Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

ドラフトを振り返る 彷巨編

 一昨日の朝からぐっと冷え込みましたね。私も思わずセーターを押し入れから引っ張り出してきて羽織ってしまいました。10月に入ってからいろんなことがあって、突然のこの寒さが我が身にしみる、そういう巨人ファンの方も少なくないかもしれません。阪神ファンも似たり寄ったりですよ、ええ。

 あえてペナントについては脇に置いて、ドラフトに関して申し上げますれば、巨人の指名、決して悪いものではないと思うのです。ただ今回の隅田で何連敗でしたっけ・・・・。悪趣味になるのでいちいち数えませんが、外せど外せど当たる気がしない、きっとそんな感じではないかと。因果応報という言葉まで引き合いに出すつもりはないのですが、逆指名時代のツケはまだ残っている。つまり後ニ、三年は覚悟しておいた方がいいかもしれません。でも巨人ファンの方はみんな大人なので、このあたり弁えていらっしゃる。決して阪神ファンみたいに見苦しく暴れたりしません、ご立派、あやかりたいものです。

 良い指名と申し上げましたが、ドラフトというのは一位で目玉を当てるかそうでないかで天と地ほどの差が出るもの。その後の指名でどんなにリカバリーができても、クジに負けたイメージがついて回るので、その場を取り繕うことは決してできません。翌日の報知新聞の一面も大変そうでした。

 盟主がこれではこの国の野球人気は・・・・、人知れず私も溜息をついているのです。それでは巨人のドラフトを振り返ってみます。

<本日の因果応報>

 そんなに悪くなかった指名とは

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 翁田は高校時代からドラフトオタの間ではそこそこ有名な投手でした。大物食いをする反面、当時からコントロールは悪く、結果甲子園とは縁がなかった。勝てる投手ではあったが、勝ち続ける投手ではなかった、ということか。

 あれから四年たちましたが、それほど変わってはいません。なので当日は驚きました。外れとはいえまさか1位でくるのかと。大方の反応もそうだったのでは。できれば2位で獲りたかった投手。そこが巨人の編成の判断と周囲の違う部分なのか。私の場合はというと、スリークォーターより下で投げる投手の一位予想はしないことにしているだけですけどね。

 ストレートのMaxは154まで上がったそうですが、高校時代の145ぐらいでも十分威力があったので、あまりガンは関係ない。去年の塀内と違ってベース盤の上でも伸びてきます。ただ基本シュート回転なので、空振りを取れるかといえば疑問。この秋は結構三振奪っていますが、このリーグ、秋には四年の選手は半分ぐらいになっていたと思うので、この数字を鵜呑みにはできない。フォークは手首立てて投げてくるので判るはずなので、初見の選手が多かったのではないでしょうか。

 タイプ的には去年ヤクルトを引退した近藤一樹と西武の十亀を足して二で割ったような投手。もっと正確に言えば、近藤の腕をもう少し下したような感じか。テークバックは大きく肩や肘は柔らかい。典型的な横からの力投型で、目ー杯に投げ込むスタイルは好感。だからというわけではないですが、肘の怪我はついてくるのでしようね。いわゆる逆W型でもあります。

 巨人は彼にどういう未来図を描いているのでしよう? まさか斎藤二世とか思ってないやろな。私が彼の担当スカウトなら、彼に重ねる最高の投手の姿はイム・チャンョンー択! そしてあの馬力、そうなる可能性はあると思う。なので必然的にストッパーとか中抑えになるのだろう。というのにこれ、

hochi.news

 翁田に先発って・・・・? この煙に巻くような発言、ちゃんと現場の担当スカウトと引き継ぎできているのか・・・・。本人もリリーフ向きって言ってるじゃん。
 それと数値が示すようにコントロールが悪い。なのでもともと先発タイプではないし、中継ぎで出てもほとんどの打者に 3一2 まで行くタイプ。1イニング20球アベレージか。

 走者を出すとクイックはそこそこできるけどテークバックが大きいので、プロならほぼフリーパスに近い。ってことは四球でランナーを出して、気になって執拗に牽制球を投げることになるかも。マウンドで計何球投げるんや? 球数を心配される中継ぎ投手になるかもしれない。これは新しい! 宮崎での投球を楽しみに待ちます。

・来年の成績:3勝 5H

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 二位の山田についてはドラフト前に書きました。

tilleternity.hatenablog.jp

 テークバックで左腕を小脇に抱えて打者から隠す意図は判る。ただそこで脱力をせず力が入っているように見える。なのでどうもボールの回転が悪いように思うのだが・・・・。

 しかしよくよく見れば腕は振れてるし球も強い。結構良い球変化球もある。しかも脚が速く身体能力も高い。そしてまだ21歳、これから伸びしろは大いにある。こちらはよく二位まで残っていたと思う。ラッキーだったのではないでしょうか。無理だとは思いますが、一位と二位を逆に考えれば良いのではないでしょうか。

・来年の成績:後半先発で3勝

 

 三位の赤星は評価の難しい投手。いわゆる担ぎ投げの立ち投げで、打てそうで打てない投手。持ち味のツーシームがそういう球だからというのもある。ただ去年もここで書いたがこのリーグ、ストライクゾーンがとにかく広い。そこに助けられている部分は正直ある。阪神の村上がファームで無双したように、下では結構勝つと思う。ただ上ではどうか。決め球が欲しい。

・来年の成績:一軍は厳しい

 

 四位の石田は今年の高校生NO.1左腕。なぜここまで残ったのか? 恐らくは順位縛りでしょうね。二位以降なら東海大という。個人的には左腕では隅田に次ぐ評価、

tilleternity.hatenablog.jp

 結構早く出て来ると思いますよ。会心の指名ではないでしょうか。

・来年の成績:ファームで5勝

 

 五位の岡田は高校の頃から何かと清宮と比較され、そして良く似てもいる。しかも悪いところが特に。身体の回転よりも、まずは腕の操作と手首で打とうとするところなど。身体が大きいのに実に勿体ない、二人とも・・・・。かと思えば全身を使ったフルスイングであわや場外という当たりを打ったりもする。そこも似ている。正直、一軍でプレーしているところがイメージできない。

・来年の成績:よくわからない

 

 六位の代木はこの夏甲子園を沸かせた主役の一人。投げて完封、振ればホームラン。打者でもいけるのでは、という声もあるが、ピッチャー一本で行っとけ、悪いことは言わん。腕を下げて横から投げても良いんじゃないかな。長い腕がより活きると思うのです。

・来年の成績:まずは身体作りとフォーム固めを

 

 七位の花田は面白い選手。こっちは投打どっちでもいけそう。投の方はフォームが三位の赤星とよく似ています。がっ、迫力も角度も花田が上。バッティングもセンスと背筋の強さを感じさせる好打者。

 北海の木村にも言えるのですが、こういうタイプって進学したほうが伸びたりするのですよね。それで4年後ドラフトの目玉になったり、いや冗談抜きで。

・来年の成績:今からでも遅くはない、進学を

 

 というわけで、巨人のドラフトを振り返りましたが、良いドラフトなのですが、なんかこう、華がないのですよね・・・・。本来の巨人であれば、今年なら小園、松川の両獲りで、未来の黄金バッテリー爆誕、みたいな、そういうことをして欲しいのですよ。

 というか、ここ数年、ずっとこんな感じ。だから下から突き上げてくるような勢いを感じさせる新人がいないので、1軍もなんだかシラけてるしね。

 正直白状すると、”一番松原” とかいい加減やめて欲しい。あのアナウンス聞くたびにこっちもズッコケるのですわ。阪神ファンがそうなるのですから、巨人ファンの方にぜひ訊いてみたい。そしてこうも思うのです、そろそろ逆指名ドラフトを復活させてもいいんじゃないの、って。

 注・・・ここからは妄想の上に長くなるので、暇な方だけどうぞ

 逆指名ってどうなの?

