Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

定点チェック ① 虎の明日はどっちだ !?

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 楽しんで頂けましたでしょうか? プロ野球開幕三連戦。我がタイガースは、まるで吉本の若手芸人のようにその身を投げ出して思いっきりズッコケてみせ、世間の笑いを取ってくれました。言い訳はしません。阪神優勝をここでぶち上げた以上、自らの不明をお詫び申し上げます。まぁ、看板は下ろしませんが、今シーズンの戦い方というか、傾向が見えてしまった、ファンにとってはそんな残念な三試合でしたね、ええ。

 ということで、書きっぱなしはいかんので、これまでの内容を振り返るなり、答え合わせをするなりはしていきたいと、ブログを始めた時から思っていたわけで、でっ、その初っ端、一回目はまさに先日開幕前に書いた内容を点検します。気ぃ重いわぁ・・・・。

 

<今日の献立>

 

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開幕三連戦に見る当世阪神気質 

 しっかし、凄かったな、ボーア・・・・。メンタル大丈夫か・・・・? 見ての通り、気立ての優しい良い男なんですよ。イチローにくっついて日本に来るぐらい。どデカイ図体に似つかわしくない子分肌で。野球には一切関係ないですけどね、ええ。次節以降、矢野がどう扱うのかも注目です。一つ言える事は、左投手は打席に立たせない限り打てるようにはならないってことですわ。

 それとお詫びなのですが、前回の更新内容、対談形式を何とか上手く表現しようとして、エクセルで書いたのを画像にして貼り付けたのですが、非常に見難い仕上がりになってしまいました。申し訳ない。スマホでは特に酷かったと思います。時間ができ次第、修正いたします。

 ボーア以外で個人的に一番興味深かったのは、北條と坂本です。まずは北條! 三試合とも食入る様に観てましたけど、思わず両手両膝ついたのは二試合目の彼の最初の打席だけです。もう、やる気あんのかと、殻を破る気はあるのかと・・・・。伸びる余地があるだなんて、一瞬でも思ってしまった自分を許せない。

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 今年も所詮左専用機なのか、右投手でも使ってみようかなって思ってもらえるのか、その真価が問われる左腕田口に対する今シーズンの注目の初打席、初球はアウトコースへの真ん中をあっさり見逃し。二球目は外から入って来るボールからボールの変化球を振らされてファール。三球目はアウトローへズバリで渾身の三球三振・・・・。田口が良かったのは事実ですが、内容無さ過ぎ。得意とされている左腕からもたった三球で片付けられたという屈辱の打席でした。次の打席、なんとか四球を選んで出塁しましたが、三打席目は右腕ビエイラ登場で糸原に化けて終わり。一打席目の内容があまりにもアレだったので、替えられたのでしょうね。

 いつか北條について時間があれば詳しく書きたいのですが、左しか打てない右打者というのは、入って来る球は打てるけど、逃げていく球は打てない、そういうことだと思ってください。江越や中谷も同じです。

 でっ、課題とされる右投手の北條への配球というのは、基本初球は必ず外へのストレートか外へ逃げるスライダーかカーブ。二球目はそっちのうち投げなかった方。インコースで起こすこともありますが、あれこれと挟んで最後は外への直球か逃げる変化球で終わり。こう書くと常に三振してそうですが、あれこれ挟んでいるその最中の失投を何とか仕留めて自身の存在を繋いでいるのが今の北條の立ち位置です。

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 もちろん、毎回このパターンではないのですが、ここという勝負所は必ずこの攻めです。でっ、私が言いたいのは、何故必ず投げてくる外へ逃げる変化球に手を出さないのか、という点なのですよ。苦手なのは判っていますが、結構失投もあって、肩口から入って来るようなケースもかなりの確率であります。ですが、去年までの北條は、まったくそれには手を出さないのです。もちろん例外はそれなりにあって、例えば去年のCS初戦で横浜の国吉からスライダーを何とか食いついたら、前進守備なので勝手に外野手の頭を超えて三塁打になったやつなんかがありますが、あれは恐らく前の打席からの流れで勢いに乗っていたのでしょうね。普段はほとんど手も出しません。何故か? 多分、それに手を出していると、そのうちボールになる外スラにも手が出るようになってしまうことを懸念しているからだと睨んでいます。つまり、自分のスタイルが崩れる。だから北條はアウトコースのストレートにも基本、追い込まれない限り手を出しません。本人がどう思っているかは判りませんが、そんな北條を物足りなく思うのはファンもベンチも同じでしょう。なので、彼は左投手専用機の扱いを受けているのです。

