Till Eternity

どこよりも遅く、どこよりも曖昧に・・・・

第104回選手権大会 十一日目

 夏の甲子園も佳境に入ってまいりました。この大会の最大のテーマ、それは ”打倒大阪桐蔭” を表だとするならば、裏は ”継投” なのかもしれない、薄々そう感じております。昨日の1試合目は、まさにそれが凝縮された一戦となりました。しかも表に裏にと・・・・。

 仙台育英の継投こそさもありなんというか、予選から筋金が入っているのですが、対する明秀日立は、べつに頭から猪俣で行けるところまで行けば良いのに、なのにまた懲りもせずケニーを先発させて、しかも小刻みに交互で継投まで。恐らくはその先のベスト8を念頭に、更には大阪桐蔭と会い交えることも想定していたのかもしれません。だけどね金沢さん、柄にもないことをせんで下さい! 思わずそう言いたくなるような試合でした、ええ。

 結果は言わずもがな。須江さんの継投の順番も無茶苦茶で、よくあれで負けなかったなぁ。あんな試合でも勝っただけに、ますます仙台育英こそがこの夏の覇者に相応しい、個人的にその思いを深めております。

 では ”打倒大阪桐蔭のシナリオ” の 続きです。仙台育英の例の必殺サウスポーの三枚、仁田、古川、斎藤がそれをするという前提で書かせていただきます。

 昨日、打線を五つに分類しました。以下の通り、

 ・Aー1群・・・丸山(4番)、田井(6番)、星子(7番)

 ・A-2群・・・谷口(2番)、前田(9番)

 ・Bー1群・・・松尾(3番)、海老根(5番)

 ・B-2群・・・伊藤(1番)

 ・Bー3群・・・鈴木(8番)

 でっ、B-3群は抑えて当然。打たれるようではそもそも ”打倒大阪桐蔭 ” の資格などないと。なのでB-3群は消しです。

 次にA-1群。予選を眺めていても、ここがもっとも機能しています。ショートの頭の上に押っ付けるように軽打し上手く打線を繋ぐ機能を果たしている。一転長打も打てる。ある意味一番厄介かもしれません。

 しかし弱点はあります。作られた左打者、つまり右投げ左打ちですから、背中から来るカーブやスライダーには三人とも腰が引けます。なので追い込まれるまでは手を出してきません。さらにはアウトコースに決まるスライダーも苦手。A-1群の攻略はこの二種類のコンビネーションが有効です。

 A-2群はどうか? ナチュラルの左打者である谷口、前田に対して背中から曲がってくるカーブを仮に投げたとしても、利き目の左眼は奥にあるので特に嫌がることはありません。走者が一塁にいる時などは、嬉々としてその球を強引に引っ張りこみ、大きく空いた一二塁間をあざ笑うように抜いていきます。この二人には球種は問わず外一辺倒で良いでしょう。その代わりと言っては何ですが、当然ショートは深めで三遊間寄りに、サードは三塁線を閉めて、セカンドも二塁ベース近辺に守らせ、もちろん外野はレフトもライン際に寄せ、センターは左中間、ライトは右中間に守らせるというシフトを引くとなお良いと思われます。

 次に右バッター、B-1群。松尾も海老根もプロ注目の強打者。しかし欠点もはっきりしています。二人ともインコースは少々甘く入っても、140㌔超のストレート、それも左腕の所謂クロスファイヤーは打てません。

 根拠ですが、まず松尾は左腰を開くのが早いところにある。そこは本人もかなり意識しているようで、トップを深めに取り、上半身を必要以上に捩じってみせるのは、少しでも左腰の開きを我慢するためではないか。そのため投手から見れば背番号がはっきり見えるほど。

 しかしそれでも左腰は早く開きがち。本来打者は前の肩と腰のラインでギリギリまで壁を作り、そこで溜め込んだ力を一気に爆発させスイングスピードに活かす。しかし松尾のように壁を作り切れず、左腰が先にほどけてしまうと、その分スイングの始動、初速が鈍くなるよう思います。そのため身体に近いインサイドのストレートのポイントに対してはバットが間に合わない。

 逆に変化球などの半速球はバットが一呼吸遅れて出てくるので待ってましたとばかりに打ってきますね。またアウトコースへの直球を逆方向に持って行くのも上手です。

 5番海老根の弱点はスイングの始動の際、左わきが空くこと。元々癖のあるホームですが、この欠点を見て見ぬふりはできません。この一コマが仇となりバットが遅れてくる。なのでインコースを捌くことはまず無理と見ます。

