Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

妄想という名の迷路

 

 関東は梅雨入りしたそうですが、大阪は何とか持ちこたえています。

そのまま、そのまま!

 心の中でそう叫んでいる私です。

 

 というわけで前回の続き。ロシアが今後この泥沼の状況から抜け出すために何をしでかすのか・・・・、そうさなぁ、おそらくはアメリカに嫌がらせをするしかないんじゃない、私がプーチンならそうする、ってなことを書きました。
 まず、アメリ力ほど味方も多いが敵も多い国はない、というのが前提としてあります。
 中東やアジアやアフリ力どころか、足元の中米にもアメリ力を嫌う国はたまさかある。特に中国に秋波を送る国などは、金に飽かしてでも根回ししてもらい根こそぎロシア指示を取り付けられれば、案外簡単に数の上ではアメリカの孤立化を図れるのではないかと思いますね。イメージ的には上手くいけば、G7のイタリアぐらいは切り離す、このあたりを最終目標にするというのはどうでしょうか?
 じゃぁそれを実現するには何をすればええのかってところが今回のお話なのですが、具体的に申し上げますれば、まず金正恩をモスクワに呼ぶ。そして次に文在寅もお招きする、うーん肩書は元大統領よりも元老とかに勝手に決めちゃえ。
 中国からは適当に序列で言えば二桁前半あたりを連れてくる。習近平はオンライン参加で十分。
 ほんでそこでプーチン朝鮮戦争終戦の一方的な宣言を画策するわけです。もちろん半島の恒久の平和のために、知らんけど。
 北朝鮮が本当に恩義に感じているのは三代前から口シアなので、金正恩はほぼ言いなりになるんじゃないっすか。
 文在寅は下手すりゃ死ぬまで冷や飯どころか、臭い飯すら喰う可能性があるので、亡命せんばかりの勢いでモスクワに飛んで行くでしょ。そもそもライフワークだし。
 役者が揃ったところですかさずプーチンはこう吠える。
極東の、そして何よりも世界の平和と安定を心より望む者として、今このモスクワで高らかに朝鮮戦争終戦を宣言する。そして同時にこうアメリカに問う、 この終戦宣言を受諾せよと!
 みたいな感じ。
 アメリ力というか、我々としてはこの物騒な時に非核化抜きの北朝鮮と韓国が手打ちするのを認めるなんてあり得んわけで、そこのところを百も承知のうえで言うわけですよ、ウクライナ攻撃の正当化を繰り返すようにね。
 ほんでこっちが口あんぐりで呆れてる隙に、更にこう畳み掛けてみる、「見ろ、平和の足並みを乱すのはいつもアメリ力なのだ!」と。どっちが善玉でどっちがヒールとかではなくて、マイクパフォーマンスしたもんが勝ちという、まさにWWEの世界。これできっとアメリカの身勝手さは世界に刷り込めるでしょう、ええ。
 その後はダメ押しとばかりに北朝鮮国営放送が、”アメリ力は屑!” だの、 ”バイデンは地獄に落ちろ!” だのと嵐の如く罵る。もちろんピンクの服着たあのおばちゃんが例の節回しで。


 だがここで問題がある。終戦宣言のもう一方の当事者の韓国がそれでええのか、ってところ。政権交代以降、北とは更に仲が悪くなってるからね。

 こんなことがあったり、

www3.nhk.or.jp

 お返しとばかりにこんなことしたり、

www.asahi.com

 そしたら今度は、

www3.nhk.or.jp

 それにいくら中国が後ろで支えてくれるとはいえ、このタイミングでロシアと組むのは悪手ではないのか、というのもあるでしょう。でも、それってあくまでも普通の国ならばね、ってこと。心配はご無用! あの国は一つにまとまりますとも。そう日本を、日本さえ出しに使えば!

 つまり文在寅はこう宣言する。
 「われわれ韓国国民は、日本のようであってはならない。アメリ力との隷属的な関係に満足し、阿るだけの国に貶められてはならない。世界で最も優秀たる我が韓国国民が、そして我が韓国の国格が、日本のごとき低い地位に甘んじることを許しはしない。今こそ韓国は北朝鮮とーつになり日本を飛び越えアメリ力と対等な関係で並び立ち、共に敬意を払い対話を重ね、かってないまでの友好な関係を築くと共に、隣国である中国や口シアとも地域性を重視し、しっかりと手を携え繁栄を共にするだろう。
 これぐらい言えば、”そりゃそうだよな、だって俺たちってもともと日本より上だし道徳的にも優位なわけで、それが証拠にBTSも全米で大人気、しかも核も勝手に手に入って、これで本当に大国になるわ、メデタシメデタシ!” 、みたいな感じで国中がホルホルしてまとまるでしょ。さぁー、木村幹も日本を捨てて亡命待ったなしやっ!

 更に大願成就を果たした文在寅は吠える、

保有国となり、アメリカと対等となった以上、日本のように卑屈にアメリカの核の傘に頼ることはない、今こそ米軍には半島から出て行ってもらおう!

 ほんで一気に反米運動が巻き起こり、それが第二次ろうそく革命へと勝手に昇華。そして革命は再び平和裏に完遂。保守政権はあえなく転覆。曹国大統領にキングメー力一文在寅爆誕。めでたしめでたし。
 裏ではめざとく北朝鮮と一緒になって日本海ICBMを毎日のように打ち込み、そのドサクサに紛れてせこく竹島に上陸したうえで実効支配を宣言するというやりたい放題。そこに至っても岸田政権は情報発信が下手なのでやられっぱなし。
 もちろん韓国国内の革命はそれだけに留まらない。さらに反米そして反日を工スカレートさせ、米軍を今すぐにでも朝鮮半島から叩き出せ、日本はあらためて韓国に土下座しろ、そして南北統一のために北朝鮮に対する未払い賠償金を今こそ払えすぐ払え、まさに市民運動から国民を総動員した民衆蜂起となって半島は大揺れ。

 その様は、アメリカの呪縛から逃れ、見事に自立を果たす朝鮮半島の姿として、日本とのコントラストを交えながら映像に認め、秀でたエンタメ力を駆使しSNSを通じて世界に向けて発信。これでインドは無理にしてもブラジルあたりなら間違いなく靡くでしょう。イタリアも参っちゃうかもよ。
 折しもウクライナ侵攻は夏を過ぎても出口は見えず、人々はすっかりその刺激に慣れて飽きてしまい、関心はやがて自然とサッカーW杯に。そしてトロフィーをネイマールが高く掲げる頃、気が付けばヨーロッパは冬本番。特にドイツ国民には数倍に跳ね上がった光熱費が重くのしかかり、そしてついに承認手続きを一時停止していた天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に・・・・・。

 妄想はこのあたりにしたいと思います。