Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

森下ウオッチャー回想記 Ⅲ

 日本シリーズも佳境に入りましたが、ドラフトネタには不自由しません。特にこれには驚いた方も多いはず。

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 この疑問に対する答えじゃないか、というのがこれ、

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 まぁ話半分ですが、いろいろとあるのだろうとは思います。ウラが取れれば後追いさせていただきます。

 <本日の話半分>

 高校野球引退後の森下

 森下は高三の秋、プロ入り表明をするか悩んだという。しかし多くの高校野球オタが、彼のその悩みに気付くことはなかった。高卒外野手の需要は薄く、大学なり社会人へ進むことこそが森下にとって妥当に思えたからだ。また、言うまでもなく東海大相模東海大の付属校。そのまま内部進学が有力のようにも思えた。

 結局、私が内々に森下の進路情報を知るのは、季節が改まった9月の第一週のこと。ああやっぱりとは思ったが、まったくの驚きがないわけではなかった。まず進路先が東海大ではなく中大だったから。それと案外早く進路情報が入って来たな、というのもあった。

 また同時期に、夏の大会で五割、2ホーマー、 11打点を上げた近江の北村も進学へと舵を切り、その進路も中大だという情報も入ってきた。ニュースの価値としては北村の中大入りの方が大きいな、そう素直に思った。なぜならその段階での私の評価は、甲子園で結果を出した北村の方が上だったからだ。粗っぽさを感じさせる森下との比較において、肘を柔らかく使える器用さを持った北村には、一日の長を感じていた。

 ただ、森下の勝負強さは買っていた。北村が試合を作る、先制・ダメ押し型とするならば、森下は試合を動かす起死回生型、そんな風に分類していた。翌春、森下、北村のニ人の成長を眺めるのが待ち遠しい、心からそう思ったのを覚えている。

 そして迎えた19年春。私は目の前で突き付けられた事実にたじろぐばかりであった。二人の差が歴然であったのだ。半年前に自ら下した評価がこうも簡単に目の前で覆ったことを、現実のものと受け止められなかった。

 二人の間に横たわるものを簡単に言えば、打席で振り切れる森下と、当てに行く北村、その差という感じであった。北村にとっては、守備に難があるのも痛かった。一塁やDHは先輩が優先される枠でもあり、出場は叶っても主に代打。すでに外野の一角を不動のものにした感のあった森下とは、春のオープン戦の段階で実戦機会にも差が生じていた。常に4打席与えられる森下と、一節に代打で一度打席に立つ程度の北村。東都開幕以降もその差は広がるばかりであった。

 実戦で活きたボールを見れることと、それができないことで、これほど差になるのか? いやいやそうではなく、そもそもニ人の間には元々差があったのではないか。となるとかく言う私はそれを見逃していた。いや、正確には見抜けなかった・・・・。

 はっきり言えば、二人の差というよりも、そこに私自身少なからずショックを受けていた。つまり森下の活躍によって、皮肉ではあるが自分の見る目の無さを思い知っていたのだ。

 リーグ戦も中盤に差し掛かり、森下の打順が上がって行くにつれて、私の頭の中はさらに混乱していった。一年の春にして、東都公式戦の打席で目一杯のスイングができる森下の存在は私の想定を超えていた。高校時代の森下はどう贔屓目に見ても、 ドラフト上位の評価を固辞し、早慶に進んだ逸材というわけではないのだから・・・・。

 そんな中、唯一胸を撫で下ろしたといえば、”森下はやらかす奴” 、どうやらその見立てが間違いではないらしい、それだけだった。

 結局、シーズンを終わってみると、三割 2ホーマー。ベストナインにも選出され、森下は初夏に行われる日米野球侍JAPANに当然のように選ばれた。直前合宿は今年も松山らしいじゃないか。

 「これは松山に行くしかない、 とことん森下に付き合おう!」

 しかし、一人旅など到底無理。いかに家族旅行に仕立てるか、それが私にとって遠征のための最大のミッションとなったのであった。

 侍JAPAN合宿以降は明日以降で。

 育成ドラフトに物申す!

 ここ数年、最もドラフトの方針でチームで違いが出るのが育成ドラフトではないかと。因みに阪神は今年も1人。一方巨人は9人、ソフトバンクは14人・・・・。

 まぁ言ってみれば球団の方針というのもありますが、予算や受け入れる環境もあるので一概には何とも言えません。私自身はせっかくプロなのだから、育成で線引きするのはどうか、というのもある。そういう意味では今の阪神の育成指名に対するスタンスに特に違和感は感じません。

 でも少し今年考えるところがあって、育成指名は増やすべきではないのか、そう思うように変わってきました。何故変わったのか。理由は選手というよりも、スカウトや指導者目線で見れば、また、チームとしてのノウハウといった点でも必要ではないか、そんな風に思うようになったからです。まぁそのあたりについて、機会があればゆっくりと書いてみたいと思います。

 では・・・・。