例のオリックス育成指名の古長選手の件で、オリックスのスカウト、というか編成部副部長様から説明があったようです。
読みましたが、もう、開いた口が塞がりません・・・・。
まったくよくもまぁ、どの口がそれを言うのかと。嘘に嘘を重ねるとこうなるんですよ、っていうのをご丁寧に、まるでお手本と言うか見本として、それをわざわざ記事にしてご本人から教えていただいた気分です。
前にも書きましたが、今回の件は物事と言うか、それぞれの世界にはやっていいことと悪いことがあって、明らかにオリックス編成部はそれを逸脱したと思うのです。
ここではっきり言っておきたいのですが、今回の指名は、仮に育成6位の指名だったとしても、プロを目指して日々闘い、苦しみ、悩んでいるアマチュア野球選手たちを冒涜している。球団自らが ”育成指名6位” の意味や重みを理解していない。本当に悲しい行為なのです。
今年も指名を待ち続け、それが叶わなかった選手たちの気持ちを思い、そして上のリンク先の記事をあらためて読む時、オリックスよ、やっぱあんたたちのやったことって万死に値する、心底そう思う。
<本日の万死に値す>
記事の内容をどうぞ
リンク先飛ぶのも面倒や、ネタがネタやし! そんな方もいると思うので全文どうぞ。
なんすかね、これ。これが説明? 意外な狙いってそもそも何なの? 読んでも一向に判らんわ。
まず ① ですが、これは恐らく記者が勝手に書いたのでしょうからええわ。
なので ② なんですが、これって岩村をディスってる? 岩村監督とバトルって、何それ・・・・?
前も書いたけど、古長選手は去年レッドホープスを辞めたいと自ら申し出、それを岩村監督が親身になって慰留したのでしょうに。
そこまでしてくれた監督とバトルって、慰留したからには責任取ってもっと俺を使えよっ、そういうこと? 打率が二割に届かないんだから、出番がなくても、それは決して監督である岩村が彼を干したとは言わないと思うのだけどね。
まずそもそも、すぐ上の新聞の切り抜き記事を読んでいて、頭がクラクラしておかしくなってくるんだよね。彼は一年目、打率.239しか打てなくて ”満足な成績を残せなかった” と認め、ユニフォームを脱ぐと申し出ている、ここまではよくわかります、私の弱いアタマでも。それで監督から慰留されて、今年も頑張ろうとなった。でも結局活躍はできなくて、去年よりも成績を落として打率は.155で終わりましたよと。まぁどこの世界でも、どんなに頑張っても実力が足りないというのはよくある話ですよ、でっここからですわ、急展開するのは。いきなり先月、プロからドラフトで指名を受けるって、この流れ、理解できます? 常識がある人には理解できないと思います。
記事には ”予想していなかったプロ野球の夢が広がり” ってしれっと書いて済ましていますが、その一言で片付く物件ではないやろってことで、これってどうにも怪しいぞってなり、ネットで騒ぎが起こった。そこでようやく一昨日ですか、スポーツ新聞の記者が編成副部長に指名の理由を尋ねたところ、火消しなのか何なのか、冒頭の記事ってことなんでしょうか・・・・? 会見で岩村監督とはガッチリ握手してるし、干したっていうのは違うと思いますけどね、ええ。
次に ③ なんですが、”監督に対しても自分の意見が言える” って、まぁ、なんというか非常にご立派なことだとは思いますが、恐らく今回の場合はそのまま監督を指すのではなくて、当座は二軍監督やコーチに対してそういうことができる、そんな役割ってことになるのでしょう。でも、そもそもそんな育成選手要るか? って話に普通なると思うけどな。
普通の球団が育成選手に求めるものって、死に物狂いで支配下選手目指すこと、これに尽きるのではないのでしょうか? もしかしたらその姿が結果的に、プロ野球選手になっただけで満足してしまい、どっぷり二軍に浸かった選手の尻に火をつけることになるかもしれませんが、それを指名時に育成選手に望むっていうのも違うと思うしね。どんなに今になって編成副部長様が必死に取り繕っても、やっぱこの説明、変でしかないぞ!
次に ④ なのですが、はっきり言うけど、今、まさにオリックスに必要なのは、
「しっかりしてください、福良GM!」
「しっかりせーよっ、宮内オーナー!」
そう小声でもいいから言える方だと思うけどね・・・・、違うかな?
