Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

小休止

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 きっと大変な6月になる!

 その期待と憂慮は吹っ飛びました。香港や台湾で闘う皆さん、さぞかし拍子抜けしたことでしょうね・・・・。私もです。

www.cnn.co.jp

 日本も順次南から梅雨入りし、香港台湾と同様、仲良く雨期となります。少し憂鬱な季節ですが、引き続き頑張っていきましょう。

 

<今日の献立>

 

コロナは知っている

 アメリカがWHOからの脱退を表明し、WTOからも脱退を示唆し、香港に認めてきた貿易や渡航における優遇措置の停止も発表しました。まさに局面は目まぐるしく動いています。その根っこにはいずれも中国の存在があり、すべてアメリカが中国から距離を置こうとする動きに他ありません。そんな中での今回のG7開催。果たして中国包囲網へ向けた動きはあるのか、それともG7瓦解の入り口か、どっちにしても何かが起こると踏んではいましたが、9月以降延期ということで当分の間小休止となります。正直、大統領選挙の直前にやるというのはどうにも怪しい限り。いつになるかは判りませんが、それまで世界の勢力図はこのまま塗り変えられずにいるのでしょうか・・・・?

 一つ言えることは治療薬もワクチンもない現状にあって、新型コロナの感染の渦は延期の間も休むことはせず、じわじわと着実に音もなく広がっていく、ということでしょうか。まさに、これからのことはコロナだけが知っているのかもしれません。

 そしてG7延期の決定打を打ったのはこの人のこれっ、

www.asahi.com

 コロナ災禍のアメリに首脳陣を集めるというリスクや、ただならぬ中国との関係、更には本人の体調、そしてやっぱりトランプの好きなようにはさせまい、という意地もあったことでしょう。フランスやお隣のカナダでさえ、その動きは怪しかったわけですから、G7開催は最初から無理筋だったのでしょうね。今回はEUの女王にしてやられた、とも言えますが、コロナからの出口が見えない状況で無理やりG7を開催したところで、良い結果は出なかったような気もします。
 当面の間、誰の思惑通りにもなりそうにない、そんな展開が続くのでしょう。ここからは運の強い人間頭に据えている国が勝つ、そんな気がします。
 そしてまさに今、ホスト国であるアメリカのその足許がコロナ以上に揺らいでいます。

www.newsweekjapan.jp

 何度も見てきたシーン。いつものパターンで導線に火がついたという印象。まさにデジャヴです。バイデンの失言があった後だけに、計算高く慎重に事にあたるべきかと思いますが、鉄板の支持層のことを頭に浮かべると、黒人層への配慮は控え、通り一遍の対応しかできないでしょうね。

 トランプ大統領が筋金入りの嫌な奴であることに間違いはないのですが、前回の選挙は、”嫌な奴であることを隠している嫌な奴” VS "嫌な奴であることを隠さない嫌な奴” という争いの構図の中、結果はご存じの通り。バイデンもセクハラや媚中や黒人差別発言など、嫌な奴で間違いはないので、この秋どうなるのか、コロナと一緒に生暖かく見守りますわ。まずは嫌な奴隠し通すのかどうかに注目です。

 

木村幹も知っている

 延期となったG7ですが、”G7+4”になるのだとか。

www.asahi.com

 踏み絵にはなりますが、韓国にとって決して悪い話ではないと思うので、これを機に保守派は巻き返せるのか?勝負は既についているので後の祭りかもしれませんね。まぁ、どっちにしても彼の国からすれば大きなお世話なのでしょうから、これ以上はやめておきましょう。ご一緒に出席できれば光栄でございます、とだけ申し上げておきます。

 因みにこの名誉に預かれるまたとない朗報について、相変わらずのこの角度からのこの切込み・・・・。

www.chosunonline.com

 もう、ならではのタイトル・・・・。こっちはまだひとっ言も言及していませんのにね。これで話がぽしゃれば間違いなく、おまえらのせいだ恨んでやる無茶苦茶叩くのですから手に負えません。どうかトランプの気まぐれでありませんようにと、9月まで祈り続けたいと思います。とはいえ彼の国の世論はずっとシャドーボクシングに励み続けるのでしょうね。どうやら仮想敵であるらしい私どもとしましては、もう正直うんざりなのですわ。

 にも関わらず、前後しますがこの記事・・・・。

gendai.ismedia.jp

 木村先生、本当に眼中にないのですか・・・・?ならばまずはあちらのメディアをしっかりと諫めてからこんな記事書いて下さいな。足並みが思いっきり乱れていますよ。それを整える気もなく、責任も感じず、ひたすらこういったトーンの記事を書いたり、方々で同じような発言をするのでは、ひたすらスリードを招くばかりです。応援団長として定期的にこのようなPingを打たねばならない立場は理解しますが、先生の根底にある面倒臭さ、つまり、「おまえら日本人は韓国人のことを判っちゃいない」という結論ありきで、専門家として引き出しの中で大切にされているであろうたくさんのことを、小出しにあえて判りにくく試すように書くという芸風は、一種の嫌がらせにしか思えないのですよ。はっきり申し上げれば、まずその結論自体が思考停止ワードです。