 これはなかなか直らないとも思う。阪神の髙山と同じパターンです・・・・。

 フォーム自体はSBの松田、といよりも亜細亜大一年の時の松田に似ていますね。左膝の入りっぷりなどはほぼ一緒。

  

 結論を繰り返すと二人ともインコースが打てません。まぁ、高校生の大半の打者がインサイドなんて打てっこないだろ、という向きもございますが、あの二人であってさえ例外ではなく、少々甘く入ってもそれなりのストレートであれば、まともには打てないもの。策を授ける指導者は選手に対してここをしっかりと落とし込めるのか、大きな鍵となるでしょうね。

 仙台育英の三投手は決してためらわず、勇気を持って懐に飛び込むことです。虎穴に入らずんば虎子を得ず、といったところでしょうか。

 最後にB-2群の伊藤ですが、春にも書いたように個人的に非常に買っています。多分、今年の大阪桐蔭の面子の中で、十年後にプロで一番活躍しているのは彼ではないかと。特に左腕の使い方は出色! 今岡に匹敵する柔らかさがあります。

 変に小細工しても欠点らしいものはないので抑えるのは難しい。まともに勝負をしない方が良い。ストライクを投げなければ、むしろ伊藤がじれてボール球に手を出してくるかもしれません。なのでそれを待ちましょう。特に効果的な攻略法はありません。

 以上のように ”打倒大阪桐蔭シナリオ” のポイントとなる攻略法は三つ。これを三投手が徹底すれば、そうは簡単に王者大阪桐蔭であっても得点は無理かと思います。結果として二点以内に収まるのではないでしょうか。

 残念ながら書いていて限界が来ました。大変不本意ですが今日はここまで、もう寝ます。因みに二松が大阪桐蔭に勝つことはあり得ないので、明日にでも今日の内容を補強します。

 最後に本日の予想ですが、栃木、下関、福井、大阪でお願いします!

第104回選手権大会 十日目

 今年は天候に恵まれ順調に日程を消化できている。去年の今頃が噓のようです。確か、なんとか8月中に夏の大会が終わりそうだ、そんなことを書いた覚えがあります。

tilleternity.hatenablog.jp

 そういえば八月最終週まで高校野球をやっていたのです。もうそれって夏の大会じゃないよな。しかも甲子園周辺の高校ばっかり残って、秋の近畿大会かと思いましたもん。更に言えば決勝は紅白戦でしょ。それで優勝が智辯和歌山、まったく変な上に嫌な大会でした、ケッ!

 対照的に今大会はといえば、ベスト16に勝ち上がった面子を今更ながら眺めてみたのですが、バランスが良いのですよね。九州の4校が突出しているぐらいで、近畿も2校だけで全国から万遍無くって感じ。公立校も2校残ってるし、夏の甲子園はこうでなくっちゃね、ええ。

 そしてヒール校はたった4校。明秀日立(ベンチ入り地元民3名)、明豊(同6名)、下関国際(同1名)、聖光(同5名)。監督が嫌な奴なのは明豊ぐらい。まぁこれぐらいなら許容範囲でしょ。毎年こうありたいものです。


 それでは先日ぶち上げた、”打倒大阪桐蔭のシナリオ” について書いてみたいと思います。ですがその前に昨日の聖望戦について触れねばなりますまい。

 エースにして精神的支柱でもある岡部自体の調子も悪かったと思うのですが、リードもどうだったのか? 最大の武器であった縦スラのコントロールがイマイチの段階で、チェンジアップもどんどん混ぜるべきだったのに、どうもそれは二巡目からのつもりだったのではないか?

 大阪桐蔭を倒すには、最初のイニングから持てる全てを出し切らないと抑えられません。当然以降も毎イニングそうです。結果としての失点19は、エース岡部の決め球スライダーと心中した故。だからこそ継投なのですよね・・・・。

 ただ岡部本人も主将江口も岡本さんも、一片の悔いさえないと思います。

 

 では本題に入ります。まず大阪桐蔭の投手陣、前田や川原は良い投手ですが、2、3点ぐらいは何とかなると思うのです。なので大阪桐蔭に勝つには、あの打線を2点以内に抑えるために何ができるのか、そう考えるのがベストでしょ。

 昨日も凄まじかったですが、乗せたら打つは打つはで打線に切れ目も折り返しもない。また各打者の完成度も高く、来年春から大学なら即レギュラーを張れる選手ばかり。松尾が届けを出すかどうかは判りませんが、少なくとも海老根は上位でのプロ入りが間違いないと思われます。

