Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

沈む虎

f:id:TailEnder:20200628204803p:plain

 昨日は酷かった。一軍も二軍も・・・・。

 どっちも放送があり、しかも珍しくどちらもナイター。つまり同じ時刻スタートでした。夕方から世話しなくあっち観たりこっち観たり、開幕を信じプロ野球セットに入り続けておいて良かった♪ となるべきはずが、そうはさせないところがさすが我が阪神! 親子共々見事な討ち死に。しかもそこは親子の血の成せる業か、同じような展開。つまり大敗。貧打の上に大量失点。見どころが全くなかったとこまでおんなじ。「勝敗は抜きに、少しでも良いところが必ず来るはず」、と必死にチャンネルを小刻みに変えて両ゲームを追い続けた自分が情けない。昨日の試合についてはもう何も言うことはありませんわ。

 土曜はよーいどんでチョンボがあったり、采配ミスが続いたりで完全な負けゲーム。それを一軍に当日上がったばかりの二人のおかげで勝ちを拾いました。ならば俄然流れはこちらに来ていると見るのが常道! のに、先発の中田がその初回、見事にそれを相手に押し返してくれましたわ。せっかく良くなりかけていたチームの雰囲気も、たちどころに鎮火してみせたのだから誠に罪深い。

 この中田、実は春先から何かと特別扱いを受けており、紅白戦やオープン戦、練習試合とほとんど成績を残せていないのに何故かチャンスを与えられ続け、そしてしっかりと三節目で誰かさんの思惑通り先発に割り込みました。これってほとんど談合やろ・・・・。

 ちなみに彼は去年もSBでまったく出番がなく、無償トレードでうちにやって来たのですが、彼に託された背番号はなんとエースナンバーの”20”! これだけでも彼の扱いが破格であったことが伺えますね。

 まぁ私も球団がそこまでアホやろとは考えていなかったので、中田は当面二軍で様子見やろなと思っていたわけですが、我ながら甘かった・・・・。

 中田は荒れ球が持ち味だけに、中継ぎでは使えません。彼が一軍にいる限り次の先発があるということになるのですが、本当にそうなるのか、実に興味深いですね。中田の起用法で矢野監督以下、首脳陣の能力や目指すところを垣間見ることができるかもしれませんぞ。我々ファンにとって中田は、実に嫌な表現ですが一種の”暗影”なのですよ。糸原や坂本がまだまだ可愛く思えるほどに・・・・。

 ちなみに王者SBの二軍戦には、内川が四番DHで出場していました。デスパイネやグラシアルの枠が空いているというのに、調子が上がらないと見るや一軍に帯同はさせず、きっぱりと二軍での調整を命じるあたり、やはり流石だなと思います。つまり、功労者だからとかFAで来て下さったからとか関係ないのですよ。言うまでもなく、そこにSBの連覇の理由を垣間見る思いがしました。

f:id:TailEnder:20200628224909p:plain

 

 そういえば、ダイエー時代からの生え抜きの松中も、晩年は二軍漬けでしたね。当の昔に不惑を過ぎたというのに、真っ黒になって二軍戦に出ていました。うちの鳥谷の扱われ方とは対極にあったと言える。あれは両者にとって果たして正しかったのか? 当の本人は何を思っていたのか? なんとなくであるが、鳥谷は大して感謝もせず出て行ってしまったように感じるな・・・・。

 一つ言える事、それは松中の無念をSBの二軍選手や育成選手がしっかりと受け止め糧にしたということ。嫌われてるってな話はよく耳にしましたが、それでも最期まで男だったと思いますよ、ええ。一方、鳥谷にもあったであろう猛虎魂はどうなったのでしょうね? 受け継ぐ選手はいるのでしょうか? どうも宙ぶらりんになっている、そんな気がする今日この頃です。