 誤解しないでいただきたいのですが、翁田指名で巨人ファンの皆さんがすっかりお通夜状態に陥ったから、思いついたように言い出したのではないのです。あれは今を遡ること九年前のドラフトでしょうか、大谷を巡ってメジャー挑戦だの、栗山がパワポで作った分厚い資料で突撃しただので大揉めした12年の秋の話。ある知り合いがポツリと、 ”本当は大谷、巨人に行きたいんだよね” そう呟いた際にふと思ってしまったのです。

 できれば巨人が大谷争奪戦に加わるのがベストだったのですが、原監督の甥っ子が浪人してまで巨人に拘った都合で事実上できなくなった。それは彼が日ハムの指名を正式に蹴った年明けからの既定路線でした。

 もちろん巨人の目がなくなったことは大谷も早い段階で理解していたでしょうから、いきなりMLB行きを熱望することは無理からぬ話だと感じました。しかし当時から盟主復活を可能にするのは大谷だけだと確信めいたものもありました。後にメジャーに挑戦するにしても、十年でも巨人でやってくれたらどれだけ日本球界にとって助かるかと。

 じゃぁ高校生に逆指名を許すのか、とか、そもそも高野連がそれを認めるか、とか、そこまで考えが及んだわけではありません。ただ大谷ほどの選手なら、その能力が一番普通の人々にまで伝わるチームに行くべきだと、そして何よりナチュラルに伝統ある巨人軍に相応しい、それだけの品格が彼にはあると思ったのです。

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 そこから逆指名ってそんなに悪いものだったのか。本当に必要ないものなのか、そう考えるようになりました。

 仮にこの先逆指名の復活を考えた場合、それに際しては当然、FA、MLBへのポスティングという二つの権利の放棄とのセットが大前提となるでしょう。そうすりゃ生涯賃金のことを考えて、自分の能カに自信のある選手ほど逆指名を避けるはず。純粋に子供のころからそのチームのユニフォームを着たいと切望していた選手だけが手を上げるのではないかと。つまり逆指名を行使する選手はそうは出ない。ただ巨人だけはその恩恵を受けて常にそれなりの布陣に、話題性も含めてなるのではないのか、そこに一縷の望みを託しての復活なのです。 

 そもそも各球団の経営における究極の目標って何なの? ってところを突き詰めると、逆指名って自然と浮かび上がるもんじゃないのか、とも思うのです。きっとその表面は野球の素晴らしさを伝えるとか、その手の教科書的な理念で覆われているのかもしれませんが、その大底にあるのは稼ぐこと。だって商売やもん。でもその一枚上にあるのはチームを愛してもらうこと、そこは間違いない。であれば、球団経営と逆指名って親和性があるんじゃないのか。球団の内部にそれを非難できる立場の人間なんてそうはいないはず。

 だから逆指名導入の議論が成された当時、私はその経緯を巨人のごり押しだとは思わなかった。阪神に対しては、それぐらい目指してみろよ、と言いたかった。むしろ高騰する契約金を盾にひたすら反対するチームを白い目で眺めていたと思う。自分たちの経営努力の足りなさを棚に上げてよく言うぜと。

 逆指名反対の立場を取ったチームの多くは、球団経営のその奥深くに横たわっているものにまだ辿り着いていないか、もしくはそれを見てみようという興味すらないのだとも感じた。当時の球団のトップは親会社の出向組ばかりで、良きにつけ悪しきにつけエリートサラリーマン、もしくは大学助教授みたいな方が多かった。稀にN家やM家のバカ息子もいましたが。おっと、M家はまだ生き残ってるじゃん・・・・・。

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 令和における逆指名とは

 あくまで仮定であるが、逆指名が復活した場合、危倶されることは山ほどある。有力選手を巡り、裏金の存在もそうだが、俺が育てた、わしのお陰やという輩がわらわら表れて球団やスカウトから集ろうとするのである。中には独立リーグ並みに、選手の契約金を自分のものだとばかりに手を付けようとするクズもいると聞く。つまり15年前に問題化したことが、そっくりそのまま繰り返される恐れがあるということ。

 契約金の前払いやこずかい類は、プロ志望届提出前の選手への面談、接触が禁じられるようになったことで、ー応の整理がついておりその遵守を徹底することでなんとかなるようにも思うが、関係者の中にはややこしいのも多いので悩ましいところ。しかしそういうのは予め見越したうえで、先手を打つ必要が出て来るだろう。

 まず球団には、契約金の選手に対する前払いはもちろん、出来高などとしての分割払いを認めないことは言うに及ばず、プロ志望届を出した際、契約金については、NPBと球団、そして選手の三者間の合意事項として、プ口野球選手としての契約後、その受け取りに際して、所属チームにその一割を必ず寄付をする、また過去に所属した高校や大学にも、例えば5%ずつ、そしてボーイズなどの中学時代の所属先があれば、そこに対しても3%、みたいな形で、選手名義で寄付をすることを義務付けるなどしてみてはどうか。

 つまり選手を育てたことに対する報酬を求める輩に対して、選手はあくまでも所属チームに直接的な寄付という形で、契約金からそれなりの額の金銭的な援助を行うことでお返しし、義理は果たしたとして線を引くのだ。

 その代わり、今の契約金一億+α(出来高) の上限は廃止。社会主義下じゃないんだから、競争するのに上限なんていらんでしよ。有力選手に惚れ込み、10億積むという球団が出るのならそうすればいい。本当に大谷の再来のような怪物が現れたら、それだけの価値は十分にあるし、数年で元も取れる。

 大谷は特別という見方もあるだろうが、私はそうは思わない。MLBでホームラン王を競えるポテンシャルを秘めた才能が、この国にも眠っていた、というのは純粋に驚きであった。そういう選手を見出し育てる、これこそがプロアマが協力して行わなければならない分野であり、今後のNPBの命運をも握っている。同時に我々取り巻きのフアンにとって、何よりのロマンなのです。

 繰り返すようだがもしそんな選手が再び現れたら、10億でも安い。そして、その才能を育てたアマ組織にも、当然それに見合った見返りが必要ということになる。後はそれを個人に回らないようにすればいい。たとえば、各チームがそれに手を付ける際には、NPBに対して領収書の送付をすること、そしてその進捗を年度報告することを義務化するなどして、個人が使い込まないようトレースできるようすればいいのではないか。

 また志望届前に、スカウトが個別に有力選手の視察に所属チームや学校を訪れる際、もちろん手ぶらというわけにはいかんでしようから、この場合は上限数万円を設け、たとえばプロテインとか、アイシングサポーターとか、球団で実際に使っていて選手から評判の良い気の利いたものを差し入れしてやればいい。そのあたりのセンスはスカウトの器量のーつだ。しかし当然それらの領収書も、NPBのサイトでチーム別所属先別に閲覧できるようにする、これもそう難しいことではない。

 それでも裏金を積もうと企む球団の編成や、逆に裏取引や接待を強要するような指導者が出るようなら、内通窓口を外部弁護士に設けてチクらせればいい。そしてそれをやれば一発アウトで球界から追放で良いだろう。契約金が高騰すればするほど、世間の注目度も上がるので、SNSなどの監視の目も自然と行き渡り厳しいものになる。良い悪いは別にして、裏に表に今の世の中牽制は効くようになっている。

 つまり使ったお金については指名契約の前後を問わず、なるべく表に出して透明化を前提にそこに向けてそれなりに努力すれば、いわゆる野球ゴロに付け入れられるような隙はなくなるのではないか。

 先月の頭に発表されたFATFによる第4次対日相互審査報告書を流し読みしてみた。無論NPBにはテロ資金供与は関係ない。しかし15年前までは、マネロン、特に疑わしい取引にあたる行為に公然と球界は手を染めてきた。そして令和の今、それに対する追及の手は思うの他厳しい。

 先の報告書は反社会的勢力に対してだけ当てはまるものではない。つまり堅気の人間であっても、疑わしい取引を行うというのは、このご時世もう無理と考えた方が良い。球団が簿外帳簿を作ったり、総勘定元帳で管理して、そこから裏金を捻出するなんていうのも同様に不可能。

