Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

2022 ドラフト検証 コロナ明け嘆き編

 また一ヶ月ぶりの更新となってしまいました・・・・。

 思い起こせば3年前のGW明けから始めた当極北のブログ。当時はコロナが蔓延し始め、在宅勤務も増えて通勤時間もなくなり、これなら行けんじゃねぇ、そう思って始めました。

 あれから早いもので二年半の月日が流れた。コロナは相変わらずですが、みなさんのお仕事いかがですか? なんだか知りませんが、営業目標とかそういうのが、コロナ前に戻りつつありませんか・・・・ ?

 ちなみにぃ、私のやってる仕事はこの春から戻ります・・・・。

 三か月前に本社から来年度の目標の打診があって、そこから戦々恐々・ ・・。そして年末に正式に決定。しっかし、このニ年間、緩い数字でマイペースで仕事してた身体が、たった半年で元に戻るとでも思っているのでしょうか? というか、まだこのコロナ禍の中で、目標などを元に戻すことに対する納得感を、どうやって社員から引き出せというのか・・・・? 頭の痛い日々が続いております。ので、私の仕事はコロナ前に戻ったも同然。当然のように年末からほんとんど死んでいます。

 ブログは絶対にやめませんが、少し落ち着くまで更新が滞ること、何卒ご理解願います。

 では、去年のドラフトの検証の続きを。

<本日の目標はコロナ前に>

1.斎藤 優汰(苫小牧中央 ⇒ 広島)

 まずは広島が指名した斎藤。去年ここで書いた、大社編の一番最後の方。

tilleternity.hatenablog.jp

 正直補強ポイントとズレている感もするが、ここ数年即戦力投手を獲り続けた経緯もあるのだろう。ただ、指名に至った展開が急だったこと、またそれまでスカウトたちの間から斎藤の名前が出ていなかったこともあって、トップダウンなのではと。つまりあのオーナーがしゃしゃり出たのだろうと茶化したわけである。

 同類の人間はいるもので、斎藤の指名が発表された数日後にこの動画がアップされている。


www.youtube.com

 さすがはカープフアン、仕事が早い。これ以上は言わん。

2.イヒネ・イツア(誉高校 ⇒ ソフトバンク

 イヒネの指名については、一位があるだろうと予想はしていただけに驚きはない。しかし残念ながら動画のサンプルが少ないので、この指名についてもこれ以上は言わん。

3.曽谷 龍平(上武大 ⇒ オリックス

 曽谷はポテンシャルの高い左腕。まだ完成系にはほど遠い感もある。中継ぎなら開幕直後に出てくることもあるだろうが、投手陣にゆとりのあるオリックスだけに一年は寝かして、来年の中盤あたりに先発でデビュー、それが良いように思う。

 変化球も抜き系をしっかりと投げられるようにしておいたほうが良い。興味のある方は上の大社編の記事を参照願います。

4.吉村 貢司郎(東芝 ⇒ ヤクルト)

 吉村は文字通りの即戦力だと思う。彼についてはそれ以上もそれ以下もない。

 指名公表が遅れたこと、また、競合しなかったことにも違和感を感じている。

 彼についても大社編参照願います。

5.仲地 礼亜(沖縄大 ⇒ 中日)

 この選手、ドラフト前はまったくのノーマークでしたわ。なのでここで少し書かせていただきます。

 最大の特徴は、大きく、そして鋭く曲がり落ちるスライダー。曲がってから速くなるように映るこの変化、特殊なボールと分類しても良い。立浪もそこに参ったのだろうか。きっと回転数も高いと思われる、詳しくは知らんけど。

 しかしプロ入り後、この決め球を継続的に投げるのは難しいと見る。特殊な持ち球というのはアマ時代限定の場合が多いからだ。旧い話で恐縮だが、巨人の堀内が懸河のドロップを駆使して高卒ながらプ口入り後13連勝を重ねたという。しかし堀内の回顧録を読む限り、満足行くドロップを投げられたのはルーキーの年の夏まで。そこから引退するまで、二度とデビュー直後の感覚が戻ることはなかったのだという。

 半年以上も投げ続ける長丁場のプロにあって、回転数が高い唯一無二な変化球を投げ続けるのは難しいのだろう。たとえば平成の括りで言えば伊藤智の高速スライダーしかりである。記憶に新しいところでは桐光学園二年次に、甲子園で奪三振記録を作った松井のスライダー。まるで生命が宿っているかのような軌道。一度浮き上がってから落ちるというやつ。しかし残念ながらプロ入り後、その軌道の再現性は低かった。気がついたら決め球がチェンジアップに変わっていた。

 また直近となると阪神の西純が同じく創志学園二年次に、神宮大会王者から脱三振ショーを繰り広げたが、あの高速スライダーを投げることも恐らくはもうない。今では腕の位置も上げ、スライダーは力ウント球といった感じ。高速フォークが決め球の投手に変わっている。

 更に阪神のコアな話になって恐縮なのですが、今年からバッテリーコーチに返り咲いた嶋田宗の弟が、箕島時代に高校レベルでは打てないカーブで鳴らした。今でいうところの縦スラで、優勝する取手二高も手こずるような特殊な変化球であった。しかしドラ1でプロ入り後、そのボールを一向に投げないので記者が尋ねたところ、なんと ”ボールの握りを忘れた” というのだ。その答えに多くの阪神ファンがズッコケたのだが、今から思うに、投げたくても投げられなくなったので、そう応えるしかなかったというのが本当のところではないか。

 翻って仲地のあの縦のスライダーであるが、果たしてどうなる。仮に春に輝いたとしても、早晩色褪せるようなことにならなければいいのだが・・・・。

 ことほどさように、アマ時代に驚くような変化球を投げる投手には要注意が必要だ。回転数が異様に高いと肘や肩や腰への負担が大きく、結局プロ入り後に別のボールに活路を見出さねばならなくなるからだ。

 ただそんな中、柳の縦の大きなパワーカーブがいまだに健在なのが目を引く。これも特殊な持ち球と言える。どういった練習方法で、たとえば動作解析などを経て身体に馴染ませたのかもしれない。仲地はじっくりと頼れる先輩であり、生きたサンプルとなる柳の言葉に耳を傾けるべきだろう。

6.松尾 汐恩(大阪桐蔭 ⇒ 横浜)

 松尾についてはここで書いた。

tilleternity.hatenablog.jp

 結構な癖持ち、この一点。腰の開きの早さやヒッチ系の打者であること。それとテークバック直後、スイングと同時に上半身の軸が捕手寄りに傾くことも申し添えておきたい。

7.菊池 吏玖(専修大千葉ロッテ

 以前も書いたが、私の中では菊池は大商大時代の広島の岡田と被る。去年のドラフト一押しの投手。ストレートのボリュームは今回のドラフト候補の中でも屈指ではなかろうか。あのストレートを投げ続けられる限り活躍は堅いだろう。

 またS評価の理由を記すと、テークバックは決して小さくはないが、いわゆる担ぎ投げで、その担ぎ具合がフォークボールと相性抜群だとみているから。恐らくであるが、近い将来出色のフォークを投げられるようになると思う。完成系は大魔神佐々木。パの新人王が彼だっ!

8.森下 翔太(中央大 ⇒ 阪神

 もう森下についてはええやろ。

 新人王は森下と言いたいが、吉村やろな・・・・。

 二位以降は次回、ストップウォッチ編で!