正直言うと、あまり今年のドラフトに触手が伸びない。
目玉の二人が良い選手であることは理解しているつもりである。金丸はいきなり二桁勝つかもしれないし、宗山に至っては名球会入りも見込める野手だと思う。去年の段階で一位指名したいという球団もあったことであろう。
しかし二人とも小粒な感は否めない。二桁に名球会なので否定的に捉えているわけではないが、少し難しい物件かもしれない。まぁこのあたりについてはドラフト後にでもじっくりと書こう。
むしろ今年のドラフトで興味を惹くのは、外れ一位の最後の方から、あえて幅を広げるなら四位の前半ぐらいまでに相当する大学社会人の投手の層が厚いことかな。評価ランクとしてはB~Dなのだけど、その範疇に分類されるべき投手のスペックがあまり変わらない、という点。そう言えば伝わるだろうか。
具体的には右なら150㌔前後、左なら145㌔前後のストレートをコンスタントに投げ、コントロールもまずまず無難。しかして出力はそれほどではない、そんな感じの大社の投手が多いということ。
対象となるであろう投手は以下の通りである。
現在作成途上のものであるが、例年にならいドラフト前には完成版をお披露目したいと思っています。
でっ、上の表を作りながら、篠木と鷲尾、佐藤と宮原に明確な差があるのか、とぼんやりと考えた。そのあたりが曖昧というか極めて微妙なのだ。方や外れ一位候補、もう一方は四位でも妥当、そんな感じの投手だというのに。
もしこの予感が当たれば、オタどもにとって大揺れのドラフトになるかもしれない。
たとえば、外れ一位が吉田で二位には江原をしれっと指名、そんな球団が充分にありえるのでは。
やれやれお疲れ様とばかりに円卓を囲み笑顔で握手する首脳陣やスカウトや編成どものその裏で、奇声と悲鳴の真ん中あたりの音で雄たけびを上げながらテレビ画面に正拳突きを喰らわせたり、PCを壁に叩きつけるような奴が続出するかもしれない。
先日の記事の中で、”ドラフトに勝ち負けはある。巧拙もあるし、良いドラフト、悪いドラフトというのもある。もちろん悲喜こもごももついて回る”、そう書いた。天国と地獄というのもそこに加えておこう。
今年は外れ一位から四位あたりの指名を注意深く見守る所存である、いやマジな話。