 そもそも人気球団でも年度の売り上げ規模は、放映権料が今の水準で推移するならおそらく200~250億が限界。利益はといえばその5%ぐらいか。契約金に上限を設けなくても、それなりの金額に落ち着くはずである。

 すっかり巨人の話ではなくなりましたので、逆指名ありやなしやについては明日以降で。

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ドラフトを振り返る 醒竜編

 今年のドラフトもつつがなく終わりました。この時期、すっかり抜け殻になっている人がいるかもしれませんね。一年以上追っかけた選手が犬猿のライバルチームに指名されたりして・・・・。箱入り娘を嫁に出す父親の心情でしょうか。

 また祭りの後の寂しさのようなものを感じている方も多いと思います。そういう方にはぜひ、近所でやっている高校野球大学野球の公式戦を観に行っていただければ、そう思うのです。特に高校野球の秋の大会を観て、気になる選手をチェックして、四か月後の選抜で再会した時、大袈裟ではなくちょっとした感動があります。こんなに身体が大きくなるんだ、こんなに球が速くなって、バットも振れるようになるんだ、といった発見はまさに Priceless ! あえて言葉にすれば ”萌えいずる春も冬あらばこそ” って感じでしょうか。そのビフォー・アフターを味わうためには、前を知っておく必要があるでしょ。秋の大会はそれなんです。たぶん家庭菜園が趣味の方などとも相通じるものがあるでしょうね、ええ、知らんけど。

 でっ、Jspoが北海道から秋季大会をやり出しましたが、いまいち力が入っていない。そろそろ高校野球チャンネルとか作ったらどうかと。本来は SkyA や Gaora がそれをやるべきなんですが、あそこは二つとも親会社がじり貧だというのに人件費を圧縮できないのでCSへの投資がままならず、前者は女子ゴルフを中心にゴルフレッスンチャンネルに、後者はテニスとマイナー格闘技チャンネルに、という別に誰にも望まれていないそれぞれの道を歩み始めるのではないかと。おそらく阪神戦の放映権料は、動画配信サービスが群雄割拠で相次いで新規参入が見込まれるなか高騰するでしょうから、早晩お別れやろな。もう阪神は関テレ系列やから、両チャンネルは野球そのものと縁を切る良いタイミングではないでしょうか。つまり潮時。となるとこれからどこが高校野球の受け皿となるのか? ということで需要が生まれるわけですよ。

 だけど高校野球の地方大会を放映するための中継機材のレンタル費用、お高いんでしょ? それらを扱える人繰りも大変! そう思われがちですが、それなりのレベルで良いのであれば、たとえば「Sports Bull」の大学野球放送がサンプルとしてあります。特に東都大学野球の場合は全試合無料配信でいつでも見れる。それでもビジネスとしてかろうじて成り立っているようです。

sportsbull.jp

 商売抜きかもしれませんね、このご時世に、見上げたもんです。

 他にもJsportsのオンデマンドの大学ラグビー

jod.jsports.co.jp

 こちらは有料。ご覧になられた方は判ると思いますが、かなりお粗末な代物ですぜ。それで ¥1,980/月 、高っ! 入っている奴出て来いって、俺じゃん・・・・。だから贅沢は言わん。これに毛の生えた程度でやれば、予算は低く抑えられるので採算は取れるんじゃないのか?

 もちろん今後はネット配信こそが主流となっていくのでしょうが、観る側の環境への依存度が高いので、安定したサービスというのは難しい。かといって配信側がどこまで責任もって視聴者に寄り添うために技術を上げられるかといえば限界がある。やっぱテレビがええで。やりなはれスカパー! やってみなはれJCOM! 高校野球チャンネル立ち上げ期待しています。

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<本日のやってみなはれ>

 ナゴヤドームにテラスは必要か?

 でっ、今日から今回のドラフトを球団別に振り返ってみたいと思います。そのトップバッターは立浪監督誕生が秒読みの中日ドラゴンズ。伝説の切り込み隊長が帰ってくる以上、取り上げんわけにはいきますまい。

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 まず今回のドラゴンズの指名を眺めながら感じたこと、それはホームランテラスって、やっぱ作れないんだな、ってこと。だって1位のブライトも2位の鵜飼も、真の長距離砲が必要ってことでの指名でしょ。裏を返せば、ホームランテラスさえ作れれば、あの二人の指名は無かったのではないのか、と思ってしまうので。

 今日日、メジャーでも球場は小さくする傾向にあって、たとえば四年前に開業したトゥルーイスト・パークの右中間は114mで116mあるナゴヤドームより狭いです(わが甲子園は118m)。またコメリカ・パークみたいにラッキーゾーンを作ってブルペンにして狭くする球場も普通にでてきている。だからナゴドはMLBに出しても十分に広い球場の方でしょ。甲子園の場合は高校野球の縛りがあるから致し方ない面があって、しかも球団の体質自体が自分の首絞めるの大好き。ナゴドにそういう縛りはないし、中日の体質はまぁ似たような感じだけど、あの広さに特に意味を見出せないのなら、さっさと作ればいいのにと。今年のロッテが強いのも球場を狭くしたのはあるでしょ。

 中日の球場といえば、今でも個人的にはやっぱりナゴヤ球場のイメージが強くて、あの狭い両翼に常に満員の一体感溢れるライトスタンドの応援は、広島球場以上に嫌でした。もちろん虎はナゴドを苦手にしているのだけど、どっちかといえば星野を引き抜いてしまったことへの後ろめたさみたいなものがファン共々あって、それがあの球場での勝利に対する執念を削いでしまったような気がするので、それほど負けても腹は立ちません。

 むしろあのナゴヤ球場で、田尾あたりの低い弾道のライトライナーがそのままスタンドに飛び込んでガックリきてたら、今度は平野までそれをやりやがって、そしてライトスタンドは大盛り上がり、っていうのが心底嫌でしたね。

 ドームに本拠地が変わって外野スタンドが三層構造になってから、その一体感が失われたと思うのです。どうせだったらテラスを作って外野を四層構造にして徹底的に切り刻んだほうが良いのではないかと? というのは立浪復帰によって来年はやばいのがわんさか戻って来ると噂されているし、そういう方々と一般のファンやライト層が一緒になって外野で盛り上がるというのはコンプライアンス上宜しくない。そういう意味でもテラスは必要。思い切ってテラスはすべて立浪シートにして、じゃんけんできない手の持ち主の中日ファンは全部そこへ集めて、そこへの出入りを担当する係員は愛知県警か最低でもALSOKにさせて完全に切り離す、というのはいかがでしょうか。いっそのことテラスではなく檻にして、フェンスは鉄格子にするというオプションもあります。

 まぁほとんど冗談ですが、来年の中日のコンプライアンス面は、一野球ファンとして今から憂いております。しかし、話が逸れまくるな・・・・。

 中日指名選手の妥当性は?

 ではでは中日のドラフトですが、まずブライトは打席での体重移動が結構あって、頭の位置も上下にブレます。前に出ながらも真ん中で回るタイプ。今年になって覚醒し、春の選手権で爆発。ただ対戦投手が左に偏っていたので、個人的にはあまり評価できなかったな・・・・。入って来る球だけではなく、逃げる球、特にアウトコースに対する感受性を見ておきたかった。

 隅田からの一発は見事でしたが、やはり左から。つまりツキに恵まれた感は否めません。とはいうもののそれを掴んでみせた本人が立派なんですけどね。

 スイングの鋭さは出色だし、身体のバネ、強さ共にピカイチ。ストライクゾーンを上げて、低めよりも高めを狙いに行く姿勢も買い。ただ守備、肩は普通。プロでセンターを守れるのかは疑問。

 なんでも福留に憧れ、早々にドラゴンズを逆指名していましたし、中部地方のメディアの推しも凄いものがあったそうで、ドラフト当日には朝から女子アナが大学に待機していたとか。さらには立浪のプッシュもあったようです。何だか仕組まれていた感はありますな。乗ったら誰にも止められない爆発力は魅力。後はその再現性が気になる。それと怪我も。

・来年の成績:.220 10本 6月~8月までレギュラー

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 2位の鵜飼は地元中京高校出身の大砲。巨体の割にスイングもリストも身のこなしも柔らかい。そこから脚も決して遅くないタイプであることが判る。グリップは独特で、常に肩の位置より低く、さらにあっちこっちに生き物のように忙しなく動く。その動きは平田に似ている。

 さらにテークバックの前には必ずヒッチをしてグリップを一端下げてから上げ直す癖があって、果たしてこれがどうか・・・・? プロは鵜飼のこのルーチンが一通り終わるまで待ってはくれない。鵜飼から合わせにいくしかないのだ。その際この動きは邪魔になる。タイミングの合う投手からは間違いなく打つが、そうでない場合はからっきしというタイプか? ローボールヒッターであるところも気になるな。また果たして守備位置はどうする? 来年は2軍で修業かも。

・来年の成績:ファームで15本、ホームラン王もあるよ!

