Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

第104回選手権大会 十日目

 今年は天候に恵まれ順調に日程を消化できている。去年の今頃が噓のようです。確か、なんとか8月中に夏の大会が終わりそうだ、そんなことを書いた覚えがあります。

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 そういえば八月最終週まで高校野球をやっていたのです。もうそれって夏の大会じゃないよな。しかも甲子園周辺の高校ばっかり残って、秋の近畿大会かと思いましたもん。更に言えば決勝は紅白戦でしょ。それで優勝が智辯和歌山、まったく変な上に嫌な大会でした、ケッ!

 対照的に今大会はといえば、ベスト16に勝ち上がった面子を今更ながら眺めてみたのですが、バランスが良いのですよね。九州の4校が突出しているぐらいで、近畿も2校だけで全国から万遍無くって感じ。公立校も2校残ってるし、夏の甲子園はこうでなくっちゃね、ええ。

 そしてヒール校はたった4校。明秀日立(ベンチ入り地元民3名)、明豊(同6名)、下関国際(同1名)、聖光(同5名)。監督が嫌な奴なのは明豊ぐらい。まぁこれぐらいなら許容範囲でしょ。毎年こうありたいものです。


 それでは先日ぶち上げた、”打倒大阪桐蔭のシナリオ” について書いてみたいと思います。ですがその前に昨日の聖望戦について触れねばなりますまい。

 エースにして精神的支柱でもある岡部自体の調子も悪かったと思うのですが、リードもどうだったのか? 最大の武器であった縦スラのコントロールがイマイチの段階で、チェンジアップもどんどん混ぜるべきだったのに、どうもそれは二巡目からのつもりだったのではないか?

 大阪桐蔭を倒すには、最初のイニングから持てる全てを出し切らないと抑えられません。当然以降も毎イニングそうです。結果としての失点19は、エース岡部の決め球スライダーと心中した故。だからこそ継投なのですよね・・・・。

 ただ岡部本人も主将江口も岡本さんも、一片の悔いさえないと思います。

 

 では本題に入ります。まず大阪桐蔭の投手陣、前田や川原は良い投手ですが、2、3点ぐらいは何とかなると思うのです。なので大阪桐蔭に勝つには、あの打線を2点以内に抑えるために何ができるのか、そう考えるのがベストでしょ。

 昨日も凄まじかったですが、乗せたら打つは打つはで打線に切れ目も折り返しもない。また各打者の完成度も高く、来年春から大学なら即レギュラーを張れる選手ばかり。松尾が届けを出すかどうかは判りませんが、少なくとも海老根は上位でのプロ入りが間違いないと思われます。

 ベスト16に入った各校は、恐らく昨日の夕方あたりからデータスタジアム社の営業に連絡を取って、すぐにデータを予選分やできれば練習試合も含めて用意して欲しい、みたいなやり取りをしていると思います。確か大阪桐蔭は十年前から大会中に契約するようになった、という話を耳にしたことがありますね、初の連覇の年です。北條が前年秋の神宮から振り返ってみて改めて引っ張り専門だということが解ったので、夏の決勝は完璧に抑え切ったそうです。

 ただそれをあくまで御守として持っておく分には良いのですが、もうここまで来てから今更データの切り貼りをしても遅いと思うのですよね・・・・。先にも述べましたが大阪桐蔭のスタメンの選手は投手前田も含めて超高校級の打者ばかりです。じゃぁ今からデータに基づいて、トップバッターから九番打者まで9通りの攻め方を用意できるかといえば無理でしょ。

 むしろ最大公約数的な攻略法を見出した方が良さそうです。

 私なら大阪桐蔭の各打者を粗く分類していくでしょう。まずざっくり左打者5人をA。そして右打者4人をBとしましょう。

 次に、左打者Aを右投げ左打ちのAー1群と左投げ左打ちのAー2群に分ける。

 同じように右打ちも分けましょう。ここは松尾と海老根をBー1群に、伊藤をBー2群に、そして鈴木をBー3群とそれぞれに切り出し三つに分けます。

 これで都合五つに分類できたことになる。おいおい、攻め方を集約しても5種類もあるのかよ、そう思われる方も多いでしょうね。がっ、最終的には三つに絞り込みます。

 まず、B-3群の鈴木は予選から当たりましたが、現段階ではどこのチームにでもいる好打者に過ぎません。長打もほぼ無い。この選手に打たれるようならその段階で打倒大阪桐蔭にチャレンジする資格はありません。なのでB-3群の為に攻略法を用意する必要はないでしょう。

 今日はここまで、続きは明日です。

 最後になりますが本日の予想。

 仙台、高松、名電、近江でお願いします!