Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

ダブル・プレーンにご用心

 近年、野球はますます進化している、そう囁かれている。

 確かにそうだ。身体の動きが科学的に解明されるにつれて、あらゆるスポーツが考究の対象となり、見直され、というかアップデートされていく。野球もその一つということ。

 まぁそのあたりの詳細は別サイトに譲るとして、普通に野球を眺めているだけでも、ここ十年で大きく変わったと思い知る場面は多い。

 たとえば野球用語。知らなかった言葉が次々と出てくる。

 皆さんも一度は耳にしたことでしょう「ショートアーム」。

 いつごろから使われるようになったのであろうか、もう判らんし遡る気もしない。

 ダルあたりが言い回って、山本由伸が決定づけた、そんな感じか、それでええわ。

   一昔前の言い方をすれば、野手投げなんだけど。

 

 他にも「コマンド」。

 まぁ制球力ってことなんだろうけれど、こちらは「プロスピ」が浸透させたのかな、知らんけど。

 この前電車乗ってたら、

 「私のツーシーム、球筋が変わっちゃったぁ!!」

 いきなり女の子が。

 ええっ、って勢い身を乗り出して、どこの女子野球チームの子かと。

 そしたら普通の女子高生。スマホ必死に人差し指で連打してましたよ、ええ。

 「プロスピ」はやったことないけど、この国の野球人気を支えてくださっているのだと心底思う。感謝しかないです。

 

 他にも「スイーパー」。

 大きい方のスライダーじゃあかんのかね? あかんのでしょうね、諦めます。

 こういう球種一つとっても、「オープン・シェア」というのは素晴らしいことだと思いますね。どうせバラされるので、自分から情報提供した方が良いのではないか。

 来月「センバツ」が開催されますが、高校野球もどんどん情報公開・共有してもらいたいものです。

 どこのバットが飛ぶ、この握りでボールが曲がった、こういうのを出し惜しみせず、表へ前向きに発信して欲しい。

 高野連は何かにつけて、私立と公立校との力の差を埋めようと躍起になっていますが、ならば「オープン・シェア」を薦めりゃ良いのにと。

 まずは土俵となるサイトでも、作るところから始めたらどうか。

 情報が提供され、指導者、選手が一体となって検証する。そのサイクルを回して、確かにこのバットは飛ぶ、とか、この握りにこの縫い目で凄く変化した、とか、どんどんやらせばいい。

 公立は貧乏なので、各メーカーのバットを取り寄せて試し打ちなんてできっこない。金属バットの情報だけでも「オープン・シェア」すれば、一部を除く各方面から有難がられると思いますよ。



 でっ、本題なのですが、「ダブル・プレーン」。

 これも近年よく耳にするようになりました。

 詳しくはこちらあたりでご確認願います。


www.youtube.com

 

 個人的には、「ダブル・プレーン」で投げる投手は、球速以上に伸びのあるボールの持ち主のように感じたものです。怪我、特に肘、肩への負担が大きい投げ方というイメージもありませんでした。

 むしろ、アーム、具体的には肘が出ない投手などにはお薦めすべきでは、とも。

 以前、佐藤蓮はやるべき、と書いたこともあった。

tilleternity.hatenablog.jp

 

 記事の中でも触れましたが、江川もどちらかといえば「ダブル・プレーン」だったような。私にはそう映りましたね。

 

 現役時代の江川は、スピードガン的には140㌔前半が多く、小松(中日)や槇原(巨人)よりも平均で5㌔以上遅かった。でも彼のボールが特別であることは一目瞭然。

 球速以上に速いボールとは、江川のための言葉のように思ったものです。

 しかし今や、「ダブル・プレーン」とは怪我をするようなものとの意見もあるぐらい、危険な投法なのだという・・・・・。

 

 私が「ダブル・プレーン」を、肩や肘への負担と結び付けられなかったのは、この投手がいたから。

 押本健彦(日産 ⇒ 日本ハム ⇒ ヤクルト)

 04年から14年まで十一年間で434試合に登板。

 一番少ないシーズンが引退する年で、最小の6試合に留まったが、それ以外は毎年二桁登板。08年から12年までの五年間は、すべて50試合以上、平均にして61試合に投げています。

 まさに鉄腕。江川同様、スピードガン以上に球威があった。大きな怪我もなかったようにも思う・・・・。

 

 しかし、二月に入って私のその認識を一変させるような記事が続いた。 

www.yomiuri.co.jp

 

 上茶谷は大学時代から「ダブル・プレーン」で有名な投手であった。

 

 プロ入り後の翌年に故障のリスクから、「シングル・プレーン」へと変更。しかし成績は下降。

 そこで、

www.sanspo.com

 ということで21年のオフに、投球フォームを「シングル・プレーン」から「ダブル・プレーン」へと元に戻した。

 覚悟を決めた彼の身に、何が起こったのかは上の記事の通り。

 

 そしてさらに衝撃の事実が・・・・・、

www.sponichi.co.jp

 吉田は高校時代、正村さん(現亜細亜大監督)の指導を受けて理想的なフォームを身につけた、私はそんな認識でいたのですが・・・・。

 吉田もまた「ダブル・プレーン」。

 うーん、ここに来て、考え方を改めねばならないのか?

 でっ、実は一番心配しているのがこの物件!!

 そういえば去年のキャンプ中、ストレートをマイナーチェンジしたとか言っていたような。MVP獲ったんだから、いらんことするなと思ったものでしたが。
 併せて投球フォームもいじったんとちゃうか。そして結果が・・・・。

 これ以上は何も言うまい。

 村上の投球を生暖かく見守るしかないですね。

 

 本日は以上です。

 

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