 

 3位の石森は地方大→独立リーグ出身の絵に描いたような苦労人。フォームは言われているほどダイナミックではなく、むしろオーソドックスな左腕。150超のストレートだけではなく左腕にしては珍しくフォークもある。いきなり中抑えでいけるのではないでしょうか。応援したくなる投手です。怪我には気をつけてください。

・来年の成績:1勝 5H

 

 4位の味谷は、ここ五年、大阪桐蔭以上にレベルの高い打者をプロに送り出す埼玉のアベレージヒッター製造工場花咲徳栄がお届けする2021年型最新モデル。いかにも花咲徳栄的って感じの打者ではないですが、スイングの軌道、身体の回転、バットコントロール、どれを取っても超高校級。いやはやさすがだと思ったら、去年の井上同様大阪産。そういえば西川もそうか・・・・。岩井さん、もっと関東出身の球児を鍛えて下さい!

 たぶん、内野をやったりするかもしれません。打者として早くから使いたくなるタイプです。

・来年の成績:ファームで .220

 

 5位の星野、6位の福元は観ていません。大商大とはパイプがあるように思ったりします。

 総括

 セリーグでは唯一我が道を行くドラフトとなった手前、熱心なドラファンにとっては恋人の公開レイプを見せられているような趣さえあったかもしれない。しかしここ数年、柳、根尾、石川、高橋とクジに勝ち目玉を掻っ攫って来たわけだから我慢しましょう。しかも今年は間違いなく不作。それは中日自身の指名した選手の数が示している。ならばここらで一呼吸入れるのも一興。今回最小のこの六人をしっかり育て、徳を積む一年にしてください。

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【速報】2021 ドラフト

 早退しましたわ。まぁ嫁が昨日の昼にワクチン打ったというのもありますけどね、ええ・・・・。いい歳して我ながら社会人失格ですな。

 しかし、昨日の阪神の結果が尾を引いて、今日は朝から仕事する気が起きなかった、そういう方は関西に多かったのでは? それぐらいダメ虎とはなんであったかという旧い記憶を手繰り寄せ、本来唾棄すべきであったそれらを反芻するには十分の試合内容でした。今日早引けしたのはそれを忘れ、そこから逃げ出したいというのもあったのです。実際、今朝の大阪のスポーツ新聞各紙の一面は隅田一色。試合結果は一切報じてない。昨夜のことなんてなかったみたい。なんて清々しい。安直にそこへ右へ倣えとばかりに、私も耐え切れず職場から逃げ帰ったというわけです。嗚呼、俺って心底ダメな奴・・・・。

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 おかげで今回のドラフト、中継開始から被り付きで観ました。過去を振り返ってみても、個人的そんなに注目度の高いドラフトではなかったのですが、一応偉そうに指名候補選手についてここに書いた手前、この姿勢は正しかったのではないでしょうか? 誉めてください。 

 結果についてはそれが差し当たっては正解と言うことで、自らの不明を恥じ入るとともに真摯に向き合いたいと思います。それが一ドラフトオタとしての矜持、そう心得ております。

 それでは相も変わらずアルゼンチンのアンセムばりにイントロが長かったのですが、さっき終わったばかりの今回のドラフトの感想を書いてみたいと思います。

 まず一番驚いたのは楽天が一位指名した昌平の吉野。確かに安倍さんのリークがあり、どこかの球団が上位確約ってな話になっていましたが、まさか一位とは。本人はもちろん昌平の学校関係者も喜んでいるでしょうし、監督は胸を撫で下ろしていると思います。これで数年後には甲子園も夢じゃなくなったのでは。本当におめでとうございます。打撃も後ろに残っているのでそこは買うのですが、肘の使い方やフォローが独特で、いやぁ一位で行きますか、まったくの英断、お見事です!

 もう一つ驚いたのが市立和歌山の松川。こちらも心臓止まるかと思いました。一歩進んでいるのか半歩遅れているのか、ここまで来るとは想像もつきません。ホンマに捕手一本で行くのでしょうか? 公立校の市立和歌山としては何とも夢のある結果、小園ともども一位指名、おめでとうございます!

 

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 とまぁそういうわけで、野手は壊滅状態などと散々申しておりましただけに、吉野と松川の二人の指名には驚くばかりです。勉強になりました。

 ただ逆にやっぱりな、というのもありました。

 天理の達は日ハムが一本釣り。ドラフト直前に評価が上がると夏から申し上げておりましたが、それが当たったかと。逆に入れ替わる形で高知の森木が入札から漏れました。これも想定内。我が阪神大丈夫か・・・・・? ああそういえば、4位で智弁の前川も指名してたな、ガクブル!

 逆に東北福祉の椋木オリックスが外れ一位で指名。昨日ここで、一位はないと断言しただけに唖然仰天、しかも指名したのはあのオリックス! 去年の上位三人も指名について懐疑的だっただけに、来年のウエスタンも要ウオッチです。

 巨人の関西国際の翁田も凄いわ・・・・。この秋だけで指名を決めるのはやめようや。去年で懲りてなかったのか? 巨人ファンは複雑でしょうな。

 中日の上武大のブライトはやはりプレゼン力で射止めたのでしょうかね? 東海地方のメディアも一体となった猛プッシュがあったと聞いております。果たしてそういった事実があるのかないのか、明日発売のスポーツ新聞は全紙購入してチェックする所存です。

 まぁ残りの上位指名については、ほぼ想定内です。左腕がもう少し多いかと思いましたが、東海大相模の石田あたりはもっと上位でも不思議ではないと思うのですが、体力不足なのでしょうか? そのあたりについても何とかして知りたいものです。

 しっかし今回はやはりロッテと楽天のドラフト、ぶっ飛んでます! もうタジタジ・・・・。

 明日以降はマイペースで寸評をできるだけ詳しく書いていきたいと思います。

 ではでは。

2021 ドラフトの傾向と対策 Ⅲ

 昨日も酷かったですな、阪神。唯一の救いは昨夜関西地区で中継が無かったことかな。あれは放送しちゃいかんでしょ。事故レベルの試合やで、まったく。

 百歩譲って、6回表まで試合になってたとしましょうや、スコアは4ー4だし。ところがその内容ですが、

1回 2死1塁2塁 ⇒ 0点
2回 無死2塁 ⇒ 0点
3回 2死満塁 ⇒ 0点
4回 1死満塁 ⇒ 4点(うちエラーで2点) ⇒ なおも二死満塁 ⇒ 無得点
5回 2死2塁3塁 ⇒ 0点
6回 無死1塁3塁 ⇒ 二死満塁 ⇒ 0点

 6回まで12安打で4点。エラーがあるから実質2点。

 しかも、残塁14!
 因みにヤクルトは5回裏まで4安打で4点・・・・。

 よく山のような残塁というセリフがあるが、6回までなら残塁は最大でも18だから、ってことは、 14って、ほぼMaxやないかーっ!

 そんな阪神にあっても、Joker糸原、昨日も2安打で絶好調。せやけど二本ともランナーを一個しか進められてないやん。 そんなんもん5番に置くなーっ!