 翻って土曜の一打席目なのですが、対左腕であっても、今年の自分は違うんだという痕跡を示す、つまり右投手でもチャンスをもらえるようになる、その可能性をアピールしなければならない打席だったのですよ。にもかかわらず、得意とされる左投手のケースでも、外のストレートを見逃したわけです。一応入って来る球ではありますが、多分、今年の初打席なので、まずは自分の得意なところを待ち続けたのだと思います。つまり真ん中から内よりを張り続けた。しかし、三球ともアウトコースを続けられ、結果、それは来なかった、ので見逃しの三球三振。

 私としては、何度も言いますが、何故それを打とうとしないのか、喰らい付かないのか、となるわけですわ。アウトコース主体に組み立ててくるのは百も承知のはず。ならば踏み込んで打ちに行けよと。北條が真ん中からインコースを得意にしていることは誰もが判っています。ジャイアンツもわかっているのです。つまり、野球は相手があってのことですから、田口にしてみれば、北條に仕事をさせないことこそが彼にとっての仕事なわけです。それで三球目もアウトコース。そして手が出ず見逃し三振、つまり、北條には踏み込んで打つ気などなかった。今年も去年のように打てる球だけをシンプルに待つことに徹します、ということ。それはファンにも見て取れたし、当然ベンチにもしっかりとメッセージとして伝わりました。あれじゃあ右も打てんわ、というシグネチャー込みで。

 ”今年もまずは自分のできることからやります!” この打席から、そんな北條の声が聞こえた気がしました。さらに言えば、それは今の阪神というチームのマインドを代弁する台詞にも思えたわけですよ。そこからは自分達の可能性の領域を広げようという心意気がまったく伝わっては来なかった、そんな嫌な三連戦でした。

やっぱり出てきた坂本誠志郎

 正直、二戦目、梅野が外れて原口がスタメンだったので、明日は坂本だろうな、そんな胸騒ぎがして、土曜の夕方に某所で仄めかしたら、案の定、その通りに・・・・。笑いましたわ、乾いたやつですけど。

 まぁ、坂本については有名な話なのですが、入団した年の春ごろに後援会が発足したわけですよ。地元の新人にはよくある話ですけど。

www.sankei.com

 でっ、当時の坂本は二軍で燻っていました。明らかに実力不足でしたから。ですが、突如発足した同後援会は「坂本誠志郎選手応援ツアー(8月28日)」と銘打って三カ月先の試合の応募を開始したわけです。そしたら夏の終わりになると、見事に坂本はその少し手前で一軍に上がって来て、更に驚いたことに、ツアー当日の8月28日にはスタメンで起用されました。そして当然のように負けたと。それが丁度CS出場の懸かった大切な時期だったと。しかもその前後の捕手の起用も不自然だったと。っていうか、そもそも 一軍昇格の保証もない5月30日の段階で、8月28日という日程で「坂本選手応援」なるツアーを後援会はよく企画できたものだなと。でっ、当日の捕手の起用を決めたのは、当時ヘッドコーチだった矢野だったと。そういうことです。もちろん現在の監督は矢野ですから、今後も坂本捕手には優先的にチャンスが与えられるでしょうね、って話です・・・・。ただ、昨日のあの酷いリード、普通懲りるけどね、大概な話。だいたい何で梅野がスタメンじゃないのかが私にとっては謎なのですけど。

 まぁ、要するに、阪神の坂本捕手には、物凄い太いタニマチがいる。そして阪神球団はそれを黙認というか容認し、選手起用にも反映される、それだけの話なのです。ファンあってのタイガース、はい以上です。 