 ベスト16に入った各校は、恐らく昨日の夕方あたりからデータスタジアム社の営業に連絡を取って、すぐにデータを予選分やできれば練習試合も含めて用意して欲しい、みたいなやり取りをしていると思います。確か大阪桐蔭は十年前から大会中に契約するようになった、という話を耳にしたことがありますね、初の連覇の年です。北條が前年秋の神宮から振り返ってみて改めて引っ張り専門だということが解ったので、夏の決勝は完璧に抑え切ったそうです。

 ただそれをあくまで御守として持っておく分には良いのですが、もうここまで来てから今更データの切り貼りをしても遅いと思うのですよね・・・・。先にも述べましたが大阪桐蔭のスタメンの選手は投手前田も含めて超高校級の打者ばかりです。じゃぁ今からデータに基づいて、トップバッターから九番打者まで9通りの攻め方を用意できるかといえば無理でしょ。

 むしろ最大公約数的な攻略法を見出した方が良さそうです。

 私なら大阪桐蔭の各打者を粗く分類していくでしょう。まずざっくり左打者5人をA。そして右打者4人をBとしましょう。

 次に、左打者Aを右投げ左打ちのAー1群と左投げ左打ちのAー2群に分ける。

 同じように右打ちも分けましょう。ここは松尾と海老根をBー1群に、伊藤をBー2群に、そして鈴木をBー3群とそれぞれに切り出し三つに分けます。

 これで都合五つに分類できたことになる。おいおい、攻め方を集約しても5種類もあるのかよ、そう思われる方も多いでしょうね。がっ、最終的には三つに絞り込みます。

 まず、B-3群の鈴木は予選から当たりましたが、現段階ではどこのチームにでもいる好打者に過ぎません。長打もほぼ無い。この選手に打たれるようならその段階で打倒大阪桐蔭にチャレンジする資格はありません。なのでB-3群の為に攻略法を用意する必要はないでしょう。

 今日はここまで、続きは明日です。

 最後になりますが本日の予想。

 仙台、高松、名電、近江でお願いします!

第104回選手権大会 八、九日目

 昨日サボってしまいましたが、今日は書かねばなりますまい!

 

 まぁ種を明かせば智辯和歌山は高嶋さんの頃から三ヵ年計画とは言わないまでも、二ヵ年計画のサイクルで回すので、二年続けて強いことはないのですよね、ええ。ならばそれを大会前に言っとけよ、って話なわけですが、スイマセン、これからはそうします、できるだけ。

 これで智辯和歌山界隈、というか高嶋元監督界隈が騒がしくならなきゃ良いのですが・・・・。中谷もよせばいいのにこんなこと言っちゃうしさ、

 こういう風に隙を見せたら、あることないこと言われて波風立てられて波紋がどんどん広がっていく。もちろん高嶋さんは黙ってますよ、ええ。その周りがそれをするのですわ。それで喜多も辞めてますから。ユニクロの社長が後継者を斬るのとよう似てます。

 中谷は元阪神でもあり、そんな悪夢のようなことはないと思いたいのですが、仮にそれが起こるようなことがあれば、もう孫が継ぐしかないのでしょうな。

 

 今回の番狂わせは、なんと申し上げましても国学院栃木の継投が冴えに冴えたわけで、こうなると仙台育英の須江さんも気合いが入ってくると思うのです、楽しみだなぁ ♫

 実は須江監督、就任当初より注目はしていました。理由は、中学野球上がりというのもあったのですが、人相的に名監督になる素養があるように思ったからです。

 私、ここで高校野球の監督のことをバカバカ言っていますが、こういうカバ系の顔付きって良い線行くんですよ。まぁ過去に誰とは言いませんがね。今回連覇を狙うあの方もねぇ、そんな感じでしょ。

 でっ、一昨日ぶち上げた「打倒大阪桐蔭のシナリオ」なのですが、昨日サボったから、という意味もあるのですが、もうここのところ眠くてね・・・・。会社から帰って全試合録画を観て、それからブログ書くなんて普通無理やろ。昨日も休みだというのになんだかんだで顔を出す羽目になるし。今日もこうして日付を跨いでから睡眠時間を削って書いている。この睡眠負債は誰が補填してくれるというのか? というわけで、「打倒大阪桐蔭のシナリオ」は、本日、聖望学園に勝ってからにしたいと思います。

 とりあえず今大会の優勝は須江監督のカバ顔に懸けて仙台育英でお願い致します!