 なに? 糸原は良くやってる、糸原を責めるな、調子落としてる他の選手を責めろってか、あのなぁ、なんでこんなに打線が落ちたか教えてやらーっ! 開幕から調子のええ奴から優先的につこてるからこうなるの。それぐらいやったら素人でも監督やHCが務まるわい。せやから調子が落ちた選手だらけになった時は、使う選手が見つからなくなってこうなるんやろがっ。4月から結果オーライでやって、調子落とした選手のフォローや持ち上げ方が判らんままやから、この大切な時期にそのツケ払うことになるんじゃ!

 本当に優勝や黄金時代を目指そうと思うなら、チームの幹や柱になるような選手だけを選んで使え! 不公平上等! その分選手を観る眼を養えーっ! 今になって小野寺や島田使って、この経験が活きて来年不動のレギュラーを張るとでも夢にも思ってないやろな! 糸原みたいな中途半端な選手をこれ以上増やしてどうすんじゃ! 

 中野が出てきたんやったら肩の弱い中野はセカンド、ショートは30エラーをして打率が1割台でも小幡、レフトは4月からなんぼ打っても終盤膝が悪くなるサンズを休み休み使う。ライトは佐藤が100打席凡退しても2軍に落とさず固定! これができてたら今頃優勝じゃーっ! それとFAには二度と参戦すなーっ!

 書いてて心底虚しい。広島はクスリ使って今じゃアレ。うちもサイン盗みなんかするからこうなるんだけど、広島ファンは三年も良い目に遭ってるから救いようもあるが、こっちは二カ月だけでっせ。なんか割り合わんな・・・・。

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<本日の割合わん>

 ②型の続き

 ということで、どこまで冷静でいられるかは判りませんが、今日はドラフトなのでその傾向と対策について書けるだけ書きます。

 まず②型の ”流れに乗ってる選手” ですが、この ”流れ” というのは主に前年のドラフトの流れを引き継ぐ、というものですが、実は ”引きずられる” 、という場合が多いのです。

 去年の上位指名の中で一番上手かった指名というのはDeNAの2位の牧と、阪神の2位の伊藤だったと思うのです。牧のケースは特殊なので最後に述べますね。でっ、阪神の伊藤のケースは、他のスカウトからすれば文字通り ”やられた” というのがあって、当然各チーム夏の編成会議あたりで去年の指名の総括みたいなことはするでしょうから、きっとその場で少なからず、「なぜ伊藤を指名しなかったのか」という話は出たはず。背広組に至っては、2位指名のあるべき姿、みたいなお説教まがいのこともスカウトに言うわけですわ。スカウトにしても、好きにやらせてもらえれば、あの程度ならできますがね、ぐらいのことは少なからず思っている。なので結局引きずられてしまうのですわ。

 ってことで浮かび上がるのが、三菱重工Westの森。同じ大学経由の社会人二年目。一つ一つの球の威力だけ見たらこっちが伊藤より上なので評価は上がってるでしょうね。インフレ感はあるのですが、1位も視野に入っていると思います。

 次にまさに伊藤の弟分だったJR東の山田。スケールといった点では紛れもなく伊藤以上。しかもまだ21歳、伸び盛り。ただフォームはぎこちない。テークバックが不自然で高校6年生って感じ。ストレートは150ぐらい出るそうですが空振りは獲れない棒球タイプ。「野球太郎」の中では奇麗な縦回転と書かれているのですが、どうでしょうか・・・・? どのように評価されるのか注目です。恐らくこのあたりまでは外れ1位があるのではないかと。

 次に伊藤の余波というか、その成功が思いがけないものであるがゆえに、”去年の伊藤のような” という基準が勝手にスピンオフをして、”大学時代の伊藤以上” というのを生むのですわ。つまり、

「この投手、社会人経由で三年後には7、8勝するんじゃないでしょうか。卒業時の伊藤より上です」

「なら今年指名しとけよ」

 みたいな・・・・。

 新潟医療福祉大の桐敷がそのパターン。こちらも体格的にはポッテリしていて重心は低く、ヨッコイッショって感じで投げて来るのですが、一応150は出ます。制球も悪くはないようですから、間違いなく武大時代の伊藤より上。つまり左腕不足のチームからの需要はあるのではないかと。直近の試合ではダメだったようですけどね。それとスライダーがよくない。二松の秋山でも指摘しましたが、このタイプはクロスファイヤーが少しでも甘く入ると右打者には通用しなくなるので苦しいな。それでも今年の面子なら2位の頭ぐらいであるのではないでしょうか。

 ここまでが②型。

 プレゼン能力が問われる③型

 次に③型の”プレゼンしやすい選手”。これは北海の木村でしょうかね。二年後にはファイターズが悪名高き札幌ドームを後にして北広島に移るわけですが、となると地元北広島出身の木村を当然上位でという話になるでしょう。夏の大会中、どうせ下位指名しかない、みたいなこと書きましたが、ここまで不作なら地元枠も含めて上位もあると思います。

 次に八王子の羽田もプレゼンしやすい。先日も書きましたが、今年の目玉の隅田や佐藤の高校時代よりも明らかに上。そして何よりスケール感があるのでプレゼン次第で上位にジャンプアップがありえるのではないでしょうか。

 続いてプレゼン枠に入れたいのが大学生野手。個人的には野手は、高校生、大学生ともに去年に続きほぼ壊滅状態と思っているので、プレゼンの能力が必要になる。

 たとえば慶応の正木。ここに来て評価が上がっているようです。きっと水面下でプレゼンしてるみたい。テクニカル的には前脚を踏み出す前に大きく振り子風に掻いて見せて前に突っ込むのを抑えています。しかし、とにかくプロの球と配球は打者のフォームを簡単に崩す。それに東六の打者は狭いストライクゾーンに守られている。なので1位指名には優れたプレゼンが必要になると思われます。そういう意味では①-③型の打者ということになるかな。

 中央大の古賀も小柄な捕手と言うことで1位となるとプレゼンが必要。もうクロスプレーがないので体格は関係ない派と、いやいや恵体にこしたことはない派に分かれる気がするから。この選手の1位指名があれば今年は不作。2位ならなんだかんだで左腕に良い投手がいた、ってことで今年のドラフトの目印の役割をするような気もします。なのでこの選手の指名順位や位置にも注目。こちらも①ー③型。

 上武大のブライトの指名にも上位となるとかなりのプレゼン力がいります。リーグでも大して打ってないので・・・・。典型的な③型。

 右投手全般

 次に右投手ですが、①型のトップを行くのが市立和歌山の小園。間違いなくこのドラフトの目玉。奥川の今年のブレイクがより評価を押し上げているようです。まぁよく似たタイプと言われがちですが、厳密に言えば違っていて、奥川は踏み出す左脚が独特で西武の西口の後継者。小園は ”後ろは小さくて前では球持ちが良い” という好投手の条件を体現していて、二代目上原浩治という感じでしょうか。実はこのタイプにはNPB歴代好投手、大物が多く、私が識りうる限り、東尾ー伊東照光ー上原 の流れを汲む系譜。もしかすると稲尾まで遡れるかもしれませんね。四球団競合も十分ありうるでしょう。

 次に、先日私がしきりに天理の達について ”角度” という観点であれこれ書きました。

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 そのあたりを読みながら、きっと高知の森木の評価はしてないのだろうな、と思われている方も多いのではないかと。白状するとその通りで、私にはそれほど大した投手には観えません。思いっきり持ち上げてもヤクルトの梅野の上位互換としか言いようがない。といっても、Youtubeでしか観てないので、こればっかりは何とも・・・・。阪神が熱心ということで、恐らく私の眼には映らないものがあるのでしょう。最近の阪神のスカウト陣、かなり優秀なので。たとえば左打者のインコースに飛び込むストレートはスライダー回転してるとか。まぁ今日の指名を楽しみに待ちましょう!