⑤ については、きっとそうんなんでしょうね、としか言いようがないわ、知らんけど。今回の指名が、本当に本人のまったく知らぬ存ぜぬの場所で取り決められたとしたら、彼も結果的には被害者ですからね。
最後の ⑥ の”化学反応” ですが、これって簡単に言うけど、大下が支配下登録されて一軍に上がったからって、なんか変わったんすか・・・・。最下位のままやったし。
ムードメーカーってSBの松田とか百歩譲って西武の熊代とか、まずは一軍にいる実力が不可欠だし、本当に二軍そのものに荒治療が必要なら、川崎あたりを獲ってくりゃいいのにね。
大下の件も、金村あたりが誉めたかもしれませんが、それをもって化学反応というのなら、彼の加入が今から楽しみで仕方ない、という記事の結びで良いと思います。私も今から別の意味で楽しみです、ええ。
指名選手の素性素行、どこまで調査可能か・・・?
今回の指名が騒がれている背景には、古長選手の素行面にもあるように感じます。ただ、彼の親についてはどうでもいいと思うのですよ、あれこれ言われていますけど。というのは過去にも、有力な選手の親の職業が問題になった、そんなケースは結構ありましたから。それで躊躇している球団が多い中で、親の職業で子供の夢が叶わないのはおかしいだろ、って敢然と指名した球団がありました。結局、その選手はその球団のスター選手として活躍し、今もコメンテーターというか評論家でも活躍され、黒い噂はまったく聞きません。結局は本人なのですよ。
高校や大学まで、真剣に野球に賭けて、それだけを必死に追い求めていた選手が、親の職業でプロの道を断たれるというのは絶対にあってはならないことです。実際、そういうストイックな選手が、道を踏み外すことはほとんどないとも感じます。だから問題があるとされた選手を敢然と指名した球団には拍手を送りたいし、球団を説得したスカウト、そして何よりもそういう選手は本当に応援したい、心の底からそう思います。
じゃあ古長選手の場合どうなのでしょうか? 彼の指名からたった数時間で出るわ出るわ、ネット民がちょっと調べただけでワラワラと・・・・。オリックスのスカウトがそれを知らなかったはずはないと思いますよ。ほんとわずか1時間ほどしか要しませんでしたから、それだけの作業と言うか仕事ですよ。今回はそれで彼の人となりについて、だいたいは抑えられるレベルでしたね。
彼が礼儀作法のしっかりした選手であることは事実なのでしょうが、二十歳そこそこで大学を中退し、25歳でレッドホープスに入団する間の5年間、何をしていたのか、本当にプロ野球選手を目指して、人生を賭けて野球に邁進していたのでしょうか? その間、クラブチームに所属していたのは事実ですが、そこではどのような選手だったのか? ベンツやランボルギーニを乗り回して怪しいことをしてはいませんでしたか? などなど、オリックスはしっかり調べたのでしょうか・・・・? うーん、やっぱりある程度までは知っていて指名したんだろうな。
上のやつが本人のものかどうかは知りようがありませんが、仮にそうなら、若気の至り云々というよりも、彼にはどちらかというとこういう世界の方が合っているように思うのだけどね。
そもそも育成選手って、どうなの?
今回の件で改めて考えさせられたのは、育成選手って本当にいるのかってことなんですよ・・・・。世に言うところの、正社員と契約社員とか、その間の待遇格差の問題に少し似ています。まぁ、ランボルギーニに乗ってる古長選手には、契約金なんて、はした金以下でしかないのでしょうけどね。
育成選手って言葉自体、すごく使い勝手が良くって、つまり ”育成が必要" ってことでしょ? 実際のところ、クビにしやすいのも、育成をいくら施してもプロの域に達しないと判断した、ってことで済ませるわけですよね。でっ仮にもし、彼らの誰かが問題を起こしたとしても、社会人としての育成が足りませんでした、って言えば済むような気がします。つまり、球団はさして傷つかずに済む。支配下選手ってところでの線引きが活きてくるって仕掛け。大きなお世話でしょうが、もし仮にそうなら卑怯な気がするんだよなぁ。
支配下登録選手の枠をもっと増やして、育成選手なんてやめにして、球団が責任をもって、野球人として、そして社会人としてしっかり全選手を育てるって言えんもんかね。三軍を作るって話、ほとんどの球団でそう遠くない構想の中に入っているようですが、古長選手はその一環で、いわば数合わせで指名された、っていうような説明のされ方もしていて、ならばそれはそれで彼に対して失礼な気もします。
各球団今の選手の数では、育成選手を入れても三軍を作るのは難しいというのは事実としてあるのですよ。それに運営的には、矛盾しますが人件費はなるべく抑制したいというのもある。人は必要だけど金はあまり出したくはない。そうなってくると、だからというわけではありませんが、そのうち、パソナあたりがその匂いを嗅ぎつけて、蠢きだして社会人野球に進出し、プロ野球に選手を派遣するっ、て言い出しそう、嗚呼怖ひ、何この悪夢!