 

 本日は勝敗予想の前に、いくつか今大会に関する記事について綾をつけたい。

www.sanspo.com

 記録的にはそうかもしれんが、こういう書き方は良くない! 釣り針デカ過ぎです。

news.yahoo.co.jp

 ほらすぐこんな風に続くじゃないですか・・・・ったく。

 それと最後はこれ、

www.asahi.com

 二松が試合巧者って、記事書いた奴はきっとこの夏に配属されたばかりなのかもしれない。っていうか、そんな奴に書かせるなっ!

 では本日の予想、横浜、二松、大阪桐蔭で行きましょう!

 三試合とも逆の目はありえます。もし聖望が大阪桐蔭に勝てるとしたら、岡部が松尾、海老根に対して大胆にインサイドをストレートで突けて、左打者には逆にスライダーの連投。伊藤にはストライクで勝負しない。以上が条件、まさに”Mission Impossible”!

第104回選手権大会 七日目

 あの明徳が初戦でまた敗れました・・・・、

full-count.jp

 ひと頃は鬼のように籤運が良かったのですが、ここのところ往年の引きの強さに翳りが。明らかに転換期に差し掛かってます。もう明徳もそろそろやり方を変えた方が良いのではないか。あえて申し上げるなら、そもそも明徳を応援する人なんて、高知にはいないのだから・・・・。

 何故いないのかってところを真剣に考えて欲しいのです。松井の敬遠の件がその始りではない。はっきり言いますが、あの糞野郎がまだ塾長にのうのうと収まっている以上、地元の人の愛情の対象になることはありますまい。そもそもああいう輩が未だに教育者を語るなどありえん。眩暈がするわ。

 馬淵さん自体は嫌いじゃないのだけど、上の記事にある敗因としての「やっぱり過信」というのもズレまくってる。今年のチームはそんなに強くありませんから。それに「監督の差」なんて絶対に思っていないでしょうに。

 まぁ百歩譲るとして楠城さんは故根本氏の下で十年以上スカウトを勤め上げたぐらいの方なので、人脈は広いでしょうから選手集めは上手いと思います。がっ、それ以外は高校野球の監督としては全ての面で文句なく馬淵さんが上です。そんなの自分が一番判っていると思うのだが・・・・。

 馬淵さんには ”覇道” ではなく、”王道” を極めて欲しい。高校野球の ”王道” とは何か? もう一度そこからやり直してもらえないものか。

 人々はこのお盆の時期に高校野球を眺めながら、地元や懐かしい場所に思いを馳せる。それはいわばこの国の風物詩。故郷を自分に重ね、そこを全国に知って欲しいと願う。高校野球はお国自慢なのかもしれない。

 地元の方に愛されて、そして勝つことでそのお返しをする。高校野球にはそういった機能がある。しかしどんなに馬淵明徳が甲子園で勝っても、高知の方に愛されることはない。繰り返すがあの輩が明徳義塾の経営に絡む限りは。

 馬淵さんは人柄も腕も良いだけに勿体ない、そう思えてならないのです。

 

 今大会の最大のテーマは ”打倒大阪桐蔭” にあると思うのです。実際こういう記事もございました。

number.bunshun.jp

 この極北のブログにわざわざ訪れる方ならば、上の記事には既に目を通していると思います。記事中の「左投手」と「技巧派」という流れ、どう考えても明徳の吉村から逆算して作文した、そう思えてならなかったのですがいかがでしょうか。

 ところが昨日早々にその明徳が敗れ、打倒大阪桐蔭のシナリオは練り直しとなった感がございます。

 私はと言えば白状すると、今年は初日から録画を中心に流し見するばかりで、ほとんど Live で観れてはいません。なのであまり出場校の戦力分析はできていないのですが、この夏の甲子園のテーマが先の通りであることは春が終わった直後から意識していました。なので大阪桐蔭の試合は予選の段階で数試合を、かなりじっくりと目を通したつもりです。それだけにその一番手と目していた浦和学院が、埼玉予選決勝でコロッと負けた時は流石にガックリと来てモチベーションも失いました。がっ、その際同時にこうも思っていた、「大阪桐蔭を倒すには左腕が二枚いるな」と。

 そういう意味では昨日の仙台育英の古川、仁田の投球には ”おおっ” となりましたな。まさにこれこれと。しかも先発した右の髙橋がいて、左腕にもう一枚斎藤がいる。打線は今一つの感はございますが、なんだか結構楽しみになってきましたよ ♪

 ではでは打倒大阪桐蔭のシナリオについては明日以降でじっくりと書きたいと思います。

 

 最後に恒例の本日の予想ですが、佐賀、愛媛、和歌山、福井でお願いします!