 明桜の風間は今日文句なく1位指名されますが、それでも個人的には触手は伸びない。前に書いたのを参照願います。

 

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 角度という観点で、もう一人評価のされ方に興味があるのが東北福祉大の椋木。ほぼサイドスローから154キロだっけか。あれで通用するなら巨人の鍬原やロッテの佐々木も苦労していないのですがね。今年不作といえども1位はない。そう断言しておきます。

 高校生野手

 高校生野手では智弁の前川は大会中に詳しく書きました。よく言えば育て甲斐のある打者でしょうが、悪く言えば不発弾候補。

 

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 唯一高校生野手で推せるのが、愛工大名電の田村。この打者は殊打つことに掛けては非の打ち所がない。個人的にはロッテの藤原以上だと観ています。ただ守備位置がどうなのか・・・・。倉野さんが三塁守らせたりしたこともあったようですが、そんな暇あるなら外野の練習させとけよ、そう言いたくなるのは私だけではないはず。ただ外野がからっきし、という可能性はありえますね。肩は良いのですが、同じタイプの高井は引退するまで守備は下手のままでしたから、どうにも守備センスというのも難しいものですね。

 ということで、今日はここまでです。夕方からの指名をみなさんと一緒に楽しみに待ちたいと思います!

 それと申し訳ございませんが、牧の件はドラフト後に書かせていただきます。

 それでは、皆々様、良いドラフトを♫

終戦・・・・

 残念ながら我が阪神終戦ですね。

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 去年から言ってますが、セカンドが糸原では優勝できないって。あれほど奴はJokerだと・・・・。あまつさえ矢野と井上はこの大切な時期にずっと五番打たせてますわ、絶句。

 阪神の6月下旬からの星勘定は五割を切ってるわけで、そういうチーム状態だからこそ糸原は機能するのですよ。昨日も一人気を吐き二安打でしょ。でっチームはといえば大事な天王山初戦完敗・・・・。

 あえて逆の言い方をするけど、糸原が目立つってことは、阪神の調子自体は落ち続けてるってこと。ところが頼りになるとか勝負強いとか持ち上げられて、妙に信頼されてけつかる。確かによく繋いだとか、よく出塁したとかはあるけど、あくまで単打専だからどんなに確変してもゲームチェンジャーにはなれない。所詮は脇役。だから奴が打つことでチームが上向くことは無い、そこは断言する。だってJokerだもん。

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 そりゃ今日ぐらいは勝つかもしれませんよ。しかし優勝するには最低でも今月は勝率8割以上が必要。ならJokerは外しとけって、最初から。しかも脇を固める役回りだというのに守備はとてつもなく下手糞で、12球団ワーストでしょ、守備の数値。昨日もゲッツー取り損ねた挙句、勝負を決めた塩見の打球、飛びついて捕れなかったか? っていうか、後2mぐらい後ろに守ってたら普通に捕れたろ。でも肩に自信が無いからそれができないという・・・・。こういうタイプは守れなかったら意味などないのに、そこには何故か目を瞑るんだよな・・・・。

 明日から打順を入れ替えるでしょうから3番あたりで使われますわ。糸原自体の調子は上がって来てますし。ってことは阪神は負ける、つまりヤクルトのマジックは一気に片付くでしょう。まったく迷惑極まりない、Jokerの典型ですな。

 それと梅野の調子が落ちたのは、弟分の中谷を追放したから。誰が画策したかは想像がつくがな。しかも替わりにやって来たのが二保って、一番鷹が扱いに困ってた輩じゃん。さらに来てから三回も先発させやがって、お人よしにもほどがあるだろ。そんな余裕があったのなら藤浪にチャンスやれよと。

 まぁ、個人的には井上広大が腓骨折った時点で、今年阪神を応援する気は失せたのですけどね。

 頭にきたのでとりあえずもう寝ます。

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2021 ドラフトの傾向と対策Ⅱ

 今週はいろいろとあって、特に昨夜は久しぶりに腸煮えくりかえりましたな。まぁええわ、もう少し我慢しよう。

 今週と言えば月曜に発足した新政権ですが、総裁選勝利後に岸田さんが、「総裁選挙は終わりました、ノーサイドです。全員野球で自民党一丸・・・」ってなことを言ったそうで、結構突っ込みがあったようですね。

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 私のような野球オタのラグビーフリークからすれば、そうですとも、わかりますわかります、ええ、ええ、なのですが、世間一般的にはそうは行かんようです。衆議院選挙後にはどんな迷言が飛び出すのか楽しみです。

 それでは一昨日の続きですが、その前に、一昨日の文章、寝ぼけながら書いただけに酷いですな。朝電車の中で読み直して、あまりの出来映えに目が覚めましたわ。冒頭で余計な話は控えて、できるだけ多くの選手を紹介って書いてるくせに、無駄話ばっかりのうえに肝心な選手に至っては二名しか紹介できてないでやんの・・・・。これからは書いた後必ず読み返します。さすがにしんどいので書き直せませんが、タイトルだけは変えておきました。”今ドラフト” だって、恥ずかしい!

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<本日の全員野球>

 今日もどこかでプレゼンが

 一昨日は ②の”流れに乗ってる選手” で終わったので、③の ”プレゼンしやすい選手” から書いてみたいと思います。

 編成会議ではスカウト自らが球団の上層部に指名したい選手について報告するのですが、そこは候補選手を、そして自分をも売り込む場にしなければなりません。つまりその内容如何によっては指名の指針を変えることも可能だと思うのです。

 これからご紹介するケースは、いわゆる又聞きなので話半分で読んでいただきたいのですが、私も聞いた際、それなりに説得力というかそういうのもあるんだろうなと感じたのも事実です。

 今回も楽天の話になるのですが、今から五年前、16年のドラフトでは藤平の一本釣りに成功します。がっ、その年楽天は5位に低迷しましたから、当初は即戦力重視だったのです。ところが結果的に田中や佐々木の争奪戦から降りて、高校生投手を指名しました。いったい何があったのかなぁと思ったので、知り合いの事情通に探りを入れたところ、以下のような話が返ってきました。

 なんでも当初は即戦力投手で衆目一致していた。しかし編成会議上であるスカウトが藤平を猛プッシュ。楽天球団史上最高のプレゼンをしてみせてフロントの説得に成功。同僚スカウトたちを出し抜いて、見事に大逆転で藤平指名に漕ぎ付けたのだとか。どんなプレゼンだったのやら、その場にいたかったわ、まったく。

 ドラフト直前まではほぼほぼ田中で決まっていたそうで、票読みをしていたら、五球団は来るだろうから当てるのは至難の業だし、そもそも肩の怪我も不透明だなぁ、なんて一瞬生まれたその隙を件のスカウトが見逃さず突いたそうです。

 「怪我の田中では即戦力にはならない。藤平は高校時代の田中よりすべてにおいて2ランク上、四年後は今の田中以上の投手になる!」

 そんな感じだったとか。なるほど田中と藤平はタイプ的にもサイズや風貌も含めて似てるっちゃ似てる。でもそれで商売のことしか考えてないような楽天の背広組の連中がよく落ちたなぁとも思いましたが、よっぽど身振り手振りのうえに情熱的なプレゼンだったのでしょうね、ええ。もしかしたら契約金ケチりたかっただけじゃないのか、って突っ込んだら笑ってましたわ。

 結局、田中の肩の状態はそのスカウトのご指摘通りでした。これで藤平が活躍していたら良い話になるのですが、まぁ痛み分けって感じっすかね。

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 今日あたりから各球団、詰めの編成会議が行われるでしょうから、そこでどんな名プレゼンが繰り広げられるのか、それを想像してみるのも一興かと。たとえば、佐藤と隅田で揉めているところに、

「八王子の羽田は二人の高校時代より3ランクは上っ!」

 とかやるのかもしれませんよ、ええ。

 今年のドラフトの傾向

 一昨日八戸学院大の正村さんをコーチとして指名を、ってなことを書きましたが、裏を返せばそれぐらい今年は不作ってこと。まぁ本当にそうかどうかは五、六年経たないと判らないのですが、上位候補の選手を眺めていたらそう感じてしまうなぁ。高校生は去年よりはマシだとは思うのですが、・・・・。

 でっ、今年のドラフトの傾向という切り口でいえば、二巡目三順目の層が薄いかな。それと大学生の即戦力がいない。4年前吉住が1位指名されたのを都市伝説的に書きましたが、あれはあれで仕方なかったんだということを思い知りました。

 

tilleternity.hatenablog.jp

 なんだか暗くなってきたので明るい話をすると、例年より左腕投手にそれなりの素材が集まった、っていうのは今年はあると思います。数も結構いるので、冗談抜きで一位指名の半分は左腕投手になるんじゃないか、と個人的に思っています。右投手と野手のレベルが低いので相対的に左腕が浮かび上がっただけかも・・・・って、だから明るい話をしろっつーの! 

