Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

阪神新人選手Check Ⅱ

 取りあえず今回の阪神の残り三人で、去年からのドラフトネタは終わりにしたいと思います。西武の渡部が残っていますが、彼は今年の新人選手の一人ではなく、これからの候補選手にも影響を与える物件、つまりこの前のドラフトという枠では括れない選手なので、じっくりと時間を遣って今月中に番外編として書きたいと思うのです。

<本日の残り三人>

 中野 拓夢(三菱自動車岡崎→阪神D6位)

f:id:TailEnder:20210104231850p:plain

 中野の指名を知った時、そしてyoutube都市対抗で彼のプレーを確認するにつけ感じるのはまさに既視感ってやつですわ。実戦派遊撃手とか巧打攻守とか即戦力内野手とか、何か阪神だけでもこういうの毎年見てますな。判るんですよ、ええ、毎年ショートを獲ったって損はないということわ。潰しが効きますからね。セカンドどころか外野もできそう、そんな気がするんでしょ。指名まではね。

 二年前の木浪、三年前の熊谷、四年前はセカンドですが糸原も。みんな実戦派とか即戦力とか言われてましたっけ。そうそう小幡も植田もいるやん。

 中野についてはっきり言える事は、大学時代に二つ下の元山によってショートを追われたという事と、ここ二年間の都市対抗と日本選手権の計7試合で盗塁がゼロって事。どんなにこれから頑張っても肩は強くはならないし、脚も速くはならない・・・・。小力があるのもヘッドを立てて器用に振り抜くのも国際大会などを通じて判ってるけど、肩と脚が普通というのがどうにももどかしい。

 差し当たってこの春から鳴尾浜のセカンドを巡って熊谷と争うことになるのでしょうか。右と左の違いや、脚の速さやミート力に違いはありますが、何かお互いのためにならないような気がする。そもそも熊谷の3位って何だったの、って感じ。つまり中野を獲ったってことは、熊谷の指名というか育成に失敗しましたってことを暗に仄めかしているように感じるんだよね。そこの検証が先でしょ。どこに問題があったのか、スカウト? コーチ? それとも本人? そこを曖昧にしたままだと同じ過ちを繰り返すよ。木浪もまだまだだし、北條は既にショート失格だし。

 結局ショートって、 ”Trial and Error” を繰り返さなければならないポジなのかもしれませんね。大卒や社会人経由だけではなく。どこの球団とは言いませんが、高卒でも理解不能な指名がありましたよ、ええ。秀学館の松尾を3位で獲ったというやつ。そういえばそこはその前年も前々年も3位でそれぞれ即戦力ショートを獲っていたというのに、それでも彼を指名して、しかも三年でクビって・・・・。外野に回れないタイプって判らなかったのかな? 更に言うと小園への入札失敗を経て翌年森まで獲ってるという。そしてレギュラーがまだ大和という壮絶なオチ。

 日ハムの上野君についても実に生暖かくウオッチを続ける所存です。俺って嫌な奴!

 2021年成績:145キロのプロの速球を引っ張れるまで鳴尾浜や!

 

 高寺 望夢(上田西→阪神D7位)

f:id:TailEnder:20210105004531p:plain

 上で中野を悪く書いていますが、中野自体は良い選手なんですよ。場当たりな阪神の野手指名に納得がいかんのです。正確に言えば、三年前の熊谷の3位に納得がいっていないのかもしれませんね。真剣にあの時引っ繰り返ったもん。大山の時は案外冷静でしたよ、ええ。声は出ましたけど。まぁ、2位坂本に勝るものはないか、最近では・・・・。

 でっ、高寺ですが、ここ十年ぐらいの信越のレベルは国内最弱ではないかと言われておりまして、そこで無双してもそう簡単に手は出せません。だから7位なんだと思います。合同練習会でもドームのは全体的にレベル低かった。だからなのか何なのか、手伝いできた明治の学生も下手糞やった。まぁ高校生最後のアピールの場で、大学生が積極的な守備をするっていうのも大人げないというか、芽を摘むようなものなので、結局忖度したのかな。

 多くのメディアも取り上げましたが、実際あの東日本の合同練習会は、ほぼ高寺オンステージと化していました。一人だけ振ればヒットでしたから。ですが私が気になっていたのは、むしろ彼の使ったあのバット、多分、850gぐらい、否、もしかすると、830gぐらいかもしれません。そこは判りようがないのですが、軽いバットを使ったのは間違いないと思います。そしてそれがあの練習会の投手のレベルに実にマッチしていた、そんな気がするのです。

 彼が後三日後に迫った入寮の際、どれぐらいの重さのバットを持って来るのでしょうか、非常に気になります。鍛え終えた身体なら、850gそこそこのバットでも前に飛びますが、今の高寺では900g近いバットを二握り余して振らない限り、プロのボールを捉えるのは無理。ただ、身体能力は凄く高いそうです。そこに光明を感じます。体幹の強さやバネはあるようなので、表面の筋肉を鍛え上げれば、あのバットコントロールが活きて来ると思います。

 高目は奇麗に上から被せ、低目のワンバウンドするようなボールに対しても芯で捉えるハンドアイコーディネーション。そして踏み出した前脚に吸い付いていく軸足とそのスタンスの狭さから、早くも虎党の間ではイチロー二世の声も上がっているそうですが、いったい何人目や・・・・?

 

 2021年成績:まずは合同練習初日の3000m走トップでフィニッシュ希望

 

 佐藤 蓮(上武大→阪神D3位) 

 あと一人コールが聞こえては来るのですが睡魔には勝てません。寝ます。明日必ず佐藤蓮について書きます。必ず・・・・。その前に一つだけ予言をご披露します。恐らく合同練習初日恒例の3000m走、佐藤蓮がぶっちぎりでの最下位、予約しておきます!

f:id:TailEnder:20210105012900p:plain