第104回選手権大会 六日目

 昨日の甲子園はいろんな意味で無風でした。ようやく全試合当たりました、やれやれ。それに右中間スタンドインのホームランもあったようで、浜風も弱かったみたいです、ええ。

 このところ関東一の激戦区になりつつある埼玉を、ノーシードから一気に駆け上がった噂の聖望学園が見事な勝利。岡本監督も再び故郷に錦を飾りました。恐らく近いうちに正式に発表があると思うのですが、最後の甲子園になるのではないでしょうか。

 最後ぐらいマスクなしで采配をさせたいですな。

 聖望といえば鳥谷なのですが、昨日も甲子園に来ていたようですね。彼が人生を誤ったのは阪神なんかに入ったからだ、という見方が多いのですが、聖望に入学した段階で少なくとも将来大阪に来るのは決まっていたような気がします。早稲田でも野村さんだしね・・・・。ついてなかったっすな、ドンマイ。

 阪神を逆指名した時から、彼には巨人が一番似合うのにと思ったものです。ドームでは良くホームラン打ったしね。

 逆に二岡は阪神に欲しかったな。できれば由伸も。この二人は巨人を選んで失敗したクチでしょ。あれだけの実力を持ちながら、しかも打者有利のドームで、結局無冠で終えるだなんて未だに信じられません。才能の無駄遣い、そんな風にも感じます、しみじみ。

 そういえば今大会、こんな珍しい記録も、

www.chunichi.co.jp

 故伊藤監督の偉大さを思い知るのです。亡くなられて何年でしょうか? 氏の蒔いた種は今でもこうして甲子園で花を咲かせています。矢野の教育には失敗しましたけどね・・・・。

 昨日、東北福祉大OB四連勝目を飾った金沢監督。もう二十年以上ですか、個人的に応援させていただいております。今大会の ”推しバカ” です。

 90年代の終わりの頃、青森の高校野球の審判が無茶苦茶やってる、という噂が野球オタの間で話題になりましてね。当時は youtube もなかったし、わざわざ観に行きましたよ、ええ。

 そこで金沢監督を知ったわけですが、確かに酷かった。特に光星学院が決勝に上がったりしたら試合になりません、っていうか試合にする気はない、そんな感じ。ストライクゾーンの一貫性だけでなくアウトセーフの公平性すらあったもんじゃありません。光星学院が八戸だからなのか、留学生軍団だからなのか、金沢さんがマイノリティだからなのか、そのあたりは詳しくは知りませんが、当時の青森はそんな感じでした。おそらくそれらすべてが関係していたのでしょう。

 しかしやがて光星学院と金沢さんはそういったハンディキャップマッチをものともせず、県代表として勝ち上がり、そして根市たちを擁して勝利を重ねるまでになりました、むしろ甲子園で勝つ方が簡単だと言わんばかりに。

 金沢さんは選手を育てるのも上手い、特に大型選手をものにするのが。なのでこの大会ではもう一つぐらい勝つかもしれませんね。予選も観ましたが、猪俣は4年後が楽しみになるほど良くなりました。まぁお目当てだった佐藤は思ったほど伸びてはないのですが・・・・。とにかく明秀日立には期待しています!



 それでは取り急ぎ本日の予想、

 勝つのは仙台、高松、明徳、下関。三試合目は揉めるかも・・・・。

第104回選手権大会 五日目

 我らが二松がやってくれました ♫

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 「感無量」とか「歴史作った」とか、一体何年目の監督で、何度目の甲子園だというのか・・・・? こういうパワーワードを初戦に勝ったぐらいで使わないで欲しいな、まぁ無理だけど。そんなんだから次でコロッと(以下自粛

 

 昨日のヒール校は一勝一敗。うーん、良しとするか・・・・。

 しかし西東京というか日大三が弱くなっただけなら良いのですが、少し心配。それと小倉さんの去就にも注目、

www.nikkansports.com

 この方、私らからしたら関東一高の小倉監督という側面もあるのですが、それだけに親企業にあたる日本大学に対する忠誠心が無くて、有力な選手をまったく進学させないことで有名。それで例の田中理事長からかなりの圧力を掛けられたとの噂があります。普通考えればそりゃそうでしょうね。なんのための付属校、系列校なんやと。東六ばっかりに送り出すのでは、面白くはなかったでしょうから。

