com

 これに遡ること半月、五月の半ばにこんな記事が出ていたのです。

www.asahi.com

 確か甘利さんは、これを受けてBSフジの番組にも出ていましたね。これからの半導体産業は「経済安全保障」のその要の問題でもあるので、国を挙げてしっかりやる、みたいなことを仰っていました。しかし、その後甘利さんこういうことも言っているようで、

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 やっと少しは現実が見えたのかなと。というのは先の動画の湯之上氏の言い分というのは実に辛辣で、議員連盟の発足をあまりにも安易で時すでに遅し、と叩いているのですが、それは長い間現場にいた当事者としての切実な直訴なのだと個人的には受け止めています。内容についてはこのあたりを参照願います。

jbpress.ismedia.jp

 今や半導体不足は世界的な問題であると同時に、じゃぁ手に入ればどこのものでも良いのかといえば、そこには安全保障が問われてくるのでそう簡単にはいかない。たとえば、子供に豆腐を食べさす際、スーパーで遺伝子組み換えじゃない国産の大豆のものを探すのではないかと。そうすると30円から場合によっては100円近く高くなることもあるけど、まぁしゃぁーない、とそれを鷲掴みにしてレジに行くわけじゃないですか、それと一緒なのです。

 実際、半導体は産業界の農業と言われています。だから、我々は自分が所有している電子機器の中の部品である半導体が何処製なのか、しっかりと意識しないといけないところまで来ているのですよ。でも、それって不可能でしょ。スーパーで豆腐買うようにはいかない。製品にそれは明記されていないし、買ったばかりのスマホをわざわざ分解して顕微鏡で確認するわけにもいかんしね。

 だからそんなことせんでも良いように、しっかりと半導体を造れる国に再び戻らなければならない、というのが自民議連発足の背景なわけですが、湯之上氏に言わせると、もう遅い、となる。アメリカや中国も当然のように半導体製造を強化しており、その本気度は日本のそれとは比較にならないほどホンモノだそうです。日本のは単なるブームだとバッサリ。この方、十年以上も前からずっと警鐘を鳴らしてきただけにその発言は重い。

 でっ、ここでも鍵を握っているのが台湾なのですよ。それは上の円グラフが示す通り。今後台湾とどう組むかで、その陣営の未来は変わって来ます。中国とアメリカが、何故に台湾を巡ってあれほど激しい駆け引きをしているのか、その一端をご理解いただけたかと。日本はもっとワクチンご用意したほうが良いんじゃないのかい? 取りあえず日本の半導体産業が半年後どうなっているのか、”台湾海峡の平和と安定” と並行して定点チェックしていこうと思います。

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<本日の本気度>

 スタジアムって誰のもの?

 それでは昨日の続きです。

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 ③のチーム運営のところで、前々回でしたか、ホームスタジアムを自治体に用意してもらうJリーグ方式は確かにオイシい、そう書きました。でもそんな自治体もうないとも。そして、仮にそんな自治体があってもやめた方がええよと、”人、金、箱”のまずは ”人” の観点で否定的なことを書いたのが前回でした。でっ、今日は ”箱” について書かせていただきます。

 これも前々回ですか、Jリーグで自前でスタジアムを用意したのは、磐田、柏、ガンバの三球団しかないんじゃないの、ってなことも書きました。もっとあるかもしれませんが、現時点で私は三つしか知りません。JFLを含めて残りの七十ぐらいのチームはみんな自治体の建設した競技場をホームグラウンドにしているのだと思います、恐らく。このことから、というか数の上で判断すると、Jリーグは自前でスタジアムを持たない主義だと言えるのだと思うのです。

 では、なぜそれをしないのでしょう? 自前でスタジアムを持つデリメリを挙げてみると、長所としては利益を最大化できます。入場料収入だけではなく、そこでの飲み食いや看板の広告料、ネーミングライツの契約金などすべてを手にすることも可能。短所としては言うまでもなく莫大な建設費が必要ですし、維持管理メンテナンス費用も毎年発生します。恐らくJリーグの各チームはそれらを天秤に掛け、長所を享受するよりも短所を回避した、って感じでしょうか。

 Jリーグのホームスタジアムにおけるポリシー、というか戦略といった面でもう少し掘り下げてみると、よりはっきりとした傾向が浮かび上がります。十年ほど前の古いデーターで恐縮ですが、J1を経験した32のスタジアムのうち25が自治体の直営、もしくは財団法人および社団法人によって運営管理されているようです。つまり、Jリーグの各チームはスタジアムの指定管理業者にすらなっていない。これは正直意外でした。

 因みに、プロ野球の場合、自前の球場を持っていないのは広島、ヤクルト、日ハム、ロッテの四球団のみ。そのうち広島、ロッテは指定管理業者になっているし、日ハムは二年後に自前で新球場を造るので、残すところは神宮のヤクルトだけ・・・・。まぁ、試合数が違うので単純に比較になるかどうかは判りません。ただ、Jリーグがその戦略を選ぶことが賢明である、そう取れる資料があるのです。

 スタジアムの収支はかく語る!

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 これもちと古くて四年前の資料。W杯の本拠地となった10のスタジアムの単年度の運用収支を表にしたもので、札幌ドームの4.9億の黒字以外、以下、宮城スタジアム 5.6億、鹿島サッカースタジアム 5千万、埼玉スタジアム 2.9億 などなど残りは全部赤字・・・・。恐らく札幌ドームの黒字の大半は日本ハムが叩きだしたものでしょうから、再来年限りで逃げられると間違いなく大幅な赤字に速攻で転落します。実質、参考の東京スタジアムだけが1.3億の黒字です。

 まぁ赤字の額は年数億であり、これなら構わんやろって方も多いと思います。実際、たとえば埼玉スタジアムの場合、毎年三億近い赤字を出し続けているようですが、その気になってネーミングライツを導入すれば、年3億は下らんでしょうから、簡単に黒字化できると思われます。

 しっかし、問題の本質はこの表の数字ではないのですよ・・・・。

 ってことで続きは明日。

 

 昨日のそこだ阪神

 なんでも今年のオールスターで、全部門で阪神の選手が選出されるのだとか。それってオールスターか? 球宴阪神がジャックしたとか言うんだろうな、関西のスポーツ誌は。どうせなら侍JAPANをジャックしてくださいな。ぶっちぎりの首位なのにそっちに呼ばれないって、どういうこと・・・・?

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