 結局、先生の言いたいこと、それは日本人は半島の歴史についてもっと学べ、これに尽きるのでしょうが、もう無理です。まずどこまで学べばいいのか判らないし、しかもそれを決めるのは勿論あっち・・・・。歴史も嘘だらけでお話になりませんわ。

 今、我々の手は香港と台湾に伸びていますお互いに必要としているからです。そして言うまでもなく腕は二本しかありません。仕方のないことです。

 韓国と日本は対等な立場です。そうである以上、どちらかが一方的に手を伸ばす必要はない、そう思っています。”否、貴様らにはそれをする必要があるのだよ”、というのなら、そもそもフィフティフィフティの関係ではないということになり、あの勝利宣言の記事も嘘になってしまいますよ。

 日本は今後、香港や台湾には良き友人として”道徳”を持って、そして韓国に対しては共に良き社会の枠組みを作る一員としての”倫理”でお付き合いさせていただきたく存じます。こんなこと、とうの昔に先生はご存じのはずでしたね。

 

アダム・ジョーンズは知っていた

 これからトランプが差し当たってどう動くのか興味深いところですが、アメリカにおける人種問題の根深さについて、この春から木村幹教授が贔屓にされているオリックスの一員となったアダム・ジョーンズが、MLB時代に勇気ある抗議の声を上げていました。それはあらゆるスポーツの中にあり、MLBも例外ではないのだと。

www.baseballchannel.jp

 当時、NFLNBAからは公然と抗議の姿勢が示されました。一方、MLBから表立ってはなかった。しかし、それはあるのだと。そしてそれができなかったのは、”野球が白人のスポーツ”だからなのだと彼は抗議したのです。

 少し古いのですが、MLBの黒人選手の割合7.7%(2017年度)だそうです。

theundefeated.com

 因みにNFLのそれは69.7%(2016年度)、NBA74.7%(2016年度)。その差は歴然。30年ほど前には20%近くあったというのに、ベースボールは黒人に見切りをつけられた、そんなところなのかもしれもしれません。

 実際にメジャーの試合を観ていても、観客席にほとんど黒人の姿を見つけられないことが多く、まったく寂しい限りです。差別問題とは違った次元で、アメリカ国内における黒人と白人の棲み分けが始まっているのかもしれません。これは一種の分断の兆しではないでしょうか。だからこそ、今、MLBに求められているのは”黒人スター選手"なのだ、という声をよく耳にします。

 私が実際に観てきた中で、MLBを代表する黒人選手と言えば、文句なくバリー・ボーンズフランク・トーマスの左右の強打者でしょうか。ボーンズのホームラン記録は誰もが知るところなので私が語るまでもないと思いますが、あえて一言に凝縮すれば、最も捕手に近いポイントでホームランを打った打者だと思います。まぁ、おクスリの力も借りてはいましたが・・・・。

 一方のトーマスは”Big Hurt”の名で愛されたナイスガイ。敵だらけだったボーンズとは対照的でした。三冠王に最も近い男とも言われ続けていました。長身で腕が長く、スイングから伝わってくる怖さは私が観た選手の中で、今もってNO.1です。

  不人気チームホワイトソックスを支え続けたというのに、その自らのチームが世界一に輝いた年、あろうことか怪我で不調に陥り、また年齢的な衰えもあってワールドシリーズには1試合も出してもらえませんでした。結局、その年のオフ、違約金を払ってまでして自らチームを出ました。何か特にファンというわけでもないウオッチャーのこちらまで、居た堪れなくなったのを覚えています。そして翌年、アスレチックスで大活躍しました。まさに意地を見た思いがしました。話は飛びますが鳥谷にも復活してもらいたいものですね。

 確かに今のMLBに欠けているもの、それは黒人選手の持つ驚異的な身体能力であったり、圧倒的な自己主張だったりするような気もします。アメリカにおける黒人と白人が、道徳で繋がるべきなのか、倫理で並び合うべきなのか、一つの国として同じ国民として、果ての無い難しい問題なのだと思います。お隣の国ともまともにお付き合いのできない島国根性の私には判りようもありません。軽々しく語る資格はないのです。

 

ラグビー日本代表も知っていた

 夕方何気なく本屋に寄ったらラグビーマガジンが棚に並んでいました。「2019年ワールドカップから半年!記憶を紡ごう。と書かれた表紙が目に飛び込んできました。もうきっとこれしかネタがないのでしょう。私同様、時間が去年の秋止まっているのでしょうね。

 思い起こせばあのチームは31人中15人の外国人、計7つの国籍の選手で構成されていました。言うまでもなく具選手韓国籍です。今ではあのチームを日本代表ではないなどと言う人はいません

 少子高齢化が定着した今後の日本にとって、移民との共生はそれを解決する鍵となることでしょう。我々は今、あのチームを模範にしてこれからのこの国を、生きていかねばならないのだと思っています。

One Team !

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