Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

二人の JOKER

 三年前、このブログを立ち上げた直後、糸原がレギューラーで青柳がエースでは阪神は優勝できない、そのようなことを書いた。つまり二人は JOKER なのだと。プロの阪神ファンとして警鐘を鳴らしたのである。

 今年、糸原は代打専門となり、青柳はエースの座を剥奪された。そしてわが阪神はリーグ優勝に辿り着いた。

 本日、38年ぶりの日本一を賭けた戦いで、いったい二人がどのような役どころを務めるのであろうか?

 恐らく糸原には終盤代打として出番がやって来るだろう。一方、青柳は先発だという・・・・。

 青柳の仕様をもう一度確認しておく。右打者の背中から来るスライダー、左打者には外角低めに落ちるシンカーをそれぞれ武器としている。

 右打者のなかには、時折、実際に背中に向かっても来るとして、四月、五月、いやオールスターまでは勘弁して、そうまともに打席に立ちたがらない者も多いときく。それを引き出す、いやぁ、わざとじゃないんだよ!、という居直った投球スタイルが持ち味でもある。ある意味、存在自体が反則気味といえるのかもしれない。

 しかし今日はシーズン最後の試合。自分に向かって来たボールから逃げる打者は皆無ではないか? 私がオリックスの監督なら、むしろ右打者を並べるインコースに来たら、しれっと肘や膝を出せと。二人ほど当てたら、青柳はまともな投球ができなくなるだろうからと。

 青柳がどんなピッチングをするかは判らないが、しっかりとオープナーを全うしてもらいたいものだ。本当はピンチで頓宮や紅林を迎えた場面でのワンポイントがベストでなかったかとは思うが、岡田が先発と決めたのだから、これ以上は黙ろう。しかしあえて一言挟むのなら、初回失点を重ね撃沈した挙句、お前の気持ちはワシが一番判るんや、そう上田次郎が慰めに入るというオチだけは勘弁してもらいたいものである。

 同様に糸原にも渋い活躍を期待したい。適材適所、岡田はリーグ優勝後のインタビューでそう語った。この二人の役割は十分に理解していると思っている。

 何にせよ、泣いても笑っても後一時間。今年の虎は日本一には若過ぎる、そう思っているので楽ではある。あくまで落ち着いてゲームを眺める所存だ。がっ、不用意な四死球や、エラーが出れば思わず怒鳴り声を上げ、嫁や娘からは当分嫌われる羽目に陥りそうである。まぁ、それも含めて今年最後の大一番を楽しみたい♪