 でっ、ついには予算を絞られたり露骨な追い出しに遭った、という話も。だいたい同じ西東京日大二高どころか鶴ケ丘の野球部も強化していることでご理解いただけるかと。まさに包囲網って感じ。我々の知らないところで血みどろの闘いが繰り広げられていたのかもしれませんね、ええ。

 そんな逆境の中、甲子園で勝利を積み重ねてきた御方だけに、私も肩入れしたくなります。しかも件の憎き理事長が消えたわけですから、ここからパワーアップするのかと思っていたのですが・・・・。元々喧嘩屋だけに張り合いがなくなったのかもしれませんね。あの森繁和が親戚だそうですから、血筋というか、ええわかります。

 上の記事にあるように来春定年を迎えるとのこと。このまま辞めちゃうのは勿体ない。たぶん引く手数多だと思うのです。しかしそこは日大三高愛が強い方なので、すっぱり身を引くかもしれません、残念。

 

 そして東の市船に続き、西の公立校も今大会初勝利!

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 おめでとうございます!

 社と言えば近本の出身校。今後も名選手を続々輩出してくれる予定です。

 でっ、一昨日遠藤のお父さんが金足農OBという話を書きましたが、近本のお父さんは淡路の名門津名高OB。息子を何とか入部させようと手を尽くしましたが、家出までされて社に逃げられたのだとか。

 やっぱりプロ野球にまで進むような選手って、中学生にしてしっかり自分を持っているものだと感心しますね・・・・。遠藤、そろそろ一軍に上がって来いよっ!

 

 それでは恒例の当たらない予想を、

大阪桐蔭旭川大高

 旭川にハンディ5以上

聖望学園能代松陽

 能代にハンディ1

明秀日立-鹿児島実

 鹿実にハンディ1

 

 今日は全部当たると思ふ・・・・。

第104回選手権大会 四日目

 

 日本文理大敗しましたね。エース田中が7失点ノックアウト・・・・。

hochi.news

 ただ私の評価は不変! というか騰がった。この大会で彼以上のポテンシャルを持った投手はいません。無駄な消耗も回避できたし、課題もはっきりしたのでむしろ良かった。

 セットでもしっかりと投げられるようになることと、軸脚の使い方を少し直せば大化けします。おそらくプロの評価も変わらないと思いますよ。入札はないまでも外れ1位で消えるのではないでしょうか。

 一方、海星のエース宮原も良かった。

hochi.news

 こちらも押し込むように投げるタイプで、甲子園の柔らかいマウンドがしっくりと来たのではないでしょうか。昔阪神にいた船木を思い出しました・・・・、ちょこっと不安だけど。

 それはそうと、長崎勢は今年もやりそうですね。九州のチームにあっても一味違う気がします。まったく気後れしないというか、どこが出てもしっかりと持てる力を出し切ることができている、そう感じます。

 そのマインドを長崎の地に醸成したのがこの人なんだけど・・・・、

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 吉田さん、どうも山梨に移ってから ”らしさ” が無くなったように思う。凄く期待しているだけに、この停滞は残念でなりません。息子さんと一緒にやっているのも甘さに繋がってないか? どうも牙を抜かれたような気がする。名将になれる器を持っているだけに勿体ないぞ! もう一度長崎で出直したらどうかと・・・・。

 

 それでは気を取り直して、外れると評判の本日の予想です。

□ 横浜-三重

 順当に行って欲しいが、三重にとっても甲子園は地元のようなものなので・・・・。しかし共学になって弱くなった名門校というのも珍しいな。それでも三重にハンディ1

 

日大三聖光学院

 こちらも順当に行って関東勢の勝率に貢献して欲しい。聖光学院にハンディ3

 言うまでもなく聖光は福島の野球の灯を吹き消すヒール校です。

 

二松学舎大付札幌大谷

 実力は互角。どちらが甲子園の観客と風を味方にできるかが鍵。森谷の低いリリースからのパワーピッチには面喰うやろな・・・・。でも市原さんの人柄に賭けて札幌大谷にハンディ1

 

県岐阜商-社

 公立校対決ながらこうも好感度に差が出るとは。無論、鍛治舎はパナソニック労組も認める悪代官。きやつにこれ以上甲子園で勝たせてはならぬ。岐阜商にハンディ1

 

 楽しみな試合が続きます。会社サボりてぇーっ!