Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

第104回選手権大会休養日 三度目

 「大阪桐蔭無双」、「打倒大阪桐蔭」で迎えた今大会。ご存じのように決勝の組み合わせは、仙台育英 VS 下関国際と相成りました。これを予想できた方がいたら、夜通しで話を聞きたいもんですな。まぁ私なんかにはまだまだ無理ですわ。

 個人的にはここまで十分に楽しめました。元は取ったので、優勝は勝利の女神に決めてもらえればそれで良いと思っています。できれば優勝旗が白河の関を越えて欲しい、そう願ってはいます。今大会に入って何度もここで申し上げていますが、勝利の女神は実は大変にカバ顔がお好きなんですよ、ええ。

 いろんなところで話題になっている大阪桐蔭の三重殺。大前君には気の毒でした・・・・。敗戦を独りで抱え込まなければ良いのですが。ここで鈴木は安パイみたいな風に書いてしまって、実は少しばかり責任を感じています。

 鈴木は予選五割打ったのですが、初戦では二つエラーを重ねました。失点には結びつきませんでしたし、昨日今日で評価の変わる選手ではないと踏んでもいました。しかし蓋を開けたら二松戦と同様、準々決勝のスタメンからは外れた。コンディション不良を差し引くるなら、私が見てもそうなのですから西谷さんも物足りなく感じていたのかもしれませんね。鈴木はミートは巧いのですが、鋭い打球を飛ばせるのは大前、そういう判断ではなかったか。

 結果、大阪桐蔭ナインがどことなく浮足立っていたような感じはありました。そして・・・・。

 野球、というかスポーツの持つ残酷性をまざまざと思い知らされたシーンでした。

 野球は団体スポーツですが、こと打席や守備においては個人の責任を何かと負わされたり問われたりしがち。反面、それは野球の醍醐味でもあるのです、難しいな。

 言うまでもなく野球には仲間がいます。いわば戦友でもある。彼はこの先一生あの三重殺を抱えていくことになるのでしょう。ぜひ周りは大前君を支えてあげて欲しい、そう願います。

 あの場面、鍛治舎や高嶋なら間違いなく次のイニングから代えてます。西谷さんは連覇よりも大切なものを知っている、そのように思った次第です。勝利の女神が何度も微笑むはずやで!