 今年は左腕大相豊作の年?

 というわけでここから上位候補投手をテンション上げて紹介していきます。まずは今年の特色でもある豊富な左腕から、

 筑波大の佐藤は本来であれば今年の即戦力候補のそのフラグシップになっていなければならない投手。2年の春の段階で大学侍Japanに選ばれており、当時から150キロ近い速球を投げ込んでいました。あの時期ブルペンで投げているのを直接観たのですが、その時の感想は、高校5年生? って感じか・・・・。確かに球は速かったのですが、フォームが上と下だけではなく左右でもバラバラ。代表に選ばれたのも直近の成績というより一年秋のデビューが衝撃的だったのでそのご褒美って感じでした。あと二年あれば十分変わるだろ、内海みたいになってくれりゃいいのにと思ったのを覚えています。がっ、この秋の彼はまだ高校7年生。1位で消えると思うが入札で行く球団はあるのだろうか? 来年は高校を卒業して欲しい。

 今年の即戦力NO.1の座を佐藤から自らの力で奪い取ったのが西日本工業大の隅田。タイプ的には吉田豊彦とほぼ相似形。あのスローカーブも投げられるようになって欲しい。スピードも出るがそれ以上に変化球を含めてキレがある。回転数も高いようだ。今年の候補の中で、怪我さえなければ順当に来年は春からローテーションを任せられる唯一の投手ではなかろうか。まぁ梅雨明け辺りでいったん草臥れるけどね。今日ぐらいから彼を巡る駆け引きが、そして当日はクジがあるのではないでしょうか。

 高校Big3ばかりが話題になっていますが、高校左腕NO.1の選抜優勝投手、東海大相模の石田を忘れては困ります。夏はコロナで休養充分。あの細腕がどれだけ酷使されるのかと不安でしたが期せずして回避に成功。運も強いと見る。ストレートはスピードガン的には物足りないが角度もあって伸びも十分。変化球に至っては非のつけ所がない。制球も良く球の出し入れもでき、そして何よりテンポが良い。いきなり入札の球団も出て来るかもしれません。

 ここまでが一昨日分類した①型。

 ②型の代表が法政の山下。去年エースだった鈴木と比べてポテンシャルではあらゆる面で上。その鈴木もそれなりの結果を一年目から残した。先輩が作ってくれた流れを絶やしてはならない。つまり彼の1位もあっておかしくないのでは? ストレートは高校時代から比べても平均5キロアップ。決め球のチェンジアップも健在。外れ1位一番手あるかも?

 ②型の関西代表は関学の黒原。鈴木の名を出したが、一番鈴木に近いのはこの投手。上背がないのも似ているが、こちらは上から投げ下ろす分角度がある。しかもストレートはMax151! スプリットもいい感じで抜けてる。所属する関西学生連盟のレベルはほぼ東六と肩を並べるまで上がっている。上り調子にあるリーグの勢いを佐藤輝に引き続き証明できるか注目! 手術明けではあるが、こちらも外れ1位一番手だ。

 というわけで今日はここまで。明日も引き続き左腕の逸材を紹介予定。

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2021 ドラフトの傾向と対策Ⅰ

 秋晴れが続きますね♪ ふと見上げればどこまでも蒼くて高い空が広がる、そんな日が一日でも長く続いて欲しいものです。

 秋は大好きな季節。もちろんドラフトがあるから、というのもあるかな。昔はドラフト=晩秋でしたが、まぁ高校生の進路もあるので仕方ないか。

 というわけで、シーズンはまさに佳境ではありますが、気がついたらドラフトまで後一週間を切りました。できるだけ多くの選手をご紹介できればと思うので、余計な話は極力控えるようにいたします。

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<本日の高い空>

 達の魅力は角度にあり!

 ドラフトに際する私のスタンスですが、これは二十年以上前にHPをやっていた頃から変わらないのですが、注目している選手がどんな順位でどこに進もうがあまり興味はありません。その選手がプロでどこまで活躍できるのか、この一点に尽きるのです。なので一般的なドラフトサイトとは趣が異なってくるかもしれませんね。まぁそのあたりは、こういう奴もいるんだ、ぐらいに思っていただければ幸いです。

 あくまでも私的ながら今年の目玉というのは、小園、達の二人だと思っています。前にも書きましたが、セリーグの上位チームを中心に小園に、パリーグの下位チームを中心に達に札が集まるのではないかと。そしてドラフトの直前に達の評価が急上昇する、そうな風にも思ったのですが、どうもそんな気配はなさげですな。ならば今年のドラフトの勝者は達を一本釣りしたチーム、ということになります。

 では達のどこが良いのか、ってところなのですが、それはとにかく角度です。190cmオーバーで真上から投げられる、それだけで私からすりゃ涎が止まらんっすよ。

 高身長の投手というのは、藤浪がいい例ですがバランスが悪いので、投球の際の身体の回転が横回転になって、腕の位置も下がりがちです。いわゆるスリークォーターぐらい。そうすることでコントロールは落ち着くし、別にスピードも落ちないので良いこと尽くし、だたしそれは高校生まで。つまり上のレベルに行けば行くほど打者の対応能力も上がるので、150キロ越えのストレートであろうと、140キロ台のフォークであろうと当ててくるし芯でもとらえてくる。もっといえば、打者が変化球待ちですら、150キロのストレートを平然とカットするし、逆にストレート待ちでも落差のあるフォークに反応してくる。

 今年の藤浪は結構フォークも良くなって、落差もコントロールもついてきたのですが、それでも一軍に定着できませんでした・・・・。全般的にコントロールが相変わらずというのもありますが、決まったと思ったフォークを当てられ、160キロのストレートを引っ張られ、その度に口元を尖らせるのですが、ファンからすればその口元をまずやめろ、と思うのですけどね、ええ。

 結局、思ったように空振りが獲れない、それが苛立ちを誘うのでしょう。でっ、その原因は何かとなると、角度なのです。極端に言えば、どんなに速くてもどんなにフォークが落ちても、横から来るならプロの打者であれば何とかバットに当てるぐらいはできる。しかし、同じフォーシーム、同じ落差や曲がりの変化球でも、縦の角度がつけば打者の観え方はガラッと変わる。眼は横についている以上、そこは致し方ないのです。

 広島の栗林や阪神の伊藤が今年新人としてあれだけ活躍できているのは、腕の位置を上げたればこそではないかと。共に大学時代はあそこまで上から投げてはいなかった。恐らく、私が観た限りですが、当時と球の速さやキレ自体はそんなに変わってはいない。なのにあそこまでプロで通用している理由はと問われれば、パラフレーズしますがひとえに打者目線における角度にある、自戒の意味を込めてそう思ってしまうのです。

 もちろんスリークォーターでも今を時めく山本由伸(山本はスリークォーターでも上の方だけどね)ばりのスプリットやスライダーがあれば違うのでしょうが、今年の上位候補投手の場合、魔球のレベルの球を扱う投手はいません。じゃぁみんな天井向いて上から投げろやって話になるかもしれませんが、それができたら藤浪がそうしています。腰や肩、肘への負担や、そもそもコントロールの精度を考えると、そう簡単に腕を上げますとはならないわけです。

 なので今年の候補投手を語る際、角度の備わっている投げ方をする投手(決して身長ではない)に注目してみるべきではないかと。しかも達は193cmあるわけで。さらに下半身の使い方も柔らかいし、肘の使い方も問題ない。ちょっとバックスイングは大人しいが元日ハムの西崎がそのまま15cm近く大きくなって帰って来たと思ってください。確かに怪我が多いとか、メジャー志向が強いとかあるようだけど、近年のドラフトのキーワードである ”早生まれ” 、それも最後の3月27日。いやぁ、実に楽しみな投手だ! こんな投手そうそう出ては来ないと思うけどね、ええ。今やったら一本釣りも可能でっせーっ!