注目すべき開幕戦視聴率

 金曜の巨人阪神戦は今シーズンの開幕戦ってこともあって、地上波で放送されたようです。個人的に視聴率がどれぐらいか注目しています。といっても、視聴率なんて間違いなく嘘で固められた数字でしかないのですが。そもそもベンチマークであったニールセンを撤退させたこと自体が反則でしょ。今や実質電通の子会社のVRが好き勝手暴走しているわけです。

 ですから視聴率は新聞の押し紙ありきの発行部数と同じで何の意味もありません。しかし、それらが広告主を釣る際の一つの指標にされているのだから驚きます。当たり前の話ですがそれは落ちる一方なので、最近は録画視聴率(タイムシフト視聴率)まで出してきたらしいのですが、正直絶句しました。

 クライアントが本当に仕事をする気があるのなら、彼らが一番気にしなければいけないのは、自分の企業のCMや広告がどれだけの人に見てもらえたか、この一点でしょ。つまり視聴率ではないのです。認知率と言われたりしてたかな・・・・。でもほとんど視聴者が観るのは番組であって、CMではありません。例えばクオリティの高いと話題のドラマがあったとしたら、興味のある方は録画をして観ると思うのです。全録できる環境が整っていますから、ほとんどの方はそうするでしょ。だから電通など広告代理店はその子会社であるVRに苦肉の策として録画視聴率を設けさせたのでしょうが、録画したら、普通CMは編集しカットするかスキップして作品だけを観るでしょうね。つまり、ますますCMは見ません。どうやってクライアントに録画視聴率について説明しているのか興味があるのですが、きっと企業の広報部も電通側なのでしょう。色んな美味しい目にも遭ってるでしょうし。だから決済をする経営陣が、自社のCMをまったく見てもくれない番組に大金を投じている、ということに気づかなかったら良いのでしょうね。絶対そこは知らんでしょうから、バレませんわな。

 じゃあ、どんなジャンルの番組ならCMを見てもらえるのか? アメリカの場合、スポーツ一択だそうです。NFLは別格ですが、MLBもイニングや攻撃が変わるたびにCMを入れられるのでCMとの親和性が極めて高いと言われています。MLBの視聴率はテレビを観る人自体が減少傾向にあるためどんどん落ちていますが、そんなことお構いなしで認知率のおかげか放映権料は反比例するように上がる傾向にあります。録画しないで観る価値のある番組って何か? という観点で考えれば、今まさに現在進行形でやっているもの、つまりLIVE中継のものってことになりますからね。結果が判ってからでは観る価値がなくなるので、CM込みで観てくれる。そんなわけでMLBはコンテンツとしてこの十年で最盛期を迎えたと言われています。スター選手の超破格の大型契約を支える背景には莫大な放映権料があるというわけです。コロナ以降は判りませんが・・・・。

 広告がスポーツ番組にしかつかない、というこの傾向はアメリカだけではなくヨーロッパもそうです。ところが、この極東にある島国のここ日本だけは例外です。実際に視聴者がCMを見るとか関係なく、あくまで視聴率だけで一括りにするので、CMとの親和性や認知率についてはまったく語られていないというわけです。しかも電通にはプロ野球の視聴率に数字以上の付加価値があるとバレてしまうと困る、独自の背景があります。それは球団の親会社です。読売も中日もソフトバンク楽天も阪急阪神HDも、みんな自前で広告代理店を持っているのです。だからもともと電通の思い通りにはいかない、旨味がないというわけです。

 なので野球の視聴率はある時期から徹底的に低く出すようになりました。そして地上波から消えたのです。そういう意味で、金曜日の視聴率には興味がありますね。多分5%ぐらいでしょうけど。

阪神優勝の可能性 ?!

 最後に、冒頭で阪神優勝の看板は下ろさないと言いましたので、当然今後の行方については意地でも注目していきます。とりあえず、前回不動のキャプテン糸原を”JOKER”と命名しましたので、彼の活躍、出塁数や出塁率などからその可能性を随時追っていこうと思います。少し判りにくいかもしれませんので、守屋の登板数も一緒にして見守っていくことにします。それが増えれば増えるほど、阪神の借金は膨らむはず、という読みです。

 6月21日(日)現在

 阪神借金数:3 糸原出塁数:3 守屋登板試合数:1