Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

原辰徳 伝説(前編)

 今日は巨人のドラフトについて書こうと思ったのですが、時節柄巨人については本筋として避けては通れない、つまり他に書くべきことがあるだろ、と突っ込みを入れられそうですね。だけどそこは他所に任せます。ここで書いてもしかたない。

 実力の差があったとか、セとパの根本的な違いとかまで言及されるのは甘んじて受け入れましょう。ですが断言します、その差というのはあったとしても紙一重です。たとえば、2014年のCSで阪神が敵地東京ドームで4タテしましたけど、あの時の阪神、巨人より強かったかと言えば絶対違いますから。そもそもあれは菅野がいなかったでしょ、というような逃げ方もできますが、今回だって菅野は10月以降調子を落としていたわけで、沢村賞を逃すぐらいにね。

 ですので、別に巨人もセリーグも弱くはありません。全ては時の運。ことさら騒ぐ必要なし!

 

<本日の時の運>

 原監督に対する誤解

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 でっ、ちょっドラフトの話は先送りにして、今回の騒ぎで腹が立ったというか気になったのは、意外に多くの方が原監督について誤解しているということなのですよね・・・・。

 赤っ恥をかいたとか、これまでの監督としての実績に傷がついたとか、世間ではそういう論調が溢れかえっているのでしょうけど、それはない、断言する。

 まず原は球団に請われて監督を引き受けたわけで、ユニフォームに袖を通しているだけで読売新聞社への義理は果たしているのです。静かにゴルフだけをして暮らしたいのに、やりたくもない延長戦に付き合っているのですから、そこを勘違いしてはいけません。ですから本人からすりゃ、変なタイミングで日本一にでもなって過去の古傷を蒸し返される方が困るのですわ。息子のこともあるし。

 恐らくキャプテンである坂本にしても同様のところがあり、一番恐れていたのは4タテではなく、変に目立って賭博の件を掘り起こされること。つまり二人にとって、今はまだ喪に服する期間のその道半ばなのです。

 である以上、今回は特に勝ちに行ってはないのですよ。そこについてもご理解をいただきたい。もしその気なら、まずはもっと真面目に甥っ子を慰留してますから。だいたい今年はコロナでケチがついていたわけで、しかも縁も所縁もない変な球場でホームゲームをやらされるし・・・・。こんなシリーズ勝っても意味がない。ということで将兵利害は一致、端からやる気はなかったと思うのです。

 あえてパラフレーズすると、二人はそれぐらい野球に関しては肝が据わっているのです。共に迷惑なのはマスコミが面白おかしく普段の自身について書くことですから。そればっかりは今さら直らないし、過去の悪行も消せないわけです。だからおまえらが黙るまで待つわ、ってこと。特に原にしてみりゃ、日本シリーズで二年連続で4タテ喰らおうがどうでもええやろって感じ。もともとそんなタマではないのです。

 というわけで、今回は誤解がつきまといがちな、そんな原辰徳監督について書いてみたいと思います。

 原辰徳という男

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 原監督については私ですらある時期まで誤解していましたよ。まぁ、高校時代はどれだけ男前やねんって印象、それを四年後巨人が見事にクジに勝ってドラフト1位で迎え入れるだなんて、なにそのお伽噺って感じでしたね。

 翌年さっそく新人王。エイトマンとして一躍時の人に。そのオフはオンワードのCMにまで出ていましたから、ええ。今のユニクロとはわけが違うのです。

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 こいつこのままいったら長嶋の後を継ぐかも、当時の原にはそう思わせる勢いがありました。しかし、甲子園時代から親子鷹で売っていて、父親の描いたシナリオ通り東海大に進むあたりにひ弱さを感じたりもしていたものですが、実は違いましたな、私も騙されていたのです。うちのどんでんなんかの方が、よっぽどボンボンですわ。

 それを証明したのが、年上のバツイチの女性と結婚してみせた時だったような。当時の原は有名女優や売れっ子アイドル、はたまたベースボールマガジン社の社長令嬢まで、いろんな方と噂になり、いわば選り取り見取り。にもかかわらず、意外にもそういう方を選んだと・・・・。そこでアレッと私はなりましたな。何となくカミラ夫人に未練たらたらだったチャールズ皇太子に似ている、と書くと言い過ぎかな。まぁそこは置いておくとして、果たして原監督がどんな男なのか、別の面から見てみましょう。

 ラスベガスってなに?

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 原辰徳の真の姿に迫るには、オフの仲間内のゴルフ、通称ラスベガス抜きには語れんでしょうね。

 普通の球団の選手がやる場合、相場としては一万二万でチマチマやって、結局晩飯どっちが持つか、みたいなのが普通らしいのですが、そこはさすが巨人、盟主というのは常に別格であるもの。単位は10倍にも100倍にも跳ね上がるわけです。ある日、原が愛車を掃除していたら、トランクから100万が束になって出てきたとか (誰から巻き上げたんだよ?) 。そんなのザラだそうで、ついには1ホールでそれぐらいの金が動き出すに及び、なんとあの江川がゴルフでイップスになったそうですから・・・・。あれだけの修羅場というか生き地獄を潜ってきた人間をイップスに陥れるって、どんだけ凄かったかって話ですわ。普通イップスって背負っているものが人生に直接深く繋がっていて、それ故そのあまりの大きさからなるものだから、野球選手の場合は、普通であれば生活の生業である野球でなるもんでしょうに。オフのゴルフであの江川がイップスって・・・・、ねっ・・・・?

 恐らくこのラスベガスという素敵なゲームをジャイアンツ流にアレンジして作り上げたのは、V9戦士でもある赤い手袋で名を馳せたあの方に違いないと私は睨んでいます。

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 とりあえず今日はここまでです。

 次回は原監督について、その血脈も含めて核心に迫りたいと思います、では・・・・。