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 ということで、実はドラフト前に言いたいことはこれぐらいなので、後はゆっくり去年の様に指名後に選手の寸評をとも考えたのですが、やはりドラフト前にこそ需要があるようにも思うので、もう少し頑張ってみます。候補選手については話の中で触れていくとして、まずタイトルのまんま最近のドラフトの傾向についてお話ししていきます。

 昨今のドラフトの傾向

 ドラフトというのは大金が動くもの。それはスカウト個人が用立てるのではなく、当然球団の金庫から出て来るのです。そしてその決済権限を持つのはいわゆるユニフォーム組ではなく背広組。プロ野球がスポーツビジネスとして先鋭化していく中で、両者の間に阿吽の呼吸があるかといえば、むしろない、というかなくなりつつある。こうなってくると、ドラフトという、いわばリクルート活動を企業として無事終えるためにユニフォーム組に求められる能力は何かといえば、それは ”翻訳” と ”プレゼン” の二つでしょうね。

 まず ”翻訳” とは野球経験のない背広組に対して、いかに判りやすく指名候補選手がどのような選手であるのか、たとえば今在籍している、もしくは過去に在籍していた選手に喩えたり、画像を見せながら一般的な言葉を用いて説明することであり、 ”プレゼン” とは、何故その選手が必要であるかを、チームの実情に照らし課題を共有させながら訴え理解させる、つまりはその二つが求められるのです。

 まぁかなり大袈裟に言いましたが、ビジネスライクな背広組に対して、スカウトが惚れ込んだ選手に金をつぎ込ませるためには、それ相応の労力が必要というわけです。

 以上のことを頭に入れていただき、指名に至る選手について簡単に分類すると、こんな感じになります。

① 指名しやすい選手

② 流れに乗っている選手

③ プレゼンのしやすい選手

④ その他の選手=指名しにくい選手 

 ①はいうまでもなく、甲子園や神宮、都市対抗などで活躍した実績のある選手。もしくはスポーツ紙面を騒がせるようなすでに話題になっている選手です。こういう選手は背広組もたいがい知っている。なので指名はスムーズに行くでしょう。

 ②以降については、まさに ”翻訳” と ”プレゼン” のそれぞれの力が必要となる。ということで、まずは②の流れに乗っている選手。これは意外な指名に思えるが、よくよく考え合わせてみると腹に落ちる、というケース。

 最近だと二年前の楽天の小深田などが良い例ではないかと。正直、スペックだけではとてもドラフト一位での指名は難しかったと思われます。しかし流れがあったから指名に漕ぎ付けることができたのでしょう。ではその流れは何かといえば、前年に同じ大阪ガスの近本がドラフト一位で指名されていました。身長170cmあるかないかの小柄な外野手。守備範囲は広いが肩は普通以下。正直この指名はリスクが高いと多くの関係者が感じたはず。実際、阪神は藤原、辰巳を外した末の苦肉の指名。近本の実力なら二位以下で獲るのが正解、というのが大筋の見方。ところが蓋を開けてみると、盗塁王に輝き勝負強い打撃もシーズンを通じて証明。一位指名は正しかったと出た。その流れを受けたからこその小深田の指名であったと思われるのです。つまり大阪ガスという同じチームにいて、リードオフマンの役割は5番を任されたりした近本ではなくむしろ小深田。脚の速さも遜色なし。であればショートを守れる小深田の価値は近本以上という見方もできる。茂木を三塁に専念させたい チーム事情もある。つまり一位に十分値する、という一連のストーリーをしっかり描けたうえで、フロントとも共有できた、そう思わせる指名でした。

 実際こういう指名は過去にもあって、少し古いのですが89年に古田が大学社会人経由の捕手(しかも眼鏡)ながら二位で指名され、結果見事に新人王。これが流れになって翌年のドラフトでは二位までに社会人三名(定詰、吉原、住吉も捕手経験)、大学生三名(瀬戸、矢野、関川)と、わらわらと大量の即戦力?捕手指名を呼んだ。当時からその順位の高さを訝しむ声はあった。要は、上手くやりやがったな、というのは人の心の奥深くに刻み込まれるということでしょうか。

 廣畑の入札はあるのか?

 でっ今回で言えば、先に上げた栗林、伊藤の活躍が、大学経由の社会人投手の再評価の流れを生むと思うのです。恐らくは廣畑や森には意外な高評価があると睨んでいます。特にドラフト指名が下手な球団が飛びつくのでしょうね。

 ここで一位入札濃厚と言われる廣畑について少し書かせていただくと、確かに150キロ以上のボールは投げるのですが、それは大学時代からであり特段の変化はない。卒業後下半身を作り込んだ結果、最近の投手にしては珍しい沈み込むフォームで、左膝に土がつくタイプ。押し込むようなボールに威力はあるが長いイニングや二巡目半以降はスタミナも含めて怪しい。ただセットアッパーに適性はある。しかし果たして一位入札の選手かと言われると疑問・・・・。うーん評価が難しい!

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 ドラフトでコーチを指名?

 もし私が背広組で、廣畑を指名したいとスカウトが伝えてきたら、なぜ大学卒業時に下位指名しなかったのか、なぜあの段階で見抜けなかったのかと問い質してしまうな。「そんなに廣畑が良い投手になったのなら、三菱自動車倉敷オーシャンズの投手コーチの手腕はよっぽど優れているということになるな。いっそのことプロ志望届を出してもらって、コーチとして指名するか、アッハッハッ!」 ぐらいの嫌味を思わず口にしてしまいそう。

 もちろん来年の廣畑の活躍は十分あり得る。しかし、何かがあったからここまで埋もれていた、というところにもどうしても目が行く。今年良いから獲る、というのは高齢社会人投手の場合は少し違うのではないかと・・・・。

 それとスカウト的には美味しい、というのもある。所属社会人チームだけではなく、在籍した大学や高校にも感謝される。つまり恩を売れて人脈もできるので、次の仕事がやりやすくもなる。しかも何だかんだで一年目はやるでしょうから面子も立つ。過去には大学経由の社会人ばっかり連れてくるようなスカウトもいたのだとか。ユニフォーム組にはそのスカウトの気持ちが判るだけに何も言えんでしょうから、しっかりと背広組がはねつけなければならない案件かもしれません。

 ここで少し横に逸れるのですが、社会人チームや地方大学のコーチには優秀な方が多いように、前々から感じています。社業の縮小や少子化で立場も不安定なのに、そんな中でも情熱を持ち続け頑張っている方を、真剣にプロでコーチをやってもらうというのはありだと思うのですよね。というのは、高校や大学、社会人の監督に元プロがかなり進出しているわけで、そういう意味ではNPB側が一方的にアマチュア野球界を侵食しているとも言える。引退後のセカンドキャリアとしてお世話になっているのだから、相互交流の観点でもアマチュアの有望な指導者を、しっかりとした形でプロに迎え入れるというのはありだと思うのです。因みにスカウトにはすでにそういう方が出てきています。

 まぁドラフトで指名するというのは冗談ですが、以前、虎キチの仲間内で「90年代のドラフトを振り返るに、田中秀太をドラフト三位で獲ったのはいかにも勿体なかったけれど、後のスカウトとしての器量を考えたらありだったかな」という笑い話がございまして、そういう秀太も今や二軍コーチですからね、偉くなったもんです。

 もしかすると、八戸学院大の正村さんがプロ志望届を出したら、コーチとしてドラフト中位あたりで指名するチームが出て来るんじゃないかと思ったりするのです、ええ。

  ではでは続きは明日以降で。

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