Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

8ヵ国トーナメントは本当にあるのか !?

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 先月末、ラグビーには国際的な大会がW杯以外に存在しないので、サッカーでいうところのヨーロッパ選手権コパ・アメリカに相当する大会を北半球という括りで開催できないか、というような内容を書きましたが、こんな記事が来ました。

www.sportspromedia.com

 何んと、6Nにフィジーと日本を加えて8つの国を2組に分けて、総当たりのリーグ戦と順位決定戦を行う構想とのこと。ホンマか、ホンマなんか・・・・? もしそうなら、

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<今日のわくわく>

CVC Capital Partnersに気をつけろ!

 これが出たのが今月の1日付。情報源はというと冒頭の「sportspromedia.com」。正直あまりお馴染みではないが、スポーツマーケット系の情報には定評あり、だと思う、個人的に・・・・。

 しかし、特にラグビーに強いというわけではないので見落としていました。ガセではないと言い切れないが、ここまで国内のラグビー系のサイトやスポーツ新聞や日経のツイッターにもまだ来ない。うーん、どうしようかと悩みましたが、そのあまりのわくわく感に負けて放流してしまいました。

 このスポーツイベントの信憑性をどのように推し量るのか、sportspromedia社がロンドンを拠点にしていることを考えると、ワールドラグビーとの付き合いは浅からぬはず。それと、実はラグビーを巡ってここ数年大きな流れが起こりつつあると個人的に思っていまして、私が北半球選手権だの世界最高峰リーグを目指せだの妄想全開で言うのは、その流れを受けてのことなのですよ、ええ。

 簡単に言えばここ数年、ラグビーというコンテンツは結構な注目を浴びているのです。特にヨーロッパで。イヤァ、照れちゃう、エヘッ。

 三か月前のラグマガでも軽く取り上げられていましたが、CVC Capital Partnersという投資ファンドが積極的な動きを見せてます。具体的には二年前、プレミアシップの権利の27%を買収。その勢いで去年、6Nの権利の14.5%を、そしてこの春にはPro14の権利の27%を(まだ微妙との情報もあるにはある) それぞれ手に入れました。総額は6.5億ポンド。今のレートならだいたい日本円にして800億ぐらいですかね。かなりの額です。比較としてあえて言うなら、二年前のサッカーワールドカップロシア大会で日本が払った放映権料が600億です。あまりの高さにスカパーが降りた(訂正:スカパーが降りたのは14年のブラジルでした。ロシアで降りたのはテレ東です。そして民放はW杯という最大のイベントの放送と引き換えに大赤字を抱え込むという構図になりました。つまり笑ったのはあそこと電通だけ。もちろんNHKは皆さまの受信料で成り立っています)という曰く付きでして、それより上。それだけ払ってもらっても、それぞれ手元に三分の二以上の権利を残しているわけですから、ヨーロッパの各ラグビー協会としてはウハウハでしょ。

 でっ、そこまでは良かったのですが、今年になってコロナがやって来ましたよと、それで今、全世界的にスポーツが一時的に停止している中で、それぞれの競技やイベント、リーグについて、その価値の見直しが始まっているのです。個人的にはスポーツというコンテンツは最強だとは思いますが、去年までのように大観衆でスタンドを埋め尽くすことが果たしてできるのか、とか、選手やスタッフの感染の問題もあります。そして何よりコロナ不況という怪物が大きな口を開けて今にも世界中を飲み込もうとしている。なので、残念ながらスポーツの価値は一時的ですが大きく下げています。

 ここでCVC Capital Partnersについて触れておきたいのですが、ルクセンブルクに本拠を置く投資ファンドです。正直言えば、良い話は聞きません。数年前F1を台無しにしたことで、悪名を轟かせました。

 06年にF1を20億ドルで買収し、17年に60億ドルで売却しました。日本の地上波でF1の放送がなくなったのも、鈴鹿のチケット料金が倍になったのも全てこいつのせいです。まぁ、F1ブームはとっくの昔に終わっていましたから、この国では特に大きな影響はなかったですけどね。

 恐らくですが、彼らは近いうちにW杯のアメリカ開催があると読んでいるのだと思います。そして、その年か前年あたりに先の権利を売り抜けるつもりなのでしょ。

 ただ、F1は株のほぼ2/3を渡してしまったことが仇となったのですが、ラグビーサイドとしては契約にあたって、向こうの手の内が読めただけにそのあたりは賢かったと思います。彼らがラグビーというスポーツにとってのパートナーではない。そこさえしっかりと抑えておけば、事は上手く運ぶと思うのですよ。契約もコロナの前で良かった。後なら買い叩かれていたことでしょう。

 ところが好事魔多し、そこにコロナがやって来たと。するとなんと、ラグビー界において最もお金持ちであったイングランド協会ですら財政難に陥り、大幅なリストラを迫られるほど追い込まれているというのですわ。となると、恐らくどこの協会も一緒でしょうね。

 では、干上がる一方のこの状況を打破するためにどうすればいいのか、何か特別なイベントを新しく立ち上げる必要があるのではないか、そう考えても不思議ではないでしょう。そして、その話が秘密裏に進められていて、今回それが漏れたのでは、と思ってしまうのです。 

 

それ日本でやって! 

 6N+フィジーと日本の新しいトーナメント、やりましょう! 記事によればそれは今年の11月の中旬に開幕予定と伝えています。

 ここから更に妄想全開ですが、ぜひ、日本の入る組は日本開催でお願いしたい。総当たりである以上、コロナもあるし、転々と各国間の移動込みでの開催は有り得ないでしょ。

 その頃、コロナがどうなっているかは判りませんが、イギリスやフランス、イタリアよりは日本の方がましでは? まぁ、ここのところの東京の感染者数を眺めていると、日本も怪しくなってきたか・・・・。

 しかし、NPBもJリーグも観客入れ始めましたし、日本はもうすでに、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドについては今月中に入国規制緩和を、そしてそれら以外の40カ国以上の国ともそれに向けた協議を一カ月も前から進めているわけですし。

www.mofa.go.jp

 日本でやるかは置いておくとして、ぜひとも新しいトーナメントを前向きに検討していただきたいものです。そしてもし、日本開催の芽が出れば、その時は去年のW杯のように海外からお客さんをお迎えすることができれば良いですね。 

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 良い機会なので、CVC Capital Partnersの動きについて補足すると、ヨーロッパだけではなくSANZAARも狙っているようです。南半球の場合は、前にも書きましたが慢性的に金欠なので、それこそマルっといかれるかもしれません。

 南半球の景気の悪い話としては、オールブラックスが王座から陥落した途端、大口のスポンサー(AIG生命:21年まで)から逃げられたというのがありましたが、どうやら倍以上の金額で次の契約が見込まれているとの話があるようです。なんでも日本の企業の名も挙がってるとか、まぁ、話半分楽しみに待ちましょう。

 何にしても、ラグビーへのニーズはまだまだあるようです。どっぷり浸かっている側からすれば客観的になれない分、少し不思議な気もするのですが、競技としての魅力がようやく評価された、そんな気もします。 

 そこで一つ提案なのですが、せっかくコロナ禍においてさえラグビーというコンテンツが改めて見直されているというのなら、こちらからも配慮が必要なのではと思うのです。具体的に申し上げれば、それはルール上に存在するウォーターブレイクを上手く使って、そこにCMを入れられるようにできないか、というものです。

 今でも気温が非常に高い、または、湿度が高い天候の場合、給水のための中断が認められています。選手の健康面などを考慮するのであれば、それは冬に行われる場合でも必要だと言えます。例えば、前後半20分付近で必ず2分ほどのウォーターブレイクを取ることをルール上義務化すれば、そこにCMを入れるのは自然な流れですし、今のラグビーを変えるものでもないと思うのですよ。ハーフタイムにしかCMを入れられないサッカーとの差別化にも繋がる。特にヨーロッパでは必ずコンテンツとしてバッティングするので、それが叶えば大きいかと。そうすればスポンサーが付きやすくなるので放映権料もきっと上がるはず。もちろんそれらは協会やクラブ、延いては選手の懐を暖めることに資する訳ですから、何の問題もない、そう思うのです。

 もし、新しい大会ができるのなら、その暁にはぜひ試験的に実施していただきたいと思います。

昨日のやっぱり阪神

 案の定ですわ、あまりにも。

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www.